327 / 391
― 大切なものが ―
326話 奪われてしまった神具
しおりを挟む
―…何故あいつが鏡の正体を知っている…!?―
獣人の言葉に、目をわななかせるニアロン。予想外である。魔術士はまだしも、先程現れたばかりの獣人には鏡の力すら見せていない。
それなのに、彼は『神具』と言ったのだ。知っている。その正体を知っている。一体なぜ…
「…貴方、その使い方はわかっておいでなの?」
同じ疑問を持ったのか、獣人に相対しているフリムスカが聞く。すると、獣人はおうとも、と笑った。
「前にそこのガキが、でっけぇ風の球をこれで打ち出して禁忌の竜巻ぶっ壊してたからな。とりあえず振って、平べったい面をぶつけりゃあ良いんだろ?」
「竜巻…前、魔王城を襲ったあれか…。どこかで見ていたのか」
―想像通り、追悼式の一連の事件はあいつらの手引きだろうな…。牢屋の破壊痕の謎も解けた―
竜崎とニアロンは合点がいったと顔を顰める。と、その時であった。
「おぅらよ!」
ゴォッ!
「「「うっ…!?」」」
突如、竜崎達の元に強風が吹きつける。天井に穴が開いているとはいえ、ここは洞窟内。風なんて吹くはずがない。ならば、精霊の力? 否、それは…獣人がラケットを試し振りした余波であった。
中々の距離が離れているのに、まるで上位精霊が引き起こした風のよう。獣人の剛力と、神具の力。合わさってはいけないものが揃ってしまった。
「おぉ!こりゃあ良い!」
予想外の出力に獣人自身も驚き、にんまりと笑い構える。そして―
「確か高位精霊はこれでクソ勇者共にボロ負けしたんだろ? その再現としてやるぜ!」
体中に紫電を湛え、フリムスカへ強襲をかけてきた。
「くっ…!」
即座に巨大氷結晶を作り出し、多重に壁を張るフリムスカ。が―。
「そぅら!」
バキャア!
獣人がラケットを叩きつけるたびに、氷壁は容易く砕け散る。ガラスを壊す、というよりも薄紙を破り捨てるといった勢いか。
もはや防戦気味どころではない。圧倒的不利。迫る獣人に成す術なく、フリムスカはじりじりと押し込まれていく。
「ニアロン、さくらさんを守っていてくれ!」
―だが…!―
「頼む!」
竜崎は曲がった杖を手に、さくらの元から単身飛び出す。あのラケットを奪い返しさえすれば、事は戻る。そう信じて。
ニアロンはそれを止めきれず、頼みを断ることもできなかった。つい先程の自分の行動が、さくらを危機に至らしめたという自覚があったからだ。
片方を守るため、片方を見送らなければいけない。そしてさくらを戦いから遠ざけるため、有事に備えるため、無暗に手伝うことはできない。彼女は、ただ手を固く握りしめるしかできなかった。
「フリムスカ! 攻撃の矛先を腕以外に集中、ラケットの動向には常に注意して!」
フリムスカの元に到着した竜崎は詠唱、上位精霊の幾体かを呼び出す。それらを彼女と並べ、戦線を構築し直した。
「えぇ…! わかっておりますとも!」
主の到着に少し気を落ち着かせたのか、フリムスカもほっと息を吐き頷く。そして、獣人とぶつかり合うように攻撃へと転じた。
「くのっ…! うぜぇ…!!」
獣人は舌打ち交じりに悪態をつく。圧倒的な武器を手に、無双できると高を括っていた。実際、フリムスカ相手を戦々恐々とさせることまでは問題なく出来た。
しかし、竜崎が参戦し状況は早くも一変。彼が呼び出した上位精霊達は、獣人を攻撃するというより道を狭める…退路を消し、行動を制限するに注力しているのだ。
つまりメインの攻撃はフリムスカの氷。しかしそちらにばかり集中していると、竜崎の指示により上位精霊の狙いすました一撃が飛んでくる。攻めるに攻めきれない。
上手く力で押し切れず、歯噛みする獣人。だが、それは一方の竜崎も同じであった。
元は自分の持ち物、その脅威は嫌というほど知っている。だから、同じく攻め時が掴み切れない。下手に突撃すれば隙を晒し、一撃を貰ってしまえば最後。負けは必定だからである。
いや、それだけではない。上位精霊による攪乱だが、当然獣人もタダで受けているわけではない。ラケットを振り回し、手近な攻撃を弾いてくるのだ。
鏡に当たった光球は、その速度、威力が数倍となって返ってくる。それは上位精霊を真正面から穿ち抜き、瞬く間に消滅させていく。
並みの魔物では太刀打ちできない上位精霊が、赤子の手をひねるかのように消し飛ばされていく。その度に補充するかのように追加召喚をするが…。
「うっ…」
「リュウザキ…! 貴方、魔力が…」
「構わないで…! 獣人に集中してくれ…!」
ふらついた自分を気にするフリムスカに、そう返す竜崎。もう、魔力が残り少ないのである。
身代わり人形の作成、風での高速移動、魔導書漁り…。ここ最近、色々と消費が激しかった。
だというのに、それを押してさくらをここに連れてくるため、昼夜徹してシルブを飛ばし続けたのだ。当然お忍びかつ急な行動なため、魔力補給もできてはいない。
…そして、乱入者。彼らへ幾体も召喚した精霊達は、竜崎の残っていた魔力をごそっと持っていった。
特に今は顕著。ニアロンが身についていればまだ魔力消費を抑えられたのであろう。だが今、彼女には離れた場所にいるさくらを守って貰っている。
そのせいか、上位精霊召喚陣を編むのも自分一人の力。獣人の猛攻に対応するため速度重視の召喚となり、その分魔力が大きく削られていくのである。
もはや、余裕なぞない。早く決着をつけなければ、倒れるのは自分である。かくなる上は―。
「フリムスカ!」
「―!? リュウザキ…!」
何かを託し、竜崎は前に出る。精霊の弾幕に包まれながらも、その身は獣人と相対するように。
「へっ…! 死にに来たってか!」
それを千載一遇のチャンスと捉え、獣人はラケットを彼の頭へと勢いよく振り下ろす。当たれば頭蓋がかち割れるでは済まない、それを。
が、その時であった。
「上手くいけ…!」
獣人の一撃に合わせるように、竜崎はあらん限りの身体強化を腕に施す。そしてあの折れ曲がった杖を頭上へと構え…
「肉を切らせて…骨を立つ!」
カッ!
刹那の出来事であった。武器同士の激突音が響いたが、竜崎は吹っ飛ばされない。
それもそのはず。彼は打ち込まれてきたラケットの側面…鏡ではない箇所に杖を当て、そのまま杖上を滑らせるように、受け流したのだ。
「なっ…!?」
思わぬ反撃に、唖然とする獣人。腕は伸び切り、大きな隙が出来る。そこを―。
「食らいなさいな!」
ザンッ!
フリムスカの氷剣が、叩き切った。
獣人の言葉に、目をわななかせるニアロン。予想外である。魔術士はまだしも、先程現れたばかりの獣人には鏡の力すら見せていない。
それなのに、彼は『神具』と言ったのだ。知っている。その正体を知っている。一体なぜ…
「…貴方、その使い方はわかっておいでなの?」
同じ疑問を持ったのか、獣人に相対しているフリムスカが聞く。すると、獣人はおうとも、と笑った。
「前にそこのガキが、でっけぇ風の球をこれで打ち出して禁忌の竜巻ぶっ壊してたからな。とりあえず振って、平べったい面をぶつけりゃあ良いんだろ?」
「竜巻…前、魔王城を襲ったあれか…。どこかで見ていたのか」
―想像通り、追悼式の一連の事件はあいつらの手引きだろうな…。牢屋の破壊痕の謎も解けた―
竜崎とニアロンは合点がいったと顔を顰める。と、その時であった。
「おぅらよ!」
ゴォッ!
「「「うっ…!?」」」
突如、竜崎達の元に強風が吹きつける。天井に穴が開いているとはいえ、ここは洞窟内。風なんて吹くはずがない。ならば、精霊の力? 否、それは…獣人がラケットを試し振りした余波であった。
中々の距離が離れているのに、まるで上位精霊が引き起こした風のよう。獣人の剛力と、神具の力。合わさってはいけないものが揃ってしまった。
「おぉ!こりゃあ良い!」
予想外の出力に獣人自身も驚き、にんまりと笑い構える。そして―
「確か高位精霊はこれでクソ勇者共にボロ負けしたんだろ? その再現としてやるぜ!」
体中に紫電を湛え、フリムスカへ強襲をかけてきた。
「くっ…!」
即座に巨大氷結晶を作り出し、多重に壁を張るフリムスカ。が―。
「そぅら!」
バキャア!
獣人がラケットを叩きつけるたびに、氷壁は容易く砕け散る。ガラスを壊す、というよりも薄紙を破り捨てるといった勢いか。
もはや防戦気味どころではない。圧倒的不利。迫る獣人に成す術なく、フリムスカはじりじりと押し込まれていく。
「ニアロン、さくらさんを守っていてくれ!」
―だが…!―
「頼む!」
竜崎は曲がった杖を手に、さくらの元から単身飛び出す。あのラケットを奪い返しさえすれば、事は戻る。そう信じて。
ニアロンはそれを止めきれず、頼みを断ることもできなかった。つい先程の自分の行動が、さくらを危機に至らしめたという自覚があったからだ。
片方を守るため、片方を見送らなければいけない。そしてさくらを戦いから遠ざけるため、有事に備えるため、無暗に手伝うことはできない。彼女は、ただ手を固く握りしめるしかできなかった。
「フリムスカ! 攻撃の矛先を腕以外に集中、ラケットの動向には常に注意して!」
フリムスカの元に到着した竜崎は詠唱、上位精霊の幾体かを呼び出す。それらを彼女と並べ、戦線を構築し直した。
「えぇ…! わかっておりますとも!」
主の到着に少し気を落ち着かせたのか、フリムスカもほっと息を吐き頷く。そして、獣人とぶつかり合うように攻撃へと転じた。
「くのっ…! うぜぇ…!!」
獣人は舌打ち交じりに悪態をつく。圧倒的な武器を手に、無双できると高を括っていた。実際、フリムスカ相手を戦々恐々とさせることまでは問題なく出来た。
しかし、竜崎が参戦し状況は早くも一変。彼が呼び出した上位精霊達は、獣人を攻撃するというより道を狭める…退路を消し、行動を制限するに注力しているのだ。
つまりメインの攻撃はフリムスカの氷。しかしそちらにばかり集中していると、竜崎の指示により上位精霊の狙いすました一撃が飛んでくる。攻めるに攻めきれない。
上手く力で押し切れず、歯噛みする獣人。だが、それは一方の竜崎も同じであった。
元は自分の持ち物、その脅威は嫌というほど知っている。だから、同じく攻め時が掴み切れない。下手に突撃すれば隙を晒し、一撃を貰ってしまえば最後。負けは必定だからである。
いや、それだけではない。上位精霊による攪乱だが、当然獣人もタダで受けているわけではない。ラケットを振り回し、手近な攻撃を弾いてくるのだ。
鏡に当たった光球は、その速度、威力が数倍となって返ってくる。それは上位精霊を真正面から穿ち抜き、瞬く間に消滅させていく。
並みの魔物では太刀打ちできない上位精霊が、赤子の手をひねるかのように消し飛ばされていく。その度に補充するかのように追加召喚をするが…。
「うっ…」
「リュウザキ…! 貴方、魔力が…」
「構わないで…! 獣人に集中してくれ…!」
ふらついた自分を気にするフリムスカに、そう返す竜崎。もう、魔力が残り少ないのである。
身代わり人形の作成、風での高速移動、魔導書漁り…。ここ最近、色々と消費が激しかった。
だというのに、それを押してさくらをここに連れてくるため、昼夜徹してシルブを飛ばし続けたのだ。当然お忍びかつ急な行動なため、魔力補給もできてはいない。
…そして、乱入者。彼らへ幾体も召喚した精霊達は、竜崎の残っていた魔力をごそっと持っていった。
特に今は顕著。ニアロンが身についていればまだ魔力消費を抑えられたのであろう。だが今、彼女には離れた場所にいるさくらを守って貰っている。
そのせいか、上位精霊召喚陣を編むのも自分一人の力。獣人の猛攻に対応するため速度重視の召喚となり、その分魔力が大きく削られていくのである。
もはや、余裕なぞない。早く決着をつけなければ、倒れるのは自分である。かくなる上は―。
「フリムスカ!」
「―!? リュウザキ…!」
何かを託し、竜崎は前に出る。精霊の弾幕に包まれながらも、その身は獣人と相対するように。
「へっ…! 死にに来たってか!」
それを千載一遇のチャンスと捉え、獣人はラケットを彼の頭へと勢いよく振り下ろす。当たれば頭蓋がかち割れるでは済まない、それを。
が、その時であった。
「上手くいけ…!」
獣人の一撃に合わせるように、竜崎はあらん限りの身体強化を腕に施す。そしてあの折れ曲がった杖を頭上へと構え…
「肉を切らせて…骨を立つ!」
カッ!
刹那の出来事であった。武器同士の激突音が響いたが、竜崎は吹っ飛ばされない。
それもそのはず。彼は打ち込まれてきたラケットの側面…鏡ではない箇所に杖を当て、そのまま杖上を滑らせるように、受け流したのだ。
「なっ…!?」
思わぬ反撃に、唖然とする獣人。腕は伸び切り、大きな隙が出来る。そこを―。
「食らいなさいな!」
ザンッ!
フリムスカの氷剣が、叩き切った。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる