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―『何かに襲われ ―
308話 貌の見えぬ魔術士
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二本の脚がある、二本の手がある。人ではある。その様子はわかる。しかし、それ以外が良く分からない。
薄汚れたフード付きローブを深く纏い、自らが起こしたであろう煙を手で軽く払いながら歩いてくるは詳細不明な謎の人物。特に、その顔がおかしかった。
顔が、見えない。それは決して距離があるからではない。まるで霧がかっているような様子のそこは、厚手の顔面マスクのように、テレビでよく見るモザイクのように表情を隠しているのだ。
だが一つ、確かなことがある。魔術によって隠されていた入口、そして罠まみれの道中、謎の人物はそこを通り抜けてきた。幾多の破壊音と共に。
そこから導き出されるのは、力技で罠を壊してきたという事実。それなのに、彼のローブには穴一つ空いていない。よほどの実力者であろう。
そんな謎の人物の手には、一冊の古ぼけた魔導書。どうやら魔術士らしい。
刹那、竜崎達の脳裏にはとある人物についてがよぎる。それは、少し前アリシャバージルを襲ったらしい、賢者ミルスパールが対峙した謎の魔術士。獣人の里モンストリアから獣母の遺骸を強奪した一味が1人でもある、『貌の見えぬ』魔術士。
聞いていた特徴と見事に一致するその姿に、竜崎達は息を呑む。そんな稀代の悪人だとしたら、この場所に何用なのか。
しかし、謎の魔術士は竜崎達を気にする素振りを一切見せない。と、その人物はピタリと足を止め何かを見やる。その視線の先…最も、顔が見えぬ以上恐らくではあるが…にあったのは、光満ちる、転移装置であった。
「フッ…クククッ…」
突然、空間内に小さく響く聞き覚えのない声。謎の魔術士のものである。まるで笑いを堪えているかのようなそれは男の声であり、若くとも、ある程度の歳であるとも判別がつかない。と、次の瞬間―。
「フフフクク…ハッアッハッハッハッ!!」
我慢できないとばかりに、笑いを爆発させる謎の魔術士。困惑する竜崎達を余所に、彼は独り言を始めた。
「幸運だ…実に幸運だ! まさか戯れにあのマヌケな人さらい共を洗脳してやっただけで、巡り巡ってコイツの元にたどり着くとは! あの使えない『協力者』もたまには役に立つ!」
人さらい…? さくらは首を捻る。つい昨日、襲ってきたのは捕まえたはずの『人さらい』だった。もしかして…と考えていると、ニアロンが竜崎に囁いた。
―おい清人、昨日の騒動…確か全員が洗脳魔術をかけられていたよな…―
「あぁ…。やはりあいつは…」
危険度を察知した竜崎達は、さくらを自らの背に完全に隠す。だが、その顔が見えない魔術士はやはり気にすることなく、光へ惹かれる虫のように転移装置へと歩を進め始めた。
「―! それに近づくな!」
ガガガガッ!
即座に竜崎は詠唱、謎の魔術士の道を阻むかのように岩の柵を作り出す。しかし―。
「チッ…忌々しい…」
小さく零した謎の魔術士は手にしていた魔導書を開く。瞬間、輝き出した手で彼は岩柵へと触れ、先程と同じく煙を払うように動かした。
バサァッ…
直後、岩柵は砂となって崩れ去る。唖然とするさくらを守りながら、竜崎は次の策を繰り出した。召喚した中位精霊達十数体を謎の魔術士に向かって放ったのだ。
「邪魔をするなァ!」
が、謎の魔術士は一喝。自らの周りに幾本もの槍を作り出した。それらは弾丸の如く放たれ、竜崎の精霊達を次々と穿った。
「くっ…」
自らの元に飛んできた槍の余波を切り払い、難を逃れる竜崎。しかしその間に謎の魔術士は装置の元にたどり着いてしまった。
「これが…探していた『禁忌魔術』の一つ…!」
始めて見る玩具を触る子供の如く、装置をぺたりぺたりと触っていく謎の魔術士。その様子はなんとも奇妙だが、魔術を使っている様子は皆無。ただ発見を喜んでいるだけの様子である。
装置に取りつかれてしまった以上、無暗に攻撃するわけにもいかない。警戒を解かぬまま、竜崎達は彼の一挙手一投足へと気を配る。
「フフ…」
と、謎の魔術士は装置から僅かに離れる。そして竜崎達の方を向き、ふらりふらりと鈍い動きで近づき始めた。
「なぁリュウザキィイ…。こうしてまともに話すのは初だなぁ…」
「…お前は私を知っているのか…?」
「あぁ当然だ。なにせお前はあの『阿婆擦れ』を誑かした奴だからな」
「阿婆擦れ…?」
眉を潜める竜崎に、謎の魔術士はただ小さく嗤うばかり。そして答えることなく、あることを問いかけてきた。
「お前はあの装置で何をしようとしていた?」
「それは…」
と、竜崎はそこで口を噤む。そして、こう返した。
「…お前に何の関係がある?」
素性のわからぬ危険な相手に、気の置けない友人にしか話していない事情を伝えるなんて愚策、竜崎が取るはずもなかった。と、謎の魔術士は舌打ちをした。
「チッ…クソ野郎が…。まあいい。お前も運が良かったな。あれは『失敗作』だ。まともな挙動はしていない」
(―!? え…!?)
竜崎の背で聞いていたさくらは驚愕の表情を浮かべる。まさか、唯一残されていた希望が失敗作だったなんて…。得も言われぬ恐怖に囚われた彼女が竜崎達の顔を見上げると、彼らもまた驚いたような表情を浮かべていた。
しかしそこは百戦錬磨の彼ら。その顔を即座に引き締め、竜崎は問い返した。
「そうなのか。なら、どんな動きが正しいんだ?」
「お前に何の関係がある?」
嘲笑うかのように返してくる謎の魔術士。場には数瞬の沈黙が流れる。
その空気を破ったのは、またも謎の魔術士であった。彼はフッと軽く息を吐くと、竜崎を睨んだ。顔が見えないというのに、それがわかるほどの敵意を向けて。
「あの魔術の起動には、専用の魔導書がいるはずだ。お前が持っているんだろう? よこせ」
「…対価はあるのか?」
冷静さを維持し、竜崎は問う。と、その時であった。謎の魔術士の様子が豹変した。
「アァ? 元々それは俺達のモノだ! お前がとやかく言う権利はないだろうが!」
子供の癇癪のようにも聞こえるそれは、空間内に甲高く響き渡る。謎の魔術士はそのまま地を強く蹴立てて、竜崎の元へと突っ込んできた。
「力づくで奪ってやる!」
「さくらさん、身を守ることだけに注力して!」
竜崎は背にいたさくらを押し離すと、迫る相手の応戦へと移った。
薄汚れたフード付きローブを深く纏い、自らが起こしたであろう煙を手で軽く払いながら歩いてくるは詳細不明な謎の人物。特に、その顔がおかしかった。
顔が、見えない。それは決して距離があるからではない。まるで霧がかっているような様子のそこは、厚手の顔面マスクのように、テレビでよく見るモザイクのように表情を隠しているのだ。
だが一つ、確かなことがある。魔術によって隠されていた入口、そして罠まみれの道中、謎の人物はそこを通り抜けてきた。幾多の破壊音と共に。
そこから導き出されるのは、力技で罠を壊してきたという事実。それなのに、彼のローブには穴一つ空いていない。よほどの実力者であろう。
そんな謎の人物の手には、一冊の古ぼけた魔導書。どうやら魔術士らしい。
刹那、竜崎達の脳裏にはとある人物についてがよぎる。それは、少し前アリシャバージルを襲ったらしい、賢者ミルスパールが対峙した謎の魔術士。獣人の里モンストリアから獣母の遺骸を強奪した一味が1人でもある、『貌の見えぬ』魔術士。
聞いていた特徴と見事に一致するその姿に、竜崎達は息を呑む。そんな稀代の悪人だとしたら、この場所に何用なのか。
しかし、謎の魔術士は竜崎達を気にする素振りを一切見せない。と、その人物はピタリと足を止め何かを見やる。その視線の先…最も、顔が見えぬ以上恐らくではあるが…にあったのは、光満ちる、転移装置であった。
「フッ…クククッ…」
突然、空間内に小さく響く聞き覚えのない声。謎の魔術士のものである。まるで笑いを堪えているかのようなそれは男の声であり、若くとも、ある程度の歳であるとも判別がつかない。と、次の瞬間―。
「フフフクク…ハッアッハッハッハッ!!」
我慢できないとばかりに、笑いを爆発させる謎の魔術士。困惑する竜崎達を余所に、彼は独り言を始めた。
「幸運だ…実に幸運だ! まさか戯れにあのマヌケな人さらい共を洗脳してやっただけで、巡り巡ってコイツの元にたどり着くとは! あの使えない『協力者』もたまには役に立つ!」
人さらい…? さくらは首を捻る。つい昨日、襲ってきたのは捕まえたはずの『人さらい』だった。もしかして…と考えていると、ニアロンが竜崎に囁いた。
―おい清人、昨日の騒動…確か全員が洗脳魔術をかけられていたよな…―
「あぁ…。やはりあいつは…」
危険度を察知した竜崎達は、さくらを自らの背に完全に隠す。だが、その顔が見えない魔術士はやはり気にすることなく、光へ惹かれる虫のように転移装置へと歩を進め始めた。
「―! それに近づくな!」
ガガガガッ!
