82 / 391
―先生達の関係―
81話 3人の関係
しおりを挟む
「幹部!?」
「ええそうよ。でも私は別に魔王軍に特別な思い入れがあったわけではないの。魔王軍の招集に応じたのは、ただ自分の力を試す場が欲しかっただけ」
そう注釈するグレミリオだが、さくらは驚きを隠せなかった。魔王軍幹部って骨の面を被っていたり、人を笑いながら殺すような輩だと思っていた。無論勝手なイメージだが。今目の前で優雅に紅茶を嗜む彼はそんなヤバい人には見えない。
「でも幹部ってことはかなりの実力があったということですよね」
探りを入れるさくらにメルティ―ソンが答える。何故か得意げに。
「今も健在ですよグレミリオ先生の力は。使役術を究めた先生は、例え相手が誰かの支配下に置かれていようがお構いなしに『裏切らせる』…つまり奪うことが出来るんです」
そういわれさくらはこの間のことを思い出す。怒り狂う蜂であろうと洗脳された魔猪であろうと、彼は一瞬で大人しくさせていた。
「やろうと思えばイヴちゃんのゴーレムだろうが、上位精霊だろうが、タマちゃんのような霊獣だろうが使役できるわよ。ちょっと工夫して普通の人を操り人形としたり、意識を保たせたまま同士討ちをさせたりもしたわ。そんな非道いこと、もうしないけどね」
「悪魔…」
「まあ私一応魔族、インキュバスだし。肌色が普通の人と同じ種族だからぱっと見わからないでしょ」
いやそういう事ではない。彼は間違いなく幹部に相応しい実力と過去を持っていた。少し冷や汗をかくさくらだった。
「でも、どうして魔王軍を裏切ったんですか?」
「それには少し訳があってね、イヴちゃんとメルティちゃんが深く関係してくるの」
グレミリオはメルティーソンに目配せをする。彼女は了承するように頷いた。
「当時から私とメルティちゃんは師弟関係でね。とはいっても傍からみたら親子だし、実際の関係もほぼそう。捨て子だった彼女を訳あって育てていたのよ」
メルティ―ソンが捨て子?複雑な事情がありそうだ。流石にそこを深く掘り下げるのは失礼だと思い、もう一つ気になっていたことを聞く。
「グレミリオ先生ってお幾つなんですか?」
「やだ、聞かないでよ。55よ。 …そんな大口開けて驚くこと?」
「いえ…。そんな歳には見えなくて…てっきり竜崎さんと同じぐらいかと」
「あら、嬉しいわ!今日化粧のノリが良かったからかしら」
「まあそれはおいといて。そんなメルティちゃんと、ある時突然逸れちゃったのよ。色々頑張って、とある人界軍の部隊に囚われていることは突き止めたの。ただ、彼らが拠点としている龍脈を確保せよと魔王からの命令が下っていてね、既に攻撃が仕掛けられていたわ。私が到着した頃には人界側が壊滅寸前でね、メルティちゃんがそれに乗じて殺されていないか心配で慌てて戦線に走ったわ」
当時の自分の焦りようを思い返しながら、彼は紅茶を一口。唇を湿らせ、続けた。
「そこで現れたのが、ゴーレム軍団。地を埋め尽くすほどのね」
「えっ、ということは…」
「そう、相手方にイヴちゃんがいたのよ」
「でもグレミリオ先生ってゴーレムを奪えるんじゃ?」
先程それが出来ると聞いたばかり。グレミリオとイヴは肯定した。
「その通り。私の前でろくに保護魔術をかけていないゴーレムを出すなんて失策もいいとこね」
「あの時グレミリオ先生が現れると知っていたら、あんな数のゴーレム出しませんでしたわ」
イヴは後悔する様にそう言い返す。起死回生の一手が自分の首を絞める結果になりかけたのだ。それも仕方ないだろう。グレミリオはそんな彼女を宥め、さくらに向き直る。
「でもそれはできなかった。なぜなら『勇者一行』が現れたからよ」
「彼らは各々が一騎当千の猛者。こちらは兵の数がゴーレムによって大きく削られ、残りも戦意喪失していた。私がゴーレムを全て奪ったところで間違いなく不利。とはいえメルティちゃんを助けず帰るわけにはいかなかったから、一か八か戦うより対話を試みたの。『そこの部隊に囚われている女の子が気にかかっている』って」
「それを皆さん受け入れてくれたんですか?」
グレミリオは首を横に振った。
「当然誰も信じてくれなかったわ。リュウザキちゃん以外は武器を構えたわね」
「竜崎さん、以外?」
「そう、あの子だけは聞いてくれた。それどころか皆を説得して部隊のテントまで案内してくれたの。そこにいたのは気を失ったイヴちゃんと、その手を握ってあげているメルティちゃん。ようやく気づいたわ、囚われていたんじゃなくて保護されていたんだって。だからどう声をかけようか迷ったの。そしたら、メルティちゃんね…」
クスクスと笑うグレミリオ。微笑むイヴ、そして渋い顔をするメルティ―ソン。
「意識のないイヴちゃんを庇ったのよ。『殺さないでお母さん、友達なの!』って」
「初めてできた友達と離れたくない、かといって私とも離れたくない。メルティちゃんはそう言って泣き出したわ。もう不憫で不憫で。その時思いついたのよ、魔王軍を抜けちゃえばいいんだって」
「あっさり!」
「だって我が子のように可愛がっていた弟子から初めて言われたわがままなんですもの。応えたくなっちゃって。元より私も天涯孤独の身、一筆魔王に手紙を書いて鞍替えしちゃったわ」
と、メルティ―ソンが付け加える。
「その手紙の文面が『人界側のほうが楽しそうだから』という内容でして…魔王が怒り狂ったらしいんです」
「だって娘可愛さに魔王軍を辞めて敵側につきますなんて書けないでしょ?」
ケラケラ笑うグレミリオ。魔王軍にしてみれば確かに『裏切りの悪魔』そのものだったのだろう。
「戦中戦後も魔王軍に命を狙われ、人界軍からも暫くは監視されていたわ。でも牢に入れられることは無かった。リュウザキちゃん達が手を回してくれたのよ。恩人ね」
しみじみとそう語るグレミリオからは、彼らを思慕していることがはっきりと感じられた。
「でも親子と言う割にはメルティーソン先生、他人行儀ですけど」
「あらいいのよさくらちゃん。呼び方なんて、親愛の情があれば堅苦しい敬語でも。決してまた『お母さん』って呼ばれたいとは思ってないわ」
そう言いながら、彼はチラチラとメルティーソンに視線を送る。
「お父さん、でもいいわよ」
譲歩のつもりなのだろうか。もう完全に言わせにかかっている。
当のメルティ―ソンは恥ずかしそうに、消え入りそうな声で答えた。
「勘弁してください、お、お母さん…」
「いやん!ごめんなさいメルティちゃん!」
ものすごく嬉しそうなグレミリオであった。
「そういえばメルティ―ソン先生の二つ名はないんですか?」
あの場にいた先生方のうち、何故かメルティ―ソンだけは「グレミリオの弟子」としか呼ばれていなかった。それがさくらには少し気にかかっていた。聞く限り、戦時の彼女はかなり幼かったようなので武勲もなにもないのは当然ではあるが…。
「メルティちゃん恥ずかしがり屋だから、自分の手柄を名乗りでなかったのよ。しかも勝手に私の戦果にしていたこともあったし」
むくれるグレミリオと対照的にメルティ―ソンは縮こまる。
「私はそんな凄いことしていませんし…」
「よく言うわよ、暴れる霊獣達を鎮めて幾つもの国や街を救ったでしょうに。オズヴァルドちゃんのように戦後の活躍で名乗りをあげた人も沢山いるんだから。もっと自信もちなさい」
親のように諭すグレミリオに乗じて、イヴも彼女で遊ぶ。
「二つ名つけるなら『魔性の瞳』かしら?それとも『愛眼の魔女』?」
「やめてくださいよぉ…」
散々いじられるメルティ―ソン。とはいえ彼女の顔に憂いはなく、家族との楽しい時間を享受している一家の妹のような様子であった。
「ええそうよ。でも私は別に魔王軍に特別な思い入れがあったわけではないの。魔王軍の招集に応じたのは、ただ自分の力を試す場が欲しかっただけ」
そう注釈するグレミリオだが、さくらは驚きを隠せなかった。魔王軍幹部って骨の面を被っていたり、人を笑いながら殺すような輩だと思っていた。無論勝手なイメージだが。今目の前で優雅に紅茶を嗜む彼はそんなヤバい人には見えない。
「でも幹部ってことはかなりの実力があったということですよね」
探りを入れるさくらにメルティ―ソンが答える。何故か得意げに。
「今も健在ですよグレミリオ先生の力は。使役術を究めた先生は、例え相手が誰かの支配下に置かれていようがお構いなしに『裏切らせる』…つまり奪うことが出来るんです」
そういわれさくらはこの間のことを思い出す。怒り狂う蜂であろうと洗脳された魔猪であろうと、彼は一瞬で大人しくさせていた。
「やろうと思えばイヴちゃんのゴーレムだろうが、上位精霊だろうが、タマちゃんのような霊獣だろうが使役できるわよ。ちょっと工夫して普通の人を操り人形としたり、意識を保たせたまま同士討ちをさせたりもしたわ。そんな非道いこと、もうしないけどね」
「悪魔…」
「まあ私一応魔族、インキュバスだし。肌色が普通の人と同じ種族だからぱっと見わからないでしょ」
いやそういう事ではない。彼は間違いなく幹部に相応しい実力と過去を持っていた。少し冷や汗をかくさくらだった。
「でも、どうして魔王軍を裏切ったんですか?」
「それには少し訳があってね、イヴちゃんとメルティちゃんが深く関係してくるの」
グレミリオはメルティーソンに目配せをする。彼女は了承するように頷いた。
「当時から私とメルティちゃんは師弟関係でね。とはいっても傍からみたら親子だし、実際の関係もほぼそう。捨て子だった彼女を訳あって育てていたのよ」
メルティ―ソンが捨て子?複雑な事情がありそうだ。流石にそこを深く掘り下げるのは失礼だと思い、もう一つ気になっていたことを聞く。
「グレミリオ先生ってお幾つなんですか?」
「やだ、聞かないでよ。55よ。 …そんな大口開けて驚くこと?」
「いえ…。そんな歳には見えなくて…てっきり竜崎さんと同じぐらいかと」
「あら、嬉しいわ!今日化粧のノリが良かったからかしら」
「まあそれはおいといて。そんなメルティちゃんと、ある時突然逸れちゃったのよ。色々頑張って、とある人界軍の部隊に囚われていることは突き止めたの。ただ、彼らが拠点としている龍脈を確保せよと魔王からの命令が下っていてね、既に攻撃が仕掛けられていたわ。私が到着した頃には人界側が壊滅寸前でね、メルティちゃんがそれに乗じて殺されていないか心配で慌てて戦線に走ったわ」
当時の自分の焦りようを思い返しながら、彼は紅茶を一口。唇を湿らせ、続けた。
「そこで現れたのが、ゴーレム軍団。地を埋め尽くすほどのね」
「えっ、ということは…」
「そう、相手方にイヴちゃんがいたのよ」
「でもグレミリオ先生ってゴーレムを奪えるんじゃ?」
先程それが出来ると聞いたばかり。グレミリオとイヴは肯定した。
「その通り。私の前でろくに保護魔術をかけていないゴーレムを出すなんて失策もいいとこね」
「あの時グレミリオ先生が現れると知っていたら、あんな数のゴーレム出しませんでしたわ」
イヴは後悔する様にそう言い返す。起死回生の一手が自分の首を絞める結果になりかけたのだ。それも仕方ないだろう。グレミリオはそんな彼女を宥め、さくらに向き直る。
「でもそれはできなかった。なぜなら『勇者一行』が現れたからよ」
「彼らは各々が一騎当千の猛者。こちらは兵の数がゴーレムによって大きく削られ、残りも戦意喪失していた。私がゴーレムを全て奪ったところで間違いなく不利。とはいえメルティちゃんを助けず帰るわけにはいかなかったから、一か八か戦うより対話を試みたの。『そこの部隊に囚われている女の子が気にかかっている』って」
「それを皆さん受け入れてくれたんですか?」
グレミリオは首を横に振った。
「当然誰も信じてくれなかったわ。リュウザキちゃん以外は武器を構えたわね」
「竜崎さん、以外?」
「そう、あの子だけは聞いてくれた。それどころか皆を説得して部隊のテントまで案内してくれたの。そこにいたのは気を失ったイヴちゃんと、その手を握ってあげているメルティちゃん。ようやく気づいたわ、囚われていたんじゃなくて保護されていたんだって。だからどう声をかけようか迷ったの。そしたら、メルティちゃんね…」
クスクスと笑うグレミリオ。微笑むイヴ、そして渋い顔をするメルティ―ソン。
「意識のないイヴちゃんを庇ったのよ。『殺さないでお母さん、友達なの!』って」
「初めてできた友達と離れたくない、かといって私とも離れたくない。メルティちゃんはそう言って泣き出したわ。もう不憫で不憫で。その時思いついたのよ、魔王軍を抜けちゃえばいいんだって」
「あっさり!」
「だって我が子のように可愛がっていた弟子から初めて言われたわがままなんですもの。応えたくなっちゃって。元より私も天涯孤独の身、一筆魔王に手紙を書いて鞍替えしちゃったわ」
と、メルティ―ソンが付け加える。
「その手紙の文面が『人界側のほうが楽しそうだから』という内容でして…魔王が怒り狂ったらしいんです」
「だって娘可愛さに魔王軍を辞めて敵側につきますなんて書けないでしょ?」
ケラケラ笑うグレミリオ。魔王軍にしてみれば確かに『裏切りの悪魔』そのものだったのだろう。
「戦中戦後も魔王軍に命を狙われ、人界軍からも暫くは監視されていたわ。でも牢に入れられることは無かった。リュウザキちゃん達が手を回してくれたのよ。恩人ね」
しみじみとそう語るグレミリオからは、彼らを思慕していることがはっきりと感じられた。
「でも親子と言う割にはメルティーソン先生、他人行儀ですけど」
「あらいいのよさくらちゃん。呼び方なんて、親愛の情があれば堅苦しい敬語でも。決してまた『お母さん』って呼ばれたいとは思ってないわ」
そう言いながら、彼はチラチラとメルティーソンに視線を送る。
「お父さん、でもいいわよ」
譲歩のつもりなのだろうか。もう完全に言わせにかかっている。
当のメルティ―ソンは恥ずかしそうに、消え入りそうな声で答えた。
「勘弁してください、お、お母さん…」
「いやん!ごめんなさいメルティちゃん!」
ものすごく嬉しそうなグレミリオであった。
「そういえばメルティ―ソン先生の二つ名はないんですか?」
あの場にいた先生方のうち、何故かメルティ―ソンだけは「グレミリオの弟子」としか呼ばれていなかった。それがさくらには少し気にかかっていた。聞く限り、戦時の彼女はかなり幼かったようなので武勲もなにもないのは当然ではあるが…。
「メルティちゃん恥ずかしがり屋だから、自分の手柄を名乗りでなかったのよ。しかも勝手に私の戦果にしていたこともあったし」
むくれるグレミリオと対照的にメルティ―ソンは縮こまる。
「私はそんな凄いことしていませんし…」
「よく言うわよ、暴れる霊獣達を鎮めて幾つもの国や街を救ったでしょうに。オズヴァルドちゃんのように戦後の活躍で名乗りをあげた人も沢山いるんだから。もっと自信もちなさい」
親のように諭すグレミリオに乗じて、イヴも彼女で遊ぶ。
「二つ名つけるなら『魔性の瞳』かしら?それとも『愛眼の魔女』?」
「やめてくださいよぉ…」
散々いじられるメルティ―ソン。とはいえ彼女の顔に憂いはなく、家族との楽しい時間を享受している一家の妹のような様子であった。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる