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お助けキャラに転生した!
本を手に入れた!
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昨日のご飯を作るの楽しかったし、作ったご飯もとっても美味しかった!
欲しい本が今日雑貨店に並ぶからお出かけするんだ!
母さんが作ってくれたポシェットにお金が入った財布と、何かあった時用にハンカチを入れた。
「母さんお買い物行ってくるね!」
商会に繋がる扉を開けて、声を掛けると母さんが顔を出してくれた。
「気をつけて行ってくるのよ」
「はーい!」
ポシェットの紐を握りしめながら、店主と顔馴染みになった雑貨店までゆっくりと歩いた。
今日は天気が良くて、優しい風も吹いて心地いい散歩日和。
「ルド!今日も爺さんのとこか?」
「ザックさんそうなんだ!今日俺が欲しい本がザザレーさんの所に並ぶんだ!」
「勉強熱心だな!ほれこれ特別うまいから爺さんとこつくまで食べときな!」
ザックさんがくれた果物はこの街の特産のりんごだった。
「ありがとう!勉強頑張るね!」
ザックさんに手を振りながら、俺はザザレーさんがいる雑貨店にまた向かった。
貰った真っ赤なりんごに齧り付くと、熟したりんごから沢山果汁が出てきた。
「あまーい!」
甘くて美味しくて声を上げてしまった。
周りの人に一斉に視線を向けられ、恥ずかしくて俯きながら雑貨店まで走った。
雑貨店までつくと、ザザレーさんが雑貨店の前にタープを出していた。
「ザザレーさん!」
「なんじゃ小僧もう来おったのか。まだ準備をしておるから手伝え」
「分かった!」
ザザレーさんはもう年なのに、一人で雑貨店を切り盛りしている凄い人なんだ。
最近は雑貨店が開く前に来て、雑貨店の開店準備を手伝っているんだ。
お店の中を見回って在庫が無い所があれば、木箱から商品を取って棚に並べていく。
あらかた商品が並べ終わったから、ザザレーさんのところに行くと店前に俺が欲しかった本が沢山並べられていた。
「準備できたんか。ほれ小僧お前が欲しがってた物じゃ」
「ありがとう!ザザレーさん!」
手渡しで貰った本は俺が欲しかった本だ。
嬉しくて本に顔をすりすりする。
「代金は銀貨一枚な」
ザザレーさんから提示された金額は予定よりも安いものだった。
「え、でも…これ銀貨二枚だよね?」
「毎回来る度来る度準備を手伝ってくれてるじゃろう?その駄賃を出してやることができないから、負けといてやったんじゃよ」
「そうなんだ。ありがとうザザレーさん!」
「何も礼を言われるような事はしとらん」
嬉しくて笑いながらザザレーさんに本の代金を渡した。
「また、手伝いに来るんじゃぞ」
「分かったよザザレーさん!また来るね!」
返事は貰えなかったけど、何も言われなかったからきっとまた来てもいいって事だね!
ポシェットには入らない大きさの本だから、両手で抱えながら帰路についた。
欲しい本が今日雑貨店に並ぶからお出かけするんだ!
母さんが作ってくれたポシェットにお金が入った財布と、何かあった時用にハンカチを入れた。
「母さんお買い物行ってくるね!」
商会に繋がる扉を開けて、声を掛けると母さんが顔を出してくれた。
「気をつけて行ってくるのよ」
「はーい!」
ポシェットの紐を握りしめながら、店主と顔馴染みになった雑貨店までゆっくりと歩いた。
今日は天気が良くて、優しい風も吹いて心地いい散歩日和。
「ルド!今日も爺さんのとこか?」
「ザックさんそうなんだ!今日俺が欲しい本がザザレーさんの所に並ぶんだ!」
「勉強熱心だな!ほれこれ特別うまいから爺さんとこつくまで食べときな!」
ザックさんがくれた果物はこの街の特産のりんごだった。
「ありがとう!勉強頑張るね!」
ザックさんに手を振りながら、俺はザザレーさんがいる雑貨店にまた向かった。
貰った真っ赤なりんごに齧り付くと、熟したりんごから沢山果汁が出てきた。
「あまーい!」
甘くて美味しくて声を上げてしまった。
周りの人に一斉に視線を向けられ、恥ずかしくて俯きながら雑貨店まで走った。
雑貨店までつくと、ザザレーさんが雑貨店の前にタープを出していた。
「ザザレーさん!」
「なんじゃ小僧もう来おったのか。まだ準備をしておるから手伝え」
「分かった!」
ザザレーさんはもう年なのに、一人で雑貨店を切り盛りしている凄い人なんだ。
最近は雑貨店が開く前に来て、雑貨店の開店準備を手伝っているんだ。
お店の中を見回って在庫が無い所があれば、木箱から商品を取って棚に並べていく。
あらかた商品が並べ終わったから、ザザレーさんのところに行くと店前に俺が欲しかった本が沢山並べられていた。
「準備できたんか。ほれ小僧お前が欲しがってた物じゃ」
「ありがとう!ザザレーさん!」
手渡しで貰った本は俺が欲しかった本だ。
嬉しくて本に顔をすりすりする。
「代金は銀貨一枚な」
ザザレーさんから提示された金額は予定よりも安いものだった。
「え、でも…これ銀貨二枚だよね?」
「毎回来る度来る度準備を手伝ってくれてるじゃろう?その駄賃を出してやることができないから、負けといてやったんじゃよ」
「そうなんだ。ありがとうザザレーさん!」
「何も礼を言われるような事はしとらん」
嬉しくて笑いながらザザレーさんに本の代金を渡した。
「また、手伝いに来るんじゃぞ」
「分かったよザザレーさん!また来るね!」
返事は貰えなかったけど、何も言われなかったからきっとまた来てもいいって事だね!
ポシェットには入らない大きさの本だから、両手で抱えながら帰路についた。
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