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パーティから一週間ほど経った頃に不穏な感じの手紙が私の元に届いた。
私への初めての手紙という事で、内容の確認は行わず危ないものがないかだけを確認された状態で私へ渡された。
手紙の送り主はリリーシア公爵家からだった。
リリーシア公爵家は確か第二王子が降嫁した家紋の筈だが…。
だが私の年代の子供は居らず学院に入学している長男と次男。
私よりも下の娘がいるだけの筈だ。
だから何故そのリリーシア公爵家から私宛に手紙が届いたのかわからない。
余りにも謎が多すぎる手紙の内容を確認をしてみれば、私の元にこの手紙が届いたのを納得せざるおえない内容だった。
送り主はアデライト・M=リリーシア。
四阿で出会った子供と似ている名前だ。
公爵家には長男はラミエル・M=リリーシア。
次男はネビュレ・M=リリーシア。
長女はラフォーレ・リリーシア。
公爵家の子供はこの三人だけとされていて、それ以外の子供は公式的には存在していない。
非公式の存在としても存在の確認が行えていない。
だからこそこのアデライトという存在が完璧に公爵家によって隠されていた。
今も精霊による情報収集でもアデライトとアデルの存在の確認が行えていない。
精霊避けも完全にされているから、まだ精霊頼りでの情報収集を行っている私にはアデルの情報が全くない。
そんな相手から届いた内容は婚約書と釣書だった。
釣書はまだ顔を見ていないが、凡その予想はついている。
釣書に書かれている顔をみれば、四阿で出会ったアデルその物だ。
たった数分程度しか話してないのにも関わらず、私に婚約書を送ってくるなんて考えても理由がわからない。
それに私は失礼な行動を行ったにも関わらず、それを公爵夫妻に伝えるでもなく私に婚約書を送ってきた。
意味の分からない行動に一人考えていたが、婚約書が遅れてしまった手前報告しない訳にはいかないから先に父上に相談することにした。
手紙を抱えながら父上の書斎に向かった。
この手紙の送り主が伯爵家よりも下の爵位であれば私はそのまま捨てていた。
イディの血の番の問題があるから現段階で私は婚約を誰とも行う気はない。
書斎に辿り着き中に入ると父上とお祖父様がいた。
「お祖父様いらっしゃったのですね」
母上の親であるお祖父様にはどうしても申し訳なさが勝ち、敬語で話すように徹底している。
「久しぶりだねホロ。今日はどうしてお父さんに会いにきたのかな?」
「手紙を見て頂きますと分かるかと思います」
父上よりも先にお祖父様に手紙を渡した。
お祖父様が手紙の内容を読み表情を変える事なく、父上に手紙を渡した。
手紙を読んだのに父上も表情が全く変わらない。
一応高位貴族からの婚約書なのに全く表情が変わらないあたり二人にとってはこれは驚くような内容ではなかったのか?
「これはかなり困った事になったね。イディの血の番の問題が解決していない状態で婚約書が届くとは…」
「そうですね…。しかも公爵家の例の三男からの婚約書です。断る事や延期する事すらかなり難しいでしょう」
アデルいやアデライトの事を父上もお祖父様も知っている?
それに三男として認識されているなら、何故表舞台に姿を現していなんだ?
アデライトの存在が余計に分からなくなってしまう。
私への初めての手紙という事で、内容の確認は行わず危ないものがないかだけを確認された状態で私へ渡された。
手紙の送り主はリリーシア公爵家からだった。
リリーシア公爵家は確か第二王子が降嫁した家紋の筈だが…。
だが私の年代の子供は居らず学院に入学している長男と次男。
私よりも下の娘がいるだけの筈だ。
だから何故そのリリーシア公爵家から私宛に手紙が届いたのかわからない。
余りにも謎が多すぎる手紙の内容を確認をしてみれば、私の元にこの手紙が届いたのを納得せざるおえない内容だった。
送り主はアデライト・M=リリーシア。
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だからこそこのアデライトという存在が完璧に公爵家によって隠されていた。
今も精霊による情報収集でもアデライトとアデルの存在の確認が行えていない。
精霊避けも完全にされているから、まだ精霊頼りでの情報収集を行っている私にはアデルの情報が全くない。
そんな相手から届いた内容は婚約書と釣書だった。
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たった数分程度しか話してないのにも関わらず、私に婚約書を送ってくるなんて考えても理由がわからない。
それに私は失礼な行動を行ったにも関わらず、それを公爵夫妻に伝えるでもなく私に婚約書を送ってきた。
意味の分からない行動に一人考えていたが、婚約書が遅れてしまった手前報告しない訳にはいかないから先に父上に相談することにした。
手紙を抱えながら父上の書斎に向かった。
この手紙の送り主が伯爵家よりも下の爵位であれば私はそのまま捨てていた。
イディの血の番の問題があるから現段階で私は婚約を誰とも行う気はない。
書斎に辿り着き中に入ると父上とお祖父様がいた。
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