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―獣人の里『モンストリア』―
245話 観光
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「そこ行く旅の方々! 美味しい干し肉やチーズ売っているよー!」
「お、あんちゃん全身の毛大分伸びてるね。これから暑くなるし、ちょっと刈っていかないか?」
「新作のブラシが発売だ!従来品と違って絡まった毛を簡単に梳かしてくれるぞ!」
「はぁい、可愛いぬいぐるみはいかがー?抱っこして眠ると最高よぉ」
盛況な街中に目移りしながら、さくら達は観光…情報収集をする。獣人達のための店も沢山あり、人間や魔族であるさくら達にとって見飽きることはない。案内役のワルワスはフフンと胸を張った。
「モンストリアは他の地域に比べ畜産や農業がかなり盛んなんだぜ。服や布団とかも質が良いし、美味しいものも沢山あるぞ」
「ほんほ、おいひい!」
ネリーは早速買い食い。レドルブと同じように調査隊の経費で落ちるため、遠慮する気なぞ毛頭ない。
「ほらネリーさん。食べ歩きは行儀が悪いですよ、お口周りも汚れちゃっています」
母親のようにネリーの顔を拭いてあげるマーサ。その様子をクスリと笑いながらさくらは改めて街中を見やる。
「ワルワスくん、街の様子っていつも通り?」
少し気になってはいたのだ。かなり大きな事件が起きたはずなのに、街中は賑わっている。ワルワスはクラウスに奢ってもらった串焼きをもぐつきながら答えた。
「まあ少しは緊張ムードが漂っているけどな。とはいえ獣母の遺骸自体はその『獣母信奉派』が無理言ってモンストリアに封印したものだと習っている。大体の連中は盗まれてせいせいしていることだろうよ」
そんなものなんだろうか。まあ確かに彼の言う通り、街行く人々は獣母のことを気にかける素振りもない。それとなく質問をすると、「あぁ、あれね。調査隊が来たからなんとかなるでしょ」的な回答が返ってくるばかりである。
そんな中、モカは何かを思い出したのかシベルの袖を軽く引っ張った。
「シベル先生、皆一応あれを買っておくべきですかね」
「あれ? あぁ、あれか。そうだな…保険にもなるし、買うか」
シベルの了承を得たモカに先導され、着いたのは一軒のお店。中に入るとそこには…。
「なにこれ!」
ケモ耳、ケモ耳、ケモ耳…。その店に並べてあったのは全てケモ耳がついたカチューシャやウィッグにフード。色も形も様々である。
「獣母信奉派は獣人以外に厳しい。だがこれをつけておけば間違っての彼らの領域に足を踏み入れても気づかれにくく、許されることもあるからな。自分の耳を隠せて、髪色に合うのを選んでくれ」
シベルの言葉に、さくら達はとりあえず手に取ってみる。かなり精巧に出来ており、毛ざわりも素晴らしい。ずっと撫でていられるほどである。
「ネリーにはこっちのほうが似合うんじゃない?」
「ほんと? どう、見てみて! あ!さくらちゃんそれすごく合ってる!」
「え、そう?」
「クラウス、お前これが良いんじゃないか?格好いいぞ」
暫し、お洒落タイム。あれをつけこれをつけと皆でキャッキャ。そんな中、笑いを堪えきれていないシベルの声が聞こえてきた。
「クックック…!似合ってるぞマーサ」
どうやら彼はマーサのケモ耳を見繕っていたらしい。そして彼女がつけていたのはウサギ耳だった。
「いつも抱いている兎の気持ちにでもなれたろ。買ってやるぞ」
「…シベル、表出なさい」
ウサギ耳を僅かに揺らしつつ、怒りを湛えた笑顔でシベルを睨むマーサ。流石にやり過ぎたと感じたのかシベルはビクリと身体を震わせた。
「どうしよ、今回完全にシベル先生の自業自得みたいだけど…」
「とりあえず止めようよ」
傍観しているわけにも行かず、さくら達は急ぎ仲裁に入る。なんとか場を収めたが、罰としてこの場の買い物は全てシベルの自腹となった。
その様子を傍から眺めていた唯一の部外者ワルワスは、さくらに恐る恐る聞いてきた。
「…なあ、この2人っていつもこんななのか?」
「…まあ、うん」
「『学園』って変な教師いるんだなぁ…」
彼の素直な反応に、さくらは否定できずただ半笑いで誤魔化すだけだった。
「モンストリア楽しい!」
買ってもらったケモ耳をつけ、テンションがあがった一行。気分は友達同士で行くテーマパーク、カチューシャつけてファストフード食べてで楽しい盛り。
最も、正確にその気分であるのは元の世界で体験したことのあるさくらだけではあるが…。竜崎さんならわかってくれるかな…そう思うさくらだが、彼は仕事中。残念である。
「次はどこ行く?」
もはや完全に情報収集という目的を忘れたネリー。ワクワクが抑えられぬといった調子で地図を広げた時だった。
ブオッ!
「きゃっ!」
突如強風が吹きつけ、地図は空に舞ってしまう。
「とってきてやるよ」
自信満々にワルワスは羽を広げ飛び上がる。あっという間に追いつき掴みかけるが…。
ゴオッ!
「うわっ!」
空中で強風に曝されたらしく、体勢を崩してしまう。地図はその風に乗り遠くへと吹き飛んでいった。
「待ってー!」
「あ、ちょっとネリー!?」
駆けだすネリーを追いかけるさくら達。
「お、おい!勝手な行動するなと…」
シベルは慌てて止めようとするが、マーサが空を指さした。
「シベル!あれ!」
「あれは…伝書鳥!何かがあったのか!?」
一方のさくら達生徒陣。教師2人がついて来ていないことに気づかず、どこかへ飛んでいく地図を追いかけ走っていた。ワルワスが幾度か飛んで掴もうとしたが、何故か強風が連続で吹き付けてきているらしく失敗に終わっていた。
「どこに飛ばされた…?」
「あっ、あそこ!」
風に乗っていた地図はとある建物の天窓にスポリ。誰かの家という様子でもなく、扉が開いていたこともあり、さくら達は急いで駆けこんだ。中にはステンドグラスから入る光の下に長椅子が幾つも並んでいた。
「ここって…教会だよね」
「じゃあ『聖なる魔神』のかな?あれ、そういえばマーサ先生とシベル先生は?」
飛んでいった地図を探すため、きょろきょろ目を動かしながら言葉を交わす一行。しかし、獣人の2人だけは違った。
「いや…違う…」
「あ、まずいかも…」
ワルワスとモカはある一点を凝視していた。訝しんださくら達がそちらをみやるとそこには…。
「あれって…!」
教会の奥の壁にあった像は『聖なる魔神』のものではなかった。毛の生えた女体、そしてその背からは何種類もの獣の手足。まさしくそれは、竜崎に見せられた絵と同じ『獣母』のもの。ということはここは…。
「『獣母信奉派』の教会…!?」
「お、あんちゃん全身の毛大分伸びてるね。これから暑くなるし、ちょっと刈っていかないか?」
「新作のブラシが発売だ!従来品と違って絡まった毛を簡単に梳かしてくれるぞ!」
「はぁい、可愛いぬいぐるみはいかがー?抱っこして眠ると最高よぉ」
盛況な街中に目移りしながら、さくら達は観光…情報収集をする。獣人達のための店も沢山あり、人間や魔族であるさくら達にとって見飽きることはない。案内役のワルワスはフフンと胸を張った。
「モンストリアは他の地域に比べ畜産や農業がかなり盛んなんだぜ。服や布団とかも質が良いし、美味しいものも沢山あるぞ」
「ほんほ、おいひい!」
ネリーは早速買い食い。レドルブと同じように調査隊の経費で落ちるため、遠慮する気なぞ毛頭ない。
「ほらネリーさん。食べ歩きは行儀が悪いですよ、お口周りも汚れちゃっています」
母親のようにネリーの顔を拭いてあげるマーサ。その様子をクスリと笑いながらさくらは改めて街中を見やる。
「ワルワスくん、街の様子っていつも通り?」
少し気になってはいたのだ。かなり大きな事件が起きたはずなのに、街中は賑わっている。ワルワスはクラウスに奢ってもらった串焼きをもぐつきながら答えた。
「まあ少しは緊張ムードが漂っているけどな。とはいえ獣母の遺骸自体はその『獣母信奉派』が無理言ってモンストリアに封印したものだと習っている。大体の連中は盗まれてせいせいしていることだろうよ」
そんなものなんだろうか。まあ確かに彼の言う通り、街行く人々は獣母のことを気にかける素振りもない。それとなく質問をすると、「あぁ、あれね。調査隊が来たからなんとかなるでしょ」的な回答が返ってくるばかりである。
そんな中、モカは何かを思い出したのかシベルの袖を軽く引っ張った。
「シベル先生、皆一応あれを買っておくべきですかね」
「あれ? あぁ、あれか。そうだな…保険にもなるし、買うか」
シベルの了承を得たモカに先導され、着いたのは一軒のお店。中に入るとそこには…。
「なにこれ!」
ケモ耳、ケモ耳、ケモ耳…。その店に並べてあったのは全てケモ耳がついたカチューシャやウィッグにフード。色も形も様々である。
「獣母信奉派は獣人以外に厳しい。だがこれをつけておけば間違っての彼らの領域に足を踏み入れても気づかれにくく、許されることもあるからな。自分の耳を隠せて、髪色に合うのを選んでくれ」
シベルの言葉に、さくら達はとりあえず手に取ってみる。かなり精巧に出来ており、毛ざわりも素晴らしい。ずっと撫でていられるほどである。
「ネリーにはこっちのほうが似合うんじゃない?」
「ほんと? どう、見てみて! あ!さくらちゃんそれすごく合ってる!」
「え、そう?」
「クラウス、お前これが良いんじゃないか?格好いいぞ」
暫し、お洒落タイム。あれをつけこれをつけと皆でキャッキャ。そんな中、笑いを堪えきれていないシベルの声が聞こえてきた。
「クックック…!似合ってるぞマーサ」
どうやら彼はマーサのケモ耳を見繕っていたらしい。そして彼女がつけていたのはウサギ耳だった。
「いつも抱いている兎の気持ちにでもなれたろ。買ってやるぞ」
「…シベル、表出なさい」
ウサギ耳を僅かに揺らしつつ、怒りを湛えた笑顔でシベルを睨むマーサ。流石にやり過ぎたと感じたのかシベルはビクリと身体を震わせた。
「どうしよ、今回完全にシベル先生の自業自得みたいだけど…」
「とりあえず止めようよ」
傍観しているわけにも行かず、さくら達は急ぎ仲裁に入る。なんとか場を収めたが、罰としてこの場の買い物は全てシベルの自腹となった。
その様子を傍から眺めていた唯一の部外者ワルワスは、さくらに恐る恐る聞いてきた。
「…なあ、この2人っていつもこんななのか?」
「…まあ、うん」
「『学園』って変な教師いるんだなぁ…」
彼の素直な反応に、さくらは否定できずただ半笑いで誤魔化すだけだった。
「モンストリア楽しい!」
買ってもらったケモ耳をつけ、テンションがあがった一行。気分は友達同士で行くテーマパーク、カチューシャつけてファストフード食べてで楽しい盛り。
最も、正確にその気分であるのは元の世界で体験したことのあるさくらだけではあるが…。竜崎さんならわかってくれるかな…そう思うさくらだが、彼は仕事中。残念である。
「次はどこ行く?」
もはや完全に情報収集という目的を忘れたネリー。ワクワクが抑えられぬといった調子で地図を広げた時だった。
ブオッ!
「きゃっ!」
突如強風が吹きつけ、地図は空に舞ってしまう。
「とってきてやるよ」
自信満々にワルワスは羽を広げ飛び上がる。あっという間に追いつき掴みかけるが…。
ゴオッ!
「うわっ!」
空中で強風に曝されたらしく、体勢を崩してしまう。地図はその風に乗り遠くへと吹き飛んでいった。
「待ってー!」
「あ、ちょっとネリー!?」
駆けだすネリーを追いかけるさくら達。
「お、おい!勝手な行動するなと…」
シベルは慌てて止めようとするが、マーサが空を指さした。
「シベル!あれ!」
「あれは…伝書鳥!何かがあったのか!?」
一方のさくら達生徒陣。教師2人がついて来ていないことに気づかず、どこかへ飛んでいく地図を追いかけ走っていた。ワルワスが幾度か飛んで掴もうとしたが、何故か強風が連続で吹き付けてきているらしく失敗に終わっていた。
「どこに飛ばされた…?」
「あっ、あそこ!」
風に乗っていた地図はとある建物の天窓にスポリ。誰かの家という様子でもなく、扉が開いていたこともあり、さくら達は急いで駆けこんだ。中にはステンドグラスから入る光の下に長椅子が幾つも並んでいた。
「ここって…教会だよね」
「じゃあ『聖なる魔神』のかな?あれ、そういえばマーサ先生とシベル先生は?」
飛んでいった地図を探すため、きょろきょろ目を動かしながら言葉を交わす一行。しかし、獣人の2人だけは違った。
「いや…違う…」
「あ、まずいかも…」
ワルワスとモカはある一点を凝視していた。訝しんださくら達がそちらをみやるとそこには…。
「あれって…!」
教会の奥の壁にあった像は『聖なる魔神』のものではなかった。毛の生えた女体、そしてその背からは何種類もの獣の手足。まさしくそれは、竜崎に見せられた絵と同じ『獣母』のもの。ということはここは…。
「『獣母信奉派』の教会…!?」
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