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ストーリーが開始されました!
自己紹介はちょっと自慢げに
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「今日から皆さんの教師を担当しますフレット・アルフレットです。これから三年間で皆さんを立派な魔道具師として育つ様に尽力致しましょう。それでは皆さんにご挨拶と、経歴があれば経歴を、なければ今まで作成した魔道具をお教え下さい」
フレット先生に視線を合わせられながらニコリと微笑まれた。
絶対にあの魔道具の完成に携われなかった事を怒ってる。
「それでは…一番後ろから横にずれ、一番後ろの生徒の挨拶が終わったら前の列の生徒達の挨拶、そんな感じでいきましょうか。それではノネリアくんから挨拶をお願いできるかな?」
「はい」
最初の挨拶を任されたのはノネリア。
ゲームの中では魔道具作りは右に出るものが居ない程魔道具作りの天才と言われていた。
その場を今は俺が奪ってしまったようで…改良されたペン型の魔道具の値段を俺だけかなり高く設定されている。
嫌がらせの様な値段だったけど、勿論もっと改良して市場で出回っているペン型の魔道具より二倍近く性能を良くしたけどね。
流石に性能が性能過ぎて世に出回せる事ができなかったけど、フレット先生に愛用して貰えているからいいかな。
「僕はノネリア・アースヴェルだ。アルフレット伯爵に継ぐ魔道具師になる事を目指している。経歴はペン型魔道具の改良を行った事だ。現在一人を除く皆んなが使用しているペンは僕が作った物だからな!」
ちんまい身長で、男らしくない高い声で威圧するように話しているけど、小さい子供が自分を大きく見せようと威張っているようにしか見えなくて微笑ましい。
微笑ましい光景過ぎてニコニコと見ていたら、凄い睨まれたけどそれすら可愛いとか反則だ。
「それではー…」
次々と挨拶が終わっていき、ついに俺と残り一人の女子生徒だけとなった。
「其れではファミリエくん」
「あ、はい!」
勢いよく立ち上がり、椅子をガターンと倒して隣で凄いワタワタしている。
「あの、あの…」
椅子を立て直す事も思考から吹っ飛んでいるようで、ずっとワタワタしているだけだった。
周りの貴族はファミリエがワタワタしている姿を面白おかしそうに見ている。
「ちょっとそこで待ってて」
椅子を起こし、定位置に戻した。
「あ、ありがとう…」
「構わないよ。皆んなを待たせてしまっているから、挨拶しようか」
「は、はい!えっと、私はファミリエと言います!私はただの平民ではありますが、皆様と共に魔道具の勉学に励みたいと思っております!経歴はありませんが、探知の魔道具の作成はした事があります!三年間にはなりますがどうかよろしくお願い致します!」
最後にペコっと勢いよく頭を下げて、バッと勢いよく頭を上げてから勢いよく座った。
勢いが良過ぎてがたんと後ろに倒れそうになったけど、倒れない様に背中を支えた。
こんなにおっちょこちょいなのに、細かい探知の魔道具を作れたなんて…。
「それでは最後にルドくん」
「はい」
ゆっくりと立ち上がって、くるりと後ろに向いた。
「俺はルドと言います。俺も平民ではありますが、皆様と同じ様に魔道具師を目指している身ではございますので、共に勉学を学ぶ事を楽しみにしております。経歴は魔石の色を変える魔道具の作成、現在皆様の手元に配られているタブレットの作成を行いました。今後も役に立つ魔道具の作成ができたらと思っております」
最後に締めくくってストンっと席に座った。
誰も彼もが驚いた表情をしているけど、魔道具師を目指すなら提出された論文の執筆者ぐらい確認して欲しい物だ。
「皆さん挨拶ありがとうございます。それでは今日のスケジュールをお伝えします」
大きな黒板にカツカツと音を立てながら、今日の予定が書かれて行った。
フレット先生に視線を合わせられながらニコリと微笑まれた。
絶対にあの魔道具の完成に携われなかった事を怒ってる。
「それでは…一番後ろから横にずれ、一番後ろの生徒の挨拶が終わったら前の列の生徒達の挨拶、そんな感じでいきましょうか。それではノネリアくんから挨拶をお願いできるかな?」
「はい」
最初の挨拶を任されたのはノネリア。
ゲームの中では魔道具作りは右に出るものが居ない程魔道具作りの天才と言われていた。
その場を今は俺が奪ってしまったようで…改良されたペン型の魔道具の値段を俺だけかなり高く設定されている。
嫌がらせの様な値段だったけど、勿論もっと改良して市場で出回っているペン型の魔道具より二倍近く性能を良くしたけどね。
流石に性能が性能過ぎて世に出回せる事ができなかったけど、フレット先生に愛用して貰えているからいいかな。
「僕はノネリア・アースヴェルだ。アルフレット伯爵に継ぐ魔道具師になる事を目指している。経歴はペン型魔道具の改良を行った事だ。現在一人を除く皆んなが使用しているペンは僕が作った物だからな!」
ちんまい身長で、男らしくない高い声で威圧するように話しているけど、小さい子供が自分を大きく見せようと威張っているようにしか見えなくて微笑ましい。
微笑ましい光景過ぎてニコニコと見ていたら、凄い睨まれたけどそれすら可愛いとか反則だ。
「それではー…」
次々と挨拶が終わっていき、ついに俺と残り一人の女子生徒だけとなった。
「其れではファミリエくん」
「あ、はい!」
勢いよく立ち上がり、椅子をガターンと倒して隣で凄いワタワタしている。
「あの、あの…」
椅子を立て直す事も思考から吹っ飛んでいるようで、ずっとワタワタしているだけだった。
周りの貴族はファミリエがワタワタしている姿を面白おかしそうに見ている。
「ちょっとそこで待ってて」
椅子を起こし、定位置に戻した。
「あ、ありがとう…」
「構わないよ。皆んなを待たせてしまっているから、挨拶しようか」
「は、はい!えっと、私はファミリエと言います!私はただの平民ではありますが、皆様と共に魔道具の勉学に励みたいと思っております!経歴はありませんが、探知の魔道具の作成はした事があります!三年間にはなりますがどうかよろしくお願い致します!」
最後にペコっと勢いよく頭を下げて、バッと勢いよく頭を上げてから勢いよく座った。
勢いが良過ぎてがたんと後ろに倒れそうになったけど、倒れない様に背中を支えた。
こんなにおっちょこちょいなのに、細かい探知の魔道具を作れたなんて…。
「それでは最後にルドくん」
「はい」
ゆっくりと立ち上がって、くるりと後ろに向いた。
「俺はルドと言います。俺も平民ではありますが、皆様と同じ様に魔道具師を目指している身ではございますので、共に勉学を学ぶ事を楽しみにしております。経歴は魔石の色を変える魔道具の作成、現在皆様の手元に配られているタブレットの作成を行いました。今後も役に立つ魔道具の作成ができたらと思っております」
最後に締めくくってストンっと席に座った。
誰も彼もが驚いた表情をしているけど、魔道具師を目指すなら提出された論文の執筆者ぐらい確認して欲しい物だ。
「皆さん挨拶ありがとうございます。それでは今日のスケジュールをお伝えします」
大きな黒板にカツカツと音を立てながら、今日の予定が書かれて行った。
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