25 / 391
―異世界の人々―
24話 杖
しおりを挟む
放課後、さくらは竜崎と待ち合わせをしていた。
どうやら杖を買ってくれるらしく、片付けが終わるまで待っていることに。
一日かけて他の基礎講座も受講したおかげか、少し水を操れるようになったさくらは水を作り出してはいじってて遊んでいた。初めて自分の力のみで起こせた魔術に自然と頬が綻んでくる。
と、彼女の姿を見つけて3人組が近寄ってくる。ネリー、モカ、アイナの仲良しグループである。
「にやけちゃって、いいことあったの?さくらちゃん!」
突然顔を覗き込まれ、驚きのあまり手に浮かべていた水を吹っ飛ばしてしまう。見事にネリーの顔にかかってしまった。
「ぴゃっ!冷た!」
「あぁっ!ご、ごめんなさい」
「いや今のは驚かせたネリーが悪いよ」
モカにそう言われながら顔を拭かれるネリー。代わりにアイナが質問をした。
「こんなとこでどうしたの?よかったら一緒に帰らない?」
「えっと、竜崎さんと待ち合わせしていて。杖を選んでくれるって」
「えー!いいなー!私もついていく!」
顔を拭き終わったネリーがそう宣言する。他二人も少し気になるらしく、結局4人で竜崎が来るのを待つことになった。
ようやく竜崎が到着する。
「ごめんごめん遅くなっちゃって」
―なんか増えてるな―
と、ネリーが駄々っ子のような声をだした。
「先生遅いー!ネリー新しい杖欲しいなー」
「それは自分で買ってね。良いのは選んであげるから」
「やった!」
「そうだ、さくらちゃんって家でどんな杖使ってたの?」
店に向かう道中、ふとアイナがそう聞いてくる。
「どんな杖…」
どう答えよう…。杖なんてお爺ちゃんが使っているイメージしかない。短い杖なんてそれこそ指揮者が振っているぐらいだし。
答えあぐねているさくらを不審に思ったのか、ネリーが首を捻る。
「小型杖ってそこらへんのお母さんや子供も持ってるものなのに、さくらちゃん持ったことないの?あ、遠くの島国の方では全部指で印を組んで魔術を使うらしいけどそこ出身だったり?」
「うんまあそんな感じ…?」
なんとか事なきを得たが、いい加減正体を明かしたほうが楽になるかなと思ってしまう。とはいえタイミングが掴めない。
「そうだ!先生もいるし裏通りいかない?ね、先生!」
ネリーが素晴らしい思いつきをしたかのようにねだってくる。
「裏かー。あんまり連れていくべきじゃないんだけどなー」
竜崎は乗り気ではない。またもや謎の言葉が気になりさくらは問う。
「裏ってなんですか?」
「危険な魔術素材とか、表では売れないものを売る通りなんだ。一応騎士が年中監視をしているけど、怪しい素材も沢山あるし、昼でも薄暗いから生徒は極力いかないように学園から指示を出してるんだよ」
ちょっと興味はある。一人で行くのは流石に怖いが、今は竜崎がいる。モカとアイナも同じ気持ちらしく、彼女達も頼み始めた。だが決め手となったのはニアロンの一言だった。
―いいじゃないか。奥の方に進まなければ危険もそうない。杖ならあの店だろう―
「うーん。まあ確かにあそこが一番いいか。行ってみるか」
活気ある街並みから少し外れ、騎士が入口を警護するとある通りに入る。確かに竜崎が言った通り、薄暗く、ところどころにあるランプが光を補っていた。
「この店だよ。ここは一番品が揃っていてね、賢者御用達の店でもあるんだ」
チリンチリンと音を鳴らせ店内に入る。中は存外広く、大小長短様々な杖が並べられていた。
「ふぇっふぇっふぇ、いらっしゃい。おやリュウザキ様。本日は両手に花のようで」
「その花達に囚われちゃってね。連れてきちゃった」
店を切り盛りしている老婆と彼は顔馴染みらしく、軽口を言い合う。
「おぉー!」
ネリーが感嘆の声をあげる。モカとアイナも叫びこそしないが目を輝かせ商品を物色している。
―壊さないよう丁寧に扱えよ?一点ものも結構あるんだ―
ニアロンに忠告を受け、さくらもそちらを見てみる。シンプルな造りの杖や樹齢数千年はある木から作られた杖など、その種類は数多く。宝石が散りばめられた杖や水晶で作られた透明の杖などの趣味品らしきものから、細かく呪文が刻み込まれた杖や吸い込まれそうな魅力をもつ黒い杖など怪しげな杖も並べられていた。
竜崎はそれには目もくれず、さくらを指しながら老婆に頼み事をする。
「この子に合う杖を見繕って欲しいんだけど」
「はいはい。うーむ、この辺りはどうかねぇ」
老婆が裏に行く。どうやらそちらにも山ほど置いてあるらしい。孫なのだろうか、他の店員に10本ほどの杖を持たせ戻ってきた。
「これはどう?比較的初心者向けの杖よ。はい、握ってみて」
手渡された杖を握る。気分はそれだけで魔法使いだった。
「基礎魔術は習ってる?火以外ならなんでもいいから詠唱してごらんなさいな」
老婆にそう言われ試しに水魔術を詠唱してみる。だが何も起きない。
「あれ?おかしいね…。もう一回やってみてごらん」
再度試す。が、何も起きない。
「杖が合わないのかね。それじゃこっちを試してみるかい?」
別の杖を渡される。それと交換するように杖を店員に返却した途端。
バシュ!
