237 / 391
―2人の治癒魔術講師―
236話 治癒魔術(回復魔術)講師 シベル
しおりを挟む
「そういえば、あの謎の鉱物って何だったんですか?」
魔界から帰還し、次の登校日。さくらは思い出したかのように竜崎に問う。現魔王に反乱を起こした者達が持っていた謎の液体入り鉱物、確か賢者ミルスパールが土の高位精霊の元に聞きに行ったらしいが…。
「あー…あれね。うーん、なんというか…」
言い淀む竜崎。普段ならじれったいとネタバレをするニアロンも、今回は黙っていた。
「とりあえず結果から言うと、鉱物じゃなかった。いや、鉱物ではあるんだけど、正しい鉱物じゃないというか…」
「? どういうことですか?」
「ログ先生でも賢者の爺さんでもわからなかったからおかしいと思ったんだよね…。あれ、何かの生き物の肉片を特殊な方法、多分『禁忌魔術』で結晶化させたものらしくて…」
―清人、もうちょいオブラートに包め。ほら、さくら引いているだろ―
ニアロンに諭され、竜崎はしまったと言うように口を押さえた。
「あ、ごめん…とりあえずこの話は口外しないようにしてね」
ブンブンと首を縦に振るさくら。そんなこと絶対に言う気がしない。
と、竜崎はこの話はおしまいと言わんばかりに無理に話題を変えてきた。
「そうそう、さくらさん治癒魔術習いたいと言ってたよね。実は治癒魔術には二種類あって、身体を魔術で活性化させて治癒する『回復魔術』、魔神に祈ることでその加護を受け治癒する『聖魔術』というのがあるんだ」
―さくら、お前元の世界で神様を信じてたか?―
「え、えっと…」
ぶっちゃけ、あまり信じてない。確かお祖父ちゃん家がなんとか宗の仏教だったが、なんだったか忘れた。あとはお正月とかテスト前とかに神様に祈るだけである。
―その顔は駄目そうだな。清人も同じだったから気にするな。要は『祈る』ことがどれだけできるかだ―
「祈る…」
出来るかどうか微妙に不安なさくらの心を見透かしたように、竜崎は彼女を宥めた。
「まあとりあえず、『回復魔術』の方から受けてみようか。ちょっと顔が怖いって言われる先生だけど、根は優しい人だから安心してね」
「では魔導書の51頁を開いて。回復魔術の術式は基本的に同一だ。傷の深さや部位によって回復能力強化の術式が多岐にわかれているが、理論的には基礎の回復魔術で全ての傷が治る。最も、実際は治る前に失血死や魔力切れを起こすがな」
竜崎から貰った治癒魔術の魔導書を開き、さくらは授業を受ける。
「ねえ、さくらちゃん。シベル先生の顔って怖くない…?」
と、たまたま同じ授業を受講していたネリーがひそひそと話しかけてきた。さくらも小声で返答する。
「怖い、といえば怖いかな…?」
「えー、私かなり怖いんだけど…!」
治癒魔術講師、名をシベル。竜崎に『顔が怖いと言われている』と聞いていたから覚悟してきたのだが、さくらにとって怖さのベクトルが違った。
彼は獣人。だがモカとは違い純血種に近い獣人のようで、顔まで毛深い。そしてその顔毛の模様は目元やおでこをまるでシベリアンハスキーのよう黒く染めていた。恐らく、これが怖がられる所以であろう。慣れれば結構可愛い…?
