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『翠清山の激闘』編
241話 「森林への侵攻 その1『蹂躙』」
しおりを挟むザ・ハン警備商隊を先頭にして、傭兵たちは森の手前まで移動。
そこで一旦立ち止まる。
ここまで魔獣とは一度も遭遇していない。
「これより我々は翠清山に向かうが、その前にこの森林地帯を突破する必要がある。全員地図は持ったな? 最初の目標は、森に入ってから北東に二十五キロ先の地点だ。ちょうど森の三分の一を進んだあたりになる。そこで一度拠点を作る予定だ」
最初に突入するのは、約七十キロ以上も続く大きな森林地帯だ。
この森は三つの階層に分かれており、今回の目標はその中で一番浅いエリアを踏破した地点である。
第一階層は火怨山の麓の森と比べると遥かに見通しも良く、そこまでの不気味さは感じない普通の森といえるだろう。
森の入り口から五キロ程度までは地元の猟師もよく立ち入るエリアなので、まさに最序盤といったマップだった。
「今後は各自、目的地に向かって自由に行動してかまわない。が、進みすぎて何かあっても自己責任だ。しっかりと自分たちでプランを組み立てて行動してほしい。では、作戦開始!!」
「………」
「………」
グランハムが淡白な作戦開始の合図を出すが、当然だが誰も動かない。
周囲に目を配って、他の誰かが動くのを待っていた。
目標地点は定めているものの、実際に最初に森に入るのは危険が伴う。平時の森ならばともかく、現在は明らかに敵対する魔獣たちの巣窟なのだ。
何が起こるかわからない異様な空気が、彼らの出足を鈍らしている。
その様子を見たグランハムが、軽くため息をついた。
「予想通りか。最初は我々が動くしかないようだな」
「かまわんだろう。こちらにはこちらの目的がある。取り分を主張するためには先陣も悪くない」
「そうだな。では、一番槍はザ・ハン警備商隊が―――」
そうグランハムが動こうとした瞬間、先に前に出る者がいた。
「あの山に行くのでしょう? 早く参りましょう」
すっと、ベルロアナが前に出る。
今の彼女は、白銀で『金獅子』が描かれた非常に美麗な金色の鎧を着ていた。使えるかは不明だが、腰には剣も差している。
見た目だけは、まさに黄金の騎士だ。美少女でもあるので、その美しさに思わず息を呑む。
そんな彼女が何の怯えもなく一歩を踏み出したので、すぐにお付きの者たちも追随。
「最初に森に足を踏み入れる名誉は、我々ディングラスがいただきます。さぁ、旗を持って続きなさい!」
ファテロナもベルロアナの傍を歩き、グラス・ギースとディングラスの旗を掲げさせる。
ディングラスの象徴である金獅子の紋章がはためき、颯爽と森の中に入っていく姿は、まさに王者の貫禄がある(ように見える)
本当は何も考えていないだけなのだが、それでも周囲を刺激するには十分だった。
「よし、俺らも行くぞ!」
「野郎ども、稼ぎ時だ!」
「皆さん、自分たちのペースで行きましょう。怪我をしないように気をつけて」
次々と傭兵やハンターたちが森の中に入っていくが、そこに順番などはなく皆バラバラである。
これより先は、通常の軍事行動とは異なる『自由進軍』という特殊な形式を取ることになっている。
もともとまとまりがない傭兵たちは縛られるのを嫌うため、それならば最初から束縛しないことを重視したのだ。
手柄や報奨金が欲しい者は、危険を顧みずに前のほうをどんどん歩いていくし、一方で慎重な者は自らのルールに従ってゆっくり進む。
「お嬢様はなかなか豪胆らしい。グランハム、いいのか?」
「最初はディングラスに華を持たせるのもよかろう。その後、移動しながら追い抜いて我々が前に出る。万一があっては困るからな。前衛は任せるぞ」
「了解だ。第二商隊、行くぞ!!」
「メッターボルンの第二商隊に続き、第一、第三商隊と隊列を組め! 第三商隊は死ぬ気で物資を守れよ!」
グランハム率いるザ・ハン警備商隊、総勢1500名も森に入った。
先頭は第二商隊長のメッターボルン率いる、近距離戦を得意とする戦士隊が務める。誰もが全身鎧で身を固めており、見るからに強そうな傭兵たちである。
中央には、グランハム率いる中距離戦を得意とする第一警備商隊が続き、常に周囲を監視しながら命令を出す司令塔の役割を果たす。
後方は遊撃補助の役割を持つ、モズ率いる第三商隊が続く。第三商隊は物資搬送も任務なので、大量の荷車や小型トラクターも一緒に森に入っていく。
その台車にはさまざまな武器や術具、術符が整理されて積まれているが、さらにすごいのが『ポケット倉庫が大量に積まれている』点だろうか。
各人は個人の倉庫を持っているだろうから、それに加えて消耗品だけでこれだけ大量の倉庫があること自体、ザ・ハン警備商隊がB級傭兵団であることを如実に示していた。
また、ザ・ハン警備商隊には第四商隊も存在し、そちらは物資の買い付けやバックアップメンバーとしてハピ・クジュネに待機している。これも全滅を避けるための予防策だ。
「兄弟、俺らはどうする? お嬢様は行っちまったぞ」
黒い鮭が描かれた鎧を着たゲイルが、森を眺める。
「慌てることはないさ。ゆっくり行けばいい。どうせ向こうはオレたちから遠くには離れないよ」
「あれもパフォーマンスってわけか。グラス・ギースの領主の娘もなかなかに策士だな。あれで周りの連中も勇気が出ただろうぜ」
「本当にそうならいいんだけどね。見た目だけ着飾っても中身は変わらないからなぁ」
「アンシュラオンさん、グランハムより伝言です」
そこにソブカがやってきた。
彼は再び赤い装束をまとっているが、その下にはしっかりと装備を整えている。
「内容は?」
「『これより一ヶ月間、アンシュラオンは戦いに参加しないように』とのことですねぇ」
「へぇ、そうきたか」
「兄弟を参加させないとは、随分と荒っぽい手段に出たもんだぜ」
「仕方ありません。これしか方法はないでしょう」
「まあ、そうだな」
「あのー、どういうことなんですか? アンシュラオン様は参加できないのでしょうか?」
三人がわかっているような口ぶりだったので、小百合が首を傾げる。
「兄弟は強すぎるからな。前に出れば、たいていの魔獣は秒殺だろうぜ。たしかに楽だが、それじゃ周りは強くなれねえ。兄弟にも負担がかかる」
「それが悪いことなんですか?」
「傭兵は金を稼いでなんぼだ。特にこういった歩合制だと獲物の取り合いになるし、兄弟が全部倒したら旨味が減るだろう? それにスザクと領主の娘の両方にも加担しない立場だから、最初から飛ばすのはよくねぇのさ。一応、それが目当ての連中もいるにはいるからな」
「さらにグランハムは、この一ヶ月で『戦える集団に仕上げる』つもりなのです。我々の目標は森の制圧ではなく、山の峰にいる強力な魔獣のボスたちです。そこに調子のピークをもっていこうとしているのですよ」
「要するにだ、今の俺らは烏合の衆ってわけだ。それを最低限、戦える集団にまで引き上げないといけないのさ。それだけグランハムは厳しい戦いになると予想しているんだろうな。たいしたやつさ」
「つまりは、現状での私たちの評価はかなり低いというわけですね」
「個人として優秀な者は多くとも、大きな集団で動きますからねぇ。まあ、これから何が起こるのかは見ていればわかりますよ」
このグランハムの方針は、アンシュラオンも同感だったので受け入れる。
「オレはグランハムの指示通り、いきなり大ボスが出ない限りは一ヶ月間は手出ししない。それはみんなに対しても同じだ。この一ヶ月、オレの力なしで戦ってほしい。その中で個人の力や連携を高めていこう」
「任せてちょうだい。最初くらいアンシュラオン君なしでもやってみせるわ」
「そういうことならば、私も微力ながらお力になれるはずよ」
マキとユキネが前に出る。
「ユキネさん、無理しなくてもいいのよ?」
「私自身のために戦うのよ。それは結局、アンシュラオンさんのためにもなることですもの」
「それなら最初から、みんなのために戦えばいいでしょ」
「自分がしっかりしないと他人は助けられないわ。マキさんも自信があるのでしょうけど、足をすくわれないようにね」
「言ってくれるじゃない。その力、見せてもらうわよ」
「よし、練習通りのフォーメーションにユキネさんとアイラを加える。前衛はマキさんとユキネさん。中衛はサナ、小百合さん、アイラ。後衛はホロロさんでいこう」
「…こくり」
「え? わ、私も?」
「お前の実力がまだよくわからないから、サナと小百合さんに合わせてみろ。それでどんな使い方をするか考える」
「わ、わかった! 怖いけどやってみる!」
「ゲイルたちは、サポートをよろしく。全員戦士だよね?」
「ああ、分厚い戦いなら得意だ。左右を固めればいいんだろう?」
「さすがによくわかっているね。頼むよ」
「ミーは?」
「アル先生はオレの代わりに、やばそうな相手がいたら助太刀してくれ。律儀にグランハムの方針を守る必要はないけど、オレがでしゃばりすぎるとみんなの成長を阻害する。あとは魔石に何かあったら頼む」
「わかったアル。その時は樽から出るヨ」
「どんだけ樽が気に入ったんだよ。じゃあ、行こうか」
アンシュラオンたちも森の中に入り、ソブカとロクゼイの隊も後ろに続く。
すでにベルロアナ隊が入っているので、そのまま後を追う形になるだろう。
物資を運ぶために大きな馬車やクルマが帯同するため、前を進む者たちは木々を切り倒しながら進んでいた。
こうした木々は海軍によって回収され、各拠点の資源として確保されるので無駄にはならない。
ただし、周囲を常に警戒しつつ、伐採しながらの移動なので進みは遅い。
それから二時間で十キロ程度進んだが、今のところ魔獣の姿はない。
「うーむ、待ち構えている可能性も高かったけど、案外動かないな」
「猿どもか?」
「仕掛けるなら今が最適なんだよね。出鼻をくじくのが一番だ。ゲイルはどう思う?」
「前の戦いで兄弟がやりすぎたんじゃないか? 本能で動く魔獣だからこそ警戒は強くなるだろうさ」
「それはあるかも。ちょっと派手に倒しすぎたかな…。逆に篭られると厄介なんだけどね」
「グランハムからもらった地図じゃ、進めば進むほど森は深くなるみたいだぜ。仕掛けるならもっと奥かもしれねぇな。あるいは、すでに違う場所にいる可能性もある」
「猿たちは森の中での機動力が高い。突然出現することもあるからね。オレも波動円で警戒するけど、この位置だとこっちが探知する前に違う隊がぶつかりそうだね」
そうしてアンシュラオンが波動円を展開した時。
「魔獣が出たぞ!」
先頭を行く隊は、少し間延びした隊列になっており、あいだあいだに伝令を配置している。
その中で近くにいた伝令が、魔獣発見の報を叫ぶ。
「来やがったか。兄弟、俺らも行くか?」
「波動円で探知した。ちょうど一キロ先だよ。でも、この感じだとオレたちが行くまでもないかな。それより速度を落として周囲を警戒しよう。他の魔獣がいないか探ったほうが建設的だ」
「了解だ」
(数は千くらいだが…まあ、あいつらなら楽勝だろう)
アンシュラオンたちは、その場で様子をうかがうことにする。
波動円で探知したように、一キロ先の森の中では戦いが始まっていたが、すでにグランハムたちが対応していた。
「ネズミごときに無駄な時間をかけるなよ! 面倒なのは数だけだ! 怖れるほどではないぞ!」
出現したのは『ジャージマグ〈火消鼠〉』と呼ばれる鼠型の魔獣だ。
大きさは人間の半分程度のサイズでそこそこ大きいが、なぜか火がついたものを食べる習性があり、山火事が起きると大量に湧き出て群がり、一気に鎮火する森の消防士のような存在だ。
戦闘力は高くはなく、以前ラブヘイアの実力テストで倒したワイルダーインパスと同じ第六級の駆除級魔獣である。
「なんだ。数は多いが、ただの雑魚か」
「侮るなよ。様子見かもしれんし、物資に噛みつかれたら大変だ」
「たしかにな。ならば肩慣らし程度に蹴散らしてやるか。俺に続け!」
「おうっ!」
メッターボルンが前に出ると、一振りで三匹のジャージマグを叩き殺す。
この魔獣は密集して移動する習性があり、なおかつ数が多いため、巨漢が武器を振るだけで面白いように敵が吹っ飛んでいく。
部下の第二商隊の面々も同じく屈強な戦士なので、武器を振るたびに確実に一匹は仕留めていた。
敵からの反撃は、ほぼ無い。
相手からしても完全に偶然の遭遇戦だったようで、驚いてパニックに陥り、散り散りになって逃げ惑う姿も見られる。
グランハムたちは、あえて逃げる魔獣は追わない。
これからいくらでも大物が待っているし、体力と物資の消耗をできるだけ抑えることが肝要だからだ。
しかしながら、そうした逃げて散った魔獣は、他の傭兵やハンターと遭遇してしまう。
「獲物だ! 叩き殺せ!」
ジャージマグを見つけた者たちは、気が高ぶっていたこともあり、問答無用で襲いかかる。
剣で切り裂き、銃で撃ち殺し、投げナイフが突き刺さる。
さすがに魔獣の本能で噛みついて反撃してきた個体もいたが、殺す気満々でやってきた者たちとは状況が異なる。
そこからは、完全なる―――蹂躙
ジャージマグの大半が、ものの三十分で完全に全滅。
森の中には彼らの死骸が散乱していた。
「へっ、楽なもんだぜ」
「今のでいくらくらいだ?」
「さあな。三十匹くらいだったから五万くらいか? 素材も入れれば、たぶんそんなもんだろう」
「あれで五万かよ。魔獣を狩った経験はあまりなかったが、意外と美味しい獲物かもしれねぇな。ハンターのやつら、ぬるい仕事で稼いでやがる」
「あっちに弱そうな違う魔獣の群れがいたぞ。ついでにやっちまおうぜ」
「いいな。ようやく始まったんだ。とことん稼いでやろう」
血を見て興奮した傭兵たちが、発見した魔獣を手当たり次第に狩り始めた。
逃げ惑う魔獣も追いかけて殺して素材を剥ぎ取っていく。中には巣穴に火を放ち、炙り出して狩る者さえいた。
こうして森の一部が、彼らによって破壊されていく。
どんな大義名分があっても、これは制圧作戦。
つまりは人間による【侵略】である。
「連中、全然言うことを聞かないな。馬鹿なやつらだ」
「かまわん。今は好きにさせておけ。そのうち嫌でもわかる」
グランハムも末端の者たちのことは放置。
もとより統制がとれるとは思っていない。アンシュラオンが提示したように、結局は各人が自己責任で行動するしかないのだ。
むしろ、このことがわかっていたからこそ、会議で自己責任を強調したともいえる。
そして、日が暮れるまでに二十キロ地点にまで進むことができた。
人数が多いうえに後続が無駄な狩りで遅れることを考慮しても、かなり早く進めたほうだろう。
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