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女神とヴィシャスの悲願

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気絶しても離れまいと絡みつく中が愛おしくて離れがたかったが、約束の時間が差し迫っているからゆっくりと自身の分身を抜いた。
ルドのアナルからはごぽっと精液がこぼれ落ちる。

ルドがどれだけ泣き叫ぼうが、逃げ出そうとしようが上から体重を掛けて抑え込み最奥に注ぎ込み続けた。
魔法を封じ込まれている身であるから、俺はベッドの側に置いているタオルを手に取り様々な体液で汚れたルド様を綺麗に拭く。

背中側から拭き切ると、ようやく腹側を見る事ができた。
ルドのお腹には宝石が埋め込まれて、俺の念願が叶った事がわかる。

愛おしいこの宝石に指を滑らせ、俺は満足げな笑みを浮かべた。
これでアイツを出し抜くことも、これから会う相手もアレにも何とか示しがつく。

最後の方は乱暴に引き裂いてしまったネグリジェでは風邪をひかせてしまうから、衣装箪笥から普通のネグリジェを取り出しルドに着せる。
布団をルドに被せ俺は身支度を簡単に終えてから、ルドを部屋の中に残し廊下にでた。

アレに今から会うと思うと気分が萎えてしまうが、俺にこの体を与えた本人の事なのだから無碍にすることもできない。
目的の場所はこの館に設置している小さな教会だ。

その教会の中に真っ白な衣装を身に纏った女神と自称する女が立って待っていた。

「ようやく来たのね。それで結果は?」

見た目の可憐さとは異なる、高圧的な物言いは鼻につく。

「問題なく事は済みました。無事アイツを絶望に陥れる事ができます」

「ふふっそうなのね。あの男が絶望するのであれば何だっていいわ。それにしても…どうして皆私ではなく、聖者にばかり執着するのかしら」

俺から背を背ける女神は簡単に狙う事ができない。
一度この体の性能を知っているから女神を狙おうと思ったが、謎の力に簡単に制圧をされて攻撃をする事が叶わなかった。

だからこそ背を向けている状態であったとしても、攻撃できる機会というわけでもない。

「それにしても本当にあの男を出し抜くなんて思いもしなかったわ。それにまさかただの願望如きを成し遂げられるとも思わなかったわ。それほどまでに聖者の魂に執着してるのかしら?」

振り返りながらあどけなく問うてくる女神の瞳には光は一切宿っていなかった。

「いえ、前回の聖者には思い入れはございません。私にある思い入れはルドのみです」

「ふーん。変わった趣味を持っているのね?ま、別にいいわ。精々あの男に見つからないことね。お前の悲願が成就するまで」

しっしっと俺を追い払うような仕草をしながら、教会から謎の力で俺を追い出した。
強い力を用いて追い出した訳ではないから、怪我もなく教会の外に放り出されている。

もうあの女の力は必要じゃない。
あとはもう時間が味方をしてくれれば俺の勝ちなんだ。

後で起きるだろうルドの為に体に優しい料理でも作ろうか。
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