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てっきりお父様も地位については大丈夫だと思って表情を見てみるとかなり険しかった。
相当険し過ぎてかなり怖い。
お父様は普段表情がかなり硬いから僕たちと同じぐらいの年頃の子がお父様をみると半泣きになる事が多い。
そんなお父様の表情がかなり険しいからそれを向けられているローゼリア令嬢はかなり怖いだろう。
でもここまで表情が険しくなるなんて。
一体何がお父様を怒らせてしまったんだろう。
「後で沢山話を聞いてあげるから、子供に対してだけは何も言ってはいけないよ」
お母様がお父様を宥めている辺り、お母様に関しての発言がお父様をかなり怒らせてしまったんだ。
僕もお父様と同じでお父様とお母様、そしてホロについて侮辱をされると怒る自信がある。
「ローゼリア公爵夫人よ」
「如何なされましたか陛下」
「其方の娘を他の家紋に一度勉強をさせに行かせた方が良いじゃろう。今の教養のままでは子が恥をかくだけじゃ」
「かしこまりました。ユーフェミアをお姉様の所で勉強を行わせます。そして我が家紋を継ぐに値しないとはっきり致しましたので、他の家紋または孤児院から養子を引き取る事を御許可頂けますでしょうか?」
「許可しよう。この場での無礼な立ち振る舞い、そして我が甥への侮辱を全てなかった事にしよう」
「あり難き幸せ」
「お、お母様?」
ローゼリア令嬢の絶望的な声が聞こえる。
目の前で後継者として認めず、他の後継者を育てる許可を得られたのだから、ローゼリア令嬢からすれば捨てられたと変わりないんだよね。
それでも僕はローゼリア公爵令嬢を可哀想だと思えない。
自業自得にしか思えない。
「私はしっかりと伝えました。貴方の行動次第だと」
「そ、そんなお話聞いておりませんわ!私に直接お話頂きませんとわかりませんわ!」
「私は確かに伝えました。聞く耳を持たなかった貴方が悪いなどと理解しなさい」
ローゼリア公爵令嬢をしっかりと切り捨てる公爵夫人。
僕もお父様とお母様の期待に応えられなければ公爵夫人がローゼリア公爵令嬢と同じように切り捨てるのだろうか。
じっとお父様とお母様を見つめると、お父様が先に気がついてくれて僕の所まで来てくれた。
「イディ今起こっている事は私達には起こらない。本当に悪い事をしない限りは誰もお前を見捨てたりもしないよ」
お父様がそうはっきりと言ってくれた。
僕はその言葉に安心してお父様にぎゅっと抱きついた。
「公爵家は立場上、僕たち伯爵家と比べてかなり狙われ易いからね。完璧を求めるのであればどうしても子供にも求めなきゃいけないの。嫌いだからじゃなくて、一定の基準を超えないと公爵家の人間として生きていくことができないんだよ」
「流石お姉様が認めた人だわ。ユーフェミア私は貴方が嫌いだから言っているのではないの。貴方が大切だからこそ公爵家に相応しい人に育って欲しかったの。私たちがただの男爵家や子爵家であれば今のユーフェミアのままでも問題はなかったわ。でも私達は公爵家であるから全ての貴族の手本にならないといけない存在なの。その話は私からも、お姉様からも、お祖父様、お祖母様からもお話したでしょう?」
公爵夫人の話もそっぽ向いてローゼリア公爵令嬢は聞こうともしなかった。
相当険し過ぎてかなり怖い。
お父様は普段表情がかなり硬いから僕たちと同じぐらいの年頃の子がお父様をみると半泣きになる事が多い。
そんなお父様の表情がかなり険しいからそれを向けられているローゼリア令嬢はかなり怖いだろう。
でもここまで表情が険しくなるなんて。
一体何がお父様を怒らせてしまったんだろう。
「後で沢山話を聞いてあげるから、子供に対してだけは何も言ってはいけないよ」
お母様がお父様を宥めている辺り、お母様に関しての発言がお父様をかなり怒らせてしまったんだ。
僕もお父様と同じでお父様とお母様、そしてホロについて侮辱をされると怒る自信がある。
「ローゼリア公爵夫人よ」
「如何なされましたか陛下」
「其方の娘を他の家紋に一度勉強をさせに行かせた方が良いじゃろう。今の教養のままでは子が恥をかくだけじゃ」
「かしこまりました。ユーフェミアをお姉様の所で勉強を行わせます。そして我が家紋を継ぐに値しないとはっきり致しましたので、他の家紋または孤児院から養子を引き取る事を御許可頂けますでしょうか?」
「許可しよう。この場での無礼な立ち振る舞い、そして我が甥への侮辱を全てなかった事にしよう」
「あり難き幸せ」
「お、お母様?」
ローゼリア令嬢の絶望的な声が聞こえる。
目の前で後継者として認めず、他の後継者を育てる許可を得られたのだから、ローゼリア令嬢からすれば捨てられたと変わりないんだよね。
それでも僕はローゼリア公爵令嬢を可哀想だと思えない。
自業自得にしか思えない。
「私はしっかりと伝えました。貴方の行動次第だと」
「そ、そんなお話聞いておりませんわ!私に直接お話頂きませんとわかりませんわ!」
「私は確かに伝えました。聞く耳を持たなかった貴方が悪いなどと理解しなさい」
ローゼリア公爵令嬢をしっかりと切り捨てる公爵夫人。
僕もお父様とお母様の期待に応えられなければ公爵夫人がローゼリア公爵令嬢と同じように切り捨てるのだろうか。
じっとお父様とお母様を見つめると、お父様が先に気がついてくれて僕の所まで来てくれた。
「イディ今起こっている事は私達には起こらない。本当に悪い事をしない限りは誰もお前を見捨てたりもしないよ」
お父様がそうはっきりと言ってくれた。
僕はその言葉に安心してお父様にぎゅっと抱きついた。
「公爵家は立場上、僕たち伯爵家と比べてかなり狙われ易いからね。完璧を求めるのであればどうしても子供にも求めなきゃいけないの。嫌いだからじゃなくて、一定の基準を超えないと公爵家の人間として生きていくことができないんだよ」
「流石お姉様が認めた人だわ。ユーフェミア私は貴方が嫌いだから言っているのではないの。貴方が大切だからこそ公爵家に相応しい人に育って欲しかったの。私たちがただの男爵家や子爵家であれば今のユーフェミアのままでも問題はなかったわ。でも私達は公爵家であるから全ての貴族の手本にならないといけない存在なの。その話は私からも、お姉様からも、お祖父様、お祖母様からもお話したでしょう?」
公爵夫人の話もそっぽ向いてローゼリア公爵令嬢は聞こうともしなかった。
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