即座に竜崎は詠唱、謎の魔術士の道を阻むかのように岩の柵を作り出す。しかし―。
「チッ…忌々しい…」
小さく零した謎の魔術士は手にしていた魔導書を開く。瞬間、輝き出した手で彼は岩柵へと触れ、先程と同じく煙を払うように動かした。
バサァッ…
直後、岩柵は砂となって崩れ去る。唖然とするさくらを守りながら、竜崎は次の策を繰り出した。召喚した中位精霊達十数体を謎の魔術士に向かって放ったのだ。
「邪魔をするなァ!」
が、謎の魔術士は一喝。自らの周りに幾本もの槍を作り出した。それらは弾丸の如く放たれ、竜崎の精霊達を次々と穿った。
「くっ…」
自らの元に飛んできた槍の余波を切り払い、難を逃れる竜崎。しかしその間に謎の魔術士は装置の元にたどり着いてしまった。
「これが…探していた『禁忌魔術』の一つ…!」
始めて見る玩具を触る子供の如く、装置をぺたりぺたりと触っていく謎の魔術士。その様子はなんとも奇妙だが、魔術を使っている様子は皆無。ただ発見を喜んでいるだけの様子である。
装置に取りつかれてしまった以上、無暗に攻撃するわけにもいかない。警戒を解かぬまま、竜崎達は彼の一挙手一投足へと気を配る。
「フフ…」
と、謎の魔術士は装置から僅かに離れる。そして竜崎達の方を向き、ふらりふらりと鈍い動きで近づき始めた。
「なぁリュウザキィイ…。こうしてまともに話すのは初だなぁ…」
「…お前は私を知っているのか…?」
「あぁ当然だ。なにせお前はあの『阿婆擦れ』を誑かした奴だからな」
「阿婆擦れ…?」
眉を潜める竜崎に、謎の魔術士はただ小さく嗤うばかり。そして答えることなく、あることを問いかけてきた。
「お前はあの装置で何をしようとしていた?」
「それは…」
と、竜崎はそこで口を噤む。そして、こう返した。
「…お前に何の関係がある?」
素性のわからぬ危険な相手に、気の置けない友人にしか話していない事情を伝えるなんて愚策、竜崎が取るはずもなかった。と、謎の魔術士は舌打ちをした。
「チッ…クソ野郎が…。まあいい。お前も運が良かったな。あれは『失敗作』だ。まともな挙動はしていない」
(―!? え…!?)
竜崎の背で聞いていたさくらは驚愕の表情を浮かべる。まさか、唯一残されていた希望が失敗作だったなんて…。得も言われぬ恐怖に囚われた彼女が竜崎達の顔を見上げると、彼らもまた驚いたような表情を浮かべていた。
しかしそこは百戦錬磨の彼ら。その顔を即座に引き締め、竜崎は問い返した。
「そうなのか。なら、どんな動きが正しいんだ?」
「お前に何の関係がある?」
嘲笑うかのように返してくる謎の魔術士。場には数瞬の沈黙が流れる。
その空気を破ったのは、またも謎の魔術士であった。彼はフッと軽く息を吐くと、竜崎を睨んだ。顔が見えないというのに、それがわかるほどの敵意を向けて。
「あの魔術の起動には、専用の魔導書がいるはずだ。お前が持っているんだろう? よこせ」
「…対価はあるのか?」
冷静さを維持し、竜崎は問う。と、その時であった。謎の魔術士の様子が豹変した。
「アァ? 元々それは俺達のモノだ! お前がとやかく言う権利はないだろうが!」
子供の癇癪のようにも聞こえるそれは、空間内に甲高く響き渡る。謎の魔術士はそのまま地を強く蹴立てて、竜崎の元へと突っ込んできた。
「力づくで奪ってやる!」
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