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―竜の魔神の元へ―
135話 神竜ニルザルル
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「えっ?えっ…!?ど、どういうことなのですか!?」
さくらだけでなく、姫様とバルスタインも目を白黒させる。当然だろう、先程紹介された巨大な竜がその竜の魔神だと紹介されていたのだ。しかも姫様達に至ってはこの世界の人々。ある程度の姿は聞き及んでいたはずだし、実際目にした際の反応もそうだった。
だが、今その翼と尾を揺らしながら目の前に歩み寄ってくるのはどう見ても少女。身長はさくらほどもない。
―良い驚きようだな。隠し通した甲斐があった―
ニアロンは問いに答えようとはせず、ニヤニヤと笑い続ける。とそこに…。
「これ、あまり意地悪をしてやるな」
呆れるような少女の声。そして次には、彼女の長い尾がピシンとニアロンの背を強かに打った。
―痛ったぁ!!?―
「長旅で疲れただろう。まずはお茶を淹れよう」
神竜ニルザルルと紹介された少女はさくら達を東屋に用意された席にそれぞれ座らせる。そして指をパチンと鳴らした。
「―!」
「―。」
音に反応しどこからともなく現れたのは中位精霊や妖精たち。そして小型の竜。姫様についてきた竜達もパタパタと飛んで行き、家へと入る。
「クルルル!」
そして彼らが持ち出してきたのは茶器や菓子袋などなど。ある精霊は1人で、ある妖精たちは数人がかりで、ある竜は口に咥えて。それらは次々とテーブルへと載せられてゆき、菓子が並べられ暖かい紅茶もカップに注がれた。
驚くべきことに、その間少女は一切動いていない。たった一つの指パッチンで全てを済ませてしまったのだ。冷めないうちにと促され、さくら達は口をつける。
「―!美味しい…!」
よほど高級な茶葉なのだろう。砂糖を入れていないのにふくよかな甘さを感じたさくらは思わずそう呟く。でも、この味どこかで味わったことがあるような…。微かな感覚に頭を悩ませていると、姫様が少し驚いたような声を出した。
「これは…!魔界『万水の地』近辺で採れる万水草のお茶でございますね。この味から東の地区のものでしょうか」
それを聞いた少女は嬉しそうな表情を浮かべる。
「ほう?それが分かるとは流石一国の王女だ。リュウザキから連絡を受けた際は随分とお転婆な子だと思ったが、いざ会って見ると中々に聡明な顔つきをしている。困難な道を選んだ理由は竜崎の実力を試す考えもあったのか?」
「あ、えっとそれは…」
本心を語るべきか否か思わず悩む彼女。その様子を見て、少女は吹き出した。
「ふふっ。そう狼狽えるな。仔細はリュウザキの手紙に書いてあった。そしてその目を見ればわかる。ただの可愛らしい冒険心だったということがな。ちょっとからかっただけだ」
―おい、私を叱っておいてそれか?―
ニアロンに恨みがましく指摘され、すまぬすまぬと笑う少女であった。
「さて、改めて。わらわは竜の魔神『神竜ニルザルル』だ。先にリュウザキから貰った手紙である程度の事情はわかっておる。先に汝らの疑問から答えよう。何分ここのことは秘密にして貰っているからな、色々聞きたいこともあろうよ」
幼い見た目からも高雅な佇まいを感じた姫様達は思わず硬直する。だが、それよりも好奇心が勝ったさくらはおずおずと手を挙げた。
「あの…さっき見た山のように大きくて綺麗な竜はなんだったんですか?」
「あれはわらわの肉体だ」
すっぱりと答える彼女に、今度は姫様が問う。
「分霊ということでございますか?」
「いや、そうではない。それを言うなら正確には分霊が向こうの肉体、本霊はわらわ自身だ。流石に数千年単位で生きていると肉体にガタが来てな、新しく作るのも面倒だし、謁見に来た連中が残していく道具類が勿体なく思えたからこうして人の形となって過ごしておる。もっと正確に言えばあの体は亡骸だ」
「ということは御身は…」
「そこなニアロンと同じく、魔力で構成された霊体だ。最もそいつよりかは実体を持っておる。高位精霊と同じようなものだ。魔力消費の都合上、この童姿が一番気楽でな」
触れてみるか?と器用に尻尾を伸ばす彼女。霊体だけあって伸縮自在らしい。それぞれ触らせてもらうが、確かにそこには鱗や脈動が感じられた。
続いてさくらが気になったこと。それは―。
「お手伝いさんはいらっしゃらないんですか?」
いくら魔神と言えども、ここに1人で暮らしているのは少々寂しそうである。だが、そんな質問には永き時を生きている彼女らしい回答がなされた。
「なに、手伝いは精霊や妖精、我が子らで事足りる。…人の手伝いはな、永く共に居ると別れが辛くなってしまってな。それにここは魔力が濃い。いくらわらわが保護してようと、人がここに長くいると魔力酔いを引き起こす。だから誰かに会いたいときは街に自ら行くようにしている」
「え、街に!?」
「あぁ。無論、角やら翼やらは隠してな。巨体の頃は動くたびに周囲を壊してしまうから出来なかったが、今の姿では自由自在だ。何もせずとも街に住む皆が色々と持ってきてくれるが、美味いお茶や面白い本は自らの手で選びたいものでな。アリシャバージルの図書館にもよく通っておるぞ。ほれ、今汝らがくぐってきた障壁はそこのを参考にしたのだ。といっても100年以上は前の事だが」
自らの領地でどっしり構えているのではなく、好きに動き回る魔神。何か少しイメージを崩されたさくらであった。ついでに竜人の件について質問をしてみると…
「それか。研究していた魔術工房を含めた周囲一体を丸々消滅させたのは確かだ。ついでに当時の魔王軍の半数も消し去った。さしもの連中も泣きながら謝りに来たよ」
いや、やはり恐ろしい魔神であった。
「それでニルザルル様…」
話を切りだそうとする姫様。が、ニルザルルは突然それを手で制した。
「む。悪いが、少し待て」
彼女はそのまま腕を組みうたた寝をするかのように目をつぶり動かなくなる。
「え。え?」
困惑する姫様達。眠るような彼女に代わり、竜崎が事の説明をした。
「今、ニルザルル様は向こうの体にお仕事に向かわれました。少し待ちましょう」
「お仕事、ですか?」
「えぇ。すぐに戻ってこられますよ」
竜崎が言った通り、彼女は数分足らずですぐに目を開けた。
「済まなかったな。また謁見の客が来たから応対をしていたんだ。何分力を使うとなると意識を集中しなくてはいけなくてな」
「それは…大変申し訳ございませんニルザルル様。お忙しい中このようにお時間を割いていただき…」
責任を感じたのか、頭を下げ謝罪する姫様とバルスタイン。と、ニルザルルは弁明をするかのような口調となった。
「いや、実を言うと権能自体は腕をひと振りすれば瞬時に発動出来る。ただの会話程度なら別々にでも問題なくできる。だが、先程見せたように、いちいち肉体の首を挙げて力を撃ちだそうとすると話は別だ。だが、ああでもしなければ威厳が無くなるとわらわの実状を知る者達から怒られてしまったのでな…」
「街の方々でございますか?」
「いや、この場のこととわらわの姿は街に住む者の中でも一部しか知らない。巫女達や案内人、防衛を司る者らの幾人かだけだ。ここに招待するのはそんな彼らと心を許せる者達のみ。例をあげるとするならば、エルフの女王や魔王のような一部王、そして勇者一行だな」
「では、私達は…」
「リュウザキの紹介だから許し、招待をした。だがまあ、汝も従者も良い目をしている。吝かではないな」
それはつまり竜の魔神に認められたということ。姫様達は敬意をもって深々と礼をした。
「ところで、リュウザキ。汝、また様付けしたな?あの状態でも聞こえておるのだぞ?」
と、突然に矢が飛んできた竜崎は思わず肩をビクリとさせる。
「いや…ですが…」
「汝は特例で良いと言ったろう。ほれ、タメ口で話せ。以前のように噛むぞ?」
「わかりまし…わかった…」
「よしよし」
満面の笑みを浮かべるニルザルル。彼はやけに好かれているようだ。そういえば彼女はニアロンとも親しそうな間柄であった。理由を聞いてみると―。
―私は合ったときから他人の間柄とは思えなくてな、こいつも同じだったみたいだ。同じ霊体だからかもしれんが。そして清人が気に入られた理由は…―
理由は…?ニアロンの二の句を待つさくら。満を持して出た言葉は…。
―名前に竜が入っていることを伝えたからだ―
それだけ? 思わずズッコケかける彼女だった。
流石にそれだけじゃないぞ?大きい理由なのは確かだが。とニルザルルはカラカラと笑った。
「さて、汝らは目的があって来たのだったな。それで、わらわにどうしろと?」
ニルザルルのその言葉を聞いて、竜崎は思わず姫様と顔を合わせる。そして、正直に告白した。
「うん、そういえば決めてなかったな…」
さくらだけでなく、姫様とバルスタインも目を白黒させる。当然だろう、先程紹介された巨大な竜がその竜の魔神だと紹介されていたのだ。しかも姫様達に至ってはこの世界の人々。ある程度の姿は聞き及んでいたはずだし、実際目にした際の反応もそうだった。
だが、今その翼と尾を揺らしながら目の前に歩み寄ってくるのはどう見ても少女。身長はさくらほどもない。
―良い驚きようだな。隠し通した甲斐があった―
ニアロンは問いに答えようとはせず、ニヤニヤと笑い続ける。とそこに…。
「これ、あまり意地悪をしてやるな」
呆れるような少女の声。そして次には、彼女の長い尾がピシンとニアロンの背を強かに打った。
―痛ったぁ!!?―
「長旅で疲れただろう。まずはお茶を淹れよう」
神竜ニルザルルと紹介された少女はさくら達を東屋に用意された席にそれぞれ座らせる。そして指をパチンと鳴らした。
「―!」
「―。」
音に反応しどこからともなく現れたのは中位精霊や妖精たち。そして小型の竜。姫様についてきた竜達もパタパタと飛んで行き、家へと入る。
「クルルル!」
そして彼らが持ち出してきたのは茶器や菓子袋などなど。ある精霊は1人で、ある妖精たちは数人がかりで、ある竜は口に咥えて。それらは次々とテーブルへと載せられてゆき、菓子が並べられ暖かい紅茶もカップに注がれた。
驚くべきことに、その間少女は一切動いていない。たった一つの指パッチンで全てを済ませてしまったのだ。冷めないうちにと促され、さくら達は口をつける。
「―!美味しい…!」
よほど高級な茶葉なのだろう。砂糖を入れていないのにふくよかな甘さを感じたさくらは思わずそう呟く。でも、この味どこかで味わったことがあるような…。微かな感覚に頭を悩ませていると、姫様が少し驚いたような声を出した。
「これは…!魔界『万水の地』近辺で採れる万水草のお茶でございますね。この味から東の地区のものでしょうか」
それを聞いた少女は嬉しそうな表情を浮かべる。
「ほう?それが分かるとは流石一国の王女だ。リュウザキから連絡を受けた際は随分とお転婆な子だと思ったが、いざ会って見ると中々に聡明な顔つきをしている。困難な道を選んだ理由は竜崎の実力を試す考えもあったのか?」
「あ、えっとそれは…」
本心を語るべきか否か思わず悩む彼女。その様子を見て、少女は吹き出した。
「ふふっ。そう狼狽えるな。仔細はリュウザキの手紙に書いてあった。そしてその目を見ればわかる。ただの可愛らしい冒険心だったということがな。ちょっとからかっただけだ」
―おい、私を叱っておいてそれか?―
ニアロンに恨みがましく指摘され、すまぬすまぬと笑う少女であった。
「さて、改めて。わらわは竜の魔神『神竜ニルザルル』だ。先にリュウザキから貰った手紙である程度の事情はわかっておる。先に汝らの疑問から答えよう。何分ここのことは秘密にして貰っているからな、色々聞きたいこともあろうよ」
幼い見た目からも高雅な佇まいを感じた姫様達は思わず硬直する。だが、それよりも好奇心が勝ったさくらはおずおずと手を挙げた。
「あの…さっき見た山のように大きくて綺麗な竜はなんだったんですか?」
「あれはわらわの肉体だ」
すっぱりと答える彼女に、今度は姫様が問う。
「分霊ということでございますか?」
「いや、そうではない。それを言うなら正確には分霊が向こうの肉体、本霊はわらわ自身だ。流石に数千年単位で生きていると肉体にガタが来てな、新しく作るのも面倒だし、謁見に来た連中が残していく道具類が勿体なく思えたからこうして人の形となって過ごしておる。もっと正確に言えばあの体は亡骸だ」
「ということは御身は…」
「そこなニアロンと同じく、魔力で構成された霊体だ。最もそいつよりかは実体を持っておる。高位精霊と同じようなものだ。魔力消費の都合上、この童姿が一番気楽でな」
触れてみるか?と器用に尻尾を伸ばす彼女。霊体だけあって伸縮自在らしい。それぞれ触らせてもらうが、確かにそこには鱗や脈動が感じられた。
続いてさくらが気になったこと。それは―。
「お手伝いさんはいらっしゃらないんですか?」
いくら魔神と言えども、ここに1人で暮らしているのは少々寂しそうである。だが、そんな質問には永き時を生きている彼女らしい回答がなされた。
「なに、手伝いは精霊や妖精、我が子らで事足りる。…人の手伝いはな、永く共に居ると別れが辛くなってしまってな。それにここは魔力が濃い。いくらわらわが保護してようと、人がここに長くいると魔力酔いを引き起こす。だから誰かに会いたいときは街に自ら行くようにしている」
「え、街に!?」
「あぁ。無論、角やら翼やらは隠してな。巨体の頃は動くたびに周囲を壊してしまうから出来なかったが、今の姿では自由自在だ。何もせずとも街に住む皆が色々と持ってきてくれるが、美味いお茶や面白い本は自らの手で選びたいものでな。アリシャバージルの図書館にもよく通っておるぞ。ほれ、今汝らがくぐってきた障壁はそこのを参考にしたのだ。といっても100年以上は前の事だが」
自らの領地でどっしり構えているのではなく、好きに動き回る魔神。何か少しイメージを崩されたさくらであった。ついでに竜人の件について質問をしてみると…
「それか。研究していた魔術工房を含めた周囲一体を丸々消滅させたのは確かだ。ついでに当時の魔王軍の半数も消し去った。さしもの連中も泣きながら謝りに来たよ」
いや、やはり恐ろしい魔神であった。
「それでニルザルル様…」
話を切りだそうとする姫様。が、ニルザルルは突然それを手で制した。
「む。悪いが、少し待て」
彼女はそのまま腕を組みうたた寝をするかのように目をつぶり動かなくなる。
「え。え?」
困惑する姫様達。眠るような彼女に代わり、竜崎が事の説明をした。
「今、ニルザルル様は向こうの体にお仕事に向かわれました。少し待ちましょう」
「お仕事、ですか?」
「えぇ。すぐに戻ってこられますよ」
竜崎が言った通り、彼女は数分足らずですぐに目を開けた。
「済まなかったな。また謁見の客が来たから応対をしていたんだ。何分力を使うとなると意識を集中しなくてはいけなくてな」
「それは…大変申し訳ございませんニルザルル様。お忙しい中このようにお時間を割いていただき…」
責任を感じたのか、頭を下げ謝罪する姫様とバルスタイン。と、ニルザルルは弁明をするかのような口調となった。
「いや、実を言うと権能自体は腕をひと振りすれば瞬時に発動出来る。ただの会話程度なら別々にでも問題なくできる。だが、先程見せたように、いちいち肉体の首を挙げて力を撃ちだそうとすると話は別だ。だが、ああでもしなければ威厳が無くなるとわらわの実状を知る者達から怒られてしまったのでな…」
「街の方々でございますか?」
「いや、この場のこととわらわの姿は街に住む者の中でも一部しか知らない。巫女達や案内人、防衛を司る者らの幾人かだけだ。ここに招待するのはそんな彼らと心を許せる者達のみ。例をあげるとするならば、エルフの女王や魔王のような一部王、そして勇者一行だな」
「では、私達は…」
「リュウザキの紹介だから許し、招待をした。だがまあ、汝も従者も良い目をしている。吝かではないな」
それはつまり竜の魔神に認められたということ。姫様達は敬意をもって深々と礼をした。
「ところで、リュウザキ。汝、また様付けしたな?あの状態でも聞こえておるのだぞ?」
と、突然に矢が飛んできた竜崎は思わず肩をビクリとさせる。
「いや…ですが…」
「汝は特例で良いと言ったろう。ほれ、タメ口で話せ。以前のように噛むぞ?」
「わかりまし…わかった…」
「よしよし」
満面の笑みを浮かべるニルザルル。彼はやけに好かれているようだ。そういえば彼女はニアロンとも親しそうな間柄であった。理由を聞いてみると―。
―私は合ったときから他人の間柄とは思えなくてな、こいつも同じだったみたいだ。同じ霊体だからかもしれんが。そして清人が気に入られた理由は…―
理由は…?ニアロンの二の句を待つさくら。満を持して出た言葉は…。
―名前に竜が入っていることを伝えたからだ―
それだけ? 思わずズッコケかける彼女だった。
流石にそれだけじゃないぞ?大きい理由なのは確かだが。とニルザルルはカラカラと笑った。
「さて、汝らは目的があって来たのだったな。それで、わらわにどうしろと?」
ニルザルルのその言葉を聞いて、竜崎は思わず姫様と顔を合わせる。そして、正直に告白した。
「うん、そういえば決めてなかったな…」
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