異世界でラム肉やってます

園島義船(ぷるっと企画)

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「牧場を拡張しよう」編

三十六話めぇ~ 「モンスターを仲間にしよう」

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「シゲキさん、秒殺でしたね」
「そりゃそうだよ。だって相手は肉食獣だもんな」

 冷静に考えてみれば子供とはいえ相手はガルドッグ。
 いわば生まれながらの天然の狩猟犬だ。
 一方の俺はヒツジ。そもそも種族が違う。

 しかも牧場にいるときは装備を外しているので丸腰だ。
 素の能力はそんなに高くないし、そうなれば所詮ヒツジ。
 ヒツジがいかに弱いかはクマーとの一件で周知の通りだ。

「オヤジ殿、申し訳ない」
「気にするな。お前は強い!!」

 強いのは良いことだ。
 だって、俺より強いってすごくね?
 それって超絶戦力アップってことだもんな。

 俺は良い息子を持って幸せだ。

「オヤジ殿は美味しかったです。特にお腹が」

 食べたの!?
 俺が死んでいるあいだに食べたの!?

 リーパぁあああああ!
 監督責任んーーーーー!!
 ちゃんと見張ってろよ!!

「あっ、ラム肉ありがとうございました」



 あんたも取ったんかーーーーーい!?
 もう誰も信じられないよ!!


「私の記憶違いでなければ、その子は普通のガルドッグより強いです」

 ん? そうなのか?
 んー、たしかに俺が戦ったガルドッグより強い気がするな。

 普通の肉食動物が噛み付くにしても、せいぜい窒息死を狙って喉を圧迫するくらいだ。
 それをこいつはいきなり噛み千切った。
 俺としては最低の気分だったがそれだけ強いってことだ。

「これもシゲキさんの能力だとすればすごいことです。もっとデータが欲しいですね」

 リーパのやつ、なんか食いつきが違うな。
 めっちゃ観察してるぞ。

 恐ろしいことにこの子も自分の野望には実に素直だ。
 ぷるんは自由に楽しみたいという感じだったが、リーパは確実にのし上がろうとしている。その差かな。

 何にせよこれが初めてだから何もわからない。
 説明書とかないしな…

「シゲキさん、ステータスは変わってます?」
「あっ、忘れてた」

 そういやスキルを覚えるとステータス蘭に増えるな。
 もしかしたらあるかもしれん。

 …なんだかリーパが当たり前にステータスとか言い出すと、もうこの世界ってなんなんだろうとか思うが、あまりツッコまないことにしよう。

 そしてステータスを調べてみたら「白いウ○コ」の下に何か追加されていた。
 つーか、このスキル名は何とかならんかよ!!
 ぷるんがいたら歯止めが利かなくなるぞ!!

「シゲキさん、ウンコの下に何かあります」
「だから伏字!! 真ん中は○!!」
「ウ○ンコですか?」

 ちがーーーーーーう!!!
 それだと人の名前みたいになってるじゃねえか!!
 ほんと小学生みたいな真似はやめようぜ!!

「私、七歳ですけど」
「それはそれで怖いよ!!」

 そうか、リーパは七歳だったか。
 その歳でヒツジを捌き、野望を抱き、ワルサーP99を操るとは実に恐ろしい。

 ぷるんといい、なんて才能だよ!!
 この世界の女は全員鬼か!?

「ヒツジ4というのが追加されていますね」

 自分では押せないのでリーパに押してもらう。
 ちくしょう、このシステムも納得がいかん。
 どうして俺の蹄では押せないんだ!!

「シゲキさん、鼻息が不快です」

 不快とか言うなよぉおおお!!
 幼女に言われるとすげーショックだよ!

 「きゃっきゃっうふふ」的な幼女と戯れる俺の夢はどうなったんだ!?
 ちくしょぉおおおおおお!!

「発情期ならメスヒツジを用意します。繁殖しましょう」

 繁殖!?
 俺ってもうエロを通り越して繁殖の域なの!?

 そもそもエロとは繁殖のためにあるものなのだから、なんらおかしくはないが…
 俺、このままだとずっと独身なのかなぁ!

 
☆スキル「ヒツジ4」

 モンスターを支配下に置ける。支配下登録されたモンスターは覚醒モードに入り、能力にプラス補正が入る。レベルによって支配下に置けるモンスターの数が変化。


「うおおおおおお!! 本当にそうだった!!」

 俺のスキルにはっきりと書いてあるぅうううう!!
 俺、スゲー!!
 モンスター仲間にできる能力手に入れたどぉおおおおお!
 しかもガルドッグは犬系だし、気分はドラクエ5だ!!

「あっ、じゃあリボンつけましょう!」
「おっ、気が利くな!」

 そうそう、定番のリボンだよ。
 やっぱりあれがないと気分が出ないもんな!!

 いわゆるビアンカのリボンってやつだ。
 俺はもうビアンカ以外選べねーけどな!
 あの展開で裏切るのは無理だろう。俺には無理だったよ。


「じゃあ、つけますね」


 ガチョン。
 ブスー


「オヤジ殿とお揃いとなりました」

 ちょーーーーーーーーーーーー!!
 それは違うぅうううううう!
 それはイヤータグじゃねえかあああ!!

「二人とも、よく似合っていますよ」
「めっちゃ家畜だよ! 今この瞬間に確定されたよ!」

 リーパめ! めっちゃさりげなくガルドッグにもイヤータグを打ち込みやがった!
 これ完全にぷるん牧場の家畜の証だよ!!
 油断も隙もないな、ほんと!!

「ところで名前がないと不便じゃないですか?」

 ああ、そうだな。
 ガルドッグってのは種族だから、ちゃんとした名前が欲しいな。

「ウスノロはどうですか?」
「なんでそうなった!?」
「ヌケサクにします?」
「全部メタルマックスじゃねえか!」

 それ全部バトー博士のあだ名シリーズだよ!
 駄目、リーパに任せると危険な感じになる!!

「そうだな…ファングとかでいいんじゃないか?」

 どうだ、カッコイイだろう?
 俺が荒ぶる牙だから、やっぱりそういう感じがいいよな。

「では、ファンタにします。決定です」

 えーーーー!?
 俺に選択権ないの!?

「仕方ないです。シゲキさん、私の支配下にありますから」

 じゃあなんで訊いたんだよ!?
 期待もたせるなよ!!

 って、俺はやっぱりリーパの支配下にあるのか。
 ぷるん牧場にいる限り、俺の自由って皆無だよな。

「オレンジ味とグレープ味、どちらも捨てがたいです」

 そっちのファンタ!?
 じゃあ、俺のファングってまったく関係ないじゃん!!

 そういやファンタはもう十何年飲んでないな。
 俺が飲んでいた頃はまだ缶だったからな。
 最近のはペットボトルみたいだな。なんかイメージが湧かないが。

「それじゃ、ファンタのステータスを出しますね」


□名前 :ファンタ
□職業 :ガルドッグ
□レベル:1
□HP :15
□MP :5

◇攻撃力:21
◇防御力:12
◇素早さ:22
◇命中 ;4
◇回避 :13
◇装備
■頭  :乳歯の牙
■胴  :黒い毛皮

☆スキル
「噛み裂き」:動脈を噛み切って大量出血させる


 うおお、モンスターにもステータスあるのか!!

「つーか、俺より強くね?」

 基礎ステータスが異様に高いのだが…
 それも相当な強さだぞ。

「でも、装備の蘭が少ないですね。人間とは違うみたいです」

 おっ、たしかに。
 これを見ると、おそらく武器と防具が一つずつって感じだな。
 それに比べて俺は各所に装備が可能だ。

 なんというか準キャラみたいな感じだな。
 装備は限定されるけど、素のステータスは高いみたいな。

「ファンタもちゃんとパーティーに入れられるのか?」

 ヒツジがリーダーだと二匹まで入れられるんだっけ?
 でも、そうなるとぷるんが復活したら枠が少なくなるな。
 あいつは絶対譲らないだろうし…

「それはヒツジだけの話ですね。モンスターは別枠みたいです」

 そうなのか!?
 それだとありがたいな。

 って、どうしてわかった?

「スキル蘭に続きがありますよ」


☆スキル「ヒツジ4」

 モンスターを支配下に置ける。支配下登録されたモンスターは覚醒モードに入り、能力にプラス補正が入る。レベルによって支配下に置けるモンスターの数が変化。
 なお、モンスターは支配者の管理下に置かれるので特別枠として扱われる


 くおーーー!
 そうか、リーパは人間なのでスキル蘭を自由に見れるんだ!
 人間だけの特殊能力、いや、指を持っている生物の特権だな!!

「スキル名は変えます?」

 おお、そうだった!!!
 指があればスキル名も変えられるんだ。
 前の変更は酷かった。ぷるんに好き勝手されちまったもんな。

 だが、リーパならば大丈夫だろう。
 まあ、適当に変えてくれよ。
 普通に考えれば「モンスターを仲間にできる能力」だが、これだと長いしな。

 んー、何がいいかな。
 クローディアでもいいんだが、女の子っぽいし…
 なんか動物に愛されてるって感じの…

「『ムツゴロウさん』にしておきました」

 いやぁあああああああああ!!
 その名前はらめぇえええええええ!!
 たしかに愛されてるけど、それはらめええええ!

「どうしてですか? ベストチョイスですよ」

 そりゃたしかにいい感じに突っ込んだが、その名前は危ない。
 俺は個人的にムツゴロウさん大好きだったよ。
 あんなクレイジーで優しい人はいない。

 だが、やはりライオンに指を食いちぎられたのは衝撃だった。
 これって俺も同じ立場になるみたいで怖いじゃんかよ!!

「酷いです。ムツゴロウ愛を貫くべきです」

 そこまで愛してねーよ!!!
 というか、もう完全に変える気ねーじゃねーか!!
 横暴だよ!!

「わかった。それはいい。せめて白いウ○コだけはなんとかしてくれ!」

 もうムツゴロウさんでいいよ。
 それよりもっと問題なものが放置されている。
 それをなんとかしてくれ!!

「『バリウム」にしておきました」

 そっちでキターーーーー!
 意外な方向で攻めてきやがった!!

 バリウム飲んだことないけど、最近じゃあまり良くないって話だな。
 そりゃ白いう〇こが出る段階でやばいよな。
 便秘になるとかも聞くし。

「じゃあ、決定ですね」
「やはり俺の意見は聞かないんだな」

 しかしリーパのやつ、俺の意見に乗る様子もなく淡々と変えるな。
 これはキャラの性格相当出てるぞ。

「それで今後の予定ですが、これからはシゲキさんの強化が最優先です。そしてジープを手に入れてください」

 そうだった。ジープだ。
 足回りを強化しないと次の町まで行くのは大変そうだ。

「仮に手に入れても俺はヒツジだから運転できないよな。どうするんだ?」
「私が運転してみます」

 ううむ、俺よりはましだとは思うが…若干不安だな。
 とはいえ俺もリベンジがしたい。
 あいつには大きな借りがあるからな。

「それと私以外の使用人も雇って少しずつ生産体制を整えましょう」

 リーパが俺の冒険についてくれば、そのぶんだけ牧場が手薄になる。
 たしかにもっと使用人は必要だな。
 武器やアイテム職人も自前のほうがいいみたいだし。

「すべてはシゲキさん次第です」

 重い。実に重い言葉だ。
 だが、俺がやるしかないのだ。
 中二にして一家の大黒柱になった気分だよ。

「ジープを倒すには準備を整える必要がありますね。今後の課題はそれです」

 そうなんだよな。
 ちょっと普通のやり方じゃ倒せそうにないよな。
 あのぷるんだって正面からじゃ駄目だったし。

 しかし、今の俺にはムツゴロウさんという能力がある。
 これを上手く使えば打開できるんじゃないだろうか。

 …やっぱりこの名前は厳しいな。ちくしょう!


 その後、ファンタと一緒にアイアムタウンに向かった。
 ファンタの装備も整えたいしな。

 が、その途中。

「オヤジ殿、ビビルンです」

 ファンタがビビルンを発見した。
 さすが犬というか相手が気がつく前に発見できた。
 これは地味にすごい能力なのではないだろうか?

「ちょうどいい。やつを使役しましょう」
「ううむ、できるのか?」

 思えばモンスターを仲間にする条件がいまだ微妙だ。
 一応、生まれたての子供を手に入れれば大丈夫なのは立証済みだが、そんなシチュエーションってなかなかないよな。

 しかもビビルンって言葉発しないしな。
 果たしてどうなるのか。

 いや、こんなところで立ち止まるわけにはいかない!!
 ええい、ままよ! 突撃あるのみだ!!

「いくぞ、ファンタ!!」
「お任せください!!」


 ファンタの奇襲攻撃

 ガブーーー!
 ビビルンの触角を噛み千切った

 ビビルンはショック!
 のた打ち回っている


 うおーーー、いきなりやりやがった!!
 最初にそこを狙うとはわかってやがるぜ!
 素材もゲットしちまうとは!!!

「もぐもぐ、まずい。ぺっ」

 触覚がズタズタになってるぅうううう!!
 これじゃ売り物にならないよ!
 やっぱり子供だ! 全然わかってなかったっぽい!!!


 ビビルンは触角を失った。
 ビビルンの正義の心が戻った。


 なにこの表示!?
 え? なに? どうなったの!?
 ビビルンの触角って悪か何かだったのか!?

「ビビルビルビルビビルンパ」
「は?」

 ビビルンの目が輝いたと思ったら、急に何かしゃべり始めた。
 人間のように高度な喉があるわけじゃないので、何か振動に似た言葉だが…

「ビビルビルビルビビルンパ(酒くれ)」

 長い!!! 無駄に長いーーーーー!!!
 いやすまん。ツッコむところを間違えた。

 だが、文字数がおかしい!!
 たかだか酒をくれという言葉を発するのに、この文字数は多すぎるだろう!
 こいつらの言語ってどうなってんだ!!

 てか、ビビルンの言葉もわかっちまったよぉおおおお!!

「おい、酒をやれば仲間になるのか?」
「養育費なんて払ってられるかよ。へっ、ばーろー」


 ちょーーーー!!
 このビビルンって子持ち!?
 しかも離婚してんのかよ! やべえよ!

 それにまた普通にしゃべってるぅううう!!


 「ビビルビルビビルビビルビルビビルビルビルビビルビルビルビビルビルビルビビルビルビビルビビルビルビビルルビルビビルンパンパ(養育費なんて払ってられるかよ。へっ、ばーろー)」

 俺が悪かった!!!
 すまん、全面的に悪かった!!
 だから普通にしゃべっていいぞ!!

「嫌なことを忘れさせてくれるなら地獄まで付き合う」
「…そ、そうか。酒はあとでやるから仲間になるか?」
「ああ、借金取りに追われるのはもう嫌だからな」



 パパーン


 シゲキはマダオを仲間にした。






 名前がやべぇええええええ!!

 田中さん臭がすごいするよぉおおおおお!



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