お助けキャラに転生したのに主人公に嫌われているのはなんで！？

お助けキャラに転生した！

未知を探求するワクワク

フレッタ先生から貰った魔道具のお陰で悪夢を見ることがなくなり、寝不足から遂に解放された！
先生がくれた悪夢を食べてくれる魔道具は試作品だったみたいで、効力は自体は俺が悪夢を見る事がなくなったというのが一応実績になるらしい。

指輪は五歳の俺に合わせて作ってしまったらしく、成長するとすぐにサイズアウトするからという事で寝てしまった次の日、チェーンを持ってきて指輪を通しネックレスにしてくれた。
最初は肌に金属が当たって違和感があったけど、数日もすれば違和感もなくなって普段通り過ごせるようになった。

何か先生にお礼ができないかと考えて、新しい魔道具をプレゼントできたらいいなと思った。
うん！新しい魔道具を作ろう！

まず先にどんな魔道具があるか、先に調べて俺が持っている知識をフル活用して革新的な魔道具を作ろうと思う！
魔道具の本を本棚から沢山取り出して、どんな魔道具が図鑑に載っているかを全て紙に書き起こした。

そういえば…なんで、魔道具ってこんなに別々の本に書いているんだろう。
作者の名前を見たら全て名前が別だ。

魔道具の作り手がこの本を書いているのかな？
先生と母さんから沢山魔道具の本をプレゼントして貰ったから、こうして魔道具の本が殆ど全部が俺の手元にある。

でも全ての本を集めようと思うとかなりの金額がかかる。
本一冊で平民5人家族の一年分の給料になるぐらい高い。

一番高い本は意外にも家にあった本で、確か高級街に一軒家が建つレベルだとかなんとか…。
最初聞いた時は唖然としたけど、読まないという考えはなかったから最近は一層丁寧に扱って読むように心がけている。

それにしても書き上げた魔道具の量はかなり多い。
もし、スマートフォンやタブレットみたいに一枚の板で全部見れるようになったら凄く楽なんじゃないかな？

でもスマートフォンってどうやって、画面を映しているのか仕組みがわからない。
それに次の問題はどうやって画像とかを読み込む事ができるかだ。

コピー機みたいに画像を読みとってくれたら、画像の読み込み自体は難しくないけど…都合よくそれに似た魔道具は残念ながら存在しなかった。
思いついたのはいいけど、これを形にするとなると本当に時間がかかるかもしれない。

できない可能性が高いけど、でもできないからといって挑戦しない訳にはいかない。
材料もかなり必要だろうから、まずは前回みたいに突発的に作る訳ではなく図面をしっかりと引く事に。

魔力を大量に使用する物にしてしまうと、誰でも見れるという物にならないからそこも少し工夫しないといけないかもしれない。
そういえばこの世界の電気ってどういう構造になっているんだろう。

魔石は魔力を有してなくて、基本的な魔法の媒介として使われている。
だから魔道具を使う時は使用者の魔力を使って、魔道具を使用する事ができる。

だけど魔道具自体の機能が高ければ高いほど、魔道具を使用する際の魔力量が多くなってしまう。
今回考えた魔道具は下手な魔道具よりも機能が高くなりそうで、魔力量が少ない者はすぐに枯渇してしまう代物になりそうだ。

でも、その課題を越えてこそ魔道具の作り甲斐があるという物だ！
色々な課題をどうすれば解決することができるか、未知を知ることができる事にこの世界に生まれてから一番ワクワクしていた。