「そこ、私語厳禁だ」
「「は、はい!」」
「さて、実習に移る。皆、ネズミ入りの籠は受け取ったか」
授業は進み、さくら達の前にはそれぞれ籠が置かれる。中には一匹のネズミが入っており、大人しくフスフスと鼻を鳴らしていた。よく見ると体の一部は毛がそられ、丸く円が描かれていた。
「今からその子達の印の位置に別途配ったナイフで傷をつけろ。くれぐれも深くは切るなよ。ほんの少し軽く当て、僅かに引くだけでいい。出来た者からその傷を治していけ」
「―!?」
シベルの言葉にさくらは硬直する。だがネリーや他の受講生達は気にすることなく作業を始めた。ネズミたちは暴れることなくナイフを受け入れた。
「ど、どうしよう…」
さくらは慌てて周りを見渡す。どうやら同じく躊躇している子は幾人かいるらしく、震える手でナイフを掴んでいた。と、そんな子達を見たシベルは再度声を張った。
「ネズミを傷つけるのが嫌な者は自分の腕や指を切れ。悪いが、回復魔術は他の魔術よりも実践が重要となる。聖魔術もそれは変わらない。諦めてどちらかを選べ」
それもまた、選びにくい選択肢。どっちにするか決めかねるさくら。すると、そこに…。
「刃を入れるのが怖いか」
さくらがハッと顔を上げると、そこにいたのはシベル。間近で見ると顔の怖さの迫力が増す。その威圧感に、彼女は正直に答えるしかなかった。
「は、はい…」
「痛みを知らねば治癒魔術は使いこなせない。実践を拒み、いざという時に失敗をし命を落とした者はごまんといる」
シベルなりの忠言なのだろう。だがそれでもまごつくさくらを見て、シベルはハア…と小さなため息をついた。
「どちらがいい?ネズミか、自分の腕か」
「え…ど、どちらかというと自分の腕で…」
何の罪もないネズミを傷つけるぐらいなら、そう考えた末の結論。それを聞いたシベルは軽く頷いた。
「わかった、腕を出せ」
恐る恐る腕を出すさくら。するとシベルはナイフを拾い上げ…
「ちょっと痛いぞ。我慢しろ」
チッ
「つっー!」
紙でほんのちょい切れた際の、独特の熱さを感じるさくら。見ると、腕には僅かな傷がつき、微量の血が出ていた。
「治癒魔術の詠唱をしろ。傷を見ても平常心をできる限り保ち、治すということに注力するんだ」
さくらは急ぎ魔導書と見比べながら詠唱をする。
「――。」
ジュウウ、と音が聞こえた気がし、血は止まる。そしてポコリとかさぶたができた。
「フン…初めてにしては上出来だ。そこから傷跡が完全に無くなるまで繰り返せ」
怖い顔を少し緩め、シベルは他の生徒の元へ向かっていく。
「ナイフは一回使うたび新しいのに取りかえろ。授業内で傷を治しきれないものは俺が治してやる。いいか、常に心に余裕を持て。治癒魔術はそれが要でもある」
そう生徒達にアドバイスしながら。
魔界から帰還し、次の登校日。さくらは思い出したかのように竜崎に問う。現魔王に反乱を起こした者達が持っていた謎の液体入り鉱物、確か賢者ミルスパールが土の高位精霊の元に聞きに行ったらしいが…。
「あー…あれね。うーん、なんというか…」
言い淀む竜崎。普段ならじれったいとネタバレをするニアロンも、今回は黙っていた。
「とりあえず結果から言うと、鉱物じゃなかった。いや、鉱物ではあるんだけど、正しい鉱物じゃないというか…」
「? どういうことですか?」
「ログ先生でも賢者の爺さんでもわからなかったからおかしいと思ったんだよね…。あれ、何かの生き物の肉片を特殊な方法、多分『禁忌魔術』で結晶化させたものらしくて…」
―清人、もうちょいオブラートに包め。ほら、さくら引いているだろ―
ニアロンに諭され、竜崎はしまったと言うように口を押さえた。
「あ、ごめん…とりあえずこの話は口外しないようにしてね」
ブンブンと首を縦に振るさくら。そんなこと絶対に言う気がしない。
と、竜崎はこの話はおしまいと言わんばかりに無理に話題を変えてきた。
「そうそう、さくらさん治癒魔術習いたいと言ってたよね。実は治癒魔術には二種類あって、身体を魔術で活性化させて治癒する『回復魔術』、魔神に祈ることでその加護を受け治癒する『聖魔術』というのがあるんだ」
―さくら、お前元の世界で神様を信じてたか?―
「え、えっと…」
ぶっちゃけ、あまり信じてない。確かお祖父ちゃん家がなんとか宗の仏教だったが、なんだったか忘れた。あとはお正月とかテスト前とかに神様に祈るだけである。
―その顔は駄目そうだな。清人も同じだったから気にするな。要は『祈る』ことがどれだけできるかだ―
「祈る…」
出来るかどうか微妙に不安なさくらの心を見透かしたように、竜崎は彼女を宥めた。
「まあとりあえず、『回復魔術』の方から受けてみようか。ちょっと顔が怖いって言われる先生だけど、根は優しい人だから安心してね」
「では魔導書の51頁を開いて。回復魔術の術式は基本的に同一だ。傷の深さや部位によって回復能力強化の術式が多岐にわかれているが、理論的には基礎の回復魔術で全ての傷が治る。最も、実際は治る前に失血死や魔力切れを起こすがな」
竜崎から貰った治癒魔術の魔導書を開き、さくらは授業を受ける。
「ねえ、さくらちゃん。シベル先生の顔って怖くない…?」
と、たまたま同じ授業を受講していたネリーがひそひそと話しかけてきた。さくらも小声で返答する。
「怖い、といえば怖いかな…?」
「えー、私かなり怖いんだけど…!」
治癒魔術講師、名をシベル。竜崎に『顔が怖いと言われている』と聞いていたから覚悟してきたのだが、さくらにとって怖さのベクトルが違った。
彼は獣人。だがモカとは違い純血種に近い獣人のようで、顔まで毛深い。そしてその顔毛の模様は目元やおでこをまるでシベリアンハスキーのよう黒く染めていた。恐らく、これが怖がられる所以であろう。慣れれば結構可愛い…?
「そこ、私語厳禁だ」
「「は、はい!」」
「さて、実習に移る。皆、ネズミ入りの籠は受け取ったか」
授業は進み、さくら達の前にはそれぞれ籠が置かれる。中には一匹のネズミが入っており、大人しくフスフスと鼻を鳴らしていた。よく見ると体の一部は毛がそられ、丸く円が描かれていた。
「今からその子達の印の位置に別途配ったナイフで傷をつけろ。くれぐれも深くは切るなよ。ほんの少し軽く当て、僅かに引くだけでいい。出来た者からその傷を治していけ」
「―!?」
シベルの言葉にさくらは硬直する。だがネリーや他の受講生達は気にすることなく作業を始めた。ネズミたちは暴れることなくナイフを受け入れた。
「ど、どうしよう…」
さくらは慌てて周りを見渡す。どうやら同じく躊躇している子は幾人かいるらしく、震える手でナイフを掴んでいた。と、そんな子達を見たシベルは再度声を張った。
「ネズミを傷つけるのが嫌な者は自分の腕や指を切れ。悪いが、回復魔術は他の魔術よりも実践が重要となる。聖魔術もそれは変わらない。諦めてどちらかを選べ」
それもまた、選びにくい選択肢。どっちにするか決めかねるさくら。すると、そこに…。
「刃を入れるのが怖いか」
さくらがハッと顔を上げると、そこにいたのはシベル。間近で見ると顔の怖さの迫力が増す。その威圧感に、彼女は正直に答えるしかなかった。
「は、はい…」
「痛みを知らねば治癒魔術は使いこなせない。実践を拒み、いざという時に失敗をし命を落とした者はごまんといる」
シベルなりの忠言なのだろう。だがそれでもまごつくさくらを見て、シベルはハア…と小さなため息をついた。
「どちらがいい?ネズミか、自分の腕か」
「え…ど、どちらかというと自分の腕で…」
何の罪もないネズミを傷つけるぐらいなら、そう考えた末の結論。それを聞いたシベルは軽く頷いた。
「わかった、腕を出せ」
恐る恐る腕を出すさくら。するとシベルはナイフを拾い上げ…
「ちょっと痛いぞ。我慢しろ」
チッ
「つっー!」
紙でほんのちょい切れた際の、独特の熱さを感じるさくら。見ると、腕には僅かな傷がつき、微量の血が出ていた。
「治癒魔術の詠唱をしろ。傷を見ても平常心をできる限り保ち、治すということに注力するんだ」
さくらは急ぎ魔導書と見比べながら詠唱をする。
「――。」
ジュウウ、と音が聞こえた気がし、血は止まる。そしてポコリとかさぶたができた。
「フン…初めてにしては上出来だ。そこから傷跡が完全に無くなるまで繰り返せ」
怖い顔を少し緩め、シベルは他の生徒の元へ向かっていく。
「ナイフは一回使うたび新しいのに取りかえろ。授業内で傷を治しきれないものは俺が治してやる。いいか、常に心に余裕を持て。治癒魔術はそれが要でもある」
そう生徒達にアドバイスしながら。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる