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―病院にて―
362話 魔術士達の行方
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手にした竜崎の遺書を、さくらは自身のバッグの中へ…竜崎から預かった手紙と共に大切に仕舞いこむ。
竜崎さんが目覚めるまで、私が絶対に守り切ると心の底で誓いながら。
と、それを見届けていたソフィアは、ベッド横にある椅子の一つにギシリと腰を下ろした。そして、ふぅ…と息を吐く。
「でも…キヨトがここまでやられちゃうなんてね…。こんな重傷を負わされたのって戦争以来じゃないかしら…」
物憂げな表情の彼女は、目を開けぬ竜崎の頬をむにむにと突く。しかしやはり、反応は返ってこない。
「あのキヨトよ? そんな簡単に負けちゃうはずないじゃない…!」
彼の顔を見つめ、彼の鼻の先をくりくりと弄りながらソフィアはそう呟く。それはまるで、自身の心の声が漏れたようにも、竜崎を叱咤激励し起こそうとしているようにも見えた。
そんな彼女へ、賢者は優しく言い添えた。
「キヨトはあの場を下手に壊すのを恐れていただけじゃよ。でなければ、もっと善戦していたじゃろう」
「あの『転移装置』じゃが…。ワシでもよくわからん点が多い遺物でな。…実はあの場の地下や壁奥全体に、根の如く禁忌術式が張り巡らされていたんじゃよ」
竜脈の噴出が酷かったのも、そのせいじゃ。獣人に叩き壊され暴走した術式が、過剰に魔力を引き上げてしまったのじゃろう。 そう補足し、賢者は更に続けた。
「『術式のどことどこが接続し、どこの反応を起こしているか』の全てを明らかにしきれてはおらんでな。なんとか魔導書の解読に成功し、装置の起動及び発動こそ可能にしたものの、仕組みは不明瞭のまま。どこかを傷つければ動かなくなる可能性だって充分あり得たんじゃ」
と、賢者はそこで一呼吸置く。そして、竜崎へと目を向けた。
「ゆえに、キヨトは巨大な破壊を伴う攻撃は出来なかった。元より、移動で魔力を大きく消耗していたというのも大きいじゃろうが…」
その言葉に、さくらは思い返す。恐らく一切の休憩をとらずのシルブによる超長距離移動。それだけでもかなりの魔力消費であったのは想像に難くない。
そして、魔術士達との戦闘。竜崎は上位精霊で対抗した。しかし、確かに破壊的な攻撃は行わなかった。地面の上を火焔で包み、雷を迸らせた程度である。
…まあ充分激しくはあるが、確かに地下深くを傷つけるような行いはしなかった。
続いての獣人との戦闘。急襲をかけられた竜崎は、質が低いながらも、なんとか高位精霊を召喚せしめた。そこで選ばれたのは、『氷の高位精霊』だった。
今思えば、出来るだけ場を壊さず、装置を守ることができるのが彼女だったのであろう。それでも、やろうと思えばもっと大仰な技も用いれたはず。
しかし竜崎が頼んだのは、獣人をピンポイントで狙う技ばかり。それは被害を出さぬため、必死の策だったのだ。
…唯一彼が場を破壊したのは、さくらを逃がす時。魔術士達にバレぬように潜ませていたノウムを地下で移動させ、不意打ち的に暴れさせた時である。
勿論そんなことをすれば、地下の術式が断ち切られる。それを竜崎がわかっていない訳がない。そして事実、壊しながら自らの背の位置まで移動させたのであろう。
―恐らく、最悪の状況を…『装置を放棄せざるを得ない』状況をも、彼は予測していたのだ。…その予測通り、ノウムを暴れさせたその時には、装置は粉々に砕け散っていたのだから。
「それでもじゃ。キヨトは、動かぬ装置、あの場全体、そしてさくらちゃんを守り切った。ただ破壊し尽くしたり、敵を薙ぎ倒すよりよっぽど難しい事じゃ。…何も気遣うものが無ければ、勝てぬまでも五体無事で逃げおおせられたじゃろう」
賢者はそう話を締める。ソフィア、アリシャ、そして当事者であったさくらは、ただ目を瞑った。
…と、そんな中、ニアロンは賢者に問いかけた。
―ところで…。ミルスパール、あの魔術士達の行方は辿れているのか?―
瞬間、全員の視線は老爺の元に集中する。そして、その横で意味深に輝く魔法陣にも。
先程、賢者ミルスパールは『魔導書に追跡魔術を付与していた』と説明した。それがあったからこそ、竜崎達が秘密裡に転移装置の元に出立したのを知っていたのだ。
そして、その魔導書は魔術士によって奪われた。先のソフィアの問い詰めによれば、まだその魔術はまだ機能している様子。
つまり…魔術士達の行方は辿れているはずである。上手く行けば、奴らの本拠地も…!
そう期待を寄せるさくら達。…しかし賢者は、黙ったままであった。
「爺様…?」
不安気に口を開くソフィア。すると、彼はゆっくりと口を開いた。
「キヨトが目覚めてからでも良いと思ったんじゃが…」
そのまま手を振る賢者。横に浮かんでいた魔法陣はふわりと動き、さくら達の前に。そこには…
『反応不明瞭』
という文字が浮かび上がっていた。
「…どういうこと…?」
眉を潜めるソフィア。アリシャも首を傾げる。と、さくらは息を呑んだ。
「もしかして…追跡魔術がバレて…!」
そんな最悪の想像を口にする彼女。しかしそれを否定したのは、ニアロンであった。
―いや、多分そうじゃないな―
―あんなヒステリックで狂ってるようなヤツが、清人でも見極められなかったミルスパールの魔術隠蔽に気づけるとは思えない。なんなら、獣人のヤツの方が賢いまであるぞ―
唐突に、思いっきり魔術士をディスるニアロン。その勢いの良さに、全員がフッと吹き出してしまう。
だが、その推論は間違っているわけではないらしい。賢者は笑いつつも頷いた。
「そうじゃ。これは『反応を感知しておるが、場所の特定ができていない』ということじゃ」
―妨害魔術ということか?―
「そうとは思えぬがのぅ…。ならば、やけに中途半端じゃ。今まで居場所を明らかにしなかった奴らにしては、お粗末過ぎる。それに―」
ニアロンにそう答え、賢者はスッと魔法陣を動かす。すると浮かんでいた文字は消え、地図のような図と、複数の点滅、そしてそれを繋いだ線が映し出された。
「これは観測記録じゃ。ここが先の現場。…残念じゃが、奴らは脱出を果たしておるようじゃ。道中転移をした様子はないが、森を異常な速度で駆け抜けておる」
幾つかの数字も横に表示し、杖を指示棒代わりに説明する賢者。さくら達がそれを辿っていくと、とある地点で先程の『反応不明瞭』という文字に変わった。
「この通り、この地点で反応が忽然と消えた。この記録は『観測者達』も参照していてな。裏でずっと観測をしてくれておったが…」
と、賢者はそこで言葉を切る。そして、無念そうに首を振った。
「まるで霧のように消え失せた、とな。…少々被害も受けたらしい」
…被害? 賢者の言葉の意味がわからず首を捻るさくら達。しかし彼は、気にすることなく続けた。
「今は魔王に協力を仰ぎ、現地を偵察して貰っておるんじゃが…」
と、その時。どこからともなくふわりと妖精が入ってくる。それは賢者へ耳打ちをすると、役目を果たした様子で消えていった。
「…やはりか。 偵察結果は、『特に異状を確認できず』。ワシや魔王の肝煎りの魔術士や、キヨトの教え子をも含んだ特殊選抜部隊じゃったらしいが…。地下洞窟はおろか、隠蔽魔術の気すら見つからなかったようじゃ」
つまりは、魔術士達は完全に行方知れずとなってしまったということ。と、賢者は息を吐いた。
「そもそも…追悼式の直後、ワシは土の高位精霊の元を訪れた。その際、あやつから聞いていたんじゃ。『連中が地面の下に拠点を構えている可能性は極めて低い』とな」
流石は土を支配する魔神。そんなことまでわかるらしい。しかし、となると―。
「じゃあ、どこに…?」
困惑の表情を浮かべ、ソフィアは問う。賢者は、ある推測を明らかにした。
「…地下でも、地上でも、空中でも、海中でもない…。『別の空間』を作っているのやもしれぬ」
竜崎さんが目覚めるまで、私が絶対に守り切ると心の底で誓いながら。
と、それを見届けていたソフィアは、ベッド横にある椅子の一つにギシリと腰を下ろした。そして、ふぅ…と息を吐く。
「でも…キヨトがここまでやられちゃうなんてね…。こんな重傷を負わされたのって戦争以来じゃないかしら…」
物憂げな表情の彼女は、目を開けぬ竜崎の頬をむにむにと突く。しかしやはり、反応は返ってこない。
「あのキヨトよ? そんな簡単に負けちゃうはずないじゃない…!」
彼の顔を見つめ、彼の鼻の先をくりくりと弄りながらソフィアはそう呟く。それはまるで、自身の心の声が漏れたようにも、竜崎を叱咤激励し起こそうとしているようにも見えた。
そんな彼女へ、賢者は優しく言い添えた。
「キヨトはあの場を下手に壊すのを恐れていただけじゃよ。でなければ、もっと善戦していたじゃろう」
「あの『転移装置』じゃが…。ワシでもよくわからん点が多い遺物でな。…実はあの場の地下や壁奥全体に、根の如く禁忌術式が張り巡らされていたんじゃよ」
竜脈の噴出が酷かったのも、そのせいじゃ。獣人に叩き壊され暴走した術式が、過剰に魔力を引き上げてしまったのじゃろう。 そう補足し、賢者は更に続けた。
「『術式のどことどこが接続し、どこの反応を起こしているか』の全てを明らかにしきれてはおらんでな。なんとか魔導書の解読に成功し、装置の起動及び発動こそ可能にしたものの、仕組みは不明瞭のまま。どこかを傷つければ動かなくなる可能性だって充分あり得たんじゃ」
と、賢者はそこで一呼吸置く。そして、竜崎へと目を向けた。
「ゆえに、キヨトは巨大な破壊を伴う攻撃は出来なかった。元より、移動で魔力を大きく消耗していたというのも大きいじゃろうが…」
その言葉に、さくらは思い返す。恐らく一切の休憩をとらずのシルブによる超長距離移動。それだけでもかなりの魔力消費であったのは想像に難くない。
そして、魔術士達との戦闘。竜崎は上位精霊で対抗した。しかし、確かに破壊的な攻撃は行わなかった。地面の上を火焔で包み、雷を迸らせた程度である。
…まあ充分激しくはあるが、確かに地下深くを傷つけるような行いはしなかった。
続いての獣人との戦闘。急襲をかけられた竜崎は、質が低いながらも、なんとか高位精霊を召喚せしめた。そこで選ばれたのは、『氷の高位精霊』だった。
今思えば、出来るだけ場を壊さず、装置を守ることができるのが彼女だったのであろう。それでも、やろうと思えばもっと大仰な技も用いれたはず。
しかし竜崎が頼んだのは、獣人をピンポイントで狙う技ばかり。それは被害を出さぬため、必死の策だったのだ。
…唯一彼が場を破壊したのは、さくらを逃がす時。魔術士達にバレぬように潜ませていたノウムを地下で移動させ、不意打ち的に暴れさせた時である。
勿論そんなことをすれば、地下の術式が断ち切られる。それを竜崎がわかっていない訳がない。そして事実、壊しながら自らの背の位置まで移動させたのであろう。
―恐らく、最悪の状況を…『装置を放棄せざるを得ない』状況をも、彼は予測していたのだ。…その予測通り、ノウムを暴れさせたその時には、装置は粉々に砕け散っていたのだから。
「それでもじゃ。キヨトは、動かぬ装置、あの場全体、そしてさくらちゃんを守り切った。ただ破壊し尽くしたり、敵を薙ぎ倒すよりよっぽど難しい事じゃ。…何も気遣うものが無ければ、勝てぬまでも五体無事で逃げおおせられたじゃろう」
賢者はそう話を締める。ソフィア、アリシャ、そして当事者であったさくらは、ただ目を瞑った。
…と、そんな中、ニアロンは賢者に問いかけた。
―ところで…。ミルスパール、あの魔術士達の行方は辿れているのか?―
瞬間、全員の視線は老爺の元に集中する。そして、その横で意味深に輝く魔法陣にも。
先程、賢者ミルスパールは『魔導書に追跡魔術を付与していた』と説明した。それがあったからこそ、竜崎達が秘密裡に転移装置の元に出立したのを知っていたのだ。
そして、その魔導書は魔術士によって奪われた。先のソフィアの問い詰めによれば、まだその魔術はまだ機能している様子。
つまり…魔術士達の行方は辿れているはずである。上手く行けば、奴らの本拠地も…!
