32 / 391
―魔界へ―
31話 とある村②
しおりを挟む
メストとさくらは観光がてら調査にでていた。竜崎は別用があるらしくどこかに行ってしまったため、さくらの護衛はメストだけとなる。
「さくらさん、僕から離れないで」
万が一を考え、さくらの肩を引き寄せ自身に密着させるメスト。少女漫画の王子か騎士のような対応に少しドキドキしてしまった。
祭りの開催まで残り数時間となっており、ほとんどの屋台の設営は終わっていた。最後の詰めとばかりに精霊に捧げる歌や踊りを一生懸命練習している子供達の姿はなんとも微笑ましい。この村にも当然の如くある機動鎧も、ガシャンガシャンと一か所に集められていた。何かするらしい。
例の儀式台に近寄ってみる。薪が積まれていることと、ウルディーネの鱗が大きめの平杯の中に安置されていること以外には変なところはないように思えた。
だが、メストは目敏く何かにきづいたようだ。
「あの杯、やけに汚れてる…」
さくらも目を凝らしてみてみると、確かに黒ずんでいる。
近づいて見てみると、赤黒い染みがところどころにこびりついている。これはまるで―
「「血の跡…!」」
「ちょっと!嬢ちゃんたち!そこでなにしてるんだ!」
と、叱りつけるように村人が駆けてくる。2人は急いで後ろに下がった。
「なんだい?見ない顔だな。いや、そっちの魔族の嬢ちゃんは見たことある気が…」
「すみません、僕達は旅人です。本日この村に宿泊させていただいております」
「そうか。これには近づいちゃいけねえよ」
その言葉で思い出すのを諦め、鱗を体で隠すように立ちはだかる村人。メストは一応探りを入れる。
「これってなんですか?」
「それは…秘密だ秘密!さあとっとと散った」
けんもほろろに追い払われる。だが、やはり何かあることが確信できた。
さくら達は今度は住宅が軒を連ねる裏通りに入る。家の前で遊ぶ子供達はお祭りで何を食べようか、親の目を盗んで機動鎧に乗ってみようかと楽し気に話し合っている。
「メスト先輩、なんか家おかしくありません?」
物珍しさから忙しなく視点を動かしていたさくらがあることに気づく。全て家の天井が焼け焦げている。中には修復した跡がある家もあれば、穴が空きっぱの家も。
「本当だ、よく気づいたね。これも先生に報告しよう」
新たな情報を掴んだ彼女達が宿へ踵を返す際、ふと、祭り会場を眺める暗い表情の青年と出会う。メストやベルンと同じぐらいの年のようだが、目に光がなかった。そんな彼にメストは快活に話しかけた。
「やあ、この村の子かい?体調でも悪いのかな?」
聞きなれぬ声にビクッと体を震わす青年。
「いえ…。旅の方ですか? お気になさらず…」
その声にも生気がない。少し不気味に感じたさくらは無意識的にメストの服を引っ張り、その場を去ろうとする。
だがメストは思うところがあるらしく、優しい声を崩さぬまま話しかけ続ける。
「不安なことがあったら相談してみて。これでも僕、色んな子の相談に乗っているんだ」
青年は口を開きかけるが、かぶりを振り逃げ去ってしまう。
「あっ!待って!」
メストも追いかけるが地元の土地勘には敵わず、すぐに見失ってしまった。
置き去りにされまいと頑張ってついてきたさくらは意識の外なのか、メストは彼が消えた道先を見つめながらポツリと呟く。
「あの目…。昔の僕に似ている…!」
一方の竜崎、彼は領主の家を訪ねていた。が息子ベルンに玄関で追い返されていた。
「申し訳ございません、リュウザキ様。父上は先程急に体調を崩しまして。お引き取りください」
「そうか、それは仕方ないな。領主殿にお伝えください。この竜崎、いつでもご相談に乗りますと」
半ば追い出すように扉が閉じられ、竜崎は後にする。
「どう思うニアロン」
空中に語り掛けるような素振りの竜崎。すると今まで隠れていたニアロンがするりと現れた。
―間違いないな。あのベルンとやら、囚われている―
「やっぱりか。村全体の雰囲気といい、嫌な予感は的中だな」
そんな会話を交わす彼らの様子を遠巻きに見ている姿があった。
―清人、右後方―
「わかってる、村の女の子だな。気づかないフリで通そう」
竜崎はそのまま、宿へ。謎の女の子は、「あの方なら…」と呟きどこかへと消えていった。
竜崎達3人は宿に戻ると顔を突き合わせ情報共有をすることに。メスト側は儀式台、住宅の屋根、思いつめた青年の話を。竜崎はおかしな様子の領主息子について。
「おかみさんの様子から、おそらく何かが起きるとしたら祭りが終わった後だろう。閉幕後宿に戻り待機。寝たふりで監視を誤魔化し、隙をついて行動を開始する。私達の存在が抑止力になりそうだし、祭りには参加しよう」
「「はい!」」
それまでは休憩時間。さくらは部屋に戻りベッドに身を投げ出す。だがこの街でなにが起こるのか、不安で心が休まらなかった。
夜も更け、祭りの開催を知らせる花火があがる。それを合図に3人は広場に繰り出した。
近隣の村からも参加客が来ているらしく、意外と村内は混んでいた。櫓からは小気味のいい祭囃子が聞こえてくる。さくらは否応にも無く楽しい気分になってきた。
広場中央部では村の少年少女たちの歌や踊りなど様々な演目が開かれている。
「あっ、あのロボットが」
と、機動鎧を使った演目が始まる。一機が水が入った巨大な甕を持ち上げ、他の機体がその周囲を回りながら踊り始める。それが終わると、甕を持った機動鎧は集まった人に近づく。もう一体の機動鎧が柄杓を持ち、人々が差し出した手に水を分けていく。どうやらそれが一連の儀式らしい。受け取った人達は有難そうに水を飲んでいた。水の精霊を敬う祭りなだけある。
「さくらさんこれ美味しいよ」
いつの間にか屋台から何かを買ってきた竜崎は、メストとさくらにそれを渡す。見た目は草餅だったが、一口食べると口の中で甘い水が湧きだした。
「~! なんですかこれ!」
その疑問にはメストが答えてくれた。
「万水の地近隣の特産、『万水草』を使ったお饅頭さ。僕の家でも育てているよ」
その後も屋台飯やくじ引きなどを堪能するさくら達。下手すれば任務を忘れてしまいそうだった。
「この世界って綿あめありますか?」
「確かあっちの屋台にあったよ」
足取り軽やかに歩く3人、とそこに女の子がぶつかってくる。
「おっと、大丈夫?怪我はない?」
竜崎に支えられた女の子は自ら地面に膝をつき、竜崎を拝むように嘆願した。
「リュウザキ様!お願いします!あの子を…私の友達を助けてください!」
泣きそうな勢いで必死に頼み込む女の子。事情を聞こうとする竜崎だったが―
「先生…」
「竜崎さん…!」
その時には既に村の荒くれものや力自慢な連中に取り囲まれていた。さくらを庇ったメストにはナイフや剣が幾つも突きつけられている。
女の子はその内数名に連れていかれる。彼女は必死で抵抗するが、勝てずに連れ去られてしまった。それを隠すように数機の機動鎧が更に立ちはだかった。
「意外と良い動きをするもんだね」
予想以上に統率がとれた動きに感心する竜崎。メストはレイピアに手をかける。が、それを竜崎は目で静止した。
「申し訳ございません、リュウザキ様」
人をかき分け出てきたのはベルン。ニヤニヤと笑っていた。
「明日には解放させていただきます。それまではどうか牢でお休みを」
3人が連れてこられたのは自警団詰め所の地下牢。3人は武器の類を全て回収されてしまった。さくらのラケットも残念ながら武器判定を食らってしまったようだ。
「こちらへ!」
入れられた牢には先客の姿が。入ってきた竜崎の顔を見ると、彼らは目を輝かせた。
「「リュウザキ先生!」」
「やあ2人とも、ここにいたか。良かった、怪我はなさそうだね」
「さくらさん、僕から離れないで」
万が一を考え、さくらの肩を引き寄せ自身に密着させるメスト。少女漫画の王子か騎士のような対応に少しドキドキしてしまった。
祭りの開催まで残り数時間となっており、ほとんどの屋台の設営は終わっていた。最後の詰めとばかりに精霊に捧げる歌や踊りを一生懸命練習している子供達の姿はなんとも微笑ましい。この村にも当然の如くある機動鎧も、ガシャンガシャンと一か所に集められていた。何かするらしい。
例の儀式台に近寄ってみる。薪が積まれていることと、ウルディーネの鱗が大きめの平杯の中に安置されていること以外には変なところはないように思えた。
だが、メストは目敏く何かにきづいたようだ。
「あの杯、やけに汚れてる…」
さくらも目を凝らしてみてみると、確かに黒ずんでいる。
近づいて見てみると、赤黒い染みがところどころにこびりついている。これはまるで―
「「血の跡…!」」
「ちょっと!嬢ちゃんたち!そこでなにしてるんだ!」
と、叱りつけるように村人が駆けてくる。2人は急いで後ろに下がった。
「なんだい?見ない顔だな。いや、そっちの魔族の嬢ちゃんは見たことある気が…」
「すみません、僕達は旅人です。本日この村に宿泊させていただいております」
「そうか。これには近づいちゃいけねえよ」
その言葉で思い出すのを諦め、鱗を体で隠すように立ちはだかる村人。メストは一応探りを入れる。
「これってなんですか?」
「それは…秘密だ秘密!さあとっとと散った」
けんもほろろに追い払われる。だが、やはり何かあることが確信できた。
さくら達は今度は住宅が軒を連ねる裏通りに入る。家の前で遊ぶ子供達はお祭りで何を食べようか、親の目を盗んで機動鎧に乗ってみようかと楽し気に話し合っている。
「メスト先輩、なんか家おかしくありません?」
物珍しさから忙しなく視点を動かしていたさくらがあることに気づく。全て家の天井が焼け焦げている。中には修復した跡がある家もあれば、穴が空きっぱの家も。
「本当だ、よく気づいたね。これも先生に報告しよう」
新たな情報を掴んだ彼女達が宿へ踵を返す際、ふと、祭り会場を眺める暗い表情の青年と出会う。メストやベルンと同じぐらいの年のようだが、目に光がなかった。そんな彼にメストは快活に話しかけた。
「やあ、この村の子かい?体調でも悪いのかな?」
聞きなれぬ声にビクッと体を震わす青年。
「いえ…。旅の方ですか? お気になさらず…」
その声にも生気がない。少し不気味に感じたさくらは無意識的にメストの服を引っ張り、その場を去ろうとする。
だがメストは思うところがあるらしく、優しい声を崩さぬまま話しかけ続ける。
「不安なことがあったら相談してみて。これでも僕、色んな子の相談に乗っているんだ」
青年は口を開きかけるが、かぶりを振り逃げ去ってしまう。
「あっ!待って!」
メストも追いかけるが地元の土地勘には敵わず、すぐに見失ってしまった。
置き去りにされまいと頑張ってついてきたさくらは意識の外なのか、メストは彼が消えた道先を見つめながらポツリと呟く。
「あの目…。昔の僕に似ている…!」
一方の竜崎、彼は領主の家を訪ねていた。が息子ベルンに玄関で追い返されていた。
「申し訳ございません、リュウザキ様。父上は先程急に体調を崩しまして。お引き取りください」
「そうか、それは仕方ないな。領主殿にお伝えください。この竜崎、いつでもご相談に乗りますと」
半ば追い出すように扉が閉じられ、竜崎は後にする。
「どう思うニアロン」
空中に語り掛けるような素振りの竜崎。すると今まで隠れていたニアロンがするりと現れた。
―間違いないな。あのベルンとやら、囚われている―
「やっぱりか。村全体の雰囲気といい、嫌な予感は的中だな」
そんな会話を交わす彼らの様子を遠巻きに見ている姿があった。
―清人、右後方―
「わかってる、村の女の子だな。気づかないフリで通そう」
竜崎はそのまま、宿へ。謎の女の子は、「あの方なら…」と呟きどこかへと消えていった。
竜崎達3人は宿に戻ると顔を突き合わせ情報共有をすることに。メスト側は儀式台、住宅の屋根、思いつめた青年の話を。竜崎はおかしな様子の領主息子について。
「おかみさんの様子から、おそらく何かが起きるとしたら祭りが終わった後だろう。閉幕後宿に戻り待機。寝たふりで監視を誤魔化し、隙をついて行動を開始する。私達の存在が抑止力になりそうだし、祭りには参加しよう」
「「はい!」」
それまでは休憩時間。さくらは部屋に戻りベッドに身を投げ出す。だがこの街でなにが起こるのか、不安で心が休まらなかった。
夜も更け、祭りの開催を知らせる花火があがる。それを合図に3人は広場に繰り出した。
近隣の村からも参加客が来ているらしく、意外と村内は混んでいた。櫓からは小気味のいい祭囃子が聞こえてくる。さくらは否応にも無く楽しい気分になってきた。
広場中央部では村の少年少女たちの歌や踊りなど様々な演目が開かれている。
「あっ、あのロボットが」
と、機動鎧を使った演目が始まる。一機が水が入った巨大な甕を持ち上げ、他の機体がその周囲を回りながら踊り始める。それが終わると、甕を持った機動鎧は集まった人に近づく。もう一体の機動鎧が柄杓を持ち、人々が差し出した手に水を分けていく。どうやらそれが一連の儀式らしい。受け取った人達は有難そうに水を飲んでいた。水の精霊を敬う祭りなだけある。
「さくらさんこれ美味しいよ」
いつの間にか屋台から何かを買ってきた竜崎は、メストとさくらにそれを渡す。見た目は草餅だったが、一口食べると口の中で甘い水が湧きだした。
「~! なんですかこれ!」
その疑問にはメストが答えてくれた。
「万水の地近隣の特産、『万水草』を使ったお饅頭さ。僕の家でも育てているよ」
その後も屋台飯やくじ引きなどを堪能するさくら達。下手すれば任務を忘れてしまいそうだった。
「この世界って綿あめありますか?」
「確かあっちの屋台にあったよ」
足取り軽やかに歩く3人、とそこに女の子がぶつかってくる。
「おっと、大丈夫?怪我はない?」
竜崎に支えられた女の子は自ら地面に膝をつき、竜崎を拝むように嘆願した。
「リュウザキ様!お願いします!あの子を…私の友達を助けてください!」
泣きそうな勢いで必死に頼み込む女の子。事情を聞こうとする竜崎だったが―
「先生…」
「竜崎さん…!」
その時には既に村の荒くれものや力自慢な連中に取り囲まれていた。さくらを庇ったメストにはナイフや剣が幾つも突きつけられている。
女の子はその内数名に連れていかれる。彼女は必死で抵抗するが、勝てずに連れ去られてしまった。それを隠すように数機の機動鎧が更に立ちはだかった。
「意外と良い動きをするもんだね」
予想以上に統率がとれた動きに感心する竜崎。メストはレイピアに手をかける。が、それを竜崎は目で静止した。
「申し訳ございません、リュウザキ様」
人をかき分け出てきたのはベルン。ニヤニヤと笑っていた。
「明日には解放させていただきます。それまではどうか牢でお休みを」
3人が連れてこられたのは自警団詰め所の地下牢。3人は武器の類を全て回収されてしまった。さくらのラケットも残念ながら武器判定を食らってしまったようだ。
「こちらへ!」
入れられた牢には先客の姿が。入ってきた竜崎の顔を見ると、彼らは目を輝かせた。
「「リュウザキ先生!」」
「やあ2人とも、ここにいたか。良かった、怪我はなさそうだね」
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる