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第一章 召喚
【異変の原因】
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【異変の原因】
しかし変だよなぁ、何だよ。さっきの銀髪の少年は・・・
「女神様、さっきのはこれはどういうことですか?」
女神は無言のまま、目は宙を泳いでいる…明らかに何か知ってる顔だ…
「め・が・み・さ・ま、どういう事ですか?、ちゃんと答えてください。」
そこへ以前出てきた指導神とやらが現れた。
「大変申し訳ございません、部下の不始末は私の不始末です。変わってご説明いたします。」
そういって、駄女神をキッと睨み据えた。
「事の始まりはこの駄女神のいい加減な仕事によりもたらされました。」
「まず、久志様は事務所荒らしによって亡くなる運命だったのはご存じのはずですね。」
「はい、聞きました。」
「ところがこの女神は久志様が亡くなるのを待たずに魂を抜いちゃったんです。ここで本来の予定通りなら内部の規則違反だけで済んだんですが、実は久志様は人命救助やらの功徳を積まれておりましたので、発見前に亡くなるのではなく発見まで命が持つように生命神の加護が与えられていたのを気づかなかったのです。」
「じゃ、僕は死ななくて済むのを殺されたって事ですか?」
「そうとも言えますが、多少の違いはあれ結果は同じようになる事は決まってましたので‥」
「どういうことですか?」
「発見されてすぐに病院に運ばれますが、刺された場所が悪く時間も経っていたため、下半身に障害が残ってしまい、他の面の不運も重なって半年後には自殺を選ばれるのです。自殺や他殺はすぐには輪廻の輪に入れないので召喚獣になってもらって、こちら側では自殺したけど奇跡的に助かったという設定だったのです。」
「なんか、そっちの方がより不幸な気がするけど・・・」
「その辺の事情は分かりましたけどそれと銀髪が同関係しているのでしょうか?」
「はい、そこはこの駄女神の完全な手抜きだったのです。つまり、一旦抜いた時点で、その場で体を修復後、召喚獣に適した体に構築しなおしてからご本人を説得する作業が必要だったのですが、駄女神は魂を抜いてそのまま、神階に持ち帰ってしまったのです。」
「本人が気づいた時にはすでに時遅く、体は修復不可能な状態になっていましたので細胞の一部だけを使ってあとは神界の素材を用いて召喚獣用に作ってしまったのです、容姿については彼女が適当に異世界で違和感がないようにしたのでしょう。」
「つまり、銀髪の容姿が本来の姿でフェンリルや前の俺は変化した姿って事なんですか?」
「申し訳ないですが、そういうことになります。」
「変化したままどれくらい維持できますか?」
(これが人化は数時間か言われたら仕事に支障が出るし、日本での日常生活が大変だ…)
「その辺はご心配する必要がないでしょう、本来の姿に比べ変化居ている状態では多少魔力を必要としますが、今の久志さんでは変化したままでも100年や200年は平気です。」
「ちょっと待ってください、100年って、その前に死んでるでしょう」
「いえ、死にません。」
指導神はきっぱりと言い切った。
「どういう事でしょうか?」
「久志さんは現在、神界で作られたため不老不死になってしまいました、よって首を切断されても死にません。」
「えーーーっ、・・」
まさしく絶句というしかなかった、頭の中は真っ白だ…
「周りは皆、死んでいくのに一人だけ生きて行けって事ですか?、深い深山にでも入って仙人のような生活をしろとでも…」
「その点は、ご心配ないと思いますよ、眷属を作れば眷属も不老不死になりますから…異世界では信託を得て不老不死となったといえばそれで通りますし、実際に不老に近いエルフなどもいますから比較的簡単に受け入れらると思いますよ。」
「日本での生活は変化の生活ですから年数がたてば適当に老けた状態にすれば問題ないですし、適当な時期が来たら新たな人物となってやり直せば何度でも問題はないはずですよ。」
「とにかく、今はまだ、状況が理解できていません。しばらく考えさせて下さい。」
「確かにそうでしょうね、何かありましたらお呼び下さい、この件に関しては、こちらの不手際なので納得いくまでお話しさせていただきたいと思います。」
「一つだけ、召喚獣をやめるって事だけはやめてほしいのです。これだけは申し訳なですがよろしくお願いします。」
「はい、それに付いてはやめる気はありませんが…」
「あと、ひとつだけ・・聞いていいですか?」
「はい、どうぞ!」
「ひどい頭痛がしたときに全く別の記憶が流れ込んできて今、頭の中で多少混乱しています、内容的にはいま、行っている異世界の記憶に似ていますが今の所とは違うようです。」
「ふーん、そうですかぁ‥頭痛ですねぇ。。形態変化の際にもそんな頭痛は起きないはずですが…、私は認知していないので神界に戻って調べてまいりますので時間をください。」
「わかりました、何かわかったら教えてください。」
「はい、ご連絡します。」
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
買い物に行こうと思っていたけど、時間も遅くなってきたし何だか混乱しているからやめておくかぁ・・・
こんな時、相談できる相手がいればいいんだけど、こればっかりはなたとえ嫁でも話せないし、ましてや今のような状況じゃどうしようもないけどな、なんて考えていたら嫁の美恵子から電話が入った。
「話したいこともあるし一緒に食事をしようと・・・OKすると、メールで食事する場所の地図と電話番号を送ってきた。」
家でゴロゴロしているつもりだったがそういう事情なのでとりあえず街に出て買い物をすることにした。
まず、最初に頼まれているものを買う・・そして変化が出来るようになったのでインスタント食品を大量に買い込む王都では途中、野宿もあるのであったほうが便利なキャンピング用品を釣りと登山用品を売っている店でまとめて買っておく・・・恐らく必要になると思われるワイングラスも買っておくか…
移動手段もあったほうがいいな、出来れば4輪だが持ち込めるのは3mの円内だから車は無理だろう・・バイクか?、当然オフ車だな。
ショップの店員と話してたら4輪のバギーがあるとの事、公道を走るなら50ccになると、いくら何でも50ccじゃきつい…海外向けは大きな排気量があるとの事で専門のショップに行けば逆輸入して販売してるらしいが公道は乗れないので広大な私有地を持つ人向けだろう、北海道で牧場を持ってる人なんかは活用してるらしい。
帰ってネットで調べてみる事にする。
*+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:
2018/09/05:誤字&脱字を修正しました。
しかし変だよなぁ、何だよ。さっきの銀髪の少年は・・・
「女神様、さっきのはこれはどういうことですか?」
女神は無言のまま、目は宙を泳いでいる…明らかに何か知ってる顔だ…
「め・が・み・さ・ま、どういう事ですか?、ちゃんと答えてください。」
そこへ以前出てきた指導神とやらが現れた。
「大変申し訳ございません、部下の不始末は私の不始末です。変わってご説明いたします。」
そういって、駄女神をキッと睨み据えた。
「事の始まりはこの駄女神のいい加減な仕事によりもたらされました。」
「まず、久志様は事務所荒らしによって亡くなる運命だったのはご存じのはずですね。」
「はい、聞きました。」
「ところがこの女神は久志様が亡くなるのを待たずに魂を抜いちゃったんです。ここで本来の予定通りなら内部の規則違反だけで済んだんですが、実は久志様は人命救助やらの功徳を積まれておりましたので、発見前に亡くなるのではなく発見まで命が持つように生命神の加護が与えられていたのを気づかなかったのです。」
「じゃ、僕は死ななくて済むのを殺されたって事ですか?」
「そうとも言えますが、多少の違いはあれ結果は同じようになる事は決まってましたので‥」
「どういうことですか?」
「発見されてすぐに病院に運ばれますが、刺された場所が悪く時間も経っていたため、下半身に障害が残ってしまい、他の面の不運も重なって半年後には自殺を選ばれるのです。自殺や他殺はすぐには輪廻の輪に入れないので召喚獣になってもらって、こちら側では自殺したけど奇跡的に助かったという設定だったのです。」
「なんか、そっちの方がより不幸な気がするけど・・・」
「その辺の事情は分かりましたけどそれと銀髪が同関係しているのでしょうか?」
「はい、そこはこの駄女神の完全な手抜きだったのです。つまり、一旦抜いた時点で、その場で体を修復後、召喚獣に適した体に構築しなおしてからご本人を説得する作業が必要だったのですが、駄女神は魂を抜いてそのまま、神階に持ち帰ってしまったのです。」
「本人が気づいた時にはすでに時遅く、体は修復不可能な状態になっていましたので細胞の一部だけを使ってあとは神界の素材を用いて召喚獣用に作ってしまったのです、容姿については彼女が適当に異世界で違和感がないようにしたのでしょう。」
「つまり、銀髪の容姿が本来の姿でフェンリルや前の俺は変化した姿って事なんですか?」
「申し訳ないですが、そういうことになります。」
「変化したままどれくらい維持できますか?」
(これが人化は数時間か言われたら仕事に支障が出るし、日本での日常生活が大変だ…)
「その辺はご心配する必要がないでしょう、本来の姿に比べ変化居ている状態では多少魔力を必要としますが、今の久志さんでは変化したままでも100年や200年は平気です。」
「ちょっと待ってください、100年って、その前に死んでるでしょう」
「いえ、死にません。」
指導神はきっぱりと言い切った。
「どういう事でしょうか?」
「久志さんは現在、神界で作られたため不老不死になってしまいました、よって首を切断されても死にません。」
「えーーーっ、・・」
まさしく絶句というしかなかった、頭の中は真っ白だ…
「周りは皆、死んでいくのに一人だけ生きて行けって事ですか?、深い深山にでも入って仙人のような生活をしろとでも…」
「その点は、ご心配ないと思いますよ、眷属を作れば眷属も不老不死になりますから…異世界では信託を得て不老不死となったといえばそれで通りますし、実際に不老に近いエルフなどもいますから比較的簡単に受け入れらると思いますよ。」
「日本での生活は変化の生活ですから年数がたてば適当に老けた状態にすれば問題ないですし、適当な時期が来たら新たな人物となってやり直せば何度でも問題はないはずですよ。」
「とにかく、今はまだ、状況が理解できていません。しばらく考えさせて下さい。」
「確かにそうでしょうね、何かありましたらお呼び下さい、この件に関しては、こちらの不手際なので納得いくまでお話しさせていただきたいと思います。」
「一つだけ、召喚獣をやめるって事だけはやめてほしいのです。これだけは申し訳なですがよろしくお願いします。」
「はい、それに付いてはやめる気はありませんが…」
「あと、ひとつだけ・・聞いていいですか?」
「はい、どうぞ!」
「ひどい頭痛がしたときに全く別の記憶が流れ込んできて今、頭の中で多少混乱しています、内容的にはいま、行っている異世界の記憶に似ていますが今の所とは違うようです。」
「ふーん、そうですかぁ‥頭痛ですねぇ。。形態変化の際にもそんな頭痛は起きないはずですが…、私は認知していないので神界に戻って調べてまいりますので時間をください。」
「わかりました、何かわかったら教えてください。」
「はい、ご連絡します。」
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
買い物に行こうと思っていたけど、時間も遅くなってきたし何だか混乱しているからやめておくかぁ・・・
こんな時、相談できる相手がいればいいんだけど、こればっかりはなたとえ嫁でも話せないし、ましてや今のような状況じゃどうしようもないけどな、なんて考えていたら嫁の美恵子から電話が入った。
「話したいこともあるし一緒に食事をしようと・・・OKすると、メールで食事する場所の地図と電話番号を送ってきた。」
家でゴロゴロしているつもりだったがそういう事情なのでとりあえず街に出て買い物をすることにした。
まず、最初に頼まれているものを買う・・そして変化が出来るようになったのでインスタント食品を大量に買い込む王都では途中、野宿もあるのであったほうが便利なキャンピング用品を釣りと登山用品を売っている店でまとめて買っておく・・・恐らく必要になると思われるワイングラスも買っておくか…
移動手段もあったほうがいいな、出来れば4輪だが持ち込めるのは3mの円内だから車は無理だろう・・バイクか?、当然オフ車だな。
ショップの店員と話してたら4輪のバギーがあるとの事、公道を走るなら50ccになると、いくら何でも50ccじゃきつい…海外向けは大きな排気量があるとの事で専門のショップに行けば逆輸入して販売してるらしいが公道は乗れないので広大な私有地を持つ人向けだろう、北海道で牧場を持ってる人なんかは活用してるらしい。
帰ってネットで調べてみる事にする。
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2018/09/05:誤字&脱字を修正しました。
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