そう期待を寄せるさくら達。…しかし賢者は、黙ったままであった。
「爺様…?」
不安気に口を開くソフィア。すると、彼はゆっくりと口を開いた。
「キヨトが目覚めてからでも良いと思ったんじゃが…」
そのまま手を振る賢者。横に浮かんでいた魔法陣はふわりと動き、さくら達の前に。そこには…
『反応不明瞭』
という文字が浮かび上がっていた。
「…どういうこと…?」
眉を潜めるソフィア。アリシャも首を傾げる。と、さくらは息を呑んだ。
「もしかして…追跡魔術がバレて…!」
そんな最悪の想像を口にする彼女。しかしそれを否定したのは、ニアロンであった。
―いや、多分そうじゃないな―
―あんなヒステリックで狂ってるようなヤツが、清人でも見極められなかったミルスパールの魔術隠蔽に気づけるとは思えない。なんなら、獣人のヤツの方が賢いまであるぞ―
唐突に、思いっきり魔術士をディスるニアロン。その勢いの良さに、全員がフッと吹き出してしまう。
だが、その推論は間違っているわけではないらしい。賢者は笑いつつも頷いた。
「そうじゃ。これは『反応を感知しておるが、場所の特定ができていない』ということじゃ」
―妨害魔術ということか?―
「そうとは思えぬがのぅ…。ならば、やけに中途半端じゃ。今まで居場所を明らかにしなかった奴らにしては、お粗末過ぎる。それに―」
ニアロンにそう答え、賢者はスッと魔法陣を動かす。すると浮かんでいた文字は消え、地図のような図と、複数の点滅、そしてそれを繋いだ線が映し出された。
「これは観測記録じゃ。ここが先の現場。…残念じゃが、奴らは脱出を果たしておるようじゃ。道中転移をした様子はないが、森を異常な速度で駆け抜けておる」
幾つかの数字も横に表示し、杖を指示棒代わりに説明する賢者。さくら達がそれを辿っていくと、とある地点で先程の『反応不明瞭』という文字に変わった。
「この通り、この地点で反応が忽然と消えた。この記録は『観測者達』も参照していてな。裏でずっと観測をしてくれておったが…」
と、賢者はそこで言葉を切る。そして、無念そうに首を振った。
「まるで霧のように消え失せた、とな。…少々被害も受けたらしい」
…被害? 賢者の言葉の意味がわからず首を捻るさくら達。しかし彼は、気にすることなく続けた。
「今は魔王に協力を仰ぎ、現地を偵察して貰っておるんじゃが…」
と、その時。どこからともなくふわりと妖精が入ってくる。それは賢者へ耳打ちをすると、役目を果たした様子で消えていった。
「…やはりか。 偵察結果は、『特に異状を確認できず』。ワシや魔王の肝煎りの魔術士や、キヨトの教え子をも含んだ特殊選抜部隊じゃったらしいが…。地下洞窟はおろか、隠蔽魔術の気すら見つからなかったようじゃ」
つまりは、魔術士達は完全に行方知れずとなってしまったということ。と、賢者は息を吐いた。
「そもそも…追悼式の直後、ワシは土の高位精霊の元を訪れた。その際、あやつから聞いていたんじゃ。『連中が地面の下に拠点を構えている可能性は極めて低い』とな」
流石は土を支配する魔神。そんなことまでわかるらしい。しかし、となると―。
「じゃあ、どこに…?」
困惑の表情を浮かべ、ソフィアは問う。賢者は、ある推測を明らかにした。
「…地下でも、地上でも、空中でも、海中でもない…。『別の空間』を作っているのやもしれぬ」
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