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―賢者は語る―
156話 預言の一行結成④
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そして武術大会当日。
「ほれ、始まるぞい2人共」
ミルスパールは隣に座る寝ぼけ眼な2人、竜崎青年とソフィアを揺すり起こす。装備の調整や魔術の授業などで、彼らは残された時間を忙しく過ごしていた。つい先日は2人して工房に籠りきりとなり、竜崎青年でも使える杖を作り出したらしい。
その疲れは目に見えて溜まっている。まだ出発もしていない現状、ゆっくり休ませたいミルスパールだったが、竜崎青年達は「『勇の者』が決まる試合を見逃すわけにはいかない。引きずってでも連れて行って欲しい」と依頼をしてきたのだ。その結果が椅子に座りながら揃って船をこいでいる状況である。
「「むにゃ…」」
起きているんだか寝ているんだかわからない声を同時に発する彼ら。困ったミルスパールの代わりに、竜崎青年に憑りついている霊体ニアロンがふわりと現れた。そしてキンキンに冷やした氷水を作り出し、2人の顔にぶっかけた。
―起きろ―
バシャア!
「「ひゃあ!」」
「『闇を秘めた鋭俊豪傑たる勇の者』、それが我が国の祈祷師に降りた予言の一節だ。この武術大会はその『勇の者』、即ち『勇者』を決めるための闘いとなる!この世界を救わんとするものよ、力の全てを奮い『我こそは勇者』と証明してみせよ!!」
「「「うおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!」」」
王の言葉に、闘技場内を埋め尽くす参加者達は猛り声をあげる。純粋に世界を救いたいと正義感から来ている者もあれば、勇者になりさいすれば将来安泰、好き放題遊んで暮らせるといった邪な考えの者まで千差万別。だがその者たちの考えは今だけは一つ。「勇者になる」ただそれだけである。
その様子を見て、竜崎青年はボソリと一言。
「私も勇者になりたかったな…」
「なんじゃリュウザキ。『勇の者』に憧れていたのかの?」
「いえ!そうじゃないんですけど…。やっぱ元の世界でも『勇者』の称号は皆の憧れですから。ゲームとか漫画の中でですけど」
剣戟の音が響き合い、魔術が轟く。一対一で進んでいく試合をソフィアと竜崎青年は食い入るように見ていた。血が吹き出し、骨が折れ、肌が焼かれるような闘いも当然発生する。ただの街娘であるソフィアもそうだが、剣や魔術が横行していない世界から来た竜崎青年にとってもこの凄惨な絵面は見ていて気分の良いものではない。観客の熱狂の中、2人は顔をしかめながらも、どの人物が自分達と共に世界を救うのか見極めようと堪えていた。
その横でミルスパールはとある資料を捲っていた。それは「危険人物リスト」。この大会は曲がりなりにも世界の行く末を左右するもの。事情を聞きつけた魔王軍が伏兵を仕込んでいる可能性も大いにある。
それに、あくまで「勇の者」を見出すのが最優先のため、この大会は参加者に如何なる過去や経験があろうが不問として受付をしている。つまりは犯罪者や粗暴者も参加している状態だ。賞金が無いこの試合、終わった者達が暴れ盗みを働くこともあるかもしれない。それを事前に把握するためにミルスパールは兵を使いリストを作成したのだ。
それを見ながら眼下の闘いを見やるミルスパールだったが、内心気になることがあった。先日脱走した2人の消息が掴めないのだ。彼らの目的は大会参加であると踏んで見逃すことにしたが、いざ試合開始となっても姿が見えない。外の森で魔獣に襲われ命を落としたならば仕方の無いことだが…。
「そして…このダークエルフかの」
もう一つ。受付最終日に参加表明をした女性についてである。見た目は特段奇異な様子は無かったらしいが、その名前が「アリシャ」。国名と一致しているのはただの偶然の可能性もあるのだが、どうもそうではないらしい。自らの名をその場で決めたかのような反応だったという報告がなされている。
「考えられるのは、偽名か元から名無しだったか、か…」
名前が無いことについては、珍しくはあるが普通に有りうることである。親が名前を決める前に亡くなり、周囲にそれを案じる者がいない状況ならば仕方の無いこと。もしそういうことなら別に問題はない。
だが、危険なのは偽名の場合である。つまり、名前を隠す必要がある経歴を持っているということ。それこそ魔王軍の息がかかっている可能性がある。
「要注意、じゃの」
とはいえ現状は決め手になる情報はない。彼女が闘技場に現れるのを待つしかなかった。
「…東の方角、流浪の戦士『アリシャ』!」
そして、とうとうその人物が現れた。鎧兜を一切装備せず、着の身着のまま。手には国が一応用意しておいた市販の剣。つまりは持参した武器が無いということ。彼女は緊張した様子もなく、平然と準備線に立った。
「西の方角、オーガの里オグノトスより『シェルシマ』!」
反対側から現れたのは、超巨大な大槌を携えた身長3mはある巨漢。ズシンズシンと力強い足音で悠然と線に立った。
「シェルシマだと? おいおい、優勝候補の1人じゃねえか。裏賭けのオッズはかなり低かったよな」
「オーガ族の『英雄』、その親戚だろ? 可哀そうにあの子、潰されちまうかもな」
そう観客達が話し合う中、ミルスパールは顔をしかめていた。あの女性が『アリシャ』? とても魔王軍からの刺客には思えない。そんな思考を巡らせていると、隣に座っていた竜崎青年と霊体が声をあげた。
「あっ、この間の…」
―そんな名前だったのか。良かったな清人、名前が知れて―
「もう…」
その会話はまるで以前に会ったことがあるかのよう。気になったミルスパールは事情を聞いてみることに。
「顔見知りかの?」
「実は…」
「そんなことがあったのか」
「はい。あの時は助かりました。優しい人でしたよ」
青年が語った精霊石の一件を聞き、ミルスパールは顎に手を置く。ならばそう不安がることもないのか、ただ名前が無かっただけなのかもしれないと考えている間に、試合開始のゴングは鳴り響いた。
「よう、嬢ちゃん。お前もここにいるということは覚悟が出来ているんだよなぁ。本気でいくぜ」
シェルシマの言葉にコクンと頷く女性。それを見て、オーガ族の優勝候補は大槌で勢いよく薙ぎ払った。
「うおりゃああ!」
その勢い、凄まじき。並みの相手ならば全身の鎧ごと骨が砕かれたであろう。観客も一斉に歓声を挙げた。だが、おかしい。異変に気付いたのは大槌を振ったシェルシマ本人だった。
「!? 手ごたえが無い…」
何かが触れた感触はあったが、グシャリと肉が潰れた様子がない。避けられた―。どこに行ったかと辺りを見回していると…。
「こっちだよ」
女性の声。その方向をハッと振り向く。
「嘘だろ…!」
巨大な槌の先、そこにアリシャは乗っていたのだ。
「降りろ…!」
勢いよく振り回し、跳ね飛ばそうとするシェルシマ。しかし彼女は離れない。あらゆる方向に動かそうが、地面に叩きつけようが、ダメージを食らっている様子はない。しかもあろうことか―。
「えい」
ガキィン!
柄の部分を切断しようと剣を振っていたのだ。そのことに気づいたシェルシマは呆れた顔。
「何をしてんだ…?」
「壊せないかなって」
落ち着き払った様子で答え、再度剣を振り下ろす彼女。しかし―。
バキィ!
「あ、こっちが壊れちゃった」
無惨にも剣は砕け散る。
「そう簡単には壊せねえよ。ドワーフ達に鍛え上げてもらった特注品だからな!」
再度力を籠め、力強く槌を振り上げる。すると女性はストンと地面に降り立った。
「貰った!」
そんな彼女目掛け、渾身の一撃を振り下ろす。その刹那、シェルシマは見た。彼女の片腕に輝き始めた魔術紋を。
(なんだ、あれは…?)
その考えを纏める前に、大槌は勢いよく彼女の頭の上へ。そして彼女は、その大槌に思いっきり自分の拳をぶつけた。
「はっ!」
ドグンッ!
奇妙な音が会場に響く。そして次の瞬間。
ビキキ…バキ…ゴトンッ!
大槌は真っ二つに割れ転がった。
「はあああ!?」
何が起こったかを数瞬後に気づいたシェルシマは思わず目を見開き叫ぶ。槌が不良品だった?いやそんなわけはない。何度も使ってきている。手入れ不足?それも違う。つい先日信頼できる職人に整備をしてもらったばかり。そんな愛武器が今は無惨な姿。信じることは出来ない。そんな中、相手の女性はスタスタと歩いて近づいてきていた。
「終わり」
「―!? しまっ…!」
思わず隙を晒してしまった。それでも彼は歴戦の戦士。反射的にガードを固める。しかし…。
ドゴォ!!
「かはっ…!」
魔術紋輝く拳の一撃は巨体なる彼を壁まで吹き飛ばしたのだ。当然、彼の意識もそれで飛んでしまった。
「し、勝者…『アリシャ』!!」
「ほれ、始まるぞい2人共」
ミルスパールは隣に座る寝ぼけ眼な2人、竜崎青年とソフィアを揺すり起こす。装備の調整や魔術の授業などで、彼らは残された時間を忙しく過ごしていた。つい先日は2人して工房に籠りきりとなり、竜崎青年でも使える杖を作り出したらしい。
その疲れは目に見えて溜まっている。まだ出発もしていない現状、ゆっくり休ませたいミルスパールだったが、竜崎青年達は「『勇の者』が決まる試合を見逃すわけにはいかない。引きずってでも連れて行って欲しい」と依頼をしてきたのだ。その結果が椅子に座りながら揃って船をこいでいる状況である。
「「むにゃ…」」
起きているんだか寝ているんだかわからない声を同時に発する彼ら。困ったミルスパールの代わりに、竜崎青年に憑りついている霊体ニアロンがふわりと現れた。そしてキンキンに冷やした氷水を作り出し、2人の顔にぶっかけた。
―起きろ―
バシャア!
「「ひゃあ!」」
「『闇を秘めた鋭俊豪傑たる勇の者』、それが我が国の祈祷師に降りた予言の一節だ。この武術大会はその『勇の者』、即ち『勇者』を決めるための闘いとなる!この世界を救わんとするものよ、力の全てを奮い『我こそは勇者』と証明してみせよ!!」
「「「うおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!」」」
王の言葉に、闘技場内を埋め尽くす参加者達は猛り声をあげる。純粋に世界を救いたいと正義感から来ている者もあれば、勇者になりさいすれば将来安泰、好き放題遊んで暮らせるといった邪な考えの者まで千差万別。だがその者たちの考えは今だけは一つ。「勇者になる」ただそれだけである。
その様子を見て、竜崎青年はボソリと一言。
「私も勇者になりたかったな…」
「なんじゃリュウザキ。『勇の者』に憧れていたのかの?」
「いえ!そうじゃないんですけど…。やっぱ元の世界でも『勇者』の称号は皆の憧れですから。ゲームとか漫画の中でですけど」
剣戟の音が響き合い、魔術が轟く。一対一で進んでいく試合をソフィアと竜崎青年は食い入るように見ていた。血が吹き出し、骨が折れ、肌が焼かれるような闘いも当然発生する。ただの街娘であるソフィアもそうだが、剣や魔術が横行していない世界から来た竜崎青年にとってもこの凄惨な絵面は見ていて気分の良いものではない。観客の熱狂の中、2人は顔をしかめながらも、どの人物が自分達と共に世界を救うのか見極めようと堪えていた。
その横でミルスパールはとある資料を捲っていた。それは「危険人物リスト」。この大会は曲がりなりにも世界の行く末を左右するもの。事情を聞きつけた魔王軍が伏兵を仕込んでいる可能性も大いにある。
それに、あくまで「勇の者」を見出すのが最優先のため、この大会は参加者に如何なる過去や経験があろうが不問として受付をしている。つまりは犯罪者や粗暴者も参加している状態だ。賞金が無いこの試合、終わった者達が暴れ盗みを働くこともあるかもしれない。それを事前に把握するためにミルスパールは兵を使いリストを作成したのだ。
それを見ながら眼下の闘いを見やるミルスパールだったが、内心気になることがあった。先日脱走した2人の消息が掴めないのだ。彼らの目的は大会参加であると踏んで見逃すことにしたが、いざ試合開始となっても姿が見えない。外の森で魔獣に襲われ命を落としたならば仕方の無いことだが…。
「そして…このダークエルフかの」
もう一つ。受付最終日に参加表明をした女性についてである。見た目は特段奇異な様子は無かったらしいが、その名前が「アリシャ」。国名と一致しているのはただの偶然の可能性もあるのだが、どうもそうではないらしい。自らの名をその場で決めたかのような反応だったという報告がなされている。
「考えられるのは、偽名か元から名無しだったか、か…」
名前が無いことについては、珍しくはあるが普通に有りうることである。親が名前を決める前に亡くなり、周囲にそれを案じる者がいない状況ならば仕方の無いこと。もしそういうことなら別に問題はない。
だが、危険なのは偽名の場合である。つまり、名前を隠す必要がある経歴を持っているということ。それこそ魔王軍の息がかかっている可能性がある。
「要注意、じゃの」
とはいえ現状は決め手になる情報はない。彼女が闘技場に現れるのを待つしかなかった。
「…東の方角、流浪の戦士『アリシャ』!」
そして、とうとうその人物が現れた。鎧兜を一切装備せず、着の身着のまま。手には国が一応用意しておいた市販の剣。つまりは持参した武器が無いということ。彼女は緊張した様子もなく、平然と準備線に立った。
「西の方角、オーガの里オグノトスより『シェルシマ』!」
反対側から現れたのは、超巨大な大槌を携えた身長3mはある巨漢。ズシンズシンと力強い足音で悠然と線に立った。
「シェルシマだと? おいおい、優勝候補の1人じゃねえか。裏賭けのオッズはかなり低かったよな」
「オーガ族の『英雄』、その親戚だろ? 可哀そうにあの子、潰されちまうかもな」
そう観客達が話し合う中、ミルスパールは顔をしかめていた。あの女性が『アリシャ』? とても魔王軍からの刺客には思えない。そんな思考を巡らせていると、隣に座っていた竜崎青年と霊体が声をあげた。
「あっ、この間の…」
―そんな名前だったのか。良かったな清人、名前が知れて―
「もう…」
その会話はまるで以前に会ったことがあるかのよう。気になったミルスパールは事情を聞いてみることに。
「顔見知りかの?」
「実は…」
「そんなことがあったのか」
「はい。あの時は助かりました。優しい人でしたよ」
青年が語った精霊石の一件を聞き、ミルスパールは顎に手を置く。ならばそう不安がることもないのか、ただ名前が無かっただけなのかもしれないと考えている間に、試合開始のゴングは鳴り響いた。
「よう、嬢ちゃん。お前もここにいるということは覚悟が出来ているんだよなぁ。本気でいくぜ」
シェルシマの言葉にコクンと頷く女性。それを見て、オーガ族の優勝候補は大槌で勢いよく薙ぎ払った。
「うおりゃああ!」
その勢い、凄まじき。並みの相手ならば全身の鎧ごと骨が砕かれたであろう。観客も一斉に歓声を挙げた。だが、おかしい。異変に気付いたのは大槌を振ったシェルシマ本人だった。
「!? 手ごたえが無い…」
何かが触れた感触はあったが、グシャリと肉が潰れた様子がない。避けられた―。どこに行ったかと辺りを見回していると…。
「こっちだよ」
女性の声。その方向をハッと振り向く。
「嘘だろ…!」
巨大な槌の先、そこにアリシャは乗っていたのだ。
「降りろ…!」
勢いよく振り回し、跳ね飛ばそうとするシェルシマ。しかし彼女は離れない。あらゆる方向に動かそうが、地面に叩きつけようが、ダメージを食らっている様子はない。しかもあろうことか―。
「えい」
ガキィン!
柄の部分を切断しようと剣を振っていたのだ。そのことに気づいたシェルシマは呆れた顔。
「何をしてんだ…?」
「壊せないかなって」
落ち着き払った様子で答え、再度剣を振り下ろす彼女。しかし―。
バキィ!
「あ、こっちが壊れちゃった」
無惨にも剣は砕け散る。
「そう簡単には壊せねえよ。ドワーフ達に鍛え上げてもらった特注品だからな!」
再度力を籠め、力強く槌を振り上げる。すると女性はストンと地面に降り立った。
「貰った!」
そんな彼女目掛け、渾身の一撃を振り下ろす。その刹那、シェルシマは見た。彼女の片腕に輝き始めた魔術紋を。
(なんだ、あれは…?)
その考えを纏める前に、大槌は勢いよく彼女の頭の上へ。そして彼女は、その大槌に思いっきり自分の拳をぶつけた。
「はっ!」
ドグンッ!
奇妙な音が会場に響く。そして次の瞬間。
ビキキ…バキ…ゴトンッ!
大槌は真っ二つに割れ転がった。
「はあああ!?」
何が起こったかを数瞬後に気づいたシェルシマは思わず目を見開き叫ぶ。槌が不良品だった?いやそんなわけはない。何度も使ってきている。手入れ不足?それも違う。つい先日信頼できる職人に整備をしてもらったばかり。そんな愛武器が今は無惨な姿。信じることは出来ない。そんな中、相手の女性はスタスタと歩いて近づいてきていた。
「終わり」
「―!? しまっ…!」
思わず隙を晒してしまった。それでも彼は歴戦の戦士。反射的にガードを固める。しかし…。
ドゴォ!!
「かはっ…!」
魔術紋輝く拳の一撃は巨体なる彼を壁まで吹き飛ばしたのだ。当然、彼の意識もそれで飛んでしまった。
「し、勝者…『アリシャ』!!」
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