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―オズヴァルドと共に―
188話 天才の過去
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「やっちゃったな…」
その夜、宿へ戻ってきたさくら達。アイナは1人沈み込んでいた。竜崎達から許しを得たとはいえ、勝手に行動して迷惑をかけたのは事実。真面目な彼女はそれを重く受け止め反省していた。
そんなアイナをさくら達が宥めているところに、部屋をノックする音が。扉を開けるとそこにいたのはオズヴァルド。手にはさくら達への報奨金が入った袋を持っていた。
「はいこれ!ノートの褒賞だって!これからは皆が作ったノートを参考に調査形式を改めるって言ってたよ!」
彼はさくら達の部屋へずかずか入り、ひょいひょいと袋を渡していく。と、アイナは受け取り拒否をした。
「私は頂けません…」
袋を手にしようとしない彼女にオズヴァルドは首を傾げる。そしてわかった!と手を打った。
「リュウザキ先生達に負い目があるからだね? 先生が許したならもう気にしなくていいのに!」
「そうだよ!私達だって全く気にしていないよ!」
とネリーも同意し、さくらとモカも頷く。突然の行動に驚きこそすれ、蓋を開けてみれば親を案じての行動。竜崎の言う通り責めることはできず、寧ろ褒めるべきなのだろう。
しかし、親か。さくらは内心で少し息を吐く。この世界に来て数か月ほど。未だに帰る方法は掴めず、親に安否を知らせることすらできていない。きっととても心配しているだろう。せめて楽しくやっているとでも伝えられたらいいんだけど…。
そんなさくらの考えは勿論誰にも気づかれない。オズヴァルドはアイナに優しく語り掛けた。
「リュウザキ先生は大切な理由あっての行動には怒らないさ、私が保証するよ。それに、親を案じることができるのはいいことだって言っていたよ。…あの人は20年親と会えていないんだ。死別したわけじゃない、だけど安否すらわからない。『孝行のしたい時分に親は無し』ってよく漏らしているよ」
それを聞き、さくらはハッとなる。そうである、自分が生まれる以前から竜崎は親を事実上失い、この世界で暮らしているのだ。彼も寂しさを体験したことをニアロンから聞いている。比べる必要はないのだろうが、それを思うと竜崎に少し同情してしまう。
「私もリュウザキ先生に怒られたことがあったよ。『親を困らせるな』って!あれは初めて会った時のことだったな」
オズヴァルドはそう懐古するようにアイナを励ます。竜崎と初めて会った時、それは確か竜崎によって命を救われた時であったはず。
「その時って、何があったんですか?」
「そうだね…私の子供の頃の話をしようか!」
さくらの質問にそう返したオズヴァルドは近くの椅子に腰かけ、思い出を楽しむように語り始めた。
「あれは、戦争の真っただ中の出来事だったんだ…」
魔王軍による戦端が開かれ幾時か。侵攻を始めた彼らは瞬く間に界境国家レドルブの王都を蹂躙、占拠した。近場の村や街もじわじわと取り込まれはじめ、怯えた村人達は続々と非難を始めた。
オズヴァルドの父母は医師をしていたため、最後まで村に残り怪我や病気の村人達の治療をしていた。だがとうとう戦火が迫り、村を離れることを渋っていた人々も村を捨てるしかなくなった。
「オズヴァルド!? どこにいったの!」
オズヴァルドの母の声が飛ぶ。病床の村人達が逃げる手伝いをしている間に、一人息子のオズヴァルドが忽然と姿を消していたのだ。既にいつ村が襲われるかわからないこの時分、彼女はひたすらに焦っていた。
「お、来た来たオズヴァルド!」
「ごめんなさい!お母さんからやっと逃げられたんだ!」
村の外れ。親の心子知らずな子供達が数人集っていた。その中でも6歳のオズヴァルドは年幼く、少し年上の子供達からうりゃうりゃと弄られる。
彼らが集まった理由。それはそろそろ来るであろう魔王軍を一目見ること。好奇心は抑えられず、勝手な行動に出ていたのだ。
「まあ何かあってもオズヴァルドがいるから安心だな!こんなちっちゃいのに魔術を使えるんだもの!」
そう言われたオズヴァルドはふふーんと鼻を自慢げに鳴らし、小さな手に火を浮かべる。治癒魔術をある程度使える父から魔術の基礎を教わり、ほぼ独学で行使できるようになっていたのだ。
とはいえ、魔王軍がいつ来るかわからない。だから村から逃げ出す直前の今、親に怒られて引きずり戻されるまで監視していようとしていた。
「もし少なかったら俺達で倒しちゃおうぜ!」
子供の1人が楽しそうに提案する。それができれば一躍ヒーロー、村を守った救世主としてもてはやされるだろう。それを想像した他の子供達もにへへと笑う。
「お、おい!あれ…!」
そんな中、双眼鏡で辺りを眺めていた子供の1人が引きつった声をあげる。とうとう来たかとそちらのほうを向き、目を凝らすと…。
「な、なんだあれ…!」
レドルブに続く道を埋め尽くすほどの獣、ゴーレム、そして兵。進軍速度は早く、瞬く間に村へ着いてしまいそうである。
「に、逃げてお父さん達に伝えないと…!」
先程までの勢いはどこへやら。子供達は蜘蛛の子を散らしたかのようにワッと逃げる。だがオズヴァルドだけは別だった。
「オズヴァルド!何してるんだ早く逃げよう!」
「ううん!あれをやっつける!」
子供特有の万能感か、井の中の蛙大海を知らずか。無謀にもオズヴァルドは村の入り口で魔王軍を待ち構える。なんとか連れ帰ろうとした他の子供も、目の前に迫る魔王軍に恐れをなしオズヴァルドを置いて逃げてしまった。
「ギャルルル!」
先行してくるのは魔物達。地面を勢いよく駆け、障害を全てひき潰し噛み砕かんと猛りくる。そんな獣に向けてオズヴァルドはとっておきの魔術を唱え、自身の顔程もある火球を打ち出した。
「くらえー!」
勢いよく飛んだ火球は見事先頭を走る魔物にぶつかる。しかし…
「効いてない!?」
多少は怯んだものの、魔物は倒れない。寧ろ怒り狂い足を速めた。
「来ないで!来ないで!」
オズヴァルドは必死になり火球を繰り出すが、ただ悪戯に猛る魔物を増やすだけ。恐ろしさから詠唱も失敗しはじめ、火球の大きさも小さくなり、変な方向に飛んでいく。そうこうしているうちに魔物達は目前へと迫り…。
「ガルルルルッ!」
「ひいっ!」
薄汚れた牙や爪に体がぐちゃりと引き裂かれる。それを想像してしまったオズヴァルドは逃げることもできずその場でうずくまる。その想像が現実のものとなろうとした直前―。
「間に合った!」
突然、オズヴァルドを抱きしめる人物が。母親父親ではない、友達や知り合いの大人でもない。オズヴァルドが顔をこわごわ上げると、そこにいたのはほとんど白髪の青年だった。
「ニアロンさん!」
―任せとけ!―
青年が誰かの名を呼ぶと、青年の体から謎の霊体が現れ障壁を張る。間一髪、魔物達は障壁にぶつかり止められた。
―やれ、清人!―
「はい! 精霊達よ…!『撃ち抜け』!」
青年が詠唱すると、周囲には妖精のような精霊が数体。主の指示通りに力を溜め、魔物の急所を貫く一撃を放った。迫る魔物達は、その場で力尽き倒れ伏した。
「ほっ…。 大丈夫だった!?えっとオズヴァルドくん、だよね?」
青年は僅かに安堵の息をついたが、即座に助けた子供を気にする。
「お母さん達が心配していたんだよ。親といつ会えなくなるかわからないんだから、できるだけ不安にさせちゃいけないよ!」
叱り口調の青年はどこか寂しそう。オズヴァルドはただ頷くしかなかった。
「オズヴァルド!大丈夫!?」
と、駆け寄ってくるのは彼の母親。青年は彼女にオズヴァルドを引き渡すと、母親を護衛してきた仲間と共に迫る魔王軍へ向かいあった。
「あ、あの!お名前を…!」
オズヴァルドはそんな青年に慌てて名前を聞く。すると青年は優しく微笑んだ。
「リュウザキ。オズヴァルドくん、両親を大事にしてね」
そう答えると、青年を含んだ4人は魔王軍へと突っ込む。そのほとんどは4人の中心核であるダークエルフによって殲滅されていたが、オズヴァルドの目は精霊を纏わせ戦う命の恩人竜崎青年の雄姿に引きつけられていた。
その夜、宿へ戻ってきたさくら達。アイナは1人沈み込んでいた。竜崎達から許しを得たとはいえ、勝手に行動して迷惑をかけたのは事実。真面目な彼女はそれを重く受け止め反省していた。
そんなアイナをさくら達が宥めているところに、部屋をノックする音が。扉を開けるとそこにいたのはオズヴァルド。手にはさくら達への報奨金が入った袋を持っていた。
「はいこれ!ノートの褒賞だって!これからは皆が作ったノートを参考に調査形式を改めるって言ってたよ!」
彼はさくら達の部屋へずかずか入り、ひょいひょいと袋を渡していく。と、アイナは受け取り拒否をした。
「私は頂けません…」
袋を手にしようとしない彼女にオズヴァルドは首を傾げる。そしてわかった!と手を打った。
「リュウザキ先生達に負い目があるからだね? 先生が許したならもう気にしなくていいのに!」
「そうだよ!私達だって全く気にしていないよ!」
とネリーも同意し、さくらとモカも頷く。突然の行動に驚きこそすれ、蓋を開けてみれば親を案じての行動。竜崎の言う通り責めることはできず、寧ろ褒めるべきなのだろう。
しかし、親か。さくらは内心で少し息を吐く。この世界に来て数か月ほど。未だに帰る方法は掴めず、親に安否を知らせることすらできていない。きっととても心配しているだろう。せめて楽しくやっているとでも伝えられたらいいんだけど…。
そんなさくらの考えは勿論誰にも気づかれない。オズヴァルドはアイナに優しく語り掛けた。
「リュウザキ先生は大切な理由あっての行動には怒らないさ、私が保証するよ。それに、親を案じることができるのはいいことだって言っていたよ。…あの人は20年親と会えていないんだ。死別したわけじゃない、だけど安否すらわからない。『孝行のしたい時分に親は無し』ってよく漏らしているよ」
それを聞き、さくらはハッとなる。そうである、自分が生まれる以前から竜崎は親を事実上失い、この世界で暮らしているのだ。彼も寂しさを体験したことをニアロンから聞いている。比べる必要はないのだろうが、それを思うと竜崎に少し同情してしまう。
「私もリュウザキ先生に怒られたことがあったよ。『親を困らせるな』って!あれは初めて会った時のことだったな」
オズヴァルドはそう懐古するようにアイナを励ます。竜崎と初めて会った時、それは確か竜崎によって命を救われた時であったはず。
「その時って、何があったんですか?」
「そうだね…私の子供の頃の話をしようか!」
さくらの質問にそう返したオズヴァルドは近くの椅子に腰かけ、思い出を楽しむように語り始めた。
「あれは、戦争の真っただ中の出来事だったんだ…」
魔王軍による戦端が開かれ幾時か。侵攻を始めた彼らは瞬く間に界境国家レドルブの王都を蹂躙、占拠した。近場の村や街もじわじわと取り込まれはじめ、怯えた村人達は続々と非難を始めた。
オズヴァルドの父母は医師をしていたため、最後まで村に残り怪我や病気の村人達の治療をしていた。だがとうとう戦火が迫り、村を離れることを渋っていた人々も村を捨てるしかなくなった。
「オズヴァルド!? どこにいったの!」
オズヴァルドの母の声が飛ぶ。病床の村人達が逃げる手伝いをしている間に、一人息子のオズヴァルドが忽然と姿を消していたのだ。既にいつ村が襲われるかわからないこの時分、彼女はひたすらに焦っていた。
「お、来た来たオズヴァルド!」
「ごめんなさい!お母さんからやっと逃げられたんだ!」
村の外れ。親の心子知らずな子供達が数人集っていた。その中でも6歳のオズヴァルドは年幼く、少し年上の子供達からうりゃうりゃと弄られる。
彼らが集まった理由。それはそろそろ来るであろう魔王軍を一目見ること。好奇心は抑えられず、勝手な行動に出ていたのだ。
「まあ何かあってもオズヴァルドがいるから安心だな!こんなちっちゃいのに魔術を使えるんだもの!」
そう言われたオズヴァルドはふふーんと鼻を自慢げに鳴らし、小さな手に火を浮かべる。治癒魔術をある程度使える父から魔術の基礎を教わり、ほぼ独学で行使できるようになっていたのだ。
とはいえ、魔王軍がいつ来るかわからない。だから村から逃げ出す直前の今、親に怒られて引きずり戻されるまで監視していようとしていた。
「もし少なかったら俺達で倒しちゃおうぜ!」
子供の1人が楽しそうに提案する。それができれば一躍ヒーロー、村を守った救世主としてもてはやされるだろう。それを想像した他の子供達もにへへと笑う。
「お、おい!あれ…!」
そんな中、双眼鏡で辺りを眺めていた子供の1人が引きつった声をあげる。とうとう来たかとそちらのほうを向き、目を凝らすと…。
「な、なんだあれ…!」
レドルブに続く道を埋め尽くすほどの獣、ゴーレム、そして兵。進軍速度は早く、瞬く間に村へ着いてしまいそうである。
「に、逃げてお父さん達に伝えないと…!」
先程までの勢いはどこへやら。子供達は蜘蛛の子を散らしたかのようにワッと逃げる。だがオズヴァルドだけは別だった。
「オズヴァルド!何してるんだ早く逃げよう!」
「ううん!あれをやっつける!」
子供特有の万能感か、井の中の蛙大海を知らずか。無謀にもオズヴァルドは村の入り口で魔王軍を待ち構える。なんとか連れ帰ろうとした他の子供も、目の前に迫る魔王軍に恐れをなしオズヴァルドを置いて逃げてしまった。
「ギャルルル!」
先行してくるのは魔物達。地面を勢いよく駆け、障害を全てひき潰し噛み砕かんと猛りくる。そんな獣に向けてオズヴァルドはとっておきの魔術を唱え、自身の顔程もある火球を打ち出した。
「くらえー!」
勢いよく飛んだ火球は見事先頭を走る魔物にぶつかる。しかし…
「効いてない!?」
多少は怯んだものの、魔物は倒れない。寧ろ怒り狂い足を速めた。
「来ないで!来ないで!」
オズヴァルドは必死になり火球を繰り出すが、ただ悪戯に猛る魔物を増やすだけ。恐ろしさから詠唱も失敗しはじめ、火球の大きさも小さくなり、変な方向に飛んでいく。そうこうしているうちに魔物達は目前へと迫り…。
「ガルルルルッ!」
「ひいっ!」
薄汚れた牙や爪に体がぐちゃりと引き裂かれる。それを想像してしまったオズヴァルドは逃げることもできずその場でうずくまる。その想像が現実のものとなろうとした直前―。
「間に合った!」
突然、オズヴァルドを抱きしめる人物が。母親父親ではない、友達や知り合いの大人でもない。オズヴァルドが顔をこわごわ上げると、そこにいたのはほとんど白髪の青年だった。
「ニアロンさん!」
―任せとけ!―
青年が誰かの名を呼ぶと、青年の体から謎の霊体が現れ障壁を張る。間一髪、魔物達は障壁にぶつかり止められた。
―やれ、清人!―
「はい! 精霊達よ…!『撃ち抜け』!」
青年が詠唱すると、周囲には妖精のような精霊が数体。主の指示通りに力を溜め、魔物の急所を貫く一撃を放った。迫る魔物達は、その場で力尽き倒れ伏した。
「ほっ…。 大丈夫だった!?えっとオズヴァルドくん、だよね?」
青年は僅かに安堵の息をついたが、即座に助けた子供を気にする。
「お母さん達が心配していたんだよ。親といつ会えなくなるかわからないんだから、できるだけ不安にさせちゃいけないよ!」
叱り口調の青年はどこか寂しそう。オズヴァルドはただ頷くしかなかった。
「オズヴァルド!大丈夫!?」
と、駆け寄ってくるのは彼の母親。青年は彼女にオズヴァルドを引き渡すと、母親を護衛してきた仲間と共に迫る魔王軍へ向かいあった。
「あ、あの!お名前を…!」
オズヴァルドはそんな青年に慌てて名前を聞く。すると青年は優しく微笑んだ。
「リュウザキ。オズヴァルドくん、両親を大事にしてね」
そう答えると、青年を含んだ4人は魔王軍へと突っ込む。そのほとんどは4人の中心核であるダークエルフによって殲滅されていたが、オズヴァルドの目は精霊を纏わせ戦う命の恩人竜崎青年の雄姿に引きつけられていた。
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