異世界でラム肉やってます

園島義船(ぷるっと企画)

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「ここは異世界だよ」編

二十三話めぇ~ 「牧場を買おう」

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「ねえ、どうして死んだの?」
「俺も想定外だった…」

 どうやら俺のスキル「餅ネタ」なんだが、言葉で発する以外にも発動条件があるみたいなんだ。
 その一つが前回のあれ、「次回予告の振り」らしい。

 あれやると完全にサザエさんだと認識され、自動的に発動するらしい。
 くそっ、完全にもてあそばれているぜ!!

 きぃっ! 悔しいーーー!!

「死に方にもっとひねりが欲しいね」

 だからネタじゃねーよ!
 こちとら毎回苦しんで死んでいるんだぞ!
 文章だと一行だけど「んぐっ! んんーーー! グルジィ!」と喘いでいるのだ。

「大変だよね」

 なにその発言!! 完全に他人事だよ!
 …今気がついたのだが、俺が苦しんでいる間、こいつはただ見ているだけのような気がする。

 普通、救助とかするよな。
 せめて「大丈夫!?」とか言うはずだ。
 だが、ぷるんはただ死ぬまで待っているという実にシュールな光景が見られるだろう。

「ちゃんと名前叫んでいるじゃん」

 今まで無表情で何もしなかったやつが、死んでから急に慌てるのっておかしいよ!
 絶対に変だよ!

「ネタの最中は触れないのがマナーだもんね」

 だからネタじゃねーよ!
 これもう完全に一発屋の終わりのころの兆候だよ!!

 売れた当初は決め台詞やっただけで爆笑だったのに、今では「あはは、すごーい。やっぱり生だと違いますね」くらいの冷静な対応される感じだよ!!
 俺としてもこのオチは不本意なので、これからは油断しないでおこう。


「なあ、牧場買うってもよ、そんなの買ったらずっと動けないんじゃないのか?」

 そう。今回は牧場を買おうぜって話の続きだ。
 家というのは実に難しいものだ。

 賃貸ならば何かあってもすぐ引っ越せるが、買ってしまうとなかなか身動き取れない。
 新築買った直後に地震で崩壊とかマジ泣けるよな。
 保障がなかったらもう泣くに泣けないくらいつらい状況になる。

 問題は、これから冒険とかするなら家があるのは邪魔じゃないかってことだ。
 それともルーラみたいな移動手段があるのか?

「んー、ルーラみたいなのはないね。でも、大丈夫だよ。任せてよ!」
「俺は信じない!!」
「えー、なんで?」

 今まで何度もぷるんを信じてきた。
 だが、そのたびに裏切られてきた!!

「結果的には良かったじゃん。お金も入ったしサンドシャークも倒したし」

 結果はな!
 たしかに結果だけ見れば得をした!

 だが、毎度それに巻き込まれる俺は散々な目に遭ってきた。
 どうして信じられようか!
 いや、信じられない!

「じゃあ、行こうか」

 無視ーーーー!?
 完全に無視されたよ!

 そして何事もなかったかのように歩き出すぷるん。
 くそっ、俺の存在を認めさせてやりたい!
 あの尻に俺のドリルを突き刺してやる!

「うぉおおーーーー!」


 ドドドドドド
 シゲキはぷるんの尻に突撃した

 ガッ
 蹄が地面の隙間に引っかかった。

 ズサーーーー
 ボキッ!

 シゲキの足は折れた


「いたぁぁあーーーーーーいい!」

 足がぁあーーー! 足がぁぁーー!
 足が折れたぁぁーーー!

「シゲキ君、何してんの。行くよ」
「待ってくれ! 足が折れた!」
「またまた。新しいネタでしょう? じゃあ、行くよ」

 待ってぇえええええ!!!
 違うの! 本当なのよ!!
 本当に足が折れたからぁあーーー!

「まったくシゲキ君はキモイな」

 キモイッーーー!?
 そこは「シゲキ君は面白いな」だろう!?

 待てっ! いたっ、痛い!!
 待ってぇえーーーーー!


「お前は鬼だ!」
「転んだの自分じゃん」

 それはそうだが、本当に待ってくれなかった。
 俺は一人になる寂しさから必死に逃れるために折れた足を引きずって追いかけた。

 ようやく追いついたのがここ、町を出てけっこう道を歩いた場所である。
 この哀れなヒツジをどう思う?

「よく私の足跡わかったね。匂い嗅いだの?」

 聞きました、この言葉?
 まあ、こういうやつだってわかっているけどさ。
 へっ、どうせ俺は孤独なヒツジ、ロンリーシゲキさ。

「なんかテロを起こしそうだね」

 だから際どいネタを出すなよ!
 テロなら十二英雄伝だけで十分だよ!

 と、RD事変長くなってすまんな。
 あれだけで百万文字超えるの確定している。
 …まだ序章ですらないのだが。

「シゲキ君、いくら作者に媚売っても、作者ネタはのちのち編集で削除されるからね」

 えええええーーーー!?


「あっ、見えたよ。あそこだね」
「ん? あれってもしかして…」

 アイアムタウンを南に歩いていくと、ぷるんが一軒の家を指さした。
 さきほどから牧場はずっと広がっていたのだが、ようやく着いたその場所は見たことがあるところだった。

 ここは…

「あっ、ぷるんさん、こんにちは」

 家畜の世話をしていたリーパが挨拶してくる。
 そうだよ。見たことあると思ったらリーパの家じゃんか。
 どうりで周りの景色にも見覚えがあったと思ったよ!

「まさか、牧場ってリーパの牧場か?」
「うん、そうだよ」

 幼女フラグキターーーー!
 なるほど、それはいいかもしれん!
 これなら読者のみんなも納得だよ!

 全然関係ないけど、リーパは俺に挨拶してくれなかった。
 うん、全然関係ないけどさ。
 関係ないけどさ。

「シゲキさんもこんにちは」

 うっほほーーーーーーい!
 こんにちはーーーー♪

 うほっ、挨拶してくれたぞ!
 やっぱり幼女は可愛いなー!

「あっ、ちょっとこっちに来てください」

 ほほ? 何かな?
 もしかして何かフラグかな?

 悪いが俺は幼女は愛でるたちでな。
 みんなが期待しているようなエロい展開にはならんよ。

 まったくけしからん。


 ドサッ
 シゲキは横にさせられた

 ジョーーージョジョジョーー
 ザッザッザッ

 シゲキは羊毛を刈られた
 シゲキは3のダメージ


 刈られたーーーー!!!
 何かいきなり毛を刈られたーー!

 イタッ! しかもイタッ!
 このバリカン、めっちゃ刃が剥き出しだよぉおおおお!
 かすってる! かすってるから!!


 ザッザッザッ
 シゲキは羊毛を刈られた

 ザクッ

「あっ」

 シゲキは5のダメージ


 いったーーーーーーーい!!
 めっちゃ抉った!
 バリカンが肉を抉ったーーー!!
 今「あっ!」って言った! 完全にミスだよ!

「すみません、失敗しちゃいました」
「シゲキ君、ほっそりしてよかったね」
「ぷるんさん、ありがとうございました」
「シゲキ君、喜んでいるからね」
「シゲキさん、よかったですね」

 噛み合ってないよーーー!!
 全然会話の意味がわからないよ!

 二人で勝手に納得しちゃってるし!
 というか、どうして刈った!?

「けっこうモコモコしていたので。あまり多いと危ないんですよ」

 ヒツジの毛も増えすぎると健康上問題が出るそうだ。
 自分じゃわからないが、俺もけっこうモコモコしていたようだ。
 リアップとか使うしな。

 そうそう、もし俺のリアップ時の格好がどんな感じか見たい人は、実在のシュレックという名前のヒツジを見てくれ。
 ヒツジが六年間毛を刈らないとどうなるかがわかるだろう。

 たぶん検索すれば出ると思うが、かなり笑えるぞ。
 毛刈りの動画もあるのでぜひ見てくれ。

「うん、いい毛刈りの腕前だね。これなら雇えるよ」

 いや、かなりミスっていたぞ。
 俺なんてもう相当ダメージくらった。

 リーパのバリカン、イヤージョー並みのパワーだったんだが。
 もう再生したからいいけどさ。

「リーパちゃん、ごめんね。毛がちょっと臭いでしょう」

 俺の毛!! 俺の大切な毛!!
 臭くない!

「ヒツジ臭いです」

 ヒツジだからな!!

「ちょっとイカ臭いです」

 すまん!!!


「リーパちゃんの牧場を買い取るつもりなんだけど」

 ようやくにしてぷるんが説明する。
 そもそも本題はこっちだ。

「本当ですか!? 嬉しいです! でも…」

 リーパは嬉しそうだが少しうつむく。
 どうしたんだ? 何か問題があるのか?

「お父さんが残した借金が二百万あって…」

 お父さーーーーーん!
 あれだ、丸太祭りで下敷きになって死んだお父さんだ。
 はっちゃけただけでなく借金まであったのか!

 やっぱり牧場経営は大変なんだな。
 これを聞くと尻込みしそうだ。

「お父さんが買った丸太の借金です」

 何買ってんの、お父さん!?
 そんなに丸太祭りに勝負かけてたの!
 もうやめようぜ! 家族に迷惑かけすぎだよ!!

「丸太二十本買ったので…練習用に」

 完全に楽しみだったんだよ!
 祭り、めっちゃ楽しみにしてたんだよ!
 それで死んだら本当に報われないけどな。

「キン肉ドライバーの練習に…」

 そっち!?
 お父さん、悪魔将軍とでも戦うつもりだったの!?

 小学生の頃、キン肉マンの技をかけるのが流行ったんだよな。
 だが、あれは相当危険なので真似をしてはいかん。
 キン肉バスターだけでもマジでやばいぞ、あれ。

「リーパちゃん、大丈夫。お金はあるよ」
「でも、その他の経費を入れたら四百万に…」

 リーパちゃんさ、普通に万って言ってるよな。
 ゴールドどうなったの?

 ねえ、この世界の通貨ゴールドじゃないの?
 そこはもうツッコんじゃいけないの?

「でも、その他の経費を入れたら124523.532ゴールドに…」

 わかりにくい!!!
 なんかすごくわかりにくくなった!
 やっぱり万でいいや!

「シゲキ君、いいよね?」
「幼女は神だ!!」

 即決である。
 幼女ならば受けもいい。必ず元は取れるだろう。

 ということで、リーパの牧場は俺たちが買い取ることになった。
 リーパ、これからの働きに期待しているぞ。


「あれ? 黒サイはどうしたんですか?」

 気がついちゃったよぉおおおおお!
 そこに触れちゃったよ!!

 ずっとその話題に触れないようにしていたのに感づいちゃったよ!
 そりゃな、形見だもんな。気づくよな。

 ど、どうするよ、ぷるん!
 何とか誤魔化さないとまずいぞ!
 売っちゃったとか言えないよな。

「ああ、あれはシゲキ君が食べちゃったよ」

 無理ぃいーーーーー!
 その誤魔化しは無理がありすぎる!
 もっと考えてから言おうぜ!

「ウ○コがついたから食べちゃったんだ」

 全然つながらない!
 原因と結果がまったくつながってないよ!

 それだと俺がただの変態みたいじゃないか!
 絶対に騙せないよ!

「それじゃ仕方ないですね」

 納得する要素が一つもないぃいいいーーーーーーーー!!!
 なんで納得しちゃったんだ!
 どう考えてもおかしいじゃねえか!!

「シゲキ君の口に近寄らないほうがいいよ。汚いから」

 ウ○コ食べたヒツジのレッテル貼られたーーーー!
 小学生みたいなレッテル貼られた!!
 嘘だろ! こんなの嘘に決まってる!

 信じてくれ、リーパ!
 俺は無実なんだ!!

「きゃっ、汚い!」

 汚いーーーー!!!
 幼女に汚いって言われた!

 しかもその言い方がショックだよ!!
 完全に冤罪だ!

「シゲキ君、我慢だよ。今は耐えるんだよ」
「俺は耐えてばっかりだよ!」

 こいつのせいで苦難の日々だよ。
 マジ前世で何か悪行をしたに違いないな、俺は。
 これは何かの贖罪なのだろうか。

「食材ではあるけどね」

 上手くない!
 そんなの全然上手くない!!

「うま…」
「美味くない!!」

 ぷるんが言う前に潰してやったぞ。
 どうだ、いつまでも好きにさせないぞ。

「ウ○コ、美味しくなかったんですね」

 リーパに違うふうに誤解されちゃったよぉおおおお!
 ちくしょぉーーーーーー!!


「はい、これで契約終了ね」

 リーパは契約書にサインした。
 そしてお金を渡すと、リーパが一瞬輝いた。

「今からリーパも仲間だよ」

 うぉおおーーーーー!
 なんか違う! 田中さんとは全然輝きが違う!

 なにこの差! 宝石と泥団子くらい違うよ!
 やっぱり華があるな。

 そうそう、全然リーパの容姿について説明なかったよな。
 まあ、この小説そういう面倒なところは省いているから説明なくてもいいんだけど、幼女だから説明しとくか。

 身長はぷるんよりは低いな。一三〇センチくらいかな。
 髪の毛はビスケット色。髪型は少し長めのショートボブで、左側だけ小さな三つ編みを作って少し長くなっている。

 顔は…まあ、可愛いな。
 描き手によるんだろうが、誰が描いてもそれなりに可愛くなるのは間違いない逸材だ。

「シゲキ君は、顔の黒いヒツジだもんね」
「甘んじて受ける! それ以外説明ができないしな!」

 それを言ったらぷるんも簡単な説明だったけどな。
 作者がやる気を出せばそのうちちゃんと描いてくれるだろう。

 ただ、黒いといっても浅黒い程度なのだが…
 そのあたり作者適当だからな。

 ちなみに表紙は小説が始まる一年くらい前(2014年)になんとなく描いたものなので、あまり参考にしてはいけない。
 あの頃はぷるんも高校生くらいの設定になっていたはずだ。

「というか、あの時の設定ではシゲキ君いなかったけどね」
「いたよ!! いるじゃねえか、下に!!!」
「こんな卑猥な感じじゃなかったんだよ」

 ちくしょおぉぉおおおおおおお!
 言い返せねえよ!!

 つーか、ぷるんだって横暴になりすぎだろうが!!
 って、最初の設定からヒツジ殺しまくりのキャラだったけどさ!!



「で、結局どうするんだ?」

 牧場は買った。広さは東京ドーム十個分くらいだ。
 それなりに広く見えるが牧場としては小さいらしい。

 思えばお父さんの借金がなければもっと安かったのだから当然か。
 それに土地だからな。ここに固定されることになる。

 経営するのはなかなか大変そうだな。
 いちいち戻るのか…

「忘れたの? NPCはアイテムになるんだよ」

 そうだった!!
 田中さんもアイテム扱いになったんだ!
 ということはリーパもか?

「リーパちゃんは牧場で雇った使用人という扱いなんだ。で、牧場ってのはゲームではメニューからいつでも行けるんだよ」

 ゲームでは一度牧場を買うとメニューに項目が追加されて、冒険中いつでも作業ができるらしい。
 ああ、ゲームではよくあるよな。
 それなら便利そうだが、ここでもそうなるのか?

「実際に試してみようか」

 俺とぷるんは牧場から離れていく。
 そして、アイアムタウンとの中間地点まで歩いていく。
 かなりの距離だ。一キロ半くらいはあったな。

「じゃあ、使うね。アイテム『ぷるん牧場!』」

 俺の名前がなーーーーーい!!
 もうぷるん牧場になってるぅううーーー!

「だって、シゲキ君、ヒツジだし。むしろ中に入るほうだよ」

 早く人間に生まれ変わりたぁーーーい!

 そして、不思議なことが起こった。
 なんと、突然周囲が牧場になったのだ!

 え? ワープじゃないよな?
 でも、まるで牧場にいるみたいだ。
 それに周囲の光景も牧場一色に変わっている。

「あっ、ぷるんさん、シゲキさん、お帰りなさい」

 すると今しがた別れたリーパがいた。
 おおお! お帰りとか言ってくれた!
 なんか嬉しい!!

「ほらね。これが作業モードだよ」

 一度アイテム化した牧場を使うと、不思議な空間にお互いが集められるらしい。
 それを解除すると再び元の場所に戻るそうだ。
 しかし現実でこれが起きると非常に不思議な感じがするぞ!

「この牧場を強化していくとアイテム製造とかもできるんだよ。寝床もあるから宿屋も必要ないし、アイテム保管もできるんだ。お金を払って広くしていくこともできるんだよね」

 それはいいな!
 思っていたよりも便利だ。
 いつでも好きな時に牧場に来られるんだな!

「フィールド限定だけどね」

 なるほど。ダンジョンとかは駄目か。
 そりゃ攻略中に来られたら緊迫感がなくなるもんな。

「キャンプが好きな人は寝床に使わない人もいるかな」

 ああ、わかるな。
 たき火の感じはなんかRPGしているって感じだもんな。
 ああいうのはいいな。

「それじゃ、戻ろうか。リーパちゃんはまた指示出しに来るまで普通に暮らしていていいよ」
「はい。また来てくださいね」
「なんだ、リーパは来ないのか…」

 こういうキャラは常時いるといいんだけどな。
 読者受けするしさ。

「シゲキ君、作者より小説のこと考えているね」

 まあな。あいつ何も考えていないからな。
 というか、こうしてキャラに催促されてやる段階であいつのやる気の程度が知れるってもんだ。

「リーパちゃんもいつでも呼べるから一緒に冒険できるよ」

 おお、それは素敵なアイデアだ!
 いいな! 一緒に行こうぜ!

 思えばNPCのほうが便利だよな。
 召喚すれば一緒に冒険できるし、戻せば普通に元の場所に戻る。
 めちゃくちゃ便利じゃねーか。

「でも、おばあちゃんに言わないと…」

 リーパとしては、一応おばあちゃんに断っておきたいらしい。
 おばあちゃん心配するもんな。
 おばあちゃん…

 あれ? おばあちゃん?
 そうだよ。おばあちゃんは?
 どこ? どこにいるの?

「シゲキ君、おばあちゃんとは契約していないからいないよ」

 どうやら牧場モードにすると、その牧場と契約した使用人だけが召還されるそうだ。
 ん? あれ?
 ということは、今もともと牧場があった場所はどうなっているんだ?

「うん、ないよ」

 これは非常に難しい問題なんだが、作業モードの間は元の空間は立ち入り禁止になるそうだ。
 そうじゃないと誰かが勝手に通ったり、家を建てたりしちゃうからな。


「おばあちゃんはテーブルの椅子に座っていました」


 リーパはそう証言する。





 じゃあ今、おばあちゃんは?















「うん、独りぼっちで何もない地面の上に正座しているはずだよ」












 おばあちゃぁああーーーーーん!!







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