199 / 199
ストーリーが開始されました!
俺の幸せ
しおりを挟む
「お母様!」
後ろからとすんっと何かがぶつかってくる衝撃が走った。
「こら、走っちゃダメでしょ?」
「ごめんなさーい…。だってお母様がようやくお仕事から帰ってきてくれて嬉しかったの…」
ヴァバリアスをそのまま小さくしたような姿の我が子、べーノはしょんぼりとした表情を浮かべてる。
本当に俺に早く会いたかったってのはわかるから、叱るより沢山甘やかしてあげたい。
「ごめんなさいできたならいいんだよ。それじゃあお父さんのところに一緒に行こうか」
「うん!」
手を差し出せばぎゅっと握ってくれるこの小さな手が愛おしい。
俺が不在の間にあった出来事を楽しそうに話してくれる。
この子は魔族と人とのハーフだけど、それらしい特徴は一切なく産まれてくれたから人として紛れ込んで生活出来ている。
それに俺の子だから下手に手を出すこともできないから、この子には辛い思いをさせてないと思いたい。
ヴィシャスからは問題ないとは言われているけど心配なものは心配なんだもん!
「それでねお母様…僕好きな人ができたの」
モジモジと話すべーノに驚いた。
まだこの子は四歳なのに一体どんな子を好きになったんだ!?
「あのね…クォリス公爵家のシーシャっていう子なんだけど…」
べーノが顔を真っ赤にさせながら話す姿が可愛い。
でも、クォリス公爵家って女の子いたかな?
「シーシャはねとっても可愛くて…僕が守って上げたいんだ!だからお父様に剣術を習いたいって今日からお話するんだ!」
キラキラとした目で話すべーノは、女の子の話をしてるのだろうけど多分そのシーシャは男の子だ。
俺も旦那二人が男だから気にはしてないけど、真実を知ってショックを受けなければいいけど。
クォリス公爵家は何故か全員が全員ガタイよく育つから何れかバレそうなんだよね。
「お母様着いたよ!」
「そうだね。それじゃあ一緒にノックしようか」
「うん!」
一緒に扉をノックすれば部屋の中から二人の声が聞こえる。
顔を見合わせて一緒に扉を開ければヴァンとヴァバリアスが扉の近くまで迎えに来てくれていた。
「ただいま二人とも」
「おかえりルド」
「良く戻ったな」
べーノごと抱き締めてくれる二人の温度がとても暖かくて心地よい。
「お父様~…苦しいよ~」
俺たちの間で押し潰されてしまったべーノの声を聞いてぷはっと笑ってしまった。
こんな風にずっと幸せな生活を送っていきたい。
だから、俺たちの幸せを踏みにじろうとする人がいれば俺が全てをなぎ倒していくからね。
後ろからとすんっと何かがぶつかってくる衝撃が走った。
「こら、走っちゃダメでしょ?」
「ごめんなさーい…。だってお母様がようやくお仕事から帰ってきてくれて嬉しかったの…」
ヴァバリアスをそのまま小さくしたような姿の我が子、べーノはしょんぼりとした表情を浮かべてる。
本当に俺に早く会いたかったってのはわかるから、叱るより沢山甘やかしてあげたい。
「ごめんなさいできたならいいんだよ。それじゃあお父さんのところに一緒に行こうか」
「うん!」
手を差し出せばぎゅっと握ってくれるこの小さな手が愛おしい。
俺が不在の間にあった出来事を楽しそうに話してくれる。
この子は魔族と人とのハーフだけど、それらしい特徴は一切なく産まれてくれたから人として紛れ込んで生活出来ている。
それに俺の子だから下手に手を出すこともできないから、この子には辛い思いをさせてないと思いたい。
ヴィシャスからは問題ないとは言われているけど心配なものは心配なんだもん!
「それでねお母様…僕好きな人ができたの」
モジモジと話すべーノに驚いた。
まだこの子は四歳なのに一体どんな子を好きになったんだ!?
「あのね…クォリス公爵家のシーシャっていう子なんだけど…」
べーノが顔を真っ赤にさせながら話す姿が可愛い。
でも、クォリス公爵家って女の子いたかな?
「シーシャはねとっても可愛くて…僕が守って上げたいんだ!だからお父様に剣術を習いたいって今日からお話するんだ!」
キラキラとした目で話すべーノは、女の子の話をしてるのだろうけど多分そのシーシャは男の子だ。
俺も旦那二人が男だから気にはしてないけど、真実を知ってショックを受けなければいいけど。
クォリス公爵家は何故か全員が全員ガタイよく育つから何れかバレそうなんだよね。
「お母様着いたよ!」
「そうだね。それじゃあ一緒にノックしようか」
「うん!」
一緒に扉をノックすれば部屋の中から二人の声が聞こえる。
顔を見合わせて一緒に扉を開ければヴァンとヴァバリアスが扉の近くまで迎えに来てくれていた。
「ただいま二人とも」
「おかえりルド」
「良く戻ったな」
べーノごと抱き締めてくれる二人の温度がとても暖かくて心地よい。
「お父様~…苦しいよ~」
俺たちの間で押し潰されてしまったべーノの声を聞いてぷはっと笑ってしまった。
こんな風にずっと幸せな生活を送っていきたい。
だから、俺たちの幸せを踏みにじろうとする人がいれば俺が全てをなぎ倒していくからね。
194
お気に入りに追加
1,302
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(82件)
あなたにおすすめの小説
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
【完結】魔力至上主義の異世界に転生した魔力なしの俺は、依存系最強魔法使いに溺愛される
秘喰鳥(性癖:両片思い&すれ違いBL)
BL
【概要】
哀れな魔力なし転生少年が可愛くて手中に収めたい、魔法階級社会の頂点に君臨する霊体最強魔法使い(ズレてるが良識持ち) VS 加虐本能を持つ魔法使いに飼われるのが怖いので、さっさと自立したい人間不信魔力なし転生少年
\ファイ!/
■作品傾向:両片思い&ハピエン確約のすれ違い(たまにイチャイチャ)
■性癖:異世界ファンタジー×身分差×魔法契約
力の差に怯えながらも、不器用ながらも優しい攻めに受けが絆されていく異世界BLです。
【詳しいあらすじ】
魔法至上主義の世界で、魔法が使えない転生少年オルディールに価値はない。
優秀な魔法使いである弟に売られかけたオルディールは逃げ出すも、そこは魔法の為に人の姿を捨てた者が徘徊する王国だった。
オルディールは偶然出会った最強魔法使いスヴィーレネスに救われるが、今度は彼に攫われた上に監禁されてしまう。
しかし彼は諦めておらず、スヴィーレネスの元で魔法を覚えて逃走することを決意していた。
優秀アルファは子供を授かりたい!〜異次元猫カフェで遊びませんか?〜
はやしかわともえ
BL
お話のあらすじ
茜はひきニート。家でただダラダラする毎日だったが、ある日異次元に転生してしまう。気がついた茜は美麗な男に子作りを迫られるのだった。
~お知らせ~
2024.11.01 22時から開催されるwebイベントに出展しています。
よろしければ遊びに来てみてください。
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
まったり書いていきます。
オメガバース概念です。
2024.06.04
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
いいね、栞、お気に入り嬉しいです。
毎日16時更新予定です。
よろしくお願い致します。
2024.06.23
閲覧ありがとうございます。
本日、更新遅くなり申し訳ありません。
明日より16時更新になります。
よろしくお願い致します。m(_ _)m
王子様から逃げられない!
白兪
BL
目を覚ますとBLゲームの主人公になっていた恭弥。この世界が受け入れられず、何とかして元の世界に戻りたいと考えるようになる。ゲームをクリアすれば元の世界に戻れるのでは…?そう思い立つが、思わぬ障壁が立ち塞がる。
奴隷商人は紛れ込んだ皇太子に溺愛される。
拍羅
BL
転生したら奴隷商人?!いや、いやそんなことしたらダメでしょ
親の跡を継いで奴隷商人にはなったけど、両親のような残虐な行いはしません!俺は皆んなが行きたい家族の元へと送り出します。
え、新しく来た彼が全く理想の家族像を教えてくれないんだけど…。ちょっと、待ってその貴族の格好した人たち誰でしょうか
※独自の世界線
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜
ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。
王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています!
※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。
※現在連載中止中で、途中までしかないです。
非力な守護騎士は幻想料理で聖獣様をお支えします
muku
BL
聖なる山に住む聖獣のもとへ守護騎士として送られた、伯爵令息イリス。
非力で成人しているのに子供にしか見えないイリスは、前世の記憶と山の幻想的な食材を使い、食事を拒む聖獣セフィドリーフに料理を作ることに。
両親に疎まれて居場所がないながらも、健気に生きるイリスにセフィドリーフは心動かされ始めていた。
そして人間嫌いのセフィドリーフには隠された過去があることに、イリスは気づいていく。
非力な青年×人間嫌いの人外の、料理と癒しの物語。
※全年齢向け作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
18話の非常で無情は、非常が非情の方かな…
誤字の報告ありがとうございます!
誤字の訂正致しました!
引き続きお楽しみください!
王族がルドの味方についても未だに精神的にも肉体的にも傷つき続けているルドが不憫…この王子もイカれてて救済が中途半端って感じ
ルド父は貴族社会から逃げた割に子供のことを全然見てないしルドが哀れすぎだと思いましたね
クルドはルドを散々肉便器にしておいて彼の騎士になるってキモいなと思いましたが、猛省しているだけマシなのですかね。王子よりはまともか
忘れて許しちゃう方が楽だろうけど他の強姦魔3匹は天罰がくだってほしいものです
コメントありがとうございます!
キャラそれぞれの思惑と考えもですが、ルドが如何に人によって振り回されてるかを感じてもらえて良かったです!
罰に関してはおいおい下るかもしれやんしれないですね
コメントありがとうございます!
彼女は完全に性格が歪んではいますが、魂まで本当に自身で歪めてしまったのかは本当に自分自身で歪めてしまったのかは不明ではあります。
もしかすると、何かしらの干渉があったのかもしれないですね。