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―代表戦、予選―
93話 予選に向けて
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「ということで、私も代表戦候補になりました」
「よかった。学園長からさくらさんが候補になれないかもって聞いて心配していたんだ」
練習場付近のベンチ。さくらは同じく代表戦の候補に選ばれたメストに事の顛末を話していた。彼女は自分のことのように喜んでくれた。
「ところでさっきからソワソワしているけど、何か気になることでもあるのかい?」
「はい、ちょっと…。今竜崎さんにお願いしていることがあるんです」
と、そこに竜崎が戻ってきた。さくらは思わず立ち上がり駆け寄る。
「竜崎さん、限界突破機構は大丈夫だったんですか?」
さくらの武器、もう一つの懸念事項。それはラケット下部の穴に取り付けられた『限界突破機構』だ。
魔力を大幅に消費する代わりに強力な一撃を放てる代物で、以前さくらはそれで練習場に大穴を開けてしまったことがある。もしかしたら代表戦の規約に引っかかる気がしたため、竜崎に聞きに行ってもらっていたのだ。
「使用許可もらったよ。ソフィアとマリアの証明書と解説書も提出してきたから大丈夫」
「よかった…」
「本人の魔力量、魔術精度、イメージの正確性に依存するから、あくまで杖と同じ扱いで通ったんだ。というか…話していいのかなー…うーん」
何故か口ごもる竜崎。じれったくなったのか、ニアロンがしゃしゃり出た。
―マリアの奴、その限界突破機構を他の奴の武器にも取り付けたんだと―
「あ、言っちゃった」
「どういうことですか?」
「代表戦に参加する他養成施設の生徒から要請があったみたいでね。データ収集目的で取り付けたらしいんだよ。今回の代表選は荒れるかもね」
あの危険なシステムを他の人も…!?少し怖気づくさくらだったが、竜崎はそんな彼女の心境を察し注釈を入れる。
「そもそもあの機構にはたった一振りで地形を変えるほどの性能は無いんだよ。そこまでの魔術を使うと取り付けた武器の方が壊れちゃう」
確かにあの時解説をしてくれた工房の職人ボルガ―は「かかし代わりのゴーレムを壊す威力」と言っていた。ニアロンの魔力があったおかげであそこまでの火力を出せ、神具とマリアの腕が合わさり壊れずに済んだということだろう。
「とはいえ、切り札に丁度いいね。どうする?それも練習しとく?」
今の魔力量が如何なるものかはわからない。ここで無理に使うより…
「魔力を温存しておきます!」
「そう?わかった。じゃあ練習の開始だ。精霊術と基礎魔術を中心にいこう」
メストを交え、3人で練習を行っていく。
公爵家のパーティーで盗賊を捕えた時もそうだったが、やはりメストは華麗に魔術を詠唱していく。未だ拙さが残るさくらの詠唱とは全く違う。模擬レイピアを顔の前に掲げ、中位精霊を当然の如く呼び出しその力を纏わせる。そして竜崎が用意した人型ゴーレムに向け、一突き。
ゴッ!
模擬武器であるのにも関わらず、土で出来たゴーレムには細剣には似つかわしくない大きな傷が残る。もし本物を使っていたら風穴が開いていただろう。
「流石、メスト。詠唱中の隙がちょっと気になるから、そこに気を付けてみて」
「はい、先生!」
強く美しい彼女を見ていると、さくらは少し不安になる。せめて何か大技を…
「そういえば、ウルディーネを呼び出す方法ってまだ教えてくれないんですか?」
水の上位精霊、ウルディーネ。水龍の如きあの巨大な精霊を呼び出すことができたら間違いなく勝ちにいける。わくわくしながらそう聞くが…。
―多分さくらはまだ使えないな―
「えー!なんでですか!?」
「まあまあ、ニアロン。とりあえず教えといて損はない」
―だがいくら契約を結んでいるとはいえ、急激な魔力消費は身体に悪影響を及ぼすぞ―
「どっちにしろすぐには無理だよ。はいさくらさん、これが上位精霊召喚の魔導書」
竜崎が取り出したのは、辞書のような厚みがある本。
「えっ…これって…」
捲ってみると、全てのページにびっしりと呪文や魔法陣の略式、召喚術の基礎的術式から応用的術式、詠唱の仕方、手足の運び方、精霊のイメージの仕方の図式などなどが書かれていた。
「これ全部実践しなければ呼び出せないんですか…?」
「その本の半分までが召喚手順かな。後ろの方は各属性の精霊使役のコツ。とはいえそこはあまり参考にしないほうがいいよ。精霊毎に個性はあるから、召喚して即座に簡易契約を結ぶ訓練をしたほうがいいんだ」
どうやらそれが中位精霊の召喚を先に教えた理由らしい。
「でも私、ウルディーネと本契約を結んだはずじゃ」
「その場合は更に術式が追加されるんだ。特定の場所にいるその精霊をピンポイントで呼び出すから、その分魔力消費が増えて、イメージもかなり固めなければいけない」
該当するページを示され見てみると、これまたぎっしりの呪文。見るだけで頭が痛くなる。
「正直、本契約の術式分大変だから、私は余程のことが無い限り通常精霊召喚をしているんだよ。ちなみにその本の通りに詠唱すれば誰でも召喚できるけど、時間がかかる上に魔力消費が大きすぎて並みの人では不可能、失敗したら最初から、もし成功しても上手く契約を出来なければ精霊に頭から食べられちゃうね」
なんと恐ろしい…。
「他の方法はないんですか?」
「あるけど、それが一番確実かつ簡単、安全な方法かな。試してみていいよ」
魔導書をガン見しながら、噛まないよう、遅くならないよう、気を付けて詠唱を試みる。目の前に魔法陣が形成され始めた。えっと…次は…
シュゥン
「あっ!消えちゃった…」
少し迷っているうちに出来かけの魔法陣は影も形もなくなってしまう。後に残ったのは魔力を消費した疲労感だけ。
「難しい…」
流石に誰も簡単にできないことをいとも簡単にやってのけるというヒーローじみたことは出来ないか…。さくらは肩を落とした。
「最初でそこまでできれば上出来だよ。その本はあげるから余裕がある時に練習してみてね」
竜崎はそう慰めてくれるが、残念で仕方ない。
「代表戦に活かしたかったです…」
―まあ仮に使えたとしても、詠唱中は長時間隙だらけだ。間違いなく誰かに倒されるのがオチだな―
ニアロンの最もな一言に、さくらは諦めるしかなかった。
「竜崎さん、よくこんな魔術ほいほい使えますね…」
面倒の固まりのような魔導書を手にさくらはそう呟く。それを聞いて彼は笑った。
「コツがいる分、楽な術式を使っているのと、ニアロンがいるからね」
「ニアロンさんが関係しているんですか?」
―術式の一部を私が肩代わりしているんだ―
「えっ!」
それはなんか…
「ちょっとズルくないですか…?」
さくらの純粋な感想を受け、竜崎は微笑む。
「そう、ズルいんだ。私達は2人で1人なんだよ」
―名誉のため言っておくが、今の清人は一人でも召喚できるぞ。まあ私がいなければこいつの実力はかなり下がるがな―
竜崎を擁護しながら、ニアロンは自慢げであった。
「さて、日も暮れてきたしとりあえずここまでにしよう」
「疲れましたぁ…」
大きく息をつくさくら。メストも翼を大きく広げ伸びをした。
「異世界なんだしゲームみたいにモンスターを倒して経験値でレベルアップしたいなぁ…」
そんなことを零すさくらを竜崎は元気づける。
「レベルアップはともかく、経験値は既に得ているよ。この世界に来てから魔獣を倒し、精霊を率い、ウルディーネまで打倒せしめた。『どう足を動かして躱すか、どう手を動かして相手に打ち勝つか』は確実にさくらさんの身に蓄えられているさ」
そう言われ、武器と自分の手を見ながら思い返す。魔物や盗賊と戦って勝ってしまうほどには、ただの14歳であった自分がここに来てから目覚ましい成長を遂げていることを。数値化されていないのは残念だが、その分全身に自信がみなぎってきた。
「それにレベルアップ式だとして、ターン制じゃない限り実力勝負に変わりないしね。少しのレベル差ならば手数でなんとかなることも結構あるし」
懐かしきゲームの記憶を思い出してか、彼はうんうんと頷きながら思いをはせていた。
そんな中、メストが竜崎にとあるお願いをする。
「先生、今日の夜、いいですか?」
「よかった。学園長からさくらさんが候補になれないかもって聞いて心配していたんだ」
練習場付近のベンチ。さくらは同じく代表戦の候補に選ばれたメストに事の顛末を話していた。彼女は自分のことのように喜んでくれた。
「ところでさっきからソワソワしているけど、何か気になることでもあるのかい?」
「はい、ちょっと…。今竜崎さんにお願いしていることがあるんです」
と、そこに竜崎が戻ってきた。さくらは思わず立ち上がり駆け寄る。
「竜崎さん、限界突破機構は大丈夫だったんですか?」
さくらの武器、もう一つの懸念事項。それはラケット下部の穴に取り付けられた『限界突破機構』だ。
魔力を大幅に消費する代わりに強力な一撃を放てる代物で、以前さくらはそれで練習場に大穴を開けてしまったことがある。もしかしたら代表戦の規約に引っかかる気がしたため、竜崎に聞きに行ってもらっていたのだ。
「使用許可もらったよ。ソフィアとマリアの証明書と解説書も提出してきたから大丈夫」
「よかった…」
「本人の魔力量、魔術精度、イメージの正確性に依存するから、あくまで杖と同じ扱いで通ったんだ。というか…話していいのかなー…うーん」
何故か口ごもる竜崎。じれったくなったのか、ニアロンがしゃしゃり出た。
―マリアの奴、その限界突破機構を他の奴の武器にも取り付けたんだと―
「あ、言っちゃった」
「どういうことですか?」
「代表戦に参加する他養成施設の生徒から要請があったみたいでね。データ収集目的で取り付けたらしいんだよ。今回の代表選は荒れるかもね」
あの危険なシステムを他の人も…!?少し怖気づくさくらだったが、竜崎はそんな彼女の心境を察し注釈を入れる。
「そもそもあの機構にはたった一振りで地形を変えるほどの性能は無いんだよ。そこまでの魔術を使うと取り付けた武器の方が壊れちゃう」
確かにあの時解説をしてくれた工房の職人ボルガ―は「かかし代わりのゴーレムを壊す威力」と言っていた。ニアロンの魔力があったおかげであそこまでの火力を出せ、神具とマリアの腕が合わさり壊れずに済んだということだろう。
「とはいえ、切り札に丁度いいね。どうする?それも練習しとく?」
今の魔力量が如何なるものかはわからない。ここで無理に使うより…
「魔力を温存しておきます!」
「そう?わかった。じゃあ練習の開始だ。精霊術と基礎魔術を中心にいこう」
メストを交え、3人で練習を行っていく。
公爵家のパーティーで盗賊を捕えた時もそうだったが、やはりメストは華麗に魔術を詠唱していく。未だ拙さが残るさくらの詠唱とは全く違う。模擬レイピアを顔の前に掲げ、中位精霊を当然の如く呼び出しその力を纏わせる。そして竜崎が用意した人型ゴーレムに向け、一突き。
ゴッ!
模擬武器であるのにも関わらず、土で出来たゴーレムには細剣には似つかわしくない大きな傷が残る。もし本物を使っていたら風穴が開いていただろう。
「流石、メスト。詠唱中の隙がちょっと気になるから、そこに気を付けてみて」
「はい、先生!」
強く美しい彼女を見ていると、さくらは少し不安になる。せめて何か大技を…
「そういえば、ウルディーネを呼び出す方法ってまだ教えてくれないんですか?」
水の上位精霊、ウルディーネ。水龍の如きあの巨大な精霊を呼び出すことができたら間違いなく勝ちにいける。わくわくしながらそう聞くが…。
―多分さくらはまだ使えないな―
「えー!なんでですか!?」
「まあまあ、ニアロン。とりあえず教えといて損はない」
―だがいくら契約を結んでいるとはいえ、急激な魔力消費は身体に悪影響を及ぼすぞ―
「どっちにしろすぐには無理だよ。はいさくらさん、これが上位精霊召喚の魔導書」
竜崎が取り出したのは、辞書のような厚みがある本。
「えっ…これって…」
捲ってみると、全てのページにびっしりと呪文や魔法陣の略式、召喚術の基礎的術式から応用的術式、詠唱の仕方、手足の運び方、精霊のイメージの仕方の図式などなどが書かれていた。
「これ全部実践しなければ呼び出せないんですか…?」
「その本の半分までが召喚手順かな。後ろの方は各属性の精霊使役のコツ。とはいえそこはあまり参考にしないほうがいいよ。精霊毎に個性はあるから、召喚して即座に簡易契約を結ぶ訓練をしたほうがいいんだ」
どうやらそれが中位精霊の召喚を先に教えた理由らしい。
「でも私、ウルディーネと本契約を結んだはずじゃ」
「その場合は更に術式が追加されるんだ。特定の場所にいるその精霊をピンポイントで呼び出すから、その分魔力消費が増えて、イメージもかなり固めなければいけない」
該当するページを示され見てみると、これまたぎっしりの呪文。見るだけで頭が痛くなる。
「正直、本契約の術式分大変だから、私は余程のことが無い限り通常精霊召喚をしているんだよ。ちなみにその本の通りに詠唱すれば誰でも召喚できるけど、時間がかかる上に魔力消費が大きすぎて並みの人では不可能、失敗したら最初から、もし成功しても上手く契約を出来なければ精霊に頭から食べられちゃうね」
なんと恐ろしい…。
「他の方法はないんですか?」
「あるけど、それが一番確実かつ簡単、安全な方法かな。試してみていいよ」
魔導書をガン見しながら、噛まないよう、遅くならないよう、気を付けて詠唱を試みる。目の前に魔法陣が形成され始めた。えっと…次は…
シュゥン
「あっ!消えちゃった…」
少し迷っているうちに出来かけの魔法陣は影も形もなくなってしまう。後に残ったのは魔力を消費した疲労感だけ。
「難しい…」
流石に誰も簡単にできないことをいとも簡単にやってのけるというヒーローじみたことは出来ないか…。さくらは肩を落とした。
「最初でそこまでできれば上出来だよ。その本はあげるから余裕がある時に練習してみてね」
竜崎はそう慰めてくれるが、残念で仕方ない。
「代表戦に活かしたかったです…」
―まあ仮に使えたとしても、詠唱中は長時間隙だらけだ。間違いなく誰かに倒されるのがオチだな―
ニアロンの最もな一言に、さくらは諦めるしかなかった。
「竜崎さん、よくこんな魔術ほいほい使えますね…」
面倒の固まりのような魔導書を手にさくらはそう呟く。それを聞いて彼は笑った。
「コツがいる分、楽な術式を使っているのと、ニアロンがいるからね」
「ニアロンさんが関係しているんですか?」
―術式の一部を私が肩代わりしているんだ―
「えっ!」
それはなんか…
「ちょっとズルくないですか…?」
さくらの純粋な感想を受け、竜崎は微笑む。
「そう、ズルいんだ。私達は2人で1人なんだよ」
―名誉のため言っておくが、今の清人は一人でも召喚できるぞ。まあ私がいなければこいつの実力はかなり下がるがな―
竜崎を擁護しながら、ニアロンは自慢げであった。
「さて、日も暮れてきたしとりあえずここまでにしよう」
「疲れましたぁ…」
大きく息をつくさくら。メストも翼を大きく広げ伸びをした。
「異世界なんだしゲームみたいにモンスターを倒して経験値でレベルアップしたいなぁ…」
そんなことを零すさくらを竜崎は元気づける。
「レベルアップはともかく、経験値は既に得ているよ。この世界に来てから魔獣を倒し、精霊を率い、ウルディーネまで打倒せしめた。『どう足を動かして躱すか、どう手を動かして相手に打ち勝つか』は確実にさくらさんの身に蓄えられているさ」
そう言われ、武器と自分の手を見ながら思い返す。魔物や盗賊と戦って勝ってしまうほどには、ただの14歳であった自分がここに来てから目覚ましい成長を遂げていることを。数値化されていないのは残念だが、その分全身に自信がみなぎってきた。
「それにレベルアップ式だとして、ターン制じゃない限り実力勝負に変わりないしね。少しのレベル差ならば手数でなんとかなることも結構あるし」
懐かしきゲームの記憶を思い出してか、彼はうんうんと頷きながら思いをはせていた。
そんな中、メストが竜崎にとあるお願いをする。
「先生、今日の夜、いいですか?」
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