210 / 391
―魔王の過去―
209話 若かりし『魔王』①
しおりを挟む
「父上!どうかお考え直しを!」
時は20年前、当代魔王が居を構える『魔王城』。謁見の間の扉を力強く開き、配下の兵に抑えつけられながらも必死に何かを訴える青年がいた。
「頭が高いぞ」
グシャッ!
「ぐぅ…!」
だがその場に足を踏み入れた青年は即座に床へと倒れこむ。頭を地へ擦り付け、体は僅かにしか持ちあがらない。渾身の力を籠め体を戻そうとするが、四つん這いとなるのが精いっぱいである。
当然、自らの意思ではない。謁見の間最奥、豪奢な椅子に座り、空間を揺るがせるほどの瘴気を放つ巨躯の男、時の『魔王』。彼が青年を睨みつけたのだ。ただそれだけで青年の体は自由を奪われ、床へと縛り付けられた。
だがまだ彼は抵抗している方である。先程まで青年を抑えつけていた兵達は軒並みが床に突っ伏し、呼吸するのすら困難なほどに。
「お…お考え直しを…!人界側に総攻撃をしかけるなど…!」
それでも青年はなりふり構わず訴える。魔王を囲む配下の内、幾名かは青年の惨めな様子に思わず笑いを漏らす。
そんな中魔王は大きく溜息をつき、空気をビリビリと震わせながら窘めた。
「アルサーよ、我が愚鈍なる一人息子よ。何をのたまうかと思えば…。人界の征服、それは先代達の悲願である。失われたはずの禁忌魔術が蘇った今こそが、世界の全てを魔で包む好機だ」
「その過程で幾万の無辜なる民の命が失われるとお思いですか!? しかも、『獣母』を始めとした禁忌の再現に既に優秀なる魔術士達が幾百人も命を落とし、兵を生産するために獣だけでは飽き足らず民を生贄としていることも聞き及んでおります! それが王たる父の…!」
「騒がしい」
ドガッ!
「うぐっ…!」
それ以上は語ることを許されず、青年は床へ打ちつけられる。
「アルサー、お前は跡継ぎとして命を残しておいたが…。それ以上歯向かうのならば、その首、ねじ切るぞ」
「そうやって…必要が無くなれば殺すのですね…!母上のように…!」
「そうだ。要らぬものは捨てるのが道理だ。…反抗的な目は消えぬな。勿体ないが、捨てるとするか」
まるで何か細い枝を摘み上げるかのように、魔王は指を動かす。と、青年の体は宙に浮きあがり、締め付けられる。
「うっ…」
自らの意思とは関係なく、首があらぬ方向へ曲がり始める。ピキ、ピキと小さい音が響き始め、このままいけばボキリと…。
「魔王様!お取込み中のところ失礼いたします!」
「なんだ」
「『観測者達』が人界側に勧告を…!」
「ほう…?あの臆病者達がか?」
急に駆け込んできた伝令に興味を惹かれたのか、魔王は指をピッと払う。それと同時に空中に縛り付けられていた青年は床へ落ち、死を免れた。
「次は無いと思え」
青年にそれだけ言い残すと、魔王は伝令の話に耳を傾ける。その間に青年は同じく解放された配下の兵とともに這う這うの体でその場を後にした。
「魔王様、アルサー様についてですが…一つ、提案があります」
「なんだ。…ほう、それは良い使い道だ。許そう」
幹部の1人と魔王のそんな会話を耳にせず…。
その夜、青年の寝室。彼は窓から街を見下ろしていた。深夜だというのに、街は煌々と灯りがついている。だがそれは正しき営みの光ではない。魔王の指示の元、昼夜問わずに鎧武具の増産が行われているのだ。民の顔からは既に生気は失われ、青年が視察に赴いた際にはただ魔王軍への恨みの視線、そして叶わぬ陳情のみがぶつけられた。
「どうすれば…!」
各地に魔神が棲むこの魔界、人が収める国はここ一つ。青年の味方はほぼ存在せず、力では敵わない。命が今あるだけでも奇跡と言っていい。
それに、ほとんど幽閉の身なのだ。魔神に協力を仰ごうとも、不可能である。そもそもこのような人同士の戦い、魔神達は自らに害が及ばぬ限り不干渉を決め込むのが常であった。
それをいいことに、魔王は人界支配に乗り出したのだ。人界側に棲む魔神はただ一人、『聖なる魔神』のみ。しかしその魔神に戦闘力はなく、拠点である『神聖国家メサイア』に気をつければいいだけのことである。
八方ふさがり、外を見ることすら辛くなった青年はベッドに体を横たえる。
「―!」
遠くから何かが聞こえてくる。それは足早に兵達が駆けてくる音。数はかなりのものである。次々と青年の部屋の前に足を止め―。
バァン!
