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―2人の治癒魔術講師―
239話 battle1 治癒魔術講師の控室
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「シベルさんとマーサさんって竜崎さんとどういう関係なんですか?」
「一応、教え子だね。とはいってもバルスタインと同じく途中から授業をもった形だけど。当時から顔を合わせれば喧嘩していたよ」
さくらの問いに、懐かしむように苦笑し答える竜崎。と、ニアロンが同情気味に口を開いた。
―さくら、本当にいいのか?無理に付き合ってやる必要はないぞ?―
先程シベル達に提案された「どっちの治癒魔術が良いか勝負」。あの場はニアロンの拳骨で仲裁されたが、彼らは懲りてないらしく食後に再度頼み込んできた。さくらとしても午後に予定はなく、少し興味もあったので二つ返事で了承したのだ。
「私達はちょっと学院に呼ばれているから、同行はできない。とはいえあの二人のことだから何するかはだいたい想像つくけど…」
と、竜崎の言葉を遮るように元気な声が響いた。
「それ以上は言わないで、リュウザキ先生! せっかくマーサ先生達が面白そうなことしてくれるんだもん!」
その主はネリー・グレイス。たまたまさくらを遊びに誘いに来た彼女だったのだが、話を聞くと「面白そう!」と参加してきたのだ。強面のシベルに対する恐怖も、好奇心には及ばないようである。
―なんか不安要素が増えた気がしないでもないがな…―
ニアロンはボソリとそう呟いたが、さくら達に聞こえることはなかった。
「そういえばアイナちゃんとモカちゃんは?」
「二人とも給仕のクエストだってー」
「あぁ、アルバイト中…」
そんな会話をしながらさくら達が向かったのは治癒魔術講師の研究室。バトル(?)はここで行うらしい。部屋の扉をノックすると…。
「「いらっしゃい、2人共!」」
競うように扉を開けたシベルとマーサが出迎えた。
彼らの研究室にあったのは、沢山の消毒されたナイフと、治癒魔術の魔導書や医学書。そしてさくらが以前使った魔力計を始めとした救急道具。白衣や人体模型まである。
「おぉ~」
教員の控室に入る機会なぞ、質問しに来る時以外そうあるわけではない。ネリーもさくらも目を輝かせながら室内を見回す。その様子を揃って嬉しそうに見ていたシベル達は、思い出したかのように睨み合った。
「俺らはそれぞれ専用の準備室を貰っている。そこを見せたいが…」
「どちらが先に、ですね…?」
ゴゴゴゴ…と音が立つほどに対立するシベルとマーサ。一体何をするのか、さくら達は恐る恐る窺っていると…。
「いくぞ!」
「えぇ!」
「「じゃんけんポイ!」」
「うおっし!俺の勝ちだ!」
「「じゃんけんなんだ…」」
高らかに拳を突き上げるシベルと悔しそうに頬を膨らませるマーサを見ながら、さくら達はそう突っ込んでしまった。
「最初は俺の部屋だ」
意気揚々と扉を開き、案内するシベル。さくら達はマーサと共に足を踏み入れる。
「わ、動物がいっぱい!」
窓が大きく作られた広めの部屋。そこにいたのは沢山のネズミやウサギ、モルモット。授業で使う子達であろう。彼らは丁度シベルの助手によって餌を与えられていた。
「2人もご飯をあげてみるか?」
シベルの提案に、さくら達は是非と頷く。可愛らしいウサギを膝に乗せ、ふれあいタイムである。
「わー!食べてる食べてる!」
「可愛い…!」
与えられた餌をポリポリ食べるウサギに心癒されるさくら達。だが、ふとネリーが漏らした言葉が場を凍らせた。
「こんな子達を傷つけるなんて、なんかやだなぁ…」
言葉を出せなくなるシベル。彼の助手とマーサも「あーあ…」という表情を浮かべていた。
「あ、そういえばこの部屋ってあまり臭いしませんよね!こんなに沢山動物いるのに!」
焦ったさくらは急ぎ話題を転換。先程から少し気になっていたことを述べた。普通これだけいたら獣臭くなるのが道理だろう。意気消沈気味のシベルは少しだけ持ち直した。
「臭いが酷いと他の教員に迷惑がかかるからな。マーサからも叱られたことがあるし。換気と消臭は徹底している」
「私が言ってから身だしなみも徹底しているんですものね」
と、笑いながらマーサが近くの机から何かを拾い上げる。それは大きめのブラシと…
「あれ、それってコロコロ…?」
服やカーペットについた埃や毛をとる、あれ。この世界にもあったのかと驚くさくらに、マーサは軽く説明してくれた。
「これはリュウザキ先生が伝えてくれた異世界の道具です。獣人達に大反響なんですよ」
なるほど、シベルのような全身毛まみれの人には有難い代物なのだろう。と、彼女はにんまりと笑った。
「やってあげましょうか、シベル? いつも背中の処理で苦戦している声、漏れていますよ?」
「ガルルルル…!」
ブラシを動かす素振りをするマーサに、シベルはそう威嚇するのだった。
「では私の部屋にご案内します」
勝ち誇ったような表情を浮かべ、マーサは自身の控室に案内する。扉を開いた先にあったのは…。
「え…教会…!?」
窓にはステンドグラスが嵌められ、差し込む光が簡易的な祭壇を照らす。授業で張られていた聖なる魔神の絵が飾られており、更に厳かさを増していた。
端の方では聖水を作っているのだろうか、マーサの助手が煮立つ蒸留器を前に座り込み祈りを捧げていた。
「わ!ロザリオが沢山!」
ネリーの声に、さくらはそちらを見やる。壁に、棚に、箱に入っているのは授業で使ったロザリオ。それ以外にも大きな物や高価そうな物まで。聖魔術士にとってロザリオは杖と同義らしいが、これはコレクションの意図もありそうである。
「さくらさん、ネリーさん。こちらを差し上げます」
マーサは駄目押しとばかりにプレゼント作戦。苛立つ様子のシベルに申し訳なく思いながら、2人はそれを受け取るが…。
ズン…!
「わっ…!」
「重っ…!」
余りの重さに、さくら達の身体はガクンと下がる。何を渡されたのか確認してみると、それは一冊の分厚い本だった。
「こ、これは…?」
「『聖書』です。聖なる魔神メサイア様のお言葉がしたためてあり、魔導書としても使えちゃうんです!」
いや、そんなこと言われても…。これダンベル代わりに使えそうな重さである。持ち歩くのは至難の業。
さりとて要らないとは言えず、どうしようか迷うさくら達。と、マーサは衝撃的な一言を発した。
「聖魔術はこれを丸暗記する必要があるんです。今の内から励んでおくと楽ですよ」
辞書よりも重い、これを…?試しに中を覗いてみるが、想像通り文字がびっちり。思わず頬を引きつらせるさくら達だが、マーサは気づかぬようで…。
「私が好きなメサイア様のお言葉は、『汝、人種を越え隣人を愛せよ』です。シベルのような獣人、魔族、エルフ、ドワーフ、オーガにマーマン。この世界の全ての人を愛せという当然の言葉ですが、だからこそ胸に響くんです。あ、あと1571頁にある…」
語りだす彼女。もはや自分の世界にのめりこんでいると言ってもいい。それを見たシベルは溜息一つ、ツカツカと彼女に迫り、デコピンをした。
「きゃうっ! 何するんですか!?」
「昔からリュウザキ先生に言われていただろう。素人相手に長い講釈は止めとけ、と。見てみろ2人の様子を」
引き気味に苦笑いするさくら達の様子を見て、しょんぼりするマーサ。と、嘲笑うかのようにシベルが言葉を続けた。
「悲しいならいつものようにウサギを貸すか?」
「なっ…!」
慌てるマーサ。首を傾げるさくら達に、シベルは笑いを堪えながら説明をしてくれた。
「こいつは疲れた時や悲しい時は動物を抱きたがるんだ。普段はタマのやつに頼んでいるみたいだが、見つからない場合は俺に隠れてウサギを借りて行っているんだよ」
ハッハッハと笑うシベルに対し、マーサは今まで以上に強く睨みつけていた。
「さて、勝負の結果だが…」
「どっちがいいなんて聞けるわけないですね…」
真ん中の治癒魔術講師の研究室に戻ってきたシベル達は溜息をつく。碌に自分の授業を売り込むことができず、恥を晒すことに耐えられず早々に切り上げてしまったのだから仕方がない。
「ぶっちゃけどっちも受けたくなくなっちゃった…」
「ネリーちゃん、しーっ!」
慌ててネリーの口を塞ぐさくら。その言葉が聞こえていたか定かではないが、シベル達は顔を上げ再度睨み合った。
「ならもう一勝負だ。久しぶりにアレをやるか!」
「望むところです!」
勝手に話が進んでいく。さくらは恐る恐る聞いてみた。
「アレってなんですか?」
「「それは…『辻癒し勝負』だ(です)!!」」
「一応、教え子だね。とはいってもバルスタインと同じく途中から授業をもった形だけど。当時から顔を合わせれば喧嘩していたよ」
さくらの問いに、懐かしむように苦笑し答える竜崎。と、ニアロンが同情気味に口を開いた。
―さくら、本当にいいのか?無理に付き合ってやる必要はないぞ?―
先程シベル達に提案された「どっちの治癒魔術が良いか勝負」。あの場はニアロンの拳骨で仲裁されたが、彼らは懲りてないらしく食後に再度頼み込んできた。さくらとしても午後に予定はなく、少し興味もあったので二つ返事で了承したのだ。
「私達はちょっと学院に呼ばれているから、同行はできない。とはいえあの二人のことだから何するかはだいたい想像つくけど…」
と、竜崎の言葉を遮るように元気な声が響いた。
「それ以上は言わないで、リュウザキ先生! せっかくマーサ先生達が面白そうなことしてくれるんだもん!」
その主はネリー・グレイス。たまたまさくらを遊びに誘いに来た彼女だったのだが、話を聞くと「面白そう!」と参加してきたのだ。強面のシベルに対する恐怖も、好奇心には及ばないようである。
―なんか不安要素が増えた気がしないでもないがな…―
ニアロンはボソリとそう呟いたが、さくら達に聞こえることはなかった。
「そういえばアイナちゃんとモカちゃんは?」
「二人とも給仕のクエストだってー」
「あぁ、アルバイト中…」
そんな会話をしながらさくら達が向かったのは治癒魔術講師の研究室。バトル(?)はここで行うらしい。部屋の扉をノックすると…。
「「いらっしゃい、2人共!」」
競うように扉を開けたシベルとマーサが出迎えた。
彼らの研究室にあったのは、沢山の消毒されたナイフと、治癒魔術の魔導書や医学書。そしてさくらが以前使った魔力計を始めとした救急道具。白衣や人体模型まである。
「おぉ~」
教員の控室に入る機会なぞ、質問しに来る時以外そうあるわけではない。ネリーもさくらも目を輝かせながら室内を見回す。その様子を揃って嬉しそうに見ていたシベル達は、思い出したかのように睨み合った。
「俺らはそれぞれ専用の準備室を貰っている。そこを見せたいが…」
「どちらが先に、ですね…?」
ゴゴゴゴ…と音が立つほどに対立するシベルとマーサ。一体何をするのか、さくら達は恐る恐る窺っていると…。
「いくぞ!」
「えぇ!」
「「じゃんけんポイ!」」
「うおっし!俺の勝ちだ!」
「「じゃんけんなんだ…」」
高らかに拳を突き上げるシベルと悔しそうに頬を膨らませるマーサを見ながら、さくら達はそう突っ込んでしまった。
「最初は俺の部屋だ」
意気揚々と扉を開き、案内するシベル。さくら達はマーサと共に足を踏み入れる。
「わ、動物がいっぱい!」
窓が大きく作られた広めの部屋。そこにいたのは沢山のネズミやウサギ、モルモット。授業で使う子達であろう。彼らは丁度シベルの助手によって餌を与えられていた。
「2人もご飯をあげてみるか?」
シベルの提案に、さくら達は是非と頷く。可愛らしいウサギを膝に乗せ、ふれあいタイムである。
「わー!食べてる食べてる!」
「可愛い…!」
与えられた餌をポリポリ食べるウサギに心癒されるさくら達。だが、ふとネリーが漏らした言葉が場を凍らせた。
「こんな子達を傷つけるなんて、なんかやだなぁ…」
言葉を出せなくなるシベル。彼の助手とマーサも「あーあ…」という表情を浮かべていた。
「あ、そういえばこの部屋ってあまり臭いしませんよね!こんなに沢山動物いるのに!」
焦ったさくらは急ぎ話題を転換。先程から少し気になっていたことを述べた。普通これだけいたら獣臭くなるのが道理だろう。意気消沈気味のシベルは少しだけ持ち直した。
「臭いが酷いと他の教員に迷惑がかかるからな。マーサからも叱られたことがあるし。換気と消臭は徹底している」
「私が言ってから身だしなみも徹底しているんですものね」
と、笑いながらマーサが近くの机から何かを拾い上げる。それは大きめのブラシと…
「あれ、それってコロコロ…?」
服やカーペットについた埃や毛をとる、あれ。この世界にもあったのかと驚くさくらに、マーサは軽く説明してくれた。
「これはリュウザキ先生が伝えてくれた異世界の道具です。獣人達に大反響なんですよ」
なるほど、シベルのような全身毛まみれの人には有難い代物なのだろう。と、彼女はにんまりと笑った。
「やってあげましょうか、シベル? いつも背中の処理で苦戦している声、漏れていますよ?」
「ガルルルル…!」
ブラシを動かす素振りをするマーサに、シベルはそう威嚇するのだった。
「では私の部屋にご案内します」
勝ち誇ったような表情を浮かべ、マーサは自身の控室に案内する。扉を開いた先にあったのは…。
「え…教会…!?」
窓にはステンドグラスが嵌められ、差し込む光が簡易的な祭壇を照らす。授業で張られていた聖なる魔神の絵が飾られており、更に厳かさを増していた。
端の方では聖水を作っているのだろうか、マーサの助手が煮立つ蒸留器を前に座り込み祈りを捧げていた。
「わ!ロザリオが沢山!」
ネリーの声に、さくらはそちらを見やる。壁に、棚に、箱に入っているのは授業で使ったロザリオ。それ以外にも大きな物や高価そうな物まで。聖魔術士にとってロザリオは杖と同義らしいが、これはコレクションの意図もありそうである。
「さくらさん、ネリーさん。こちらを差し上げます」
マーサは駄目押しとばかりにプレゼント作戦。苛立つ様子のシベルに申し訳なく思いながら、2人はそれを受け取るが…。
ズン…!
「わっ…!」
「重っ…!」
余りの重さに、さくら達の身体はガクンと下がる。何を渡されたのか確認してみると、それは一冊の分厚い本だった。
「こ、これは…?」
「『聖書』です。聖なる魔神メサイア様のお言葉がしたためてあり、魔導書としても使えちゃうんです!」
いや、そんなこと言われても…。これダンベル代わりに使えそうな重さである。持ち歩くのは至難の業。
さりとて要らないとは言えず、どうしようか迷うさくら達。と、マーサは衝撃的な一言を発した。
「聖魔術はこれを丸暗記する必要があるんです。今の内から励んでおくと楽ですよ」
辞書よりも重い、これを…?試しに中を覗いてみるが、想像通り文字がびっちり。思わず頬を引きつらせるさくら達だが、マーサは気づかぬようで…。
「私が好きなメサイア様のお言葉は、『汝、人種を越え隣人を愛せよ』です。シベルのような獣人、魔族、エルフ、ドワーフ、オーガにマーマン。この世界の全ての人を愛せという当然の言葉ですが、だからこそ胸に響くんです。あ、あと1571頁にある…」
語りだす彼女。もはや自分の世界にのめりこんでいると言ってもいい。それを見たシベルは溜息一つ、ツカツカと彼女に迫り、デコピンをした。
「きゃうっ! 何するんですか!?」
「昔からリュウザキ先生に言われていただろう。素人相手に長い講釈は止めとけ、と。見てみろ2人の様子を」
引き気味に苦笑いするさくら達の様子を見て、しょんぼりするマーサ。と、嘲笑うかのようにシベルが言葉を続けた。
「悲しいならいつものようにウサギを貸すか?」
「なっ…!」
慌てるマーサ。首を傾げるさくら達に、シベルは笑いを堪えながら説明をしてくれた。
「こいつは疲れた時や悲しい時は動物を抱きたがるんだ。普段はタマのやつに頼んでいるみたいだが、見つからない場合は俺に隠れてウサギを借りて行っているんだよ」
ハッハッハと笑うシベルに対し、マーサは今まで以上に強く睨みつけていた。
「さて、勝負の結果だが…」
「どっちがいいなんて聞けるわけないですね…」
真ん中の治癒魔術講師の研究室に戻ってきたシベル達は溜息をつく。碌に自分の授業を売り込むことができず、恥を晒すことに耐えられず早々に切り上げてしまったのだから仕方がない。
「ぶっちゃけどっちも受けたくなくなっちゃった…」
「ネリーちゃん、しーっ!」
慌ててネリーの口を塞ぐさくら。その言葉が聞こえていたか定かではないが、シベル達は顔を上げ再度睨み合った。
「ならもう一勝負だ。久しぶりにアレをやるか!」
「望むところです!」
勝手に話が進んでいく。さくらは恐る恐る聞いてみた。
「アレってなんですか?」
「「それは…『辻癒し勝負』だ(です)!!」」
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