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「翠清山死闘演義」編
323話 「美姫の正体 その2『魔人と魔神』」
しおりを挟む「どうやらここで決着をつけたいらしいね。話の続きを訊かせてもらおうか」
「そう焦るな。もうすぐ来る」
鬼美姫の四本ある手の一本が、真上を指さす。
すると第五防塞から炎が噴き出し、それと同時に何人もの人間が落ちてきた。
大半は着地するが、中には受け身も取れずに地面に激突する者もいる。
「お嬢様! 今度こそお守りしま―――ぐべぇええっ!!」
「だ、大丈夫? ペーグ?」
「ぅううううっ…こ、腰がぁあ…腰が粉砕しましたが……お守りできて…よかっ―――」
「しゅわっち!」
「げぼっぉおおおおおおお!?」
落ちてきたのは、ベルロアナたち。
ペーグが下敷きになったのでベルロアナは無事だが、さらにファテロナも落ちてきたせいで腰が完全に粉砕したらしい。
それ以前に、これくらいの距離から落下した程度でベルロアナはびくともしないのだから、まったくもって無駄な犠牲である。
「ふわわわーー!」
「ぎゃーー、死ぬぅうう!」
続いてクイナたちと他の七騎士も、転げるように落ちてきた。
さらにソブカたち赤鳳隊の面々も次々と防塞を降りてきて、アンシュラオンと合流を果たす。
「アンシュラオンさんも来ていましたか。助かりますねぇ」
「ソブカか。そっちはどうなったんだ?」
「制圧自体は順調でしたが、第五防塞に凶悪な相手がいましてね。このざまです。鷹魁が身体を張らねば危ないところでした」
赤鳳隊の服や鎧には、焼け焦げた跡がいくつも残っていた。
壁役の鷹魁に至ってはさらにボロボロで、鎧が完全に黒焦げになっている。かなり火力の高い炎で焼かれたらしい。
そして、それをやった張本人もまもなくやってくる。
「来ますよ!」
ソブカが視線を上に向けると、破壊された第五防壁から人型の存在が飛び出してきた。
【彼女】の背には翼があり、タンポポの綿毛のようにゆっくりとした速度で優雅に降りてくる。
そうして岩場に降り立ったのは、銀宝鬼美姫と同程度の三メートル大の身長に、同じく人間に似た女性の顔と身体を持った『金色の竜美姫』であった。
鬼美姫とは違い全体的にふんわりとした柔らかい容姿で、花魁のように、ややはだけた打掛を着た蠱惑的な様相だ。
ただし、そこから見える肌は美しいが、表面にはうっすらと金色の鱗が見え、頭には竜の角、服の下からは金色の鱗に包まれた尾が動いていた。
大きさも見た目も、やはり人間とは言い難い半人半獣であった。
「見た目に騙されないでください。中身はとんでもない化け物ですよ」
「あれもディムレガンの仲間なのか?」
「似ていますが、正直わかりません。竜人にもさまざまな種類がいますし、表に出てくる種族が少ないので情報もないのです」
「まあ、当人に訊けばいいさ。お前、さっきの竜だろう。そっちの鬼と同じく、それが本体だな?」
「さきほどはお世話になりました。血を流したのは久々で少々驚きました」
竜美姫は、妖艶な笑みを浮かべながら答える。
こちらも流暢な『大陸語』であり、鬼美姫よりも綺麗な声なので聞き取りやすい。
「やっぱり言葉がわかるか。雰囲気も似ているし、そっちの鬼女は仲間だな?」
「改めてご挨拶させていただきます。わが名はオーデイン・メイ。こちらはわが半身、オーデイン・ルカ。故あって此度の戦に参戦させていただくことになりました」
竜美姫は、恭しく挨拶をする。
そこに鬼美姫のような豪胆さはないが、こちらを侮っている様子もなかった。
すでに一度敗北を喫していることもあり、アンシュラオンの力を認めているようだ。
「そっちの鬼よりは話が通じるようだね。で、あんたらは何者?」
「人と魔獣の狭間の存在。それ以上は自身を示す言葉が見当たりませぬゆえに、形容しかねます」
「魔獣に変身できるってこと? 亜人とは違うの?」
「人の世の言葉では、そう解釈していただくほうが理解が早いでしょう。ただし、魔獣でも人でも亜人でもございませぬ。まったく別種のものです」
「ややこしいな。定義が多すぎて理解しづらい」
「それは貴殿も同じではありまぬか? 『白い魔人』殿」
「さっきから魔人とか魔人種とか言っているけど、オレのことだよね?」
「その通りでございます。我らは互いに別種なれど、近しい間柄にあります」
「そっちは魔人にも詳しいみたいだけど、そもそも魔人に関しては何も知らないのが現状だ。そう言われても困惑しか覚えないな」
「自身を知るのは難しきこと。されど、知識がなくとも中身が変わることはありません。あなたは紛れもなく魔人でございましょう」
「魔人を知っているってことは、姉ちゃんを知っているの?」
「『災厄の魔人』殿は、こちら側では有名な存在です。知らぬ者のほうが少ないでしょう」
「名前で呼ばないところが気になるな。まるで災厄の魔人そのものが、一つの個性みたいじゃないか」
「その認識で間違いはないでしょう。災厄の魔人は災厄の魔人にしかなりえぬもの。魔人になった段階で、以前の状態にこだわる必要性はございません」
「姉ちゃんも、ある日を境に魔人になったってこと? でも、子供の頃は災厄の魔人じゃなかったはずだ」
「成長するにあたって特性が顕著になったにすぎませぬ。ただし、通常の魔人は偶発的に覚醒するものですが、今回は特別ゆえに最初からそう定められていたと聞き及んでおります」
「…どういうこと? その言い方だと、何か目的があってそうなっているみたいだよね」
「すべては因果の流れの中にあります。過去の原因と結果によって今という現在は定められるのです。貴殿が魔人であられることも、その一つでありましょう。あなた方は、生まれながらに魔人である【宿命】なのです」
「宿命ね…。あまり好きな言葉じゃないな。まあ、とりあえずそれは受け入れるとしても、魔人になる意味は何?」
「魔人とは、人が自ら欲する理の一つ。世界に必要だから存在しているにすぎません」
「説明が抽象的で雑だね」
「我らは人ではあらざるがゆえに、致し方ありません。人に虫の理がわからぬのと同じことでしょう」
「そっちのほうが人間よりも上位だと言いたいのかな? 狭間の存在ということは、半分は人間なんでしょう?」
「両方の特性を手に入れた結果、双方とは異なる存在に至った。そう認識しております。人間が有する知識で言うところの【魔神】でございます」
「魔神? 神のほう?」
「人が人を捨てざるを得なかった遥か昔、人が『神の器』に宿ることで誕生した存在でございます。我らはそれと同一のものではありませんが、ほぼ同等の叡智と技術によって生まれた存在といえるでしょう」
「技術って遺伝子改良のこと?」
「それよりももっと上位の技術でございます。今世では到底たどり着くことができぬ叡智の一つといえましょう」
「だから『造られた存在』か。情報が少ないからよくわからないけど、あんたらみたいなやつらがまだいるってことか。魔神の総数は?」
「存じ上げません」
「そっちのコミュニティーには、ほかの魔神もいるんでしょう?」
「我らは生まれし頃より、二人だけの存在。唯一示されているものは『最後の魔神種』であることだけでございます」
「最後の…? 魔神はもういないってこと?」
「詳細は存じ上げませぬ。我らは半身以外に興味はなきゆえに。それは貴殿も同じことではありませぬか?」
「オレが姉ちゃんに感じる異常なほどの愛情も、それが原因だってこと? オレたちも造られたとか言っていたけど、その技術によって造られたの?」
「存じ上げませぬが、多少なりとも技術の流用はなされているでしょう」
(流用ってことは、造られたのは魔神よりも後ってことか)
「誰が造ったの?」
「存じ上げません」
「じゃあ、あんたらは誰に造られたの?」
「存じ上げません」
「姉ちゃんは今、どこにいる?」
「存じ上げません」
「質問を変えよう。あんたらは独断で動いているわけじゃないだろう。誰に命令されている? ボスは誰? それならわかるでしょう?」
「それには答えられません」
「答える気はないってわけか」
「いいえ。『答えられない』のです」
「オレは答えの出ない問答は嫌いなんだけど?」
「この世には形容できない存在がいくつかございます。その中の一つとしか言いようがございません」
「なら、あんたらの目的は? なんでここにいてオレたちと敵対している?」
「すでに申し上げた通り、此度の戦に参戦することです」
「どう考えても、それだけが目的じゃないよね?」
「我らに許されているのは、手勢を率いて参戦することのみ。この山の魔獣たちに手を貸して人間の勢力を打ち倒すことです」
「どうして魔獣たちの味方をするの?」
「逆にお訊きいたしますが、なぜ魔人の貴殿が人間の味方をするのですか?」
「オレが人間だからさ」
「なれば、魔獣の特性を持つ我らが魔獣に組することも、さして不思議ではないでしょう」
「結局、肝心なところは答えるつもりはないってことか。まあいいよ。姉ちゃんが間接的にあんたらに関わっていることはわかった。それだけで十分だ」
(姉ちゃんは、ここには来ない。そして、しばらくは来られないってこともね)
パミエルキの性格は、弟以上に短気でストレートである。
あまり駆け引きを好むタイプではなく、火怨山でのやり取りのように欲しいものがあれば問答無用で一直線に向かうはずだ。
もし姉が深く関わっているのならば代理人など寄越さず、いきなり当人が乗り込んでくるに違いない。
それをしないということ自体、パミエルキとはかなり距離がある個人、あるいは組織であることを示していた。
(こんな連中が関わってくるくらいだ。何かしら予想外のことが起きていることは間違いない。ただ、姉ちゃんのことだから、何があっても自分で対応できるとは思うけどね。それこそ関わった側に災厄が訪れるだろうさ。心配はいらないな)
「で、どうするの? 自己紹介が終わったから帰る?」
「いまだ我らは使命の途上。全力をもって人間を排除いたします」
オーデイン・メイ〈金竜美姫〉とオーデイン・ルカ〈銀宝鬼美姫〉が戦闘モードに入り、鬼美姫が前に立ち、竜美姫が後ろに下がる。
魔獣にはならず、そのまま人間形態で戦うようだ。
(魔獣には変化しないか。何かしらの条件があるのか、あるいは不利と悟ったのかな? たしかに小さな敵と戦うには、同じくサイズが小さいほうが便利だけどね)
「話は終わりだ。こいつらを倒すぞ」
「よろしいのですか? アンシュラオンさんにとって、かなり有益な情報を持っていそうですが…」
「生け捕りは考えない。排除を優先する。そのほうが被害も少なく済むだろう」
「その言葉で安心しました。相手側があなたを勧誘するのではないかと、内心ではヒヤヒヤしていたところですからねぇ」
「ソブカ、お前ほどの男があんな戯言に惑わされるのか?」
「嘘ではなさそうですが?」
「だが、【本物】じゃない。そうだろう? 本当の言葉ってのは、嫌でも聞き手を引き付けて心を奮わせるものだ。でも、あいつらの言葉にはまるで中身がない。炎がないんだ。あれじゃ、ただ言わされているだけの人形と同じさ」
「それには同感ですねぇ。うわべだけの知識を刷り込まれたような印象は受けます。見た目に反して、意外と中身は幼いのかもしれません」
「あいつらの言葉なんて関係ない。何があってもオレはサナを裏切らない。それだけが唯一の真実さ」
アンシュラオンがサナを撫でる。
手に感じる強い温もりは、まだまだ彼女が幼いことを示しており、自分の庇護が必要なことを物語っていた。
サナは何も語らないが、触れるだけで強烈に引き寄せる力を持っている。
この『本物の愛情』に勝るものは、ほかには存在しない。
姉が直接来るのならばともかく、それ以外の者が何を言おうと心が動かされることはないのだ。
「ソブカ、ベルロアナ。こっちに合わせて動け。連携してやつらを仕留める」
「わかりました」
「は、はい! わかりましたわ!」
「今までとは敵のレベルが違う。怪我人と戦闘能力が低い者は下がらせろ。ここから先は強いやつだけで戦う」
金玉剣蘭隊からは、白スレイブ三人娘と七騎士が除外(ペーグは腰も砕けているので重傷)
赤鳳隊からも一般隊員を含め、負傷した鷹魁と回復役の雀仙および、二人の護衛としてガンセイが下がる。
「ファレアスティさんも下がっていいんだけど…」
「断固拒否する!」
「だよね。まあ、好きにすればいいけど、死んでも知らないよ」
「お前が気にすることではない」
「相変わらずツンツンしてるなぁ。ソブカの時みたいにデレてもいいのに」
「なっ…! ベ・ヴェルのやつ、やはり情報を漏らしたな! 許せん!」
ということで、こちら側の戦力は、アンシュラオン、サナ、小百合、ホロロ、アル、グランハム。
金玉剣蘭隊からは、ベルロアナとファテロナ。
赤鳳隊からは、ソブカ、ファレアスティ、ラーバンサー、クラマ、鬼鵬喘が参加する。
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