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第一章 召喚
【帰還】
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2018/09/02:誤字:脱字を修正しました。
♪.。+゜♪.。+゜♪.。+゜♪.。+゜♪.。+゜♪.。+゜♪.。+゜♪.。+゜♪
【帰還】
気がつくと俺は自分のデスクに座っていた。
(はぁ、帰って来たんだ・・・まるで夢だったな。)
時間を確認すると午前6時だった。向こうを送還されたのが8時だったから約2時間のタイムラグがあるのか?うん?
「うわーーっ、」
思わず叫んでいた。久志は素っ裸だった。
(なんだこりゃ、素っ裸だ・・・こんな所、同僚に見られ出もしたら社会人として詰んでしまう。
はぁ、どうすれば、会社に着替えなんて置いてないし。段ボールでも巻くか?、もっと惨めだな・・・あぁ・・・詰んだ・・・これでは買い物も行けない。)
「お困りですかぁ~」
突然、目の前に女神が現れた、宙に浮いている。
「呼んでないけど・・・」
「あら、そんなつれない事言って良いんですか?、折角、良い情報をお持ちしたのに・・・」
女神は笑いながらもったいぶった言い方をしている。
「なんだよ、早く言えよ。」
「もと、着ていた服を思い出して、収納から取り出すイメージをして見て下さい。」
「ん、着ていた服は、何時ものスーツに・・・と考えるときちんとたたまれた服が下着も含めて全て出てきた。」
とにかく大急ぎで服を着る・・・
「おい、これはどういう事かなぁ・・・」
女神の目線は挙動不審だ・・・
「お伝えしてませんでしたけ?、基本機能としてアイテムボックスを付けております。収容量は無限です。召喚に応じてフェンリルとして召喚の際は着ている服は自動的にアイテムボックスに収納されます。きちんと覚えておいて下さいね。」
「聞いてねーよ!」
「あら、異世界物としては定番ですからご存じだと思ってましたが・・やれやれ、先が思いやられますね。」
「ドゴーッ、」女神が行き成り真横に飛んで壁に張り付いた。
うぎゃっ・・・・叫び声を上げると床に落ちていく駄女神が悲惨だった。
「久志さん、大変ご迷惑をおかけしました、私は彼女の指導神のフィーネと申します。今回はこのバカの所為で大変ご迷惑をおかけした事をお詫びします、後できつくお仕置きをしておきますのでご容赦下さい。」
「はい・・・・」
「では、今後も宜しくお願いします。期待してますよ。うふっ」
「あっ、ちょっと良いですか?」
「なんでしょう、答えられる事と答えられない事が御座いますが・・」
「あのう、私は召喚されてから気が大きくなったと言うか、なんか自分にちょっと違和感を感じるのですが?」
「それはですね、フェンリルという強力な魔物になった訳ですから如何しても強者の肉体の影響を受ける訳です。強者の肉体には強者の精神が宿りますから・特にご心配は要りませんよ。決してこちらの世界でもマイナスには成らないと思います。」
「はぁ、そうですか・・・分かりました。」
「では、ごきげんよう・・・」
指導神は駄女神の耳を引きずって消えていった。
♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
それから必至で精算書を書き終わり担当者の所に提出しておいた。
はぁ、何とか終わった。
「カチャ、目の前にお茶が出された」
事務職の留美だ・・こんな早くから出勤してるんだ・・・知らなかった。
彼女は大卒後、うちの会社に一般職として入社して2年、24歳、一般職という都合上、2年経っても雑用が中心になるが彼女は、お茶くみも嫌な顔をする事なく率先してやるので部内からの評判はすこぶる付きでいい・・・
「篠崎さん?、篠崎さんですよね」
「うん、当たり前じゃ無い、今更どうしたんだい。」
「いえ、休日前と雰囲気が全然違ってましたので・・・」
「沿うかなぁ、どんな風に・・・」
「一言で言えば精悍になったというか、鳩が鷹になったというか・・・」
「えーーっ、酷いなぁ、これでも鳩派と言うか穏健派を自認してるんだよ。」
「えへへっ、勘違いかもです。」
俺はその日は仕事を定時で切り上げて、買い物に回った。
まずは俺のシャンプーだ、大手ペットショップへ行くと犬用のシャンプーを買うのに犬種を聞かれた、どうやら犬種によってというよりは短毛種、長毛種などによて違いがあるらしい・・・
びっくりした、柴犬用、秋田犬用なんて別れてるのかと思った。犬の肌は人間の皮膚より敏感らしいので人間用は刺激が強すぎるって言われて勧められたのは2000円もした・・・ブラッシング用のブラシも購入
自分用なので迷わずに購入した、ついでにアメリアにもドラッグストアで1000円ちょっとでシャンプーとトリートメントのセットがあったのでメイドさん達の分も買う。
奥様用にはちょっと奮発して2000円程度のセットを購入した。
ほか、日常の石けんなども購入した。
メイドさん達が甘い物を欲しがってたので100円もしない板チョコを5枚ずつぐらい購入した。その他、お菓子諸々・・・
奥様にはちょっと高めの板チョコや、アーモンド入り、他に有名店でマカロンを贈答用に買っていった。奥様はお茶が好きなのでティーカップも購入した。
本当はインスタント食品を買いたかったが流石にフェンリルの格好では不味いかと思い取り敢えず、非常用として水のペットボトルと一緒にアイテムボックスへと入れておく。.
.
執事さんにはブランデーを買っていく1000円ほどの安物と5000円程度、10000程度のを買った。純粋にお土産と言うよりは異世界でのブランデーの評価を知りたかったから・・・むろん、ブランデーグラスも忘れない・・・
妻の美恵子から電話があり今日は自宅で食事を作るから食べるか聞いてきたので20:00に約束した。
俺自身も妻とは関係修復をしたいと思っていたのでちょうど良かった、妻もそう考えているのなら嬉しいと純粋に考えていた。
♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
妻との食事はぎこちない、まあ、随分と久しぶりだから仕方ないのかも知れないが、修復したいと言うよりは何か話がある様に感じたので話しやすい雰囲気に持って行くがなかなか話そうとはしない。
食事が終わって一息ついた頃、手持ち無沙汰もあって・・・狼に変身した。(気分だけ)
「疲れてるの・・・ごめんなさい、ちょっと早いけど寝るわ・・・」
そう、言い残して自室へと消えていった。
燃え上がっていた野獣の炎はそう簡単には消えない・・・仕方ないのでアメリアの肢体を想像しながら一人遊びをして慰めた。
その時、一番印象に残っていたのはフェンリルになってから初めて見た奥様のパンチラがだったのは内緒の話だ・・・
一人遊びが終わった後、あぁ・・・俺はもしかしたらこのままではロリコンになっていくのかも知れないと思う久志だった。
翌日から俺はいつもより性欲的に、元い精力的に仕事をこなしていった。
今手がけているプロジェクトでクライアント側との折衝案でもたついておりこれが決まらないと週末は仕事になりそうなので任せていた担当者から変わって貰って何とか折衝案に合意を取り付けた。
妻との件があったのかも知らないが今週は仕事に熱中した。
同僚からも冗談半分に、行き成りイメチェンするなよと冷やかされたりもするほどアクティブにこなした。
金曜日、自宅のマンションの自室で召喚されるのを待っていた。
アメリアは予定通り召喚してくれると良いが・・・そんな事を考えていると、召喚される気配を感じる・・・
おおっ、時間通りだな・・・目の前の景色が流れる様に変わって行く・・・
♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
□■□ 社内閑話 □■□
久志の上司である高井部長は久志のグループとミーティングを行っていた。プロジェクトの段階が一段落付いた事への慰労の意味もあって話を聞こうと思っていたが、肝心のリーダーである久志は定時で上がってしまった。
上司は当然、通達したが、すべき報告などは済んでいる事から辞退して帰った。
上司はかなり驚いた。今までの久志からするとあり得ない事だったからだ。そんな事もあって久志の部下から話を聞いて見る事にしたのだった。
「いやー、今週の先輩はアングレッシブルでしたねぇまるで別人みたいでした。
通常だと、横で話を聞きながら適当なところで妥協案を提示して決めていくって言うのが今までのパターンでしたけど、今週の先輩はクライアント側とアライアンスを取り付けるにもイニアシティブを取りに行ってましたから・・・
「僕らにも今までに無く積極的に指示を飛ばしてましたし、訪問先へも可能な限りアテンドしてましたから・・・その辺で随分成果が上がった気がしますね。」
「そうですねぇ、私なんてシート見て悩んでても始まらん、行くところが無ければ遊んでこい、何処にオポチュニティが転がってるか分かんないだろうって、今までの篠崎さんでは考えられませんでした。」
部長の高井は久志の変化が自分の思い違いで無い事を確信した。
(休みの間に何か、有ったのか?、いくら考えても分かる訳はないか、急に走り出して途中で折れなければいいが・・)
取り敢えずは様子を見るしか無いと思う、部長だった。
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【帰還】
気がつくと俺は自分のデスクに座っていた。
(はぁ、帰って来たんだ・・・まるで夢だったな。)
時間を確認すると午前6時だった。向こうを送還されたのが8時だったから約2時間のタイムラグがあるのか?うん?
「うわーーっ、」
思わず叫んでいた。久志は素っ裸だった。
(なんだこりゃ、素っ裸だ・・・こんな所、同僚に見られ出もしたら社会人として詰んでしまう。
はぁ、どうすれば、会社に着替えなんて置いてないし。段ボールでも巻くか?、もっと惨めだな・・・あぁ・・・詰んだ・・・これでは買い物も行けない。)
「お困りですかぁ~」
突然、目の前に女神が現れた、宙に浮いている。
「呼んでないけど・・・」
「あら、そんなつれない事言って良いんですか?、折角、良い情報をお持ちしたのに・・・」
女神は笑いながらもったいぶった言い方をしている。
「なんだよ、早く言えよ。」
「もと、着ていた服を思い出して、収納から取り出すイメージをして見て下さい。」
「ん、着ていた服は、何時ものスーツに・・・と考えるときちんとたたまれた服が下着も含めて全て出てきた。」
とにかく大急ぎで服を着る・・・
「おい、これはどういう事かなぁ・・・」
女神の目線は挙動不審だ・・・
「お伝えしてませんでしたけ?、基本機能としてアイテムボックスを付けております。収容量は無限です。召喚に応じてフェンリルとして召喚の際は着ている服は自動的にアイテムボックスに収納されます。きちんと覚えておいて下さいね。」
「聞いてねーよ!」
「あら、異世界物としては定番ですからご存じだと思ってましたが・・やれやれ、先が思いやられますね。」
「ドゴーッ、」女神が行き成り真横に飛んで壁に張り付いた。
うぎゃっ・・・・叫び声を上げると床に落ちていく駄女神が悲惨だった。
「久志さん、大変ご迷惑をおかけしました、私は彼女の指導神のフィーネと申します。今回はこのバカの所為で大変ご迷惑をおかけした事をお詫びします、後できつくお仕置きをしておきますのでご容赦下さい。」
「はい・・・・」
「では、今後も宜しくお願いします。期待してますよ。うふっ」
「あっ、ちょっと良いですか?」
「なんでしょう、答えられる事と答えられない事が御座いますが・・」
「あのう、私は召喚されてから気が大きくなったと言うか、なんか自分にちょっと違和感を感じるのですが?」
「それはですね、フェンリルという強力な魔物になった訳ですから如何しても強者の肉体の影響を受ける訳です。強者の肉体には強者の精神が宿りますから・特にご心配は要りませんよ。決してこちらの世界でもマイナスには成らないと思います。」
「はぁ、そうですか・・・分かりました。」
「では、ごきげんよう・・・」
指導神は駄女神の耳を引きずって消えていった。
♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
それから必至で精算書を書き終わり担当者の所に提出しておいた。
はぁ、何とか終わった。
「カチャ、目の前にお茶が出された」
事務職の留美だ・・こんな早くから出勤してるんだ・・・知らなかった。
彼女は大卒後、うちの会社に一般職として入社して2年、24歳、一般職という都合上、2年経っても雑用が中心になるが彼女は、お茶くみも嫌な顔をする事なく率先してやるので部内からの評判はすこぶる付きでいい・・・
「篠崎さん?、篠崎さんですよね」
「うん、当たり前じゃ無い、今更どうしたんだい。」
「いえ、休日前と雰囲気が全然違ってましたので・・・」
「沿うかなぁ、どんな風に・・・」
「一言で言えば精悍になったというか、鳩が鷹になったというか・・・」
「えーーっ、酷いなぁ、これでも鳩派と言うか穏健派を自認してるんだよ。」
「えへへっ、勘違いかもです。」
俺はその日は仕事を定時で切り上げて、買い物に回った。
まずは俺のシャンプーだ、大手ペットショップへ行くと犬用のシャンプーを買うのに犬種を聞かれた、どうやら犬種によってというよりは短毛種、長毛種などによて違いがあるらしい・・・
びっくりした、柴犬用、秋田犬用なんて別れてるのかと思った。犬の肌は人間の皮膚より敏感らしいので人間用は刺激が強すぎるって言われて勧められたのは2000円もした・・・ブラッシング用のブラシも購入
自分用なので迷わずに購入した、ついでにアメリアにもドラッグストアで1000円ちょっとでシャンプーとトリートメントのセットがあったのでメイドさん達の分も買う。
奥様用にはちょっと奮発して2000円程度のセットを購入した。
ほか、日常の石けんなども購入した。
メイドさん達が甘い物を欲しがってたので100円もしない板チョコを5枚ずつぐらい購入した。その他、お菓子諸々・・・
奥様にはちょっと高めの板チョコや、アーモンド入り、他に有名店でマカロンを贈答用に買っていった。奥様はお茶が好きなのでティーカップも購入した。
本当はインスタント食品を買いたかったが流石にフェンリルの格好では不味いかと思い取り敢えず、非常用として水のペットボトルと一緒にアイテムボックスへと入れておく。.
.
執事さんにはブランデーを買っていく1000円ほどの安物と5000円程度、10000程度のを買った。純粋にお土産と言うよりは異世界でのブランデーの評価を知りたかったから・・・むろん、ブランデーグラスも忘れない・・・
妻の美恵子から電話があり今日は自宅で食事を作るから食べるか聞いてきたので20:00に約束した。
俺自身も妻とは関係修復をしたいと思っていたのでちょうど良かった、妻もそう考えているのなら嬉しいと純粋に考えていた。
♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
妻との食事はぎこちない、まあ、随分と久しぶりだから仕方ないのかも知れないが、修復したいと言うよりは何か話がある様に感じたので話しやすい雰囲気に持って行くがなかなか話そうとはしない。
食事が終わって一息ついた頃、手持ち無沙汰もあって・・・狼に変身した。(気分だけ)
「疲れてるの・・・ごめんなさい、ちょっと早いけど寝るわ・・・」
そう、言い残して自室へと消えていった。
燃え上がっていた野獣の炎はそう簡単には消えない・・・仕方ないのでアメリアの肢体を想像しながら一人遊びをして慰めた。
その時、一番印象に残っていたのはフェンリルになってから初めて見た奥様のパンチラがだったのは内緒の話だ・・・
一人遊びが終わった後、あぁ・・・俺はもしかしたらこのままではロリコンになっていくのかも知れないと思う久志だった。
翌日から俺はいつもより性欲的に、元い精力的に仕事をこなしていった。
今手がけているプロジェクトでクライアント側との折衝案でもたついておりこれが決まらないと週末は仕事になりそうなので任せていた担当者から変わって貰って何とか折衝案に合意を取り付けた。
妻との件があったのかも知らないが今週は仕事に熱中した。
同僚からも冗談半分に、行き成りイメチェンするなよと冷やかされたりもするほどアクティブにこなした。
金曜日、自宅のマンションの自室で召喚されるのを待っていた。
アメリアは予定通り召喚してくれると良いが・・・そんな事を考えていると、召喚される気配を感じる・・・
おおっ、時間通りだな・・・目の前の景色が流れる様に変わって行く・・・
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□■□ 社内閑話 □■□
久志の上司である高井部長は久志のグループとミーティングを行っていた。プロジェクトの段階が一段落付いた事への慰労の意味もあって話を聞こうと思っていたが、肝心のリーダーである久志は定時で上がってしまった。
上司は当然、通達したが、すべき報告などは済んでいる事から辞退して帰った。
上司はかなり驚いた。今までの久志からするとあり得ない事だったからだ。そんな事もあって久志の部下から話を聞いて見る事にしたのだった。
「いやー、今週の先輩はアングレッシブルでしたねぇまるで別人みたいでした。
通常だと、横で話を聞きながら適当なところで妥協案を提示して決めていくって言うのが今までのパターンでしたけど、今週の先輩はクライアント側とアライアンスを取り付けるにもイニアシティブを取りに行ってましたから・・・
「僕らにも今までに無く積極的に指示を飛ばしてましたし、訪問先へも可能な限りアテンドしてましたから・・・その辺で随分成果が上がった気がしますね。」
「そうですねぇ、私なんてシート見て悩んでても始まらん、行くところが無ければ遊んでこい、何処にオポチュニティが転がってるか分かんないだろうって、今までの篠崎さんでは考えられませんでした。」
部長の高井は久志の変化が自分の思い違いで無い事を確信した。
(休みの間に何か、有ったのか?、いくら考えても分かる訳はないか、急に走り出して途中で折れなければいいが・・)
取り敢えずは様子を見るしか無いと思う、部長だった。
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