58 / 59
後日談 アイシャの誕生日
第7話 ウルズ×誕生日パーティー
しおりを挟む
放課後ウルズ達は、アイシャとカミューの馬車に乗って山を下り、ウルズは道場の前で下ろしてもらった。
それからいつも通りに稽古に励むものの、あのルイセが何かやらかしていないかと気を揉む。
何せ野生児と言っても過言でないルイセの事だ、心配するなと言う方が無理があった。
(パーティー滅茶苦茶にしてへんかったらええんやけど……。滅茶苦茶……滅茶苦茶……あ!)
滅茶苦茶というワードで、プレゼントを包装し直さなければいけない事を思い出したウルズ。あのまま渡しては一生の恥となる事間違いなしだ。
(ヤバイヤバイ。家に帰ったら忘れずにやらな)
ウルズの気は益々散り、訓練に身が入らなかった。
ウルズは稽古が終わると急いで家に帰り、シャワーを浴びて汗を流し終えると、パーティーに着て行っても失礼のない服装に着替えた。
そして最後にオレーグが包装したプレゼントを鞄から取り出し、包装を解く。
包装紙の下から現れた箱には『愛』という文字がデカデカと印字されており、
「おっちゃん……有り得へんて……」
ウルズは机に手をついて、がっくりと項垂れた。
その点宝石店の箱と包装紙は華美過ぎず、特別な意味合いを感じさせない自然な代物だ。持って帰って来て良かったと、心の底から思う。そして、
「これでよし」
包装し直したウルズは腰に手を当てて、プレゼントを眺めた。
そうしてウルズは出掛ける準備を終えると家から出て、馬車を拾って管理主邸に向かった。
管理主邸に着くと御者に代金を支払い、門に近付く。
すると、
「いらっしゃいませウルズ様」
と、立っていた門番の2人が頭を下げた。
何故名前まで知られているのか……と門番の2人を見たところ、昨日一緒にルイセの保護に向かった兵だった。
「門兵の人やったんですか」
ウルズが笑いかけると、
「はい、門番の仕事もしています」
彼は頭をポリポリ掻いて答えた。
その手に巻いてある白い保護テープが痛々しく見えて、
「大丈夫ですか?」
ウルズが患部を指さして聞くと、
「ええ、大した事はないのです。ただ歯型を見せて仕事をするのはなんですから、巻いて隠しているのです」
ルイセに噛まれたらしい彼は苦笑いを浮かべて、手をブラブラ振ってみせた。そして、
「さぁお入りください、皆様お待ちですよ。扉前の侍女がご案内致します」
と、ウルズを通した。
玄関前では門番が言っていた通り侍女が待機しており、屋敷の中に通された後大きな扉の部屋へと案内される。
開かれた扉の向こう側では、楽しそうな声と音楽、それから並べられている料理のいい匂いが広がっていた。
「あ、ウルズ」
アイシャがウルズに気が付いて、笑顔で手を振る。
ローネとグリエの手によって作られたドレスは、レースとリボンが程よく施された可愛らしいドレスで、同じデザインの髪のリボンが、赤毛青目のアイシャによく似合っている。
そのアイシャの周りにはミントとロッヂとパロがグラスを持って立っており、ミオンは用意された椅子に座っていた。
「うさぎは?」
ウルズが周りに目をやってからアイシャを見ると、「それが……」と彼女は、浮かべていた笑顔に少し困った色を滲ませた。
「それがさ、さっきまで凄い騒ぎだったんだよ」
返事はアイシャからではなく後ろからして、その声に反応してウルズが振り返ると、そこにはカミューとラディーの姿があった。
声の主はカミューで、ウルズはカミューとラディーに挨拶する。
ラディーは渋みのある男性で、美少女のアイシャの父親なだけあって顔が整っている。ただし髪の毛の色は金髪で、青い目はどちらかと言えば切れ長。アイシャは母親似のようだった。
「君に挨拶をしたら、野暮な親は退散するよ」
ラディーはクスクス笑いながら低音の声でそう言うと、手招きでウルズを違う場所に誘い、ウルズはその後に続いて歩いた。
ラディーは壁際で足を止めるとウルズの方に向き直り、
「あの子の事だが……施設を探してみたが、やはりあの状態では無理のようだ」
顎に手を当ててウルズを見た。
あの子とは、もちろんルイセの事で、
(やっぱりな……)
と、ウルズが心の中で呟く。
「昨日の話、本当にかまわないのかな?」
そうラディーに聞かれてウルズは頷き、
「施設のようにずっと世話をする事は出来ませんが、俺なら別に不都合はないですし」
と、伝える。
「ありがとう、助かるよ。出来る限りの協力はするから、必要な事は遠慮なく言いなさい。……さて、私はそろそろ仕事に戻らなければ。ゆっくり楽しんで行きなさい」
そう言ってラディーはウルズの肩を軽く叩くと、部屋から出て行った。
そのラディーと入れ替わるようにしてカミュー達がやって来たので、
「で? うさぎは?」
ウルズが再度尋ねる。
それに対してカミューは苦笑いを浮かべて、
「パーティーが始まる前に彼女が空腹を訴えたものだからシアがムースのケーキを1つ出したんだけど、手で掴んで食べ出してね」
と、説明し出した。
そこに、アイシャが加わって、
「うさぎちゃん、ケーキが潰れても気にせずにそのまま舐めて食べちゃったから、鼻や口の周りも汚れちゃって。だからお顔を洗おうねって言ったら……」
そこまで言うとアイシャはカミューと顔を見合せ、カミューが、
「そしたら急に嫌がって、暴れるわ走り回るわの大騒ぎでさ。物を倒したり花瓶の水を被ったりして、そりゃぁもう大変だったんだよ。で、ミント達に協力してもらって、なんとか捕まえたってわけ」
と、話を締めくくった。
ウルズがミント、パロ、ロッヂ、ミオンの順で見渡せば、彼等は揃って頷き、
「やっぱりか……。ごめんな」
ウルズがはルイセの所業について謝罪した。
別にウルズが謝る事ではないのだが、もうすっかり兄気分で、家族の所為を詫びるのと同じ様に謝る。
「さっき様子を見て来たら、落ち着きを取り戻して静かに拭かれていたよ。あとは着替え直すだけだから、もうすぐ来ると思う。ウルズは食事でもしたら? 腹空いているだろう?」
カミューはそうウルズに食事を勧め、
「私、様子見てくるね」
アイシャがカミューにそう告げる。そんな彼女を、
「アイシャは主役やろ、ここにおった方が」
と、ウルズは引き止めようとしたが、
「大丈夫。うさぎちゃん、可愛くして連れてくるからね」
アイシャは笑顔で片手を上げて、部屋を出て行った。
ウルズはカミューに勧められて荷物を預けてから、テーブルに並べられた料理へと手を伸ばす。
空腹を満たすそれらの料理はどれも美味しく、昨夜の夕食の誘いを断ったのが悔やまれた。
食べながら周囲を見てみると、ローネとグリエが自分達で作ったのだろうハイセンスな服に身を包んで、他の客と話をしている。ウルズの知っている顔以外は、アイシャの従兄弟達だとカミューに教えられた。
早い時間帯には近辺の貴族や、祝いの為に派遣された隣国の使者との歓談もあったらしいが、それは1時間ほどで解散したらしい。
説明をするカミューの口からは、庶民のパーティーでは使われない単語がポンポンと出てきた。
煌びやかな広間には音楽隊もいて、ダンスに合う曲が流れている。
伯爵令嬢の誕生日パーティーといった今まで体験した事のないパーティーを眺めながらウルズが食べ進めていると、両開きの扉がゆっくりと開かれていった。
気配を感じてそちらを振り向けば、そこにアイシャの姿があった。
しかし何故か彼女は顔を横に向けて、すぐさま壁の後ろに引っ込んでしまった。
「シア、どうしたんだ?」
カミューが不思議そうに尋ねると、
「うさぎちゃんがね、ちょっと……」
アイシャの声だけが返ってきて、ウルズ達は顔を見合わせたのだった。
続く。
それからいつも通りに稽古に励むものの、あのルイセが何かやらかしていないかと気を揉む。
何せ野生児と言っても過言でないルイセの事だ、心配するなと言う方が無理があった。
(パーティー滅茶苦茶にしてへんかったらええんやけど……。滅茶苦茶……滅茶苦茶……あ!)
滅茶苦茶というワードで、プレゼントを包装し直さなければいけない事を思い出したウルズ。あのまま渡しては一生の恥となる事間違いなしだ。
(ヤバイヤバイ。家に帰ったら忘れずにやらな)
ウルズの気は益々散り、訓練に身が入らなかった。
ウルズは稽古が終わると急いで家に帰り、シャワーを浴びて汗を流し終えると、パーティーに着て行っても失礼のない服装に着替えた。
そして最後にオレーグが包装したプレゼントを鞄から取り出し、包装を解く。
包装紙の下から現れた箱には『愛』という文字がデカデカと印字されており、
「おっちゃん……有り得へんて……」
ウルズは机に手をついて、がっくりと項垂れた。
その点宝石店の箱と包装紙は華美過ぎず、特別な意味合いを感じさせない自然な代物だ。持って帰って来て良かったと、心の底から思う。そして、
「これでよし」
包装し直したウルズは腰に手を当てて、プレゼントを眺めた。
そうしてウルズは出掛ける準備を終えると家から出て、馬車を拾って管理主邸に向かった。
管理主邸に着くと御者に代金を支払い、門に近付く。
すると、
「いらっしゃいませウルズ様」
と、立っていた門番の2人が頭を下げた。
何故名前まで知られているのか……と門番の2人を見たところ、昨日一緒にルイセの保護に向かった兵だった。
「門兵の人やったんですか」
ウルズが笑いかけると、
「はい、門番の仕事もしています」
彼は頭をポリポリ掻いて答えた。
その手に巻いてある白い保護テープが痛々しく見えて、
「大丈夫ですか?」
ウルズが患部を指さして聞くと、
「ええ、大した事はないのです。ただ歯型を見せて仕事をするのはなんですから、巻いて隠しているのです」
ルイセに噛まれたらしい彼は苦笑いを浮かべて、手をブラブラ振ってみせた。そして、
「さぁお入りください、皆様お待ちですよ。扉前の侍女がご案内致します」
と、ウルズを通した。
玄関前では門番が言っていた通り侍女が待機しており、屋敷の中に通された後大きな扉の部屋へと案内される。
開かれた扉の向こう側では、楽しそうな声と音楽、それから並べられている料理のいい匂いが広がっていた。
「あ、ウルズ」
アイシャがウルズに気が付いて、笑顔で手を振る。
ローネとグリエの手によって作られたドレスは、レースとリボンが程よく施された可愛らしいドレスで、同じデザインの髪のリボンが、赤毛青目のアイシャによく似合っている。
そのアイシャの周りにはミントとロッヂとパロがグラスを持って立っており、ミオンは用意された椅子に座っていた。
「うさぎは?」
ウルズが周りに目をやってからアイシャを見ると、「それが……」と彼女は、浮かべていた笑顔に少し困った色を滲ませた。
「それがさ、さっきまで凄い騒ぎだったんだよ」
返事はアイシャからではなく後ろからして、その声に反応してウルズが振り返ると、そこにはカミューとラディーの姿があった。
声の主はカミューで、ウルズはカミューとラディーに挨拶する。
ラディーは渋みのある男性で、美少女のアイシャの父親なだけあって顔が整っている。ただし髪の毛の色は金髪で、青い目はどちらかと言えば切れ長。アイシャは母親似のようだった。
「君に挨拶をしたら、野暮な親は退散するよ」
ラディーはクスクス笑いながら低音の声でそう言うと、手招きでウルズを違う場所に誘い、ウルズはその後に続いて歩いた。
ラディーは壁際で足を止めるとウルズの方に向き直り、
「あの子の事だが……施設を探してみたが、やはりあの状態では無理のようだ」
顎に手を当ててウルズを見た。
あの子とは、もちろんルイセの事で、
(やっぱりな……)
と、ウルズが心の中で呟く。
「昨日の話、本当にかまわないのかな?」
そうラディーに聞かれてウルズは頷き、
「施設のようにずっと世話をする事は出来ませんが、俺なら別に不都合はないですし」
と、伝える。
「ありがとう、助かるよ。出来る限りの協力はするから、必要な事は遠慮なく言いなさい。……さて、私はそろそろ仕事に戻らなければ。ゆっくり楽しんで行きなさい」
そう言ってラディーはウルズの肩を軽く叩くと、部屋から出て行った。
そのラディーと入れ替わるようにしてカミュー達がやって来たので、
「で? うさぎは?」
ウルズが再度尋ねる。
それに対してカミューは苦笑いを浮かべて、
「パーティーが始まる前に彼女が空腹を訴えたものだからシアがムースのケーキを1つ出したんだけど、手で掴んで食べ出してね」
と、説明し出した。
そこに、アイシャが加わって、
「うさぎちゃん、ケーキが潰れても気にせずにそのまま舐めて食べちゃったから、鼻や口の周りも汚れちゃって。だからお顔を洗おうねって言ったら……」
そこまで言うとアイシャはカミューと顔を見合せ、カミューが、
「そしたら急に嫌がって、暴れるわ走り回るわの大騒ぎでさ。物を倒したり花瓶の水を被ったりして、そりゃぁもう大変だったんだよ。で、ミント達に協力してもらって、なんとか捕まえたってわけ」
と、話を締めくくった。
ウルズがミント、パロ、ロッヂ、ミオンの順で見渡せば、彼等は揃って頷き、
「やっぱりか……。ごめんな」
ウルズがはルイセの所業について謝罪した。
別にウルズが謝る事ではないのだが、もうすっかり兄気分で、家族の所為を詫びるのと同じ様に謝る。
「さっき様子を見て来たら、落ち着きを取り戻して静かに拭かれていたよ。あとは着替え直すだけだから、もうすぐ来ると思う。ウルズは食事でもしたら? 腹空いているだろう?」
カミューはそうウルズに食事を勧め、
「私、様子見てくるね」
アイシャがカミューにそう告げる。そんな彼女を、
「アイシャは主役やろ、ここにおった方が」
と、ウルズは引き止めようとしたが、
「大丈夫。うさぎちゃん、可愛くして連れてくるからね」
アイシャは笑顔で片手を上げて、部屋を出て行った。
ウルズはカミューに勧められて荷物を預けてから、テーブルに並べられた料理へと手を伸ばす。
空腹を満たすそれらの料理はどれも美味しく、昨夜の夕食の誘いを断ったのが悔やまれた。
食べながら周囲を見てみると、ローネとグリエが自分達で作ったのだろうハイセンスな服に身を包んで、他の客と話をしている。ウルズの知っている顔以外は、アイシャの従兄弟達だとカミューに教えられた。
早い時間帯には近辺の貴族や、祝いの為に派遣された隣国の使者との歓談もあったらしいが、それは1時間ほどで解散したらしい。
説明をするカミューの口からは、庶民のパーティーでは使われない単語がポンポンと出てきた。
煌びやかな広間には音楽隊もいて、ダンスに合う曲が流れている。
伯爵令嬢の誕生日パーティーといった今まで体験した事のないパーティーを眺めながらウルズが食べ進めていると、両開きの扉がゆっくりと開かれていった。
気配を感じてそちらを振り向けば、そこにアイシャの姿があった。
しかし何故か彼女は顔を横に向けて、すぐさま壁の後ろに引っ込んでしまった。
「シア、どうしたんだ?」
カミューが不思議そうに尋ねると、
「うさぎちゃんがね、ちょっと……」
アイシャの声だけが返ってきて、ウルズ達は顔を見合わせたのだった。
続く。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く
burazu
ファンタジー
冒険者に憧れる魔法使いのニラダは補助魔法しか使えず、どこのパーティーからも加入を断られていた、しかたなくソロ活動をしている中、モンスターとの戦いで自らに補助魔法をかける事でとんでもない力を発揮する。
最低限の身の守りの為に鍛えていた肉体が補助魔法によりとんでもなくなることを知ったニラダは剣、槍、弓を身につけ戦いの幅を広げる事を試みる。
更に攻撃魔法しか使えない天然魔法少女や、治癒魔法しか使えないヒーラー、更には対盗賊専門の盗賊と力を合わせてパーティーを組んでいき、前衛を一手に引き受ける。
「みんなは俺が守る、俺のこの力でこのパーティーを誰もが認める最強パーティーにしてみせる」
様々なクエストを乗り越え、彼らに待ち受けているものとは?
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも公開しています。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
異世界コンビニ☆ワンオペレーション
山下香織
ファンタジー
コンビニのお店ごと異世界へと転移してしまったサオリのサバイバルは突然始まった。
魔物との遭遇、ライフラインやお店の発注システムの謎、神様、勇者、魔王、妖精、そして天使の存在。
異形が蔓延る見知らぬ地で、騎士団のランドルフやトレジャー・ハンターのエリオット等、様々な出会いを経て成長して行くサオリ。
やがて天使を味方につけ、天使の羽根ペンを手に入れたサオリはこの世界で生きる術を見つけたかに見えたが、
魔王アランの存在と、この世界の『魔王一年ルール』に巻き込まれて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる