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『翠清山の激闘』編
210話 「スザク帰還パレード その3『スザクの結婚相手?』」
しおりを挟むハイザクは、およそ五十人のマッチョたちと身体をぶつけ合って満足したのか、再び歩き出してパレードが進んでいく。
(最初から濃すぎるだろう。ハピ・クジュネの住人が違和感を感じていないのが怖ろしいよ)
ハイザクたち第二海軍の精鋭百人が過ぎ去ると、続いてやってきたのは五百人ほどの一団だった。
おそらくはこれがパレードの本隊なのだろうが、彼らのいでたちは海軍とはだいぶ違ううえに、雰囲気も異なっていた。
街中なので武器は出していないが、過剰なほどに周囲を警戒しながら歩いている。
武装は統一されていないものの全員が同じ服を着ていたので、何かしらの組織か傭兵団のようにも見えた。
(装備も違うし、こいつらは海軍じゃないな。これが街で噂になっていた『違う一団』ってやつらか? ふむ、どいつも悪くない動きをしている。特に少し後ろにいるやつがいい腕だ)
その男は一団の中央にいつつ、周囲の者たちに小声で指示を出している。
歩き方にも隙がなく視野も広そうだ。おそらくは集団のリーダーだろう。
だからアンシュラオンと―――目が合う
「………」
「………」
二百メートル以上離れているし、初対面同士なので会話はない。
相手はすぐに視線を逸らしたものの、アンシュラオンから意識は外さない。確実にこちらを捕捉している。
少しでも変な動きをしたら、間違いなく攻撃を仕掛けてくるだろう。
(オレに敵意はないはずだから、単純にこっちの強さを理解したってことか。それにあの警戒の仕方は射程が長い攻撃を持っている証拠だ。この距離からでも当てる自信があるらしい。ある意味においてはハイザクよりも厄介な相手かもしれないな)
ハイザクのほうが単純な戦闘力では数段上だろう。クジュネ家の血統遺伝もあるのだから当然だ。
がしかし、この男はギラギラした殺気を身にまとっており、まるで野生の獣のようであった。それでいながら自身を完全に律している様子がうかがえる。
それだけを見ても、かなり成熟した武人である。
「ねえ、あいつ誰?」
アンシュラオンが海兵に訊ねようとすると、思いがけないところから答えがやってきた。
「あら、あれって『ザ・ハン警備商隊』じゃないかしら?」
「マキさん、知ってるの?」
「ええ、ハングラス直轄の傭兵団よ」
「ハングラスというとグラス・ギースの派閥の一つだね。物流を担当する連中だっけ?」
「そうね。ザ・ハン警備商隊は、食料と医薬品以外の物資全般を取り扱うハングラス派閥最大の武闘派組織よ。グラス・ギース内でも一二を争うほどの大きな戦力ね」
「グラス・ギースの戦力は衛士隊だけじゃないの?」
「衛士隊は、あくまでディングラス直轄の私兵集団なのよ。各派閥もそれぞれの戦力を持っていて、その合計がグラス・ギースの総戦力になるわ」
「じゃあ、あいつも知ってる? あの少し後ろにいる灰色の髪を束ねたやつ」
「彼はグランハムね。ザ・ハン警備商隊の中でも最大戦力の『第一商隊』を率いる総隊長よ。ハングラス最強の武人だわ」
「へぇ、派閥最強の武人か。マキさんはあいつに勝てる?」
「どうかしら…戦ったことはないから難しい質問だけど、彼は常に実戦の中で結果を出してきたと聞いているわ。正直、戦闘経験値は向こうのほうが上じゃないかしら。そもそも彼は『集団戦』を得意としているそうよ。武闘者というよりは生粋の傭兵ね」
「なるほど、個だけじゃなくて組織で戦うタイプか。ますます興味深いね。それにしても、どうしてグラス・ギースの部隊がいるの?」
「彼らは商品輸送の護衛が主な任務だから、ハピ・クジュネにいることは珍しくないけど…どう見てもパレードに参加しているわよね」
「グラス・ギースとハピ・クジュネの関係性ってどうなの?」
「スザク様も一度グラス・ギースにやってきたくらいだし、一応は友好都市として協調関係にはあるわね。でも、他の都市の主戦力の一つが堂々と活動できるほどではないわ。普通ならば海軍がマークするだろうし…」
「第二海軍もいるけど監視している様子じゃないよね。おっと、大きめの馬車が来たよ。あの中にスザクがいるのかな?」
ザ・ハン警備商隊に守られながら一台の馬車がやってきた。
馬車は扉が付いている完全個室型のもので、ここからでは中は見えない。
だが、これはパレードである。人々に顔を見せるための催しだ。
十分に視線が集まったのを確認すると馬車の屋根が開き、中が見えるようになった。
そして、そこから覗く顔は―――
「えええ! 嘘だろう!?」
アンシュラオンの目に信じられないものが飛び込んできた。
あのアホ面は忘れるわけがない。
サナを横取りした領主の娘、イタ嬢こと―――
―――ベルロアナ・ディングラス
がそこにいた。
ベルロアナは、少し恥ずかしそうにしながらも周りに手を振っている。
その隣にはファテロナまでいるではないか。
「グラス・ギース領主、アニル・ディングラス様のご息女であられるベルロアナ・ディングラス様である! 此度はハピ・クジュネの客人として参られた! 万雷の拍手を持って出迎えたし!!」
ザ・ハン警備商隊に帯同していたシンテツが、グラス・ギースの旗を取り出して掲げる。
ハピ・クジュネは海賊の旗であったが、グラス・ギースのものは東西南北と中央に抽象的な動物が描かれたものであった。
東には不死鳥。西には羽馬。
南には双龍、北には狐。
そして、中央には金色の獅子が描かれ、周囲の四体が獅子を守るような図式になっている。
観客たちも、突然出てきたベルロアナに興味津々である。
「あれがグラス・ギース領主の娘さんか?」
「一人娘って聞いたけどな。それにしても綺麗な子だなー!」
「ああ、こっちの女子とは全然違う。あんまり日に焼けてない感じがいい」
「そりゃお嬢様だからな! うちらの都市は男っ気が強いから、なんだか新鮮に感じるなぁ」
「うおおお! ベルロアナ様ーーー!」
「きゃー、かわいい子ねー!」
(なんてこった! イタ嬢が人気…だと!? オレは夢でも見ているのか?)
意外にもベルロアナは人気が高かった。
見た目だけならば美少女だし、恥ずかしそうに手を振っている様子も言い方を変えれば奥ゆかしく、大胆で陽気なハピ・クジュネの女性とは正反対な雰囲気が受けているのだろう。
だが、内面を知っているアンシュラオンは完全に困惑していた。
「お嬢様、もっと愛想を振りまかないといけませんよ。ここはアウェーの地。ハピ・クジュネの人々にディングラスの威光をアピールしなければなりません」
「わかっているわ。お父様の代理でやってきたのですもの。わたくしも領主の娘。役割はしっかりこなしますわ!」
「では、もっと腕を大きく振ったほうがよろしいかと」
「こうかしら?」
「それではまだまだ足りません。もっとダイナミックにしないと民には伝わりませんよ」
「こ、こうかしら? こう?」
「もっと大胆に! 身体から溢れ出るようにです!」
「こ、こうね! こうしてこう!」
「上下運動も交ぜるとよろしいかと存じます」
「スクワットをするみたいに? こう! こうかしら!」
「さすがお嬢様。完璧でございます」
と言いながら、ファテロナがベルロアナのドレスを踏む。
ちょうど屈んだ時に踏んだので、そこからダイナミックに跳ね上がると―――ビリィイイ
ドレスが破れて下半身が露出。
「え!? なに今の音は!?」
「お嬢様、下です」
「下? へ? あっ……し、下が…無い!?」
「パンツ丸見えでございます」
「きゃあああああああああ!」
幸いながら下着ははいていたが、丸見えだ。
ベルロアナの悲鳴とともに観客全員の視線がそこに集まる。
「ヒューヒュー! すげぇもんを見ちまったぜ!」
「うおおおおおお! カメラを持ってくればよかったーーー! 一生の不覚だぁあああ!」
「やべぇ、俺、ファンになっちまったよ!」
「ベルロアナ! ベルロアナ! ベルロアナ!!! FUUU!」
主に男性陣が大フィーバーである。
だが、一番興奮している者が目の前にいた。
「はぁはぁ、お嬢様の下半身が衆人環視の中で晒されるなど! これはもうザッツ・衆人姦視! タマンネー!」
「ふぁ、ファテロナ! 見ていないで早くなんとかして!」
「嫌よ嫌よも好きのうち! お嬢様は、なんてはしたない雌豚なのですか! 恥を知ってください! はぁはぁ! コンチクショー!」
「やぁあああ! 服を引っ張らないでぇええ! な、何をするの!」
「申し訳ありません。お召し物を取り替えようと思ったのです」
「あら、そうだったの。ならばお願いしようかしら」
「はぁはぁ、この視線の中で着替えるなんて、さすがお嬢様。ふぁ、ファテロナはとても興奮しております! ダレカー! 汁ぶっかけてー! 白いやつ出してチョンマゲー!! ここにパンツあるからぁあああ!」
「どうしたのファテロナーー!?」
突如、馬車の中で奇行に及ぶファテロナと、それに翻弄されるイタ嬢。
これだけぶっ飛んだことをやるからには、やはり彼女たちは本物のようだ。あんなに個性の強い二人を見間違えるわけがない。
問題は、それに振り回される周囲のほうだ。
「くっ、何をしているのだ! 早く隠せ! グラス・ギースの恥となる!」
「そ、それがファテロナ殿が邪魔