勢いよく扉が開かれる。続いてドヤドヤと入ってくる兵達。
「やれ」
率いる老爺の掛け声で、兵は一斉に膨らむベッドへと槍を刺す。
「…!アレハルオ様!これは…!」
兵の報告にハッとした老爺が布団を捲ると、そこには丸まった別の布団。
「何者だ。見慣れぬ顔だな」
響く声に老爺が顔を上げると、ふわりと浮き見下ろす青年。手には魔術を練り上げており、不審な動きをした者は仕留めると圧をかけていた。
「これはこれは…アルサー様、お初にお目にかかります。私はマリウス・アレハルオ。辺境の貴族でございます。此度は貴方様を捕らえる命をとある幹部の方から受けまして」
「私を…?」
「なんでも、『獣母』の贄として貴方様は実に有用だとか。魔王様に匹敵する魔力、とても良い餌になりそうですなぁ。一体貴方様だけで何千、いや何万体もの人獣が作り出せることやら」
「そういうことか…結局私は処分されると」
「話が早いですね。やれ!」
マリウスの合図と共に兵は捕縛魔術を飛ばす。だがー。
「させるか!」
青年は手にしていた魔術を解放。飛んできた捕縛魔術は全てが反転し、逆に兵たちを捕らえた。
「流石は魔王様と同じ念魔術の使い手。一筋縄では行きませんね。しかし五体満足で捕えろとも言われておりません」
マリウスの言葉を皮切りに次々と武器を構える兵達。多勢に無勢、窓から逃走を図る青年だが…。
「ちっ…!」
想定内のようで、浮遊魔術を使う兵達が幾人も現れたのだ。
と、そんな時だった。
「アルサー様!こちらへ!」
飛んできたのは青年配下の兵達。魔術兵を抑え、逃走経路を確保していく。
「ここは我らに! ぐあっ…!」
だが数の差に押され、すぐに鎮圧されかける。
「早く…お逃げを…! 後の世は、貴方様にかかっております…!」
「くっ…! すまない…!」
次々と仲間が命を落としていく中、青年は血が出るほどに唇を噛み締めその場を後にするしかなかった。
時は20年前、当代魔王が居を構える『魔王城』。謁見の間の扉を力強く開き、配下の兵に抑えつけられながらも必死に何かを訴える青年がいた。
「頭が高いぞ」
グシャッ!
「ぐぅ…!」
だがその場に足を踏み入れた青年は即座に床へと倒れこむ。頭を地へ擦り付け、体は僅かにしか持ちあがらない。渾身の力を籠め体を戻そうとするが、四つん這いとなるのが精いっぱいである。
当然、自らの意思ではない。謁見の間最奥、豪奢な椅子に座り、空間を揺るがせるほどの瘴気を放つ巨躯の男、時の『魔王』。彼が青年を睨みつけたのだ。ただそれだけで青年の体は自由を奪われ、床へと縛り付けられた。
だがまだ彼は抵抗している方である。先程まで青年を抑えつけていた兵達は軒並みが床に突っ伏し、呼吸するのすら困難なほどに。
「お…お考え直しを…!人界側に総攻撃をしかけるなど…!」
それでも青年はなりふり構わず訴える。魔王を囲む配下の内、幾名かは青年の惨めな様子に思わず笑いを漏らす。
そんな中魔王は大きく溜息をつき、空気をビリビリと震わせながら窘めた。
「アルサーよ、我が愚鈍なる一人息子よ。何をのたまうかと思えば…。人界の征服、それは先代達の悲願である。失われたはずの禁忌魔術が蘇った今こそが、世界の全てを魔で包む好機だ」
「その過程で幾万の無辜なる民の命が失われるとお思いですか!? しかも、『獣母』を始めとした禁忌の再現に既に優秀なる魔術士達が幾百人も命を落とし、兵を生産するために獣だけでは飽き足らず民を生贄としていることも聞き及んでおります! それが王たる父の…!」
「騒がしい」
ドガッ!
「うぐっ…!」
それ以上は語ることを許されず、青年は床へ打ちつけられる。
「アルサー、お前は跡継ぎとして命を残しておいたが…。それ以上歯向かうのならば、その首、ねじ切るぞ」
「そうやって…必要が無くなれば殺すのですね…!母上のように…!」
「そうだ。要らぬものは捨てるのが道理だ。…反抗的な目は消えぬな。勿体ないが、捨てるとするか」
まるで何か細い枝を摘み上げるかのように、魔王は指を動かす。と、青年の体は宙に浮きあがり、締め付けられる。
「うっ…」
自らの意思とは関係なく、首があらぬ方向へ曲がり始める。ピキ、ピキと小さい音が響き始め、このままいけばボキリと…。
「魔王様!お取込み中のところ失礼いたします!」
「なんだ」
「『観測者達』が人界側に勧告を…!」
「ほう…?あの臆病者達がか?」
急に駆け込んできた伝令に興味を惹かれたのか、魔王は指をピッと払う。それと同時に空中に縛り付けられていた青年は床へ落ち、死を免れた。
「次は無いと思え」
青年にそれだけ言い残すと、魔王は伝令の話に耳を傾ける。その間に青年は同じく解放された配下の兵とともに這う這うの体でその場を後にした。
「魔王様、アルサー様についてですが…一つ、提案があります」
「なんだ。…ほう、それは良い使い道だ。許そう」
幹部の1人と魔王のそんな会話を耳にせず…。
その夜、青年の寝室。彼は窓から街を見下ろしていた。深夜だというのに、街は煌々と灯りがついている。だがそれは正しき営みの光ではない。魔王の指示の元、昼夜問わずに鎧武具の増産が行われているのだ。民の顔からは既に生気は失われ、青年が視察に赴いた際にはただ魔王軍への恨みの視線、そして叶わぬ陳情のみがぶつけられた。
「どうすれば…!」
各地に魔神が棲むこの魔界、人が収める国はここ一つ。青年の味方はほぼ存在せず、力では敵わない。命が今あるだけでも奇跡と言っていい。
それに、ほとんど幽閉の身なのだ。魔神に協力を仰ごうとも、不可能である。そもそもこのような人同士の戦い、魔神達は自らに害が及ばぬ限り不干渉を決め込むのが常であった。
それをいいことに、魔王は人界支配に乗り出したのだ。人界側に棲む魔神はただ一人、『聖なる魔神』のみ。しかしその魔神に戦闘力はなく、拠点である『神聖国家メサイア』に気をつければいいだけのことである。
八方ふさがり、外を見ることすら辛くなった青年はベッドに体を横たえる。
「―!」
遠くから何かが聞こえてくる。それは足早に兵達が駆けてくる音。数はかなりのものである。次々と青年の部屋の前に足を止め―。
バァン!
勢いよく扉が開かれる。続いてドヤドヤと入ってくる兵達。
「やれ」
率いる老爺の掛け声で、兵は一斉に膨らむベッドへと槍を刺す。
「…!アレハルオ様!これは…!」
兵の報告にハッとした老爺が布団を捲ると、そこには丸まった別の布団。
「何者だ。見慣れぬ顔だな」
響く声に老爺が顔を上げると、ふわりと浮き見下ろす青年。手には魔術を練り上げており、不審な動きをした者は仕留めると圧をかけていた。
「これはこれは…アルサー様、お初にお目にかかります。私はマリウス・アレハルオ。辺境の貴族でございます。此度は貴方様を捕らえる命をとある幹部の方から受けまして」
「私を…?」
「なんでも、『獣母』の贄として貴方様は実に有用だとか。魔王様に匹敵する魔力、とても良い餌になりそうですなぁ。一体貴方様だけで何千、いや何万体もの人獣が作り出せることやら」
「そういうことか…結局私は処分されると」
「話が早いですね。やれ!」
マリウスの合図と共に兵は捕縛魔術を飛ばす。だがー。
「させるか!」
青年は手にしていた魔術を解放。飛んできた捕縛魔術は全てが反転し、逆に兵たちを捕らえた。
「流石は魔王様と同じ念魔術の使い手。一筋縄では行きませんね。しかし五体満足で捕えろとも言われておりません」
マリウスの言葉を皮切りに次々と武器を構える兵達。多勢に無勢、窓から逃走を図る青年だが…。
「ちっ…!」
想定内のようで、浮遊魔術を使う兵達が幾人も現れたのだ。
と、そんな時だった。
「アルサー様!こちらへ!」
飛んできたのは青年配下の兵達。魔術兵を抑え、逃走経路を確保していく。
「ここは我らに! ぐあっ…!」
だが数の差に押され、すぐに鎮圧されかける。
「早く…お逃げを…! 後の世は、貴方様にかかっております…!」
「くっ…! すまない…!」
次々と仲間が命を落としていく中、青年は血が出るほどに唇を噛み締めその場を後にするしかなかった。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる