134 / 391
―竜の魔神の元へ―
133話 さくらのウルディーネ
しおりを挟む
「よっと」
スタンと竜の上から降り立つ竜崎達。ありがたいことに目的地近辺までついたらしく、更にどこかへと歩いていく竜を皆で見送る。
「さて、ここまできたらもう少しです。気張っていきましょう」
ここまで獣道を進み、魔獣に襲われ、断崖絶壁を歩き、谷を越えてきた一行。更に大きな竜の頭に乗るという珍しい体験をした姫様はもう大いに満足したようである。そして最後にたどり着いたのはー。
ドドドドドドドド!!!
轟音を響かせながら水が勢いよく流れ落ちる大滝の足元だった。
「ようやく着きました。目的地はこの滝の真ん中あたりから行きます」
「真ん中…ですか?」
意味がよくわからないと首を捻る姫様。竜崎は詳細を説明する。
「正確には滝の後ろにある洞窟です。実際の目的地はこの奥にある山々の反対側なのですが、その道のりはただでさえ死人が出るほど危険な上に、侵入した人を瞬時に骨にする人払いの魔術まで張ってあります。ですので、ここに隠された抜け道を使って進みます」
「どうやってそこに行くのですか?」
勢いよく流れる滝の正面から行くわけにはいかないだろう。かといって横から入れそうな様子もない。姫様のそんな的を得た質問に、竜崎は力技の解法を示した。
「障壁を張って突っ込むか、滝を一時的に切って穴を開けるかですね」
なんだその方法。呆れるさくらとは対照的に、姫様はさらりと頷いた。
「なら、またバルスタインの出番ね」
了承したバルスタインは一歩前に進み出る。先程岩を叩き切ったように滝も切れるのか。彼女の顔に不安そうな顔は浮かばない。出来るのだろう。
と、そこで竜崎が止めた。
「あ、一つやってみたいことがありますのでそちらを優先してもよろしいでしょうか」
「? えぇ、勿論…」
姫様の許可を得、竜崎はさくらの方を向いた。
「さくらさん、ウルディーネの召喚練習をしてみないかい?」
「え!いいんですか!?」
思わぬ提案にさくらは目を輝かせる。だが、それは直ぐに鎮まらずを得なかった。
「あ、でも…。魔導書持ってきてないです…」
以前竜崎から貰った精霊召喚の魔導書。あの後幾度か頑張って練習してみようと試みたが、結局最初の1ページぐらいしかまともに出来ていない。しかもそれすら手元に無いとなると絶望的である。
だが、その心配を打ち消すようにニアロンがひらりとさくらに憑りついた。
―心配は要らない。私が詠唱を肩代わりする―
「えっ!?」
「今回は契約した精霊を呼び出す練習をしよう。今言った通り、召喚術式は全てニアロンがやってくれる。さくらさんは『万水の地』で泳いでいるあのウルディーネをできるだけ正確にイメージして。そこが本契約精霊召喚の命だからね。 ニアロン」
―ではいくぞ―
竜崎の合図と共に、ニアロンは詠唱を始める。目の前の滝壺に大きな魔法陣が形成され始める。さくらは急いで頭の中で自らが契約を結んだウルディーネを思い浮かべる。
水の中を悠々と泳ぐ姿、自身と相対した姿、そして倒した後に契約を結んだあの瞬間。その様子をなるたけ鱗一枚まで必死に思い出す。かつての記憶を鮮明に思い出すことがなんと難しいことか。目を力強く瞑り、回想にひたすら集中する。武器を持たない手は、自然と祈るように合わさった。
その時、さくらは気づいていないが彼女の周囲に青い光が揺蕩い始める。それは水の契約精霊とのリンクが繋がった証。姫様やバルスタインだけでなく、竜崎も小さな歓声を漏らした。
―いいぞさくら。呼び出せ―
ニアロンの号令に合わせ、さくらはカッと目を見開く。そして、自らの言葉で宣言を行った。
「この場に来て!『ウルディーネ』!」
瞬間、パアッと正面の大きな魔法陣が青く輝く。続いて水の柱と共に水龍の体が飛び出してきた。
「グルルルルルルル!」
その細長い体についた鱗は光の反射で虹に輝き、その厳めしい竜頭からは赤く長い角が伸びる。水の上位精霊ウルディーネ、その姿が今目の前にあった。
「ルルル…」
彼は呼び出した主の姿をみとめると、スッと顔を寄せてくる。その様子、まるで命令を待つ召使のようである。
それを確認した竜崎はさくらに絶賛の拍手を送った。
「お見事!大成功だ!」
「すごい…!」
「ウルディーネを召喚できるとは…」
一部始終を見守っていた姫様とバルスタインは感嘆の声を漏らす。ニアロンもまたうんうんと頷いた。
―しっかり契約がされている奴を呼び出せたな。さくら、軽く命令してみろ―
「え、じゃあ…泳いで?」
「グル!」
指示を聞いてすぐにウルディーネは滝壺にザバンと潜り込む。少しの間遊泳し、どうでしょうと言わんばかりにさくらの前に戻ってきた。
「わあ…!」
―こいつはもうさくらの命令なら何でも聞く。例え『死ね』という指示ですらな。最も、召喚しているのは魂の一部だからこの場からいなくなるだけだが―
「よし、じゃあ次は命令の練習だ。とはいえ他精霊に指示を出す時とほぼ一緒。イメージを固めながらね」
「はい! ウルディーネ、洞窟があるところの滝に穴を開けて!」
「グルルルルルルァウ!!」
気合を入れるように咆哮したウルディーネは口を開け、力を溜めていく。そしてそれは臨界に達し…
「ギャオウ!」
バシュウ!!
撃ちだされたのは水の弾。着弾したそれは、まるで風穴を開けるように滝に大穴を残した。そこに見えるのは確かに洞窟。さくらは急いで追加命令を出した。
「そのまま維持して!」
「ウルルル!」
矢継ぎ早の指示にも反応したウルディーネは念力を籠めるかのように目に光を灯す。すると、風穴ならぬ滝穴は流れ落ち続けている水に潰されることなく維持された。
「よし、最後は…!私達を乗せてあの穴まで運んで!」
「ググルウ!」
頭を低く下げるウルディーネ。どうやら乗れということらしい。全員が乗ると、彼は主たちが水に浸からないよう器用に身体を曲げザバザバと滝を登っていく。そして穴へと顔を寄せ、さくら達を降ろした。
「ありがとう!」
さくらのお礼を受け、誇らしそうな顔を浮かべる上位精霊はそのままスウッと消えて帰っていった。
―やるもんだ。一切口出す必要が無かったな―
「いずれリュウザキ様のように名を馳せそうですわね」
ニアロン達からそう褒められ、舞い上がるさくら。勿論ニアロンがいなければできないことではあったが、それでも操れたことは事実。後は自分1人で召喚できるように頑張るだけである。いつになるかはわからないが。
スタンと竜の上から降り立つ竜崎達。ありがたいことに目的地近辺までついたらしく、更にどこかへと歩いていく竜を皆で見送る。
「さて、ここまできたらもう少しです。気張っていきましょう」
ここまで獣道を進み、魔獣に襲われ、断崖絶壁を歩き、谷を越えてきた一行。更に大きな竜の頭に乗るという珍しい体験をした姫様はもう大いに満足したようである。そして最後にたどり着いたのはー。
ドドドドドドドド!!!
轟音を響かせながら水が勢いよく流れ落ちる大滝の足元だった。
「ようやく着きました。目的地はこの滝の真ん中あたりから行きます」
「真ん中…ですか?」
意味がよくわからないと首を捻る姫様。竜崎は詳細を説明する。
「正確には滝の後ろにある洞窟です。実際の目的地はこの奥にある山々の反対側なのですが、その道のりはただでさえ死人が出るほど危険な上に、侵入した人を瞬時に骨にする人払いの魔術まで張ってあります。ですので、ここに隠された抜け道を使って進みます」
「どうやってそこに行くのですか?」
勢いよく流れる滝の正面から行くわけにはいかないだろう。かといって横から入れそうな様子もない。姫様のそんな的を得た質問に、竜崎は力技の解法を示した。
「障壁を張って突っ込むか、滝を一時的に切って穴を開けるかですね」
なんだその方法。呆れるさくらとは対照的に、姫様はさらりと頷いた。
「なら、またバルスタインの出番ね」
了承したバルスタインは一歩前に進み出る。先程岩を叩き切ったように滝も切れるのか。彼女の顔に不安そうな顔は浮かばない。出来るのだろう。
と、そこで竜崎が止めた。
「あ、一つやってみたいことがありますのでそちらを優先してもよろしいでしょうか」
「? えぇ、勿論…」
姫様の許可を得、竜崎はさくらの方を向いた。
「さくらさん、ウルディーネの召喚練習をしてみないかい?」
「え!いいんですか!?」
思わぬ提案にさくらは目を輝かせる。だが、それは直ぐに鎮まらずを得なかった。
「あ、でも…。魔導書持ってきてないです…」
以前竜崎から貰った精霊召喚の魔導書。あの後幾度か頑張って練習してみようと試みたが、結局最初の1ページぐらいしかまともに出来ていない。しかもそれすら手元に無いとなると絶望的である。
だが、その心配を打ち消すようにニアロンがひらりとさくらに憑りついた。
―心配は要らない。私が詠唱を肩代わりする―
「えっ!?」
「今回は契約した精霊を呼び出す練習をしよう。今言った通り、召喚術式は全てニアロンがやってくれる。さくらさんは『万水の地』で泳いでいるあのウルディーネをできるだけ正確にイメージして。そこが本契約精霊召喚の命だからね。 ニアロン」
―ではいくぞ―
竜崎の合図と共に、ニアロンは詠唱を始める。目の前の滝壺に大きな魔法陣が形成され始める。さくらは急いで頭の中で自らが契約を結んだウルディーネを思い浮かべる。
水の中を悠々と泳ぐ姿、自身と相対した姿、そして倒した後に契約を結んだあの瞬間。その様子をなるたけ鱗一枚まで必死に思い出す。かつての記憶を鮮明に思い出すことがなんと難しいことか。目を力強く瞑り、回想にひたすら集中する。武器を持たない手は、自然と祈るように合わさった。
その時、さくらは気づいていないが彼女の周囲に青い光が揺蕩い始める。それは水の契約精霊とのリンクが繋がった証。姫様やバルスタインだけでなく、竜崎も小さな歓声を漏らした。
―いいぞさくら。呼び出せ―
ニアロンの号令に合わせ、さくらはカッと目を見開く。そして、自らの言葉で宣言を行った。
「この場に来て!『ウルディーネ』!」
瞬間、パアッと正面の大きな魔法陣が青く輝く。続いて水の柱と共に水龍の体が飛び出してきた。
「グルルルルルルル!」
その細長い体についた鱗は光の反射で虹に輝き、その厳めしい竜頭からは赤く長い角が伸びる。水の上位精霊ウルディーネ、その姿が今目の前にあった。
「ルルル…」
彼は呼び出した主の姿をみとめると、スッと顔を寄せてくる。その様子、まるで命令を待つ召使のようである。
それを確認した竜崎はさくらに絶賛の拍手を送った。
「お見事!大成功だ!」
「すごい…!」
「ウルディーネを召喚できるとは…」
一部始終を見守っていた姫様とバルスタインは感嘆の声を漏らす。ニアロンもまたうんうんと頷いた。
―しっかり契約がされている奴を呼び出せたな。さくら、軽く命令してみろ―
「え、じゃあ…泳いで?」
「グル!」
指示を聞いてすぐにウルディーネは滝壺にザバンと潜り込む。少しの間遊泳し、どうでしょうと言わんばかりにさくらの前に戻ってきた。
「わあ…!」
―こいつはもうさくらの命令なら何でも聞く。例え『死ね』という指示ですらな。最も、召喚しているのは魂の一部だからこの場からいなくなるだけだが―
「よし、じゃあ次は命令の練習だ。とはいえ他精霊に指示を出す時とほぼ一緒。イメージを固めながらね」
「はい! ウルディーネ、洞窟があるところの滝に穴を開けて!」
「グルルルルルルァウ!!」
気合を入れるように咆哮したウルディーネは口を開け、力を溜めていく。そしてそれは臨界に達し…
「ギャオウ!」
バシュウ!!
撃ちだされたのは水の弾。着弾したそれは、まるで風穴を開けるように滝に大穴を残した。そこに見えるのは確かに洞窟。さくらは急いで追加命令を出した。
「そのまま維持して!」
「ウルルル!」
矢継ぎ早の指示にも反応したウルディーネは念力を籠めるかのように目に光を灯す。すると、風穴ならぬ滝穴は流れ落ち続けている水に潰されることなく維持された。
「よし、最後は…!私達を乗せてあの穴まで運んで!」
「ググルウ!」
頭を低く下げるウルディーネ。どうやら乗れということらしい。全員が乗ると、彼は主たちが水に浸からないよう器用に身体を曲げザバザバと滝を登っていく。そして穴へと顔を寄せ、さくら達を降ろした。
「ありがとう!」
さくらのお礼を受け、誇らしそうな顔を浮かべる上位精霊はそのままスウッと消えて帰っていった。
―やるもんだ。一切口出す必要が無かったな―
「いずれリュウザキ様のように名を馳せそうですわね」
ニアロン達からそう褒められ、舞い上がるさくら。勿論ニアロンがいなければできないことではあったが、それでも操れたことは事実。後は自分1人で召喚できるように頑張るだけである。いつになるかはわからないが。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる