『覇王アンシュラオンの異世界スレイブサーガ』 (旧名:欠番覇王の異世界スレイブサーガ)

園島義船(ぷるっと企画)

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「翠清山死闘演義」編

321話 「美姫の脅威 その7『真なる白の二十七番隊』」

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 アンシュラオンが、三百メートルほど伸ばした剣硬気を元に戻して振り返る。


「いやー、遅くなってごめん。ちょっと竜の残骸と山の周囲を調べててさ」


 アンシュラオンが遅れた理由は、竜を倒した際の現象に不審さを感じ、周囲にモグマウスを放って調べていたからだ。

 それと同時に、『怪しい気配』を追っていたからでもある。


(といっても、やはり視線の主は見つけられていない。まあ、直接こいつらを調べたほうが早いってことだな)


「で、戦況はどうなっているの?」

「ちょうど今、倒す算段が出来たところだ」

「そうなんだ。じゃあ、手助けはいらなかったかな?」

「そうでもない。こちらもかなりの損害を受けている」

「グランハムたちが苦戦するなら、かなりの敵ってことか。というか、あれが熊のボスじゃないよね?」

「さすがに熊には見えぬだろう」

「まあね。どれどれ、ちょっと拝見」


―――――――――――――――――――――――
名前 :オーデインオーガ〈銀宝鬼美姫〉

レベル:130/130
HP :18500/28500
BP :2600/4500

統率:C   体力:S
知力:B   精神:S
魔力:A   攻撃:AA
魅力:A   防御:SSS
工作:C   命中:B
隠密:E   回避:B

☆総合:???

異名:銀宝鬼美姫
種族:???
属性:???
異能:???
―――――――――――――――――――――――


(こいつも『美姫』か。あまり美しいって感じじゃないけど、あの竜と似たような名前なのが気になる。そして、こいつもデータが見えない。美姫は見えない裏設定でもあるのか?)


 金竜美姫に引き続き、こちらの鬼女、『銀宝鬼美姫ぎんほうきびき』に関してもデータが一部見られない状態だった。

 となれば、ますます興味も湧く。


「こいつも殲滅級クラスの魔獣だね。さっきの竜の仲間みたいだ」

「それならば面倒な能力も頷ける。やつは液体金属を操って再生を繰り返す。キシィルナが苦労して打開したが、それでもなかなか死なないタフな敵だ」

「マキさんが? …命気はまだ発動していないようだけど、たしかに負傷しているね」


 アンシュラオンは、身内のメンバー全員にサナと同じく命気を付与している。

 万一死の危機に瀕した場合、自動的に命気を展開して蘇生するためだ。波動円の範囲外であっても、それを監視することで各人の状況を把握することができる。


「すごかったアル。あとで褒めてあげるといいネ」

「アル先生にも迷惑をかけたみたいだね」

「これくらいはたいしたことないヨ。ようやく身体が温まって、楽しくなってきたところアル」


 アルの怪我も、この短時間でだいぶ回復していた。

 優れた内気功の使い手かつ、身体能力に優れる戦士でもあるため、急所を突かれなければどうとでもなるのだ。逞しいものである。


「オレも軽く相手をしてみるかな」


 アンシュラオンが卍蛍で『銀宝鬼美姫ぎんほうきびき』に接近。

 高速の斬撃を繰り出す。

 鬼美姫はこの間に腕を再生させており、四本の腕で反撃を考えない完全ガードの構え。

 斬るたびに金属が抉れる甲高い音が響くが、アンシュラオンの力を持ってしても切り裂けない。


(たしかに防御『SSS』ってだけはある。この防御力だと、ここにいるメンバーじゃ苦戦するのも仕方ないか。だが、さっきは一撃で切り裂けたはずだ。何かカラクリがありそうだな。敵の様子もなんだかおかしいし)


 アンシュラオンはその戦闘経験の豊富さから、軽く打ち合っただけで相手の状態が普通ではないことを見破る。

 そもそも剣気と卍蛍を加えたアンシュラオンの攻撃力は、通常のSSSでも簡単には防げない。

 相手は戦気を使っている様子はないので、総合威力では上回っているはずなのだ。

 それに加えて、鬼美姫は防戦一方というよりは、ひたすらガードを固めてこちらの様子をうかがっているようだ。

 見た目は威圧的で獰猛に見えるが、かなり高い知性を持っていることがわかる。


「グランハム、情報のフィードバックを頼む」


 アンシュラオンは敵と打ち合いながら、データを集める。

 金竜美姫の時は先制攻撃で一気に落としたが、通常はデアンカ・ギースと戦った時のように防御重視で入る。

 今回はすでに戦っていた者たちがいるので情報収集もたやすい。


「敵の防御力は見た通りだ。異様に硬く、老師の大技を受けてもびくともしない。術や銃でも同じ結果になる。さきほども述べたが、体内の液体金属を上手く操っているようだ」

「さっき切り裂けたのは?」

「どうやら敵は『防御モード』を切り替えているようだ。身体の色が今の銀色に近い色合いの場合は『物理防御に特化』しているが、赤くなると『精神防御に特化』するらしい。その際は逆の特性にやたら弱くなると推測される」


 今現在、鬼美姫の色は本来の銀色に戻っていた。

 だからこそ液体金属も使えて腕も再生できたようだ。

 しかし、さきほどの赤銀色になると精神防御に特化する一方、液体金属を上手く扱えなくなって物理攻撃に極めて弱くなる。


「もうそこまで攻略していたんだね。この状態の相手には、どうやって対応したの?」

「発剄なら効くヨ。内部に浸透するからネ」

「ああ、そうか。だからマキさんがあの技を使ったのか。ほかには何かある?」

「アンシュラオン様、あの魔獣の精神体が変な形をしているのです。中身は見た目以上に小さいというか、サイズと合っていないんです」


 小百合も、さきほどの異変を報告。

 敵の精神体を引っ張り上げた時に驚いたのは、それがあまりに小さかったからだ。


「どういうこと?」

「身体は大きいのですが、本質は三メートル前後の卵みたいな形をしているのです」

「それはおかしいね。たしかに変化は可能だけど、通常の幽体は肉体と同じ形をしているはずだ。ただ、さっき倒した竜も同じような現象が起きていたから、こいつらには共通した特殊な能力があるのかもしれない」

「たぶんですけど、あの身体のほとんどが『仮の肉体』なんだと思います。本体は内部にある卵状のものです」

「なるほどね。液体金属で作った身体で本体の核を覆っているのか。面白い能力だ」


 鬼女が簡単に死なないのは、身体の大半が液体金属で作った『偽物』だからだ。

 マキの攻撃を受けた際も、偽の身体がやられている間に本体を下半身に移すことで、逃げることに成功したのだろう。

 だから頭部と心臓を失っても生きていた、というわけである。


「これだけ情報があれば十分だ。能力がわかってしまえば、たいした相手じゃない。それができたのも、みんなのがんばりのおかげだよ。いいかい、ここからが本当の白の二十七番隊の戦いだ。オレが加わった隊の強さをあいつに見せてやろう」


 今までの白の二十七番隊もまた、『脳と心臓が無い肉体』のようなものだった。

 隊においてもっとも重要なパーツが抜けた状態で、どこまで底上げができるのか。いわば予選のグループリーグはサブメンバーの二軍で勝ち上がって経験を積ませよう、といった程度のものでしかなかった。

 そこに世界最強のエースが戻ってくることで、このチームは完成する。


「マキさんとユキネさんの代わりにオレがトップを務める。ゲイル、サリータ、ベ・ヴェル、まだ戦える?」

「おうよ、やられっ放しは性に合わないからな!」

「もちろんです!」

「当然さ。借りは返さないとねぇ」


 ここでゲイルたちも戦線に復帰。

 たしかに彼らは戦闘能力では劣るが、立派な隊員だ。

 今一度、自信を取り戻させる必要があるだろう。


「サナ、やることはわかっているな?」

「…こくり」

「グランハム、ぶっつけ本番で合わせてもらうよ」

「問題はない」

「アル先生は好きに動いていいよ」

「そのほうが気楽ネ」

「小百合さんとホロロさんはいつも通りお願いね。今回は二人がキーマンだ」

「はい!」

「かしこまりました」

「ねえ、私はー!?」

「アイラは、マキさんとユキネさんの護衛だ。大事な役目だぞ。しっかり果たせ!」

「わ、わかったー! 任せて!」


 隊にアンシュラオンという『リーダー』が戻ってきたことで、統率こそ低いものの全員に落ち着きが見られる。


「さぁ、鬼退治といこうか」


 まずはトップに入ったアンシュラオンが飛び込む。

 今回あえて選んだ武器は、そのまま卍蛍だ。


「うおおおおおおお!」


 完全にガードを固めた相手に、強引に真上から剣硬気を叩きつける。

 ガリガリと鬼美姫の腕が抉れるものの、やはり硬くて切り裂けない。

 が、これでいい。

 全力で叩いたことで敵の足も地面にめり込み、動きが封じられる。

 そこに素早くアルが接近。

 アンシュラオンが押さえているので安心して爆発集気で溜めを行い、強烈な風神三崩掌を軸足に叩き込む。

 発剄の力が浸透し、内部で弾けることで鬼美姫の足がボロボロになった。

 液体金属がまとわりつくことで修復を行うので、それだけでは大きなダメージにはならないが、その間もアンシュラオンは真上から攻撃を継続。

 鬼美姫は防御で手一杯で反撃することはできない。

 そこをアルが何度も発剄で攻撃することで着実にダメージを与えていく。

 これだけでも削りきれそうな勢いではあるものの、これらの攻撃はアンシュラオンを含めてすべて囮だ。


「小百合さん、ホロロさん! 出力は低くていいから精神攻撃をお願い!」

「承知いたしました!」


 再び小百合とホロロが、鬼美姫に対して精神攻撃を仕掛ける。

 前衛の攻撃によって動きが止まった敵に接近し、能力を発動。

 『悔恨の鈴籠すずかご』と『罪痛の鈴棘すずとげ』で精神に圧力をかけ、『夢見る女王兎の虹』で再度精神体を確保しようと試みる。


「フシュルルウ!」


 これに鬼美姫が、またもや過剰反応!

 今回は多少距離を取った場所で発動させたが、効果は抜群。

 かなり嫌がった様子で暴れ回るが、アンシュラオンたちが攻撃を続けているのでモードチェンジが上手くできない。

 苦し紛れに棘を伸ばして迎撃してくる。


「ゲイル! サリータ! 二人をカバー!」

「おう!」

「はいぃいい!」


 伸びた棘にサリータが盾を持って突進。

 真横から全力でぶつかることで軌道を逸らし、ゲイルたちがシールド・ウォールを展開して二人を守る。

 万全の態勢からならばともかく威力が弱い棘くらいならば、これで十分に防ぐことができる。


「精神体が出てきそうです!」


 小百合が敵の精神体を捕らえて引っ張り出そうとする。

 やはり本質は、光輝く丸い球体のようなものだ。


「フシュウウ!! シュウウーーー!」


 ここで銀宝鬼美姫は、やむを得ずに精神防御モードにチェンジ。

 どうしても本体の精神体だけは守りたいらしい。それだけ小百合の能力が鬼畜で危険であることを理解しての苦渋の判断だろう。

 さすがにモードチェンジした瞬間には、小百合の力も弾かれてしまう。

 されど、それこそ敵の最大の弱点だ。


「邪魔な腕は排除させてもらうぞ!」


 アンシュラオンが即座にすべての腕を切断。

 精神攻撃に強くなった代わりに防御力が激減するため、いとも簡単に切り裂ける。


「これならあたしでもいけるねええええ!」


 そして、そこに恨みを込めたベ・ヴェルの一撃。

 走って助走をつけてからの全力の大剣を叩き込む。

 剣先が入った身体にビシシっと亀裂が入ると、それが徐々に広がって身体全体にヒビが生まれていく。

 このままでは身体がもたない。すぐに破壊されてしまうだろう。

 かといって物理防御主体にモードチェンジしても、また小百合たちに攻撃されてしまえば同じことの繰り返し。

 鬼美姫としては、まさに八方塞がりに陥る。


「フーーフーーーッ!! フシュウウウウウウウウウ!」


 ただし、そんな弱点は鬼美姫自身が一番よくわかっている。

 ここで鬼美姫の身体が【銀と赤と青の三色模様】に変化。

 銀宝鬼美姫の能力である『銀宝彩壁ぎんほうさいへき』が発動したのだ。

 銀は物理防御に特化し、赤は精神防御に特化し、青は攻撃系の術式防御に特化する。

 ただ色が変わるだけではなく、常時流れるように色合いが変化していくので的を絞らせない。


「これがお前の【奥の手】か。たしかに面倒そうな能力だが、戦いに時間をかけすぎたな。すでに秘密が知られている以上、オレの隊の攻撃はこれくらいでは防げないぞ!」


 アンシュラオンが刀を叩きつけて、鬼美姫にもう一度ガードさせる。

 それによって相手を固定しつつ、次に飛び出てきたのはグランハムだ。

 完璧なタイミングで術符をばら撒いて発動。

 そのすべてが的確に相手の赤い場所を狙って放たれ―――水刃が突き刺さる!


「やはりな。同じ色を一カ所に集中させると、他の場所がおろそかになる。万能な能力など存在はしないのだ」


 アンシュラオンが強烈な物理攻撃を繰り出したため、鬼美姫は銀色を一点に集中させねばならなかった。

 結局のところ全部の色の面積は一定であり、その分だけ押し出された精神攻撃に強い赤い部分が露出することになる。

 グランハムはそこを射貫いたのだが、ピンポイント攻撃のために水刃砲を選ぶあたり、彼の戦術眼が極めて高いことを示している。

 当然、隊の攻撃はこれで終わらない。

 今度はサナが突っ込む。


「…じー」


 今までの戦いを見ていた彼女が狙ったポイントは―――顔

 よくよく見ると、鬼美姫の顔だけは三色模様になっていない。

 その中でさらに角の部分は、色を失って薄暗くなっていた。

 一気に間合いを詰めると、雷撃をまとった黒千代で―――切り裂く!

 驚くべきほどあっさりと角に刃が入り、すぱっと切れてしまう。


「フシュッ―――!?」


 角が切り落とされた鬼美姫の身体からは、急速に色が落ちていき、なんとか三色を保つものの、体表がドロドロになって溶けそうになっていた。

 この身体自体は作り物であっても、スキルを発動させるためには本体から力を供給しなければならない。

 その受信体が、あの角であったようだ。

 アンシュラオンが強力にサポートしているため、弱点を即座に見抜くサナの観察眼がますます生きている。

 こうなってしまえば、あとはもう簡単。


「さっきはありがとうネ。ユーも突き刺される気分を味わうといいアル」


 鬼美姫の背後にアル。

 戦刃を手にまとうと鬼美姫の脊椎にぶっ刺し、さらに刃を伸ばす。

 剣硬気の戦気バージョンの『戦硬刃せんこうじん』という戦気術である。

 戦刃で使われる戦硬気を伸ばす技なので、かなりの戦気量と維持する技術が必要になるが、達人のアルならばそう難しくはない。

 戦気の刃が内部に侵入し―――ガツンッ!

 敵の本体と思わしき三メートル大の球体にぶち当てる。

 案外棘に刺されたことを根に持っていたようだ。やられたらやり返す武人の鑑である。

 ただし、さすがに本体は硬くて貫けない。軽く傷つける程度で終わる。


「けっこう硬いネ。まあいいヨ。削ぐことを優先するアル」


 アルの戦硬刃が本体を擦りながら滑り、そのまま首を撥ね飛ばしてから跳躍。

 最後のとどめは、この隊のリーダーに託したのだ。


「これで終わりだ!」


 すでにアンシュラオンは、技の準備を終えていた。

 掌から凄まじい風気が発せられ、鬼美姫が吹き飛ばされて壁に激突。

 覇王技、『風神烈翔波ふうじんれっしょうは』。

 以前グラヌマに使った『麗覇れいは六全風神烈翔波ろくぜんふうじんれっしょうは』の下位の技だが、単発の威力を高めているため非常に強力な攻撃である。

 突き刺さる風気がアルが作った傷口から体内に入り込み、ズタズタに引き裂いて皮と肉をひん剥いていく。

 これに相手は耐えきれず、ついに銀宝鬼美姫の身体が崩壊を始めた。

 もはや能力を維持するのも難しくなるほど弱ったのだ。


(単純な物理防御はかなりのものだったし、オレだけだと少し手間取ったかもしれないな。まさにオレが育てたチームの力だ。素晴らしい!)


 殲滅級魔獣くらいアンシュラオン単独でも楽勝だろう? と思うだろうが、それは違う。

 銀宝鬼美姫のような特殊能力を持っている魔獣は、アンシュラオンとて一筋縄ではいかないものだ。

 どんなに強くても攻撃手段が物理に偏っている以上、そこを固められると倒すのが面倒であり、能力を調べるのにも時間がかかったはずだ。

 それをカバーしたのが、小百合とホロロ。

 この二人は肉体的にはやや劣るものの、持っている魔石の力は極めて貴重だといえるだろう。

 これが白の二十七番隊の真なる力。

 各人の成長とアンシュラオンの力が合わされば、いかなる敵にも対応することができるのだ。


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