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ヴァンクラフトの趣味
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三時間経ってようやく意識を移す魔石が完成した。
あとは…体を準備しないと行けない…。
相当魔力を使ったけど、それでも時間が無いのだから体も作り上げないと…。
ベッドから降りようとしたけど、ヴァンクラフトとゼゼに取り押さえられて動くことを許されなかった。
「僕が持ってくるからベッドで座って待ってて。それとこれ以上魔力を使用したらキアの体作りを許さないからね」
俺の事を見てくる訳ではなく、ヴァンクラフトはゼゼの方に視線を向けた。
「ルドが無茶しないように見張ってるように。それとついでに色々と僕の部屋から持ってくるけど引かないようにね?」
引かないようにって何にだろう?
「あぁ…ルドは知らないんだっけ?第五王子殿下の趣味は剥製だ」
「剥製…?それの何がおかしいの?」
「ゼゼ説明しておいて。僕はとりあえず持ってくるよ」
ヴァンクラフトは説明をゼゼに説明を任せて、部屋からさっさと出て行った。
「はぁ…俺に説明を投げつけて。あいつが戻る前に説明を見るするよ」
一体どんな剥製を作ってるんだろう。
「第五王子殿下が作っている剥製は主に人間の剥製だ」
ゼゼから放たれた言葉に自分の耳を疑った。
「なんて…?」
「第五王子殿下が作ってるのは人間の剥製だ。ただの剥製じゃなくて、腐らないように機械化された剥製人形だ。動かそうと思えば魔道具としても使えるぐらいには精巧な作りの剥製人形だ」
「ヴァンが…そんな物を?だって、そんな噂一切聞いてなかった…」
「殿下も隠すのが上手いからな。それにその剥製の趣味も幼少期の頃の趣味で、今はただルドの為に魔石や魔道具を貢ぐことしか考えていないから剥製人形はもう作られてない」
元々生きていた人間を殺して剥製にしてたってこと…?
「ま、ルドにそんな話をしたら悲しんで、嫌われるって思ってたからあいつは打ち明けなかったんだ。それにルドに出会う前の趣味ではあるが、ただの剥製を剥製人形として作り上げたのもルドの護衛ゴーレムとして作る為に作成された物だ。人を怖がっていることを知らずに作り上げた護衛ゴーレムだったから、表に出すことなくただの剥製人形として放置していたぐらいだ。ただルドの事だけを考えて趣味すら捨て、剥製をゴーレムの素材にして、人が苦手だと知ったらかなり高価な剥製人形を奥底に押し込めるぐらいにはルドの事しか考えてない」
ゼゼからヴァンクラフトのそんな話を聞くなんて…。
剥製の趣味をやめて俺の事だけを考えて行動してくれてるって…怖い事をしてたのは間違いないけど、それでも俺の事を思って色々と作ってくれてるのは嬉しい。
キアがげーって言ってるのが聞こえて、叩けるか分かんないけど頭をぺしんと叩いた感じを心で念じた。
キアだってヴァバリアスとイチャコラしてた時もあるんでしょ?それと同じ!
剥製の人形が辿り着くまではキアに突っ込みをしつつ、ゼゼから聞けるヴァンクラフトの話を聞き続けた。
あとは…体を準備しないと行けない…。
相当魔力を使ったけど、それでも時間が無いのだから体も作り上げないと…。
ベッドから降りようとしたけど、ヴァンクラフトとゼゼに取り押さえられて動くことを許されなかった。
「僕が持ってくるからベッドで座って待ってて。それとこれ以上魔力を使用したらキアの体作りを許さないからね」
俺の事を見てくる訳ではなく、ヴァンクラフトはゼゼの方に視線を向けた。
「ルドが無茶しないように見張ってるように。それとついでに色々と僕の部屋から持ってくるけど引かないようにね?」
引かないようにって何にだろう?
「あぁ…ルドは知らないんだっけ?第五王子殿下の趣味は剥製だ」
「剥製…?それの何がおかしいの?」
「ゼゼ説明しておいて。僕はとりあえず持ってくるよ」
ヴァンクラフトは説明をゼゼに説明を任せて、部屋からさっさと出て行った。
「はぁ…俺に説明を投げつけて。あいつが戻る前に説明を見るするよ」
一体どんな剥製を作ってるんだろう。
「第五王子殿下が作っている剥製は主に人間の剥製だ」
ゼゼから放たれた言葉に自分の耳を疑った。
「なんて…?」
「第五王子殿下が作ってるのは人間の剥製だ。ただの剥製じゃなくて、腐らないように機械化された剥製人形だ。動かそうと思えば魔道具としても使えるぐらいには精巧な作りの剥製人形だ」
「ヴァンが…そんな物を?だって、そんな噂一切聞いてなかった…」
「殿下も隠すのが上手いからな。それにその剥製の趣味も幼少期の頃の趣味で、今はただルドの為に魔石や魔道具を貢ぐことしか考えていないから剥製人形はもう作られてない」
元々生きていた人間を殺して剥製にしてたってこと…?
「ま、ルドにそんな話をしたら悲しんで、嫌われるって思ってたからあいつは打ち明けなかったんだ。それにルドに出会う前の趣味ではあるが、ただの剥製を剥製人形として作り上げたのもルドの護衛ゴーレムとして作る為に作成された物だ。人を怖がっていることを知らずに作り上げた護衛ゴーレムだったから、表に出すことなくただの剥製人形として放置していたぐらいだ。ただルドの事だけを考えて趣味すら捨て、剥製をゴーレムの素材にして、人が苦手だと知ったらかなり高価な剥製人形を奥底に押し込めるぐらいにはルドの事しか考えてない」
ゼゼからヴァンクラフトのそんな話を聞くなんて…。
剥製の趣味をやめて俺の事だけを考えて行動してくれてるって…怖い事をしてたのは間違いないけど、それでも俺の事を思って色々と作ってくれてるのは嬉しい。
キアがげーって言ってるのが聞こえて、叩けるか分かんないけど頭をぺしんと叩いた感じを心で念じた。
キアだってヴァバリアスとイチャコラしてた時もあるんでしょ?それと同じ!
剥製の人形が辿り着くまではキアに突っ込みをしつつ、ゼゼから聞けるヴァンクラフトの話を聞き続けた。
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