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第三章

暗殺者

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    謝辞:誤字誤用報告有難うございます。
      誤字は後ほど修正予定です。
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 ■ 暗殺者
───────────────────────────────
 
 自宅マンションの引っ越しに備えて準備しているときだった。
 【ピンポーン】
 
 へっ、引っ越しも済んでないのに誰か来たのかな?
 いや、このフロアまでは直通のエレベーターのはず許可はしてないのにどうやって上がってきた。ま、とりあえず出てみるか?
 
 [どなたですか?]
 「あっ、夜分にすいません、私、暗殺を生業とする刺客でして、貴方様の殺害を依頼されました。」
 
 「あっ、そうですか?、そういう話ならどうぞ、お入り下さい。」
 (えっ、この男、私暗殺者って言ってるのに部屋に入れるわけ、えっやっちゃう?、いやいや、それだけの自信があるって事じゃない。)
 
 「どういう事か、どうしたいのかを簡素に話してもらえませんか?」
 「はい」
 
 「私は孤児で幼少の頃から孤児院で暗殺者として育ったのですが、ある、潜入したのがきっかけで足を洗ってたんですが、渡辺会長には色々とお世話になっておりましたので断りましたが、事情があって娘の楓の方の頼みでしたけど、断れなくて引き受けました。」
 
 「引き受けたからには当然対象の事は可能な限り詳細に調べます、そしたら貴族で国士様じゃないですかぁ?、やれるわけ無いですって...殺れたとしても3000万ポッチでは全然割に合いません、
 
 貴族殺しは親の代では終わらず子供まで責任が行きます。かと言って受け取ったものは返せませんし、持って逃げればそれはそれで追われますし。お金は貴方様に差し上げますのでなんとか成らないでしょうか?」
 
 「いいよ、良いけど、警察に駆け込まなかったの」
 「はい、考えましたけど、貴族の暗殺を受けた時点で有罪ですから。それに相手は警察にも顔が聞きますから」
 
 「うん、分かった、俺が向こうには話をつけるから、君は逃げなくていいよ、お金も迷惑料としてそのまま貰っておきなさい。返す必要もないよ、それよりもう、相手には近づかないことだね。」
 「わかりましたけど、本当にそれで良いんですか?、大丈夫ですか?」
 
 「あぁ、今の会話は録音してあるし、俺を狙ったんだ、それなりの責任はとってもらうから心配はしなくていいよ。」
 「ありがとうございました。」
 
 (はぁ、良かった。
 どうなることかと随分悩んだけどやっぱり実行せずに素直に話してよかったいくらおんがあるとはいえ3000万ポッチで貴族を殺すなんて無理だわ...
 それに実行していたら返り討ちい合っていた可能性がたかいわ)
 
 
 ▼ 刺客依頼者への対応
───────────────────────────────
 クッククック...面白くなってきた。
 俺はすぐに友里を呼びつけると友里についてじじいもやってきた。
 
 「暗殺者にねらわれたってどういうことかのうぉ、儂は渡辺の婆さんは知っておるが、そういう事をするとは思えんのじゃが、その刺客に騙されておらんかの?」
 「ないな、俺に嘘はつけないんだよ。嘘は見破れるから...」
 俺は美穂との経緯を話した、それが使徒が公表される前の話だったことも
 
 「わかった、で、どうするつもりじゃ。全部処分するつもりか?、流通は混乱するぞ!!」
 「爺さんところで港湾関係、つまり港湾の設備、タンカー、権利をすべて買い取ってもらいたい」
 港湾を抑えられるのはうちとしてもメリットは大きい、しかし買うと言ってもはした金ではないだろう、資金はどうする。
 
 「いくらなんでも手放さんじゃろ、それに金額は数千億円は行くぞ!!」
 「金額は10億で、何なら1億でも良いんじゃないか?」
 渡辺のババアは死んでも手放さん気がするが、いくら刺客を送った負い目があるとしても、しかし使徒と真正面から喧嘩する度胸があるかどうかは疑問だけどな。
 
 「いくら負い目があっても飲めん話じゃろて...」
 「決裂なら決裂で構わないよ、従者である友里に交渉に行ってもらう。」
 
 「えぇーっ、そんな無理に決まってるでしょ。私、駆け引き苦手よ。」
 「駆け引きなんてしなくていい、こっちの条件をいうだけだ...大筋を決めたら爺さんなり、爺さんの会社のものが細部は詰めるだろうからさ。」
 (はぁ、まいったわ、ほとんどまともな交渉なんてしたことないのに...あのう、空気の重い雰囲気が苦手なのよねぇ..あぁ、憂鬱だわぁ。)
 
 
 「駄目だったら?」
 「それで構わないさ...」
 (えっ、そんなんなの?、別にどうでもいいから私なのかしら...
 そうよねぇ~、大事な商談ならお祖父様が行くのが普通よねぇ..ってことは気楽にやってこいってことなのかしら。)
 
 「どうするつもりじゃ?」
 「その時は、一族、全て処分、財産は全て俺が貰って爺さんに売るよ。爺さんが持て余すなら分割してもいいしな。」
 
 「お、お主鬼畜じゃな~、本当に使徒なのか?、渡辺とはケンカばかりしておるが、それでも付き合いは長い。実害がなかったんやそれでよしとせんか?」
 
 「今回のことは、政財界を仕切ってる奴らに警告を発する意味もある。
 爺さんなにか勘違いしていないか?、現在は此処を拠点にしているのは此処が原因の国だからだ、無論、対処はするが最終的にだめな場合は、皇国全てを処分して世界に対する警告にする用意もある。」
 
 (な、なんと、この国を処分とな...慈悲も何もないじゃないか...使徒である和人の言葉に思わず、目眩がした修三だった。)
 
 「わかった!」
 「おお分かってくれたか?」
 
 「あぁ、俺の見込み違いだったようだ。第一の協力者として思っていたがそれもこれまでだ。ただいまを持って姫川一族との縁を切る、俺の加護も2,3日中には消える、それまで楽しむんだな、」
 えぇーーっ..そんなぁ..
 
 「ちょっとまってくれ...」
 「問答無用だ、これ以上は使徒へと敵対とみなす。」
 
 「んんっ」
 そこまで言われたら修三は何も言えなくなってしまった。
 
 「私はどうなるの?、お前へ信頼は変わっていないよ、まあ、事情が事情だ、今日一日考えると良い。」
 「和人。は、はい」
 
 「じゃ、また、明日」
 (えっ、ちょっと意見をいっただけでもう、見捨てるのかしら、それとも何か考えが有るのかしら何が何だかよくわかんないけど私は彼にしたがうしかないわ。)
 
 
 修三は朝一であやめ様の所へ出かけていった。あやめ様に取り直してもらおうと思ったのである。
 あやめ様なら分かって頂ける、何とか神に言って取りなしてもらえるだろう。
 
 「呆れましたわ。貴方は何様のつもりですか?、神にでもなったのですか?」
 「いや、そんなつもりは毛頭ない。」
 
 「良いですか、使徒の行いは神の行いです、意見を求められたら意見を言うのは良いでしょう。求めてもいられないのにしゃしゃり出て、言うことに書いて実害がないから問題ないとはどういうことです、貴方は神の言葉を否定し自分の意見を通そうとするのは神を恐れぬ所業です。意見を言えるのは従者だけです。」
 
 「...いや、そうなのか?...」
 修三には使徒の加護のうち精神耐性が付いていた為にそう応えてはいなかった。
 
 「では、わかりやすく言いましょう、陛下が暗殺未遂にあったとして、貴方は実害がなかったから問題ないと言うのですか?、犯人はお咎めのなく釈放ですか?」
 
 「いや、間違いなく死刑!、ハッ...そうじゃった...なんとういう事を...」
 
 「使徒様は神の直属です、外界に置いては神と同等に扱われます、実害がない?、実害があったらこの世界は滅ぶのです。
 むしろ暗殺未遂の時点でこの皇国の意志としてこの国は処分されても仕方ないのです、使徒にはその権限を持たされているのです。
 
 本来なら最低でも5親等は処分が当然の成り行き、それを一部の財産分割で許す、これ以上の温情がどこにありますか?、そしてそれは貴方の力となったのでしょう。使徒様には必ず思惑があります、今後の使命の為の布石です、それを潰したんです。」
 
 「それに貴方は使徒様に厚い信頼をうけ、従者しか知らない秘密も聞かされていたはずですよ、その信頼を裏切ったのです、これだけで死は免れません。」
 
 (あぁ、そう言えば、そう話していたな...じゃ、話が流れたから、儂は死んで、この国は処分されるのか?)
 
 「姫側殿が死ぬのはさして問題ではありません、もともとそなたの罪は渡辺よりも重いのですから、それより、数千年前に実際に使徒を殺そうとして沈んだ大陸も文献には残っています。」
 
 「どうすれば良いんじゃろうか?」
 「渡辺の一族と一緒に5親等全員で、腹を切りさない、そうすれば皇国は助かるかも知れません。」
 
 「そそんなぁ、外孫にはまだ、幼い子もおるし...腹を切るなど...無理です。」
 「幼子は首を打ちなさい。」
 お優しいあやめ様が何という酷いことを言われるのじゃ..そこまでのことなのか?
 
 「それはあまりに無慈悲すぎませんか?」
 「何をここにきてまで甘いことを言っているのですか?、自分のしでかしたことが分かっていないのですか?、それとも、皇国中からうらまれ、石をなげられて最悪の汚名を残しながら皇国を道連れに死んでいくのが望みとでも」
 
 「はっきりいいましょう、現時点では渡辺と姫川の一族に助かる道はありません。」
 
 「せめてもの情けよ、私が場所は用意してあげます。介錯ははるなとはるかにさせます。」
 その後ので許して頂けるように頼んでみます。
  
 あやめは修三にそう告げると静かに置くに去っていった。





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