『覇王アンシュラオンの異世界スレイブサーガ』 (旧名:欠番覇王の異世界スレイブサーガ)

園島義船(ぷるっと企画)

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「翠清山死闘演義」編

340話 「全面戦争の開始」

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 時間は少し遡り、侵攻開始、四十三日目。

 アンシュラオンたち混成軍が、五重防塞を発見する五日前のことだ。

 三袁峰では、ハイザク率いる第二海軍が陣を張っていた。

 左腕猿将を撃退した勢いそのままに、彼らは『猿神の本拠地』を見事に占領していたのだ。

 しかし、第二海軍参謀であるナカトミ・ギンロの表情は優れない。


(まさか無血開城とは…)


 猿を倒してから陣を張るのが彼らの目的だったのだが、山頂に登っても猿神たちは姿を見せなかった。

 よって、戦闘をすることなく三大峰の一つを確保してしまったのだ。

 これは完全に想定外であり、経験豊かなギンロにしても困惑を隠せない状況であった。

 そんなしかめ面の祖父に、長男のジンロが話しかける。


「なんだよ、じいちゃん。まだ悩んでいるのか?」

「当然よ。あまりに敵の動きがおかしい。お前とてそう思わんか?」

「そりゃ思うけどな。いないもんはどうしようもないさ」

「だが、どこかにはいるのだ。それを忘れるな」

「斥候隊も出ているし、じいちゃんの策で八方面に部隊を分けているから、どこから来てもすぐにわかるさ」


 第二海軍は三袁峰を占領したのち、徹底的な索敵行動を取った。当然ながら伏兵を恐れてのことだ。

 しかし、猿の子一匹見つけられなかったことで、致し方なくギンロは三袁峰の周囲八方向に、それぞれ部隊を分けて配置。全方位警戒網を敷く。

 事実上の無血開城だが、だからこそ怖い。


(子猿がいない段階で明らかに意図的な明け渡しじゃ。我らとしては目の前に目的地がある以上、制圧しないわけにはいかぬ。しかし、深入りしたことの弊害は大きい。間延びを怖れて固まった結果、軍全体が三袁峰に取り残されることになった)


 三袁峰の頂上付近は、以前グランハムが攻略した『バーナーマン〈手投蛇猿〉』の支配域の森のように、高い木々が並ぶ森林地帯だ。

 そこをさらに濃縮して密林にしたような場所であり、木に登らない限り視界がかなり制限されてしまう。

 身軽な密偵タイプの武人が監視を行っているものの、ここはアウェーの地。機動力も視野も猿には到底及ばないだろう。

 だからこそ三袁峰に深く入る前に倒したかったのだが、こればかりは致し方ない。


「拠点との連絡は?」

「まだ取れないって話だ」

「伝書鳩が潰されているようじゃな。やはり一度撤退すべきか…」

「何言ってんだよ。弱気になるなんて、じいちゃんらしくもねえ。うちらはべつに負けてないだろう。こっちはほぼ万全の軍が八千もいるんだぜ」

「拠点と連絡が取れぬ以上、補給路が心配じゃ。どのみち一度は戻るべきであろう」

「負けていないのに戻るのは癪だ。先に討って出る手はないのか?」

「敵の場所がわからぬのだ。この山脈で無計画に動くわけにはいかん」

「やれやれ、山に入ってから肩透かしばかりじゃないか。どうなってんだよ」


 ジンロのぼやきは第二海軍全員が思っていることである。それを責めるわけにもいかない。

 一方で戦わずに占領できたことで、敵が逃げたという話も広がっており、楽観視する者たちも出てきている。


(この戦いがそこまで甘いわけがない。左腕猿将に圧勝したことが、今となっては逆に悔やまれるか)


 ギンロとて苦戦したいわけではない。

 が、一度緊張状態になってから十日以上経過したことで、再び軍内は緩み始めていた。

 人間はいかなる環境にも適応できる優れた生物である反面、段階的な慣れが必要であるため、いきなりパワー全開で戦うことは難しい。

 もし敵がこちらの弱体化を狙っていると思うと、ギンロは一瞬たりとも気が休まらないのだ。


(唯一の幸運は地質調査が進んでいることか。すでに鉱脈は発見した。あれだけでもかなりの埋蔵量になるじゃろう)


 あくまで軍人なので鉱山には詳しくないが、この間の調査で三袁峰には大規模な鉱脈があることがわかった。

 すでに目星はつけていて想定内ではあっても、これは朗報といえる。


(ロクゼイ隊の報告が届けば、さらに詳細な場所がわかる。ライザック様に対する体面が保てたのは大きい。この作戦が成功すればハイザク様が海軍の頭領になるであろう。ついに世代交代よ)


 アンシュラオンに負けてから、ライザックは都市運営により集中するようになった。今後は資源の振り分けや他の都市との貿易も活発になることで、さらに忙しくなるだろう。

 となると、軍事面でガイゾックの跡目を継ぐのはハイザクしかいない。

 今回はバランスを考えてスザクが総司令になっているが、ギンロからすればまだまだ甘さが残った未成熟な少年に見える。第二海軍としても、名実共にハイザクが後継者になってくれたほうがよいのである。

 そして、猿神討伐という大きな仕事を成し遂げれば、誰も文句は言えなくなる。それを見届けることができれば、ギンロもようやく安心して退役できるというものだ。


(此度の戦いはハピ・クジュネにとって、最大の発展と同時に激動の時代の幕開けとなろう。そのためにも猿神たちはすべて討ち取りたい。後顧の憂いを残してはならぬ)


 こうしてギンロが長期戦も覚悟していた時であった。

 遠くから狼煙が上がるのが見えると、連絡兵が慌ててやってきた。


「敵発見! 猿神たちの群れです!」

「ついに来たか! どこからだ!」


 ジンロが腕まくりをしながら立ち上がる。


「北西から多数。『灸瞑峰きゅうめいほう』側からの進軍だと思われます!」

「へっ、どのみち俺らの進軍ルートじゃねえか。一気に叩き潰してやるぜ」

「待て、ジンロ。やつらが一方向から来るわけがない。もうすぐ反対側からも来るはずじゃ」


 ギンロの言葉通り、今度は反対側の南東方向から狼煙が上がった。


「なんだぁ? またバレバレの挟撃かよ。懲りない連中だ」

「戦術の基本じゃからな。しかし、猿がそれをやることが怖ろしいのだ。問題は敵の兵力よ。動くのはそれが確認できてからとなる」

「そんなんじゃ相手の思う壺だろう? 囲まれちまうぜ」

「自分が言った言葉を忘れたのか? ここには約八千の軍がある。十分に引き付けてから迎え撃てばよい。そのための準備もしておる」

「じいちゃんも最初からやる気じゃねえか」

「むろんじゃ。子猿も含めて猿神はすべて討伐する。命令が出たらすぐに動けるようにしておけ」

「それこそ誰に言ってんだよ。いつでも臨戦態勢さ」


 ジンロはすぐに真顔になり、自分の部隊に向かって走っていく。

 切り替えが極めて早いのも軍人にとっては大切な資質である。


「ハイザク様と合流する。各部隊長を本営に集めよ」

「はっ!」


 ギンロは、ハイザクがいる本営に向かう。

 本営は三袁峰の頂上、猿神のボスのテリトリーに作られた拠点である。

 こちらは余力と時間があったため、今後の採掘作業のことも考えて、かなりしっかりした防塞になっていた。


(よもや人間が、猿山に陣取って防衛戦をすることになろうとはな)


 ギンロは皮肉に感じながらも中に入る。

 そこにはすでに鎧を着込んだハイザクと、親衛隊の『イスヒロミース〈勇ましく進む筋力〉』の姿があった。


「ハイザク様、遅れて申し訳ございません」

「…ん」

「はっ、すでに迎撃準備はできております。敵はおそらく、我らを山に閉じ込めてから包囲戦を仕掛けるつもりでしょう。あとは敵の総数と種類ですが、現在確認を急がせております」

「…ん」

「猿神は気位が極めて高い魔獣です。必ずや『大ボス』が来るでしょう。我らは相手の策を逆手に取り、ここでやつの首を獲ります」


 右腕猿将と左腕猿将の二頭を見てもグラヌマはプライドが高く、相手を見下す傾向にある。

 となれば、その上の大ボスである『グラヌマーロン〈剣舞猿王将〉』も同じ。いや、それ以上だ。

 魔獣の世界では、強い力を見せつけなければ群れの長にはなれないのだ。


「…ん」

「はっ、そのようにいたします。大ボスはハイザク様が討つ。お前たちの役目はわかっているな?」

「もちろんだ、じいちゃん。雑魚を引き剥がせばいいんだろう?」

「わかってるって。一対一ならハイザク様は負けないからな!」


 次男のサンロと三男のカンロの二人も、ギンロの意図はよく理解している。

 なぜならば親衛隊のイスヒロミースそのものが、猿神の親衛隊と『潰し合うための部隊』だからだ。


「覚悟はよいな? この戦いで決めるぞ!」

「おおおおおおおおおおおおお!」


 第二海軍と猿神との全面戦争が、ここから開始される。

 初日は二手から攻撃を仕掛けてきた猿たち、およそ二万の軍勢を各方面に散らしていた部隊を上手く動かして、逆に挟み込みながら撃破。

 敵の主力がチユチュとニュヌロスだったこともあり、こちらは難なく追い返すことに成功する。

 二日目からは、グラヌマの群れが交るようになってきた。

 こちらはアンシュラオンと戦った右腕猿将の群れの一部で、生き残った猿たちが決死の覚悟で向かってくる。

 ボスの仇討ちもあるが、任務失敗によって他の群れに吸収された者たちでもあるため、人間同様に居場所がないのだ。

 汚名返上と地位向上のために死すら怖れずに向かってきた。

 これにはさすがに各部隊に被害が出たものの、その大半は事前に仕掛けていた罠によって絡め取られることになる。


「猿たちを引き込め! まともに戦う必要はないぞ!」


 三袁峰は高い木々の多い密林であり、本来は彼らが得意とするエリアなのだが、猿が好みそうな場所に対討滅級魔獣用の術式罠を大量に設置していた。

 木々を伝って移動しているグラヌマに向かって、鋼鉄の網が降ってきて捕縛。動きを封じたところに一斉に銃撃をくらわせ、槍部隊の突撃によって仕留める。

 それを警戒して高度を下げて移動すれば、今度は雷の網によって猿が感電。動きを封じたところに同じく一斉攻撃で仕留める。

 さらに思いきって地面を移動すれば、そこには地雷原が待ち受けていた。

 至る所で爆発や雷撃、煙玉や毒煙といった罠が発動し、グラヌマたちをあっさりと葬ることに成功する。


(防衛戦ならば、いくらでもやりようがある。猿知恵には負けぬよ)


 戦いは、やはり防衛側が有利だ。

 敵は山に向かって登ってくる必要があるので上は取れるし、こうして罠を張ればグラヌマといえども簡単に突破はできない。

 しかし、敵の勢いは衰えない。

 三日目になると、さらに三万の軍勢を送り込んできた。

 こちらも主戦力はチユチュだが、これだけ集まるとすり抜ける個体も出てきて、本営近くまで突撃してきた個体もいる。


「ちっ、何匹いるんだよ、こいつら」

「山脈全体だと推定で百万は軽くいるそうだぜ。どんどん増えるしな」

「まあ、こんな雑魚ならいくら来ても大丈夫さ。敵じゃねえ」


 それらは親衛隊が軽々と倒すので問題にはならない。

 だが、それは相手にとっても同じことである。


(向かってきているのは雑魚と敗残兵ばかりじゃ。何を狙っておる? 単に捨て駒か?)


 現に雑魚とはいえ無視できないので、罠が発動すればそれだけ無駄に消費してしまうことになる。

 すでにギンロが見切っているように、おそらくはこちら側の罠を妨害するための捨て駒だろう。

 相手が仕掛けているのは、圧倒的な物量戦。

 ここが敵の本拠地であることを再認識せざるをえないほどの、大量の魔獣が投入されることになる。

 『チユチュ〈鼠集猿〉』と『ニュヌロス〈棍棒牛猿〉』以外にも、森でも戦ったバーナーマンの亜種である『バフィリモン〈山岳蛇猿〉』、ゴリラに似た形状のマッチョ猿の『ボビヤンダー〈筋肉猿〉』、触れるだけで怪我をする鋭い体毛を持つ『サチェモン〈針毛猿〉』、機動力に優れているうえに鎧さえ潰す握力を持つ『ゴルワンダ〈手長握猿〉』等々。

 山独自の生態系の中で暮らす猿たちの中で、特に戦闘に特化した精鋭部隊が投入されていく。


「どうする、じいちゃん。かなり食い込まれるようになったぜ。苦戦している部隊もある。援護に向かわなくていいのか?」

「お前たちは、ここで待機じゃ。どんなに劣勢でも動くでない」

「ちくしょう。もどかしいぜ」

「必ず出番は来る。準備に専念せよ」


 ギンロは、ジンロたちに待機を命じる。

 いくら敵の数や種類が増えて苦労しても、親衛隊だけは本営から絶対に動かさない。

 当然ながら敵が主力を出していないからだ。


(なかなか強引に攻めてくれる。じゃが、鍛練は無駄ではない。これならばギリギリ耐えられる)


 戦いが始まって、五日目。

 侵攻開始、四十八日目。

 アンシュラオンたちが五重防塞を発見していた頃。

 第二海軍と猿との攻防は依然として凄まじいもので、三袁峰は両者の血で森が赤黒く変色するほどになっていた。

 至る所に猿の死骸が転がり、その合間合間に海兵の死体も転がっている。

 残念ながら敵の攻撃が収まらないために死者を弔う暇もない。しかし、それは海兵になった時から、武人として生まれた時から定められていた宿命といえる。

 海兵の死者、およそ1300。

 猿の死者、およそ42000。

 じわじわと第二海軍にも看過できない被害が出始める。

 その一方で、猿たちの勢いは強まっていった。


「じいちゃん、そろそろやばいぜ!」

「そうそう、このままじゃ崩壊しちまうって!」

「けっこう中にも入ってくるやつが増えたよ! どうするの!?」


 三兄弟も身体を動かしたくて仕方がないといった様子だ。

 彼らが行けば敵の流れを断ち切ることが可能なのは間違いない。

 しかし、ギンロはまだ命令を出さない。


(まだだ。まだ敵が出てきておらん。必ず出てくるはずじゃ。まだ出てきたくないというのならば、『アレ』をやるしかないか)


「ハイザク様、アレの許可をいただきたいのです」

「…ん」

「こちら側にとっても危険ではありますが、このまま無策で耐えるよりはましでしょう。その代わり、一度始めたらもう戻ることはできませぬ」

「…ん」

「はっ、どのみち止められぬのならば、やるしかありませぬな。赤の狼煙を上げよ!」


 ギンロの命令で本営から色付きの赤い狼煙が上がる。

 それを見た各部隊は、山の頂上に向かって移動を開始。

 これだけだと徐々に包囲網が本営に迫ってくるため、まったくもって無価値な行動である。

 がしかし、森の一部が赤く光る。

 それが始まりとなって円形に『火の手』が上がり、三袁峰を囲うように燃え広がった。


「油を放て!」


 そこに上から大量の油を、風圧波の術式を使って外側に撒き散らす。

 火は峰から山裾に向かって一気に広がっていき、どんどん森を焼いていく。

 単純な火だけでも猿にとっては厄介であるし、これによって大量の煙が発生することで視界を塞ぐこともできる。

 もちろん人間側にとってもリスクのある戦術ではあるが、事前に本営周囲の木々は伐採していたこともあり、そこまで影響はない。


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