アイドル・インシデント〜偶像慈変〜

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第83話「神の御業見せる時!恋の完全聖転換!」

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 中央区域からの脱出を試みる和斗達の前に妨害せんと石動聖愛と供逝血病が現れる。
 聖愛は日輪の系譜のアイドル因子を宿す姫村和斗を連れ去ろうと和斗へ襲いかかり両者の刃が衝突する。

 ――――――――――
 和斗と聖愛は約半年間の間行動を共にしてきた八番隊の仲間である。故にお互いの手の内は割れている。互いの癖までも把握した上での戦況は拮抗していた。和斗は聖愛の振るう太刀。『ヴェノム』から滴る毒液に注意しつつも攻めの手を崩さず刃を振るい続ける。

「お前は一体どうしちまったんだよ聖愛ぁ!!」

 和斗は大刀結牙ゆいがから斬撃による衝撃波。「無頼音淘ぶらいおっと』を繰り出すもその乱れた情緒から放たれた技は隙も生じており聖愛は難なく回避し即座に和斗の顔面を蹴り飛ばす。
 口から流れ出る血を吐き飛ばし和斗は聖愛へ問いかける。
 
「……ライアちゃんはどうした。気配を感じねぇぞ」

「さぁ?……何してんだろうな」

 聖愛はライアの呼びかけを一歳無視し奥底まで封じ込めていた。アイドル因子との絆、信頼により力を発揮する奏者の特性上、相棒であるアイドルへの拒絶は力の運用そのものを停止させる本来ならば悪手でしかなく力の抑制に他ならないが今聖愛が使役している力の大半はアイドル因子による物ではなかった。聖愛の指には禍々しい邪気を纏った指輪が装着されていた。

「その趣味の悪りぃ指輪はなんだ」

「アイドルじゃなく憎愚の力を宿した宿幻輪らしい……宿憎輪しゅくぞうりんとでも呼ぼうか。俺も詳しくは知らないが……悪くない気分だ」

「……何がお前をそうさせちまったんだよ。こんなのお前らしくねぇぞ!目覚せよ!!」

「知ったような口を聞くな、これが本来の俺だ。お前らの前ではいい子ちゃんぶってただけにすぎない。所詮俺は誰かを傷付け虐げる事しか出来ない哀れな存在なんだよ」

「どう言うこった」

「胡桃と母親があいつ血病に殺された」

「なっ……」

 言葉に詰まる。衝撃の余りなんて言葉をかけたら良いのか和斗はわからなかった。ただ茫然と続く聖愛の言葉に黙って耳を傾ける。

「俺の大切にしてた物は全て奪われ打ち砕かれちまった。誇りも信念すらも……ちやに気付かされた。俺は真っ当な道なんか歩けない。歩いちゃいけない人間なんだ。それだけの事を俺は彼女にしてきてしまった。俺はこれから先ちやに報いる為に生きていく。例えその先が道義に反する道だとしてもな」

「……俺は物心ついた頃には両親が他界してた。彼女だって出来た事はねぇ。だから母ちゃんや彼女が殺された悲しみがどんだけの物かよくわかんねぇけどよ。お前が盲目になってる事はわかるぜ」

「なんだと?」

「お前があの女に何して来たか知らねーけどな、大事な人間殺されてでも黙って言いなりにならなきゃ行けないくらいの事したってのか!?殺されたお前の母ちゃん達の想いはどうなるんだよ!母ちゃんも胡桃ちゃんも、きっとありのままのお前でいてくれる事を望んでるはずだろーが!!」

「一丁前に説教か?人として正しいかどうかなんて最早どうでもいいんだよ。何度も言わせるな……俺は誇りも信念も捨て去った。お前はただ地下アイドル繁栄の為の礎になればいいんだ!」

 再び二人は間合いを詰め衝突する。無数の斬撃が飛び交う中突如聖愛の背後から蠍の尾が出現し不意を突かれた和斗は左腕に毒を帯びた尾を刺されてしまう。
 途端に痺れが生じる。更に憎力を宿した宿幻輪の力によって想力の波長を乱す効果も秘められており完全顕現が封じられてしまう。

「これで陽菜ちゃんと交代は出来ない。奏者は致命傷や痛手を喰らっても完全顕現で一旦は凌げるからな」

「心配しなくても変わる気はねぇよ。今はそういう気分じゃねぇ」

 口では強がりを言う和斗であったが体内を駆け巡る神経毒に加え憎力を帯びた毒によって想力の乱れを引き起こされている状況は易々と見過ごせる物ではない。
 
(想像以上に頭がくらくらすんな……腕も痺れてきた。毒が回り切るまで時間がねぇ。こっちの手だって割れてる。隠し玉なんて大層な物もねぇ……どうする……っ!!)

 ――――――――――

『彼らは自らの存在を聖女へ変え、圧倒的な御業を駆使行使し憎愚達を殲滅し始めた』

 ――――――――――

 和斗は昨日の昇斗の話で出てきた完全聖転換の存在を思い出す。つい昨日まで欠片も知り得なかった強大な力。発現方法も至る過程もそもそもどういった物なのかも全く把握していない。だが今はすがる他に道はなかった。

「俺達の戦いにおいて最も重要な事。それは勝利のイマジネーション。絶対できるっつーポジティブシンキングだ」

「なに?」

「お前は今から伝説を拝む事になんぜ。今から俺が第三世代一人目の完全聖転換会得者になってやる……そのあたり俺の余りのクソ可愛い子ちゃんぶりに度肝抜かれて腰抜かせ!」

「はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 和斗はありったけの想力を捻出し全身へと流動させる。自分の内にある性転換のイメージと神秘のイメージ聖なるイメージを根こそぎイメージし想力と掛け合わせていく。

「無理だ。昨日の今日知っただけの存在だぞ。そもそもそこに至る為の特訓の最中だったんだろうが。その特訓すらも半ばでなれる訳がない」

「はああああああああァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 聖愛の言葉には一切聞く耳を持たず和斗は喉が枯れ果ねない程の叫びと共に想力を捻り出していく。確実に少しずつ闘気として顕になっていく。その想力量はこれまで聖愛が見てきた想力量を遥かに上回っており聖愛の定めていた限界量すらも超越する。

 (なんだこの馬鹿でかい想力は……いくらこいつが日輪の系譜を宿してると言えど……まさか本当にやってのけるってのか!?)

 圧倒的な想力による圧を前にしてあり得ないという最前提が少しずつ崩されていく。聖愛に数々の可能性を、本当に成し遂げてしまうのでは無いかと想起させてしまうだけの熱と圧が和斗からは発せられていた。
 それ故に動揺から生まれた隙を和斗は見逃さなかった。確実に一撃を叩き込めると確信をついた今結牙を構え最大速度で間合いを詰める。

(!!変わってない!?)

「やっぱ無理だったよ!!!!」
 
(ブラフっ!!)
「しまっ……!」

限界突破無頼音淘マキシマ・ブライオット!!」
 
 ドゴオオオオォォォ!!!

 木々は激しく揺れ大地すらも振動させる強力な一撃が超至近距離で放たれる。死に物狂いになりながらも放たれた渾身の一撃一撃だったが確かな手応えは感じず。聖愛の身体を見ると斬り込んだ身体はゲル状と化しておりダメージは与えられていなかった。

「俺の宿憎輪に宿ってるのは最古のサソリ。ドリコフォヌス。水中生活を送っていたこいつの特性と俺の想力も合わせて身体をゲル状に変える能力へ昇華させた。あとはお察しの通り……詰みだ」

 聖愛の左腕から毒を帯びた管。アシッドチェーンが現れ和斗の首を締め上げる。想力がすっからかんとなった和斗は一切の抵抗が出来ずそのまま締め上げられる。

 「ぐっ……!!」

 更に右足にも憎力を秘めたアシッドチェーンが巻き付いていく。そのまま標的を容赦無く突き刺すようにして繰り出される強力な足刀蹴り。刺麝滅突しじゃめっとつが直撃し和斗は甚大なる衝撃と共に蹴り飛ばされ幻身も解除されてしまう。

「がっ……ぁぁ……」

「そのまま動くな」

 (や、やべぇ……これはマジでやべぇぞ……!ピクリとも力が入らねぇ!)

 ――――――――――
 想武島 中央区域

 一方グリプトドンの装甲により渾身の一撃を防がれてしまった輝世達樹もまた劣勢を強いられていた。二人分の想力コントロールもままならない状況下の中で防戦一方の戦いとなってしまい必然的に焦りも生じてしまう。
 魔虞無は達樹の足を掴み取り豪快に地面へと叩きつけられそのまま放り捨てられ地面に這いつくばる。

「う……動け……ねぇ……!」

「ちょこまか逃げ回りやがって……でもまぁここまでだな……っ!?」

 達樹と和斗共に致命傷を負ってしまい身動きが取れない中でとどめの一手が迫る絶体絶命の窮地に立たされる二人であったが突如鳴り響いた破裂音。
 その正体は中央区域を囲っていたアンチメタフィールドが決壊した音でありそれは隊長達の抑制制限がなくなったことを意味する。

「ちっタイムオーバーか!」

 身動きが取れるようになった隊長達はそれぞれが赴くべき場所へ向かい達樹の元へ最愛恋が駆け付ける。アンチメタフィールドの崩壊から余りの一瞬の出来事が故に魔虞無は反応ができず恋の拳をモロに顔面にくらい殴り飛ばされる。

「恋さん!!」

「簡潔に状況を説明しろ」

「隼人がやべぇんだ!俺よりも隼人を優先してくれ!」

 遠くに微弱に残留しているアイドル因子の気配を感知し隼人の居場所を特定する。
 真っ先に向かおうとするも魔虞無の最優先事項は隼人の強奪であり必死の形相で即座に隼人の近くへと高速で移動する。

「そいつを囲ってるマグマはお前のだな。10秒やる。今すぐ憎力操作を解いてその男を解放しろ。素直に言うことを聞けば金玉引きちぎるくらいで勘弁してやる」

「俺達は緻密に練り上げられた計画の元暗躍してこんな敵の主戦力がわんさか集まるような場所へ敢えて来てる。こんな風に万が一の状況下に置かれたとしても計画に差し支えないがない程度には対策はしてんだよ」

「霖雨!!」

 魔虞無がそう叫ぶと上空に一人中世的な顔立ちの男がいつの間にか現れていた。

 (新手かよ!どんだけ潜んでやがんだ!!)

「外道錬金・ストック50体を対価にし迷界渦を生成しました」

 そう霖雨と呼ばれた男が機械的に呟くと魔虞無達の背後にブラックホールが現れ魔虞無の身体は徐々に飲み込まれていく。

「ここは引かせてもらう。流石にあんたらとやりあうのは分が悪すぎるんでな」

 漆黒の渦に隼人を抱えて共に消えゆく魔虞無を逃すまいと恋は瞬足で詰め寄る恋の攻撃が届く寸前に渦は勢い良く二人を飲み込んでしまう。

(ちっ……まずった……!)

「てめぇ!!待ちやがれ!!!」

 達樹の叫びも虚しく完全に魔虞無と隼人の消息が絶たれてしまう。更に渦の中へ半身身を委ねつつも霖雨と呼ばれていた男は憎力を大幅に再度捻出しだす。

「これはほんの置き土産です。あわよくば幾人か死んでくださると助かります」

「!?」

 男は漆黒の渦からストック100体の憎力を帯びさせる事で憎愚として蘇った故人アイドルを召喚しそれらを無理やり結合し始める。
 もがき苦しむ悲痛な叫びと共に男女の肉体が無理くり一個体へと集約されていく。それらは膨大な憎力を放ちながら絡み合っていき人の形を大きく逸脱した一体の悍ましい異形の憎愚へと変わり果てる。

「オギャオォォォオオオォォォン!!!!!」

「な、なんだよこれ……!」

「外道錬成・盡䖸ノ連成・擾隷不妖塊じんがいのつらなり・みだれふようかい

 盡䖸ノ連成を錬成し霖雨は漆黒の渦と共に消え去る。
 盡目の前に現れた巨大は全長約50m強にまで達し、100人分の故人アイドルに秘められていたが憎力も一つに掛け合わされておりその憎力は達樹がこれまで相対してきた敵の比にならない。その圧倒的なまでの憎力量と見ただけで嫌悪感を湧き立てさせられる禍々しい見た目に達樹だけでなく他の奏者達も圧巻されてしまう。
 
(なんで威圧感だ……!こんなもん怪獣じゃねぇか!!さっきの奴の比じゃねぇ圧だ!身体が動かねぇ……何もされてねぇのに死を極限にまで感じさせられる……!!必死に抗おうとしても心の底からビビっちまってる!!)

 達樹が目の前の巨獣に完全に畏縮してしまっているのは表情から見てとれた。疲労と恐怖心から戦闘はままならないと判断し恋は達樹の側は歩み寄り優しく諭す。
 
「お前はここにいろ。あいつは俺が処理する」

「で、でも!大丈夫なのかよ!あいつの憎力……とんでもねぇぞ!!いくら恋さんでも!!」

 達樹は恋の強さは十分理解しているつもりだった。うちの隊長が最強だと疑う事がなかったが目の前の敵の強大さに圧巻されてひまい勝つビジョンを見失ってしまっていた。あの恋であったとしてももしかしたら負けてしまうのではないか。殺されてしまうのではないかという一抹の不安と絶望が脳裏を支配する。
 そんな恐怖に引き攣った顔で不安そうにする達樹に対し恋は自信満々に力強く断言する。

「大丈夫。俺は勝つから。安心して待ってろ」

 そう伝えて恋は宙高くへと飛翔し盡䖸ノ連成と相対する。
 盡䖸ノ連成は殺意を剥き出しにして今にも襲い掛からんと目を血眼にして恋を視界に捉えていた。

「丁度いい機会だ。お前らに見せといてやる。お前達が辿り着くべき奏者としての最高到達点……完全聖転換を」

 恋の想力がとめどなく上昇していく。想力の高まりを感じ取り盡䖸ノ連成はドスドスと地面を震わせながら地を移動し莫大な両手で恋を握り潰す。

「恋さん!!」

 圧死させられたかと思った次の瞬間囁くような一言が恋から発せられる。

「聖転」

 恋囲んでいた盡䖸ノ連成の両手は一瞬にして白炎と共に塵となり消し飛ばされる。盡䖸ノ連成は激痛のあまりうめき声を上げながら後退りする。

「れ、恋……さん?」

「あー久しぶりに聖転したけどやっぱ違和感半端ないなこれ。とっとと終わらすか」

 白炎と共に現れたのは白髪ロングヘアと眼と心臓部に白炎を灯した麗わしくも気高い見た目をした女性の姿だった。どこからどう見ても女性の姿だがその見てくれから達樹は馴染み深さを感じ目の前にいる女性は最愛恋だと確信する。

「あの野郎聖転までしやがって……一人でやっちまう気かよ」

「後5秒ってとこだな」

 一海と博也は恋の張り切り用を見て身を引く。他隊長達も討伐へ赴くつもりだったが完全聖転換をした恋に任せる事にして微顕現を解除し見守る事にする。

「ウギャギャオオオオォォォォ!!!」

 盡䖸ノ連成は雄叫びと共に憎力を消費して両手を修復する。そして怒りを露わにし恋を無惨に握り潰そうと襲い掛かろうとした次の瞬間完全聖転換した恋が目前に迫っていた。

「ウギャ!?」

 目の前にそびえ立つ巨体に一切恐れる事なく堂々と恋は敵を見据える。
 そこから容赦無く放たれたのはなんて事ないただのデコピン。デコピンは盡䖸ノ連成の額へと直撃し盡䖸ノ連成は絶大な衝撃に耐えきれず一瞬にして粉々となり消滅した。

 無事超巨大憎愚を難なく撃破した恋は完全聖転換を解除し達樹のそばへ舞い降りる。

「憎力はもうここ周辺からは一切感じない。一旦本部に戻るぞ」

「は、はい!」

 恋の圧倒的な強さを目の当たりにし普段ろくに使わない敬語についなってしまう達樹。
 恋と共に本部へ戻ろうとした矢先上空から恋を呼ぶ声が聞こえてくる。声の主は男でありオレンジ髪に一本の刀を腰に携えていた。

「恋さん!!」
  
「!!お前……日向か!?」

 ―――― to be continued ――――
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