勢いよく杖先から水が漏れる。あわや店内に水が飛び散るところだったが、すんでのとこでニアロンが固めていた。
―危ないな。水は凍らせとくから捨てといてくれ。 …やはりこうなったか―
水を氷に変え、店員に片付けてもらう。さくらはニアロンの最後の言葉が聞き取れなかったが、いつも竜崎任せの彼女が予測していたように水を止めたのが気になった。
「…もし。リュウザキ様。1つ宜しいでしょうか」
突然前置きをする老婆。少し声が震えている。表情も真剣なものになっていた。
「未だ王宮からの発表はございませぬ。極秘事項だったら申し訳ございません。ですが、聞かずにはおられませぬ…お許しください…。秘密は墓まで持っていくと約束しましょう」
一息入れる老婆、だが声は震えたままだった。
「そちらのお嬢ちゃん。リュウザキ様と同じ出身ではございませぬか…?」
それを聞き、耳だけで盗み聞きをしていた3人組が一斉に振り向く。老婆は続ける。
「杖の反応です。私は長い人生ずっと杖屋を営んでおります。20年前、リュウザキ様がご来店なされた時に同じ反応を見ました。今までみたこともないあの反応が」
真実をお教えください、と頭を下げる彼女だったが、竜崎は誤魔化そうとする。
「いやぁ。偶然じゃないかn」
「はい。私は竜崎さんと同じ世界、こことは違う異世界から来ました」
意を決したさくらの一言で動揺が瞬時に広がっていく。
ガチャンと物が落ちる音。裏で仕事していた店員が何か落としたようだ。
ガシャンと物が落ちる音。今度はネリーが手にしていた水晶杖を落としていた。ネリーはさくらの真実と落として割れた杖の値段によって固まり、モカは服に隠している尻尾がボワッと膨らみ、戦地出身のアイナは予言に繋げたのか少し震えていた。
「予言は関係ないし、別に隠すつもりもなかったんだ」
それを理解してもらうのに少し時間を要した。老婆は秘密にすると約束してくれたが、問題はネリー達のほうだった。
「本当なの…?」
「戦争がまた起きるんですか…?」
明らかに動揺しているネリーとアイナ。
「いや、だから予言じゃないから起きないよきっと」
そう宥めるモカも本心は気になっているのか竜崎達の様子をちらちらと窺っている。
「さっきも説明したけど、本当に予言ではないんだ。もしこれから何かが起きてもさくらさんとは関係ない。決して結び付けないで」
はっきりとした口調で言い切る竜崎。日頃の信頼があるからか、それを聞き彼女達も少し不安を解く。
「皆びっくりするからさ、あまり噂を広げないであげてね。さくらさんが色んな人に揉みくちゃにされちゃうかもしれないから」
今度は優しい口調で頼み込む。手を合わせられ、頭も下げられ、生徒達はコクコクと頷いた。
「あ、あの竜崎さんごめんなさい。勝手に言ってしまって…」
意外と惨事になってしまった状況。さくらは思わず謝る。だが竜崎は逆に謝り返した。
「ううん。こちらこそごめんね。変に脅しちゃったからずっと言い出せなかったみたいで。大丈夫、悪い事じゃないから皆受け入れてくれるよ。私もそうだったし」
―そうだぞ。誰かを殺したとか、そんな後ろ暗い内容じゃないんだ。気にするな、さくら。むしろ自慢していいんだぞ?―
「これ経費で通るかな。通らないよなぁ」
3人を帰した後、竜崎はネリーが落とした水晶杖をみて溜息をつく。老婆はこちらが原因と支払いを止めようとしたが、そういうわけにもいかず結局買い取った物だった。
―無理だろう。工房に売れば幾分か帰ってくるだろうよ―
「あーそっか。そうするか」
竜崎の時も合う杖はなく、結局ソフィアに作ってもらったらしい。そんな話を帰りながら聞かされ、さくらはあることを思い出す。
「あ」
「どうしたの?さくらさん」
「そういえばマリアちゃんにステッキ作ってもらってたんでした…」
「あっ」
―あっ―
どうやら杖を買ってくれるらしく、片付けが終わるまで待っていることに。
一日かけて他の基礎講座も受講したおかげか、少し水を操れるようになったさくらは水を作り出してはいじってて遊んでいた。初めて自分の力のみで起こせた魔術に自然と頬が綻んでくる。
と、彼女の姿を見つけて3人組が近寄ってくる。ネリー、モカ、アイナの仲良しグループである。
「にやけちゃって、いいことあったの?さくらちゃん!」
突然顔を覗き込まれ、驚きのあまり手に浮かべていた水を吹っ飛ばしてしまう。見事にネリーの顔にかかってしまった。
「ぴゃっ!冷た!」
「あぁっ!ご、ごめんなさい」
「いや今のは驚かせたネリーが悪いよ」
モカにそう言われながら顔を拭かれるネリー。代わりにアイナが質問をした。
「こんなとこでどうしたの?よかったら一緒に帰らない?」
「えっと、竜崎さんと待ち合わせしていて。杖を選んでくれるって」
「えー!いいなー!私もついていく!」
顔を拭き終わったネリーがそう宣言する。他二人も少し気になるらしく、結局4人で竜崎が来るのを待つことになった。
ようやく竜崎が到着する。
「ごめんごめん遅くなっちゃって」
―なんか増えてるな―
と、ネリーが駄々っ子のような声をだした。
「先生遅いー!ネリー新しい杖欲しいなー」
「それは自分で買ってね。良いのは選んであげるから」
「やった!」
「そうだ、さくらちゃんって家でどんな杖使ってたの?」
店に向かう道中、ふとアイナがそう聞いてくる。
「どんな杖…」
どう答えよう…。杖なんてお爺ちゃんが使っているイメージしかない。短い杖なんてそれこそ指揮者が振っているぐらいだし。
答えあぐねているさくらを不審に思ったのか、ネリーが首を捻る。
「小型杖ってそこらへんのお母さんや子供も持ってるものなのに、さくらちゃん持ったことないの?あ、遠くの島国の方では全部指で印を組んで魔術を使うらしいけどそこ出身だったり?」
「うんまあそんな感じ…?」
なんとか事なきを得たが、いい加減正体を明かしたほうが楽になるかなと思ってしまう。とはいえタイミングが掴めない。
「そうだ!先生もいるし裏通りいかない?ね、先生!」
ネリーが素晴らしい思いつきをしたかのようにねだってくる。
「裏かー。あんまり連れていくべきじゃないんだけどなー」
竜崎は乗り気ではない。またもや謎の言葉が気になりさくらは問う。
「裏ってなんですか?」
「危険な魔術素材とか、表では売れないものを売る通りなんだ。一応騎士が年中監視をしているけど、怪しい素材も沢山あるし、昼でも薄暗いから生徒は極力いかないように学園から指示を出してるんだよ」
ちょっと興味はある。一人で行くのは流石に怖いが、今は竜崎がいる。モカとアイナも同じ気持ちらしく、彼女達も頼み始めた。だが決め手となったのはニアロンの一言だった。
―いいじゃないか。奥の方に進まなければ危険もそうない。杖ならあの店だろう―
「うーん。まあ確かにあそこが一番いいか。行ってみるか」
活気ある街並みから少し外れ、騎士が入口を警護するとある通りに入る。確かに竜崎が言った通り、薄暗く、ところどころにあるランプが光を補っていた。
「この店だよ。ここは一番品が揃っていてね、賢者御用達の店でもあるんだ」
チリンチリンと音を鳴らせ店内に入る。中は存外広く、大小長短様々な杖が並べられていた。
「ふぇっふぇっふぇ、いらっしゃい。おやリュウザキ様。本日は両手に花のようで」
「その花達に囚われちゃってね。連れてきちゃった」
店を切り盛りしている老婆と彼は顔馴染みらしく、軽口を言い合う。
「おぉー!」
ネリーが感嘆の声をあげる。モカとアイナも叫びこそしないが目を輝かせ商品を物色している。
―壊さないよう丁寧に扱えよ?一点ものも結構あるんだ―
ニアロンに忠告を受け、さくらもそちらを見てみる。シンプルな造りの杖や樹齢数千年はある木から作られた杖など、その種類は数多く。宝石が散りばめられた杖や水晶で作られた透明の杖などの趣味品らしきものから、細かく呪文が刻み込まれた杖や吸い込まれそうな魅力をもつ黒い杖など怪しげな杖も並べられていた。
竜崎はそれには目もくれず、さくらを指しながら老婆に頼み事をする。
「この子に合う杖を見繕って欲しいんだけど」
「はいはい。うーむ、この辺りはどうかねぇ」
老婆が裏に行く。どうやらそちらにも山ほど置いてあるらしい。孫なのだろうか、他の店員に10本ほどの杖を持たせ戻ってきた。
「これはどう?比較的初心者向けの杖よ。はい、握ってみて」
手渡された杖を握る。気分はそれだけで魔法使いだった。
「基礎魔術は習ってる?火以外ならなんでもいいから詠唱してごらんなさいな」
老婆にそう言われ試しに水魔術を詠唱してみる。だが何も起きない。
「あれ?おかしいね…。もう一回やってみてごらん」
再度試す。が、何も起きない。
「杖が合わないのかね。それじゃこっちを試してみるかい?」
別の杖を渡される。それと交換するように杖を店員に返却した途端。
バシュ!
勢いよく杖先から水が漏れる。あわや店内に水が飛び散るところだったが、すんでのとこでニアロンが固めていた。
―危ないな。水は凍らせとくから捨てといてくれ。 …やはりこうなったか―
水を氷に変え、店員に片付けてもらう。さくらはニアロンの最後の言葉が聞き取れなかったが、いつも竜崎任せの彼女が予測していたように水を止めたのが気になった。
「…もし。リュウザキ様。1つ宜しいでしょうか」
突然前置きをする老婆。少し声が震えている。表情も真剣なものになっていた。
「未だ王宮からの発表はございませぬ。極秘事項だったら申し訳ございません。ですが、聞かずにはおられませぬ…お許しください…。秘密は墓まで持っていくと約束しましょう」
一息入れる老婆、だが声は震えたままだった。
「そちらのお嬢ちゃん。リュウザキ様と同じ出身ではございませぬか…?」
それを聞き、耳だけで盗み聞きをしていた3人組が一斉に振り向く。老婆は続ける。
「杖の反応です。私は長い人生ずっと杖屋を営んでおります。20年前、リュウザキ様がご来店なされた時に同じ反応を見ました。今までみたこともないあの反応が」
真実をお教えください、と頭を下げる彼女だったが、竜崎は誤魔化そうとする。
「いやぁ。偶然じゃないかn」
「はい。私は竜崎さんと同じ世界、こことは違う異世界から来ました」
意を決したさくらの一言で動揺が瞬時に広がっていく。
ガチャンと物が落ちる音。裏で仕事していた店員が何か落としたようだ。
ガシャンと物が落ちる音。今度はネリーが手にしていた水晶杖を落としていた。ネリーはさくらの真実と落として割れた杖の値段によって固まり、モカは服に隠している尻尾がボワッと膨らみ、戦地出身のアイナは予言に繋げたのか少し震えていた。
「予言は関係ないし、別に隠すつもりもなかったんだ」
それを理解してもらうのに少し時間を要した。老婆は秘密にすると約束してくれたが、問題はネリー達のほうだった。
「本当なの…?」
「戦争がまた起きるんですか…?」
明らかに動揺しているネリーとアイナ。
「いや、だから予言じゃないから起きないよきっと」
そう宥めるモカも本心は気になっているのか竜崎達の様子をちらちらと窺っている。
「さっきも説明したけど、本当に予言ではないんだ。もしこれから何かが起きてもさくらさんとは関係ない。決して結び付けないで」
はっきりとした口調で言い切る竜崎。日頃の信頼があるからか、それを聞き彼女達も少し不安を解く。
「皆びっくりするからさ、あまり噂を広げないであげてね。さくらさんが色んな人に揉みくちゃにされちゃうかもしれないから」
今度は優しい口調で頼み込む。手を合わせられ、頭も下げられ、生徒達はコクコクと頷いた。
「あ、あの竜崎さんごめんなさい。勝手に言ってしまって…」
意外と惨事になってしまった状況。さくらは思わず謝る。だが竜崎は逆に謝り返した。
「ううん。こちらこそごめんね。変に脅しちゃったからずっと言い出せなかったみたいで。大丈夫、悪い事じゃないから皆受け入れてくれるよ。私もそうだったし」
―そうだぞ。誰かを殺したとか、そんな後ろ暗い内容じゃないんだ。気にするな、さくら。むしろ自慢していいんだぞ?―
「これ経費で通るかな。通らないよなぁ」
3人を帰した後、竜崎はネリーが落とした水晶杖をみて溜息をつく。老婆はこちらが原因と支払いを止めようとしたが、そういうわけにもいかず結局買い取った物だった。
―無理だろう。工房に売れば幾分か帰ってくるだろうよ―
「あーそっか。そうするか」
竜崎の時も合う杖はなく、結局ソフィアに作ってもらったらしい。そんな話を帰りながら聞かされ、さくらはあることを思い出す。
「あ」
「どうしたの?さくらさん」
「そういえばマリアちゃんにステッキ作ってもらってたんでした…」
「あっ」
―あっ―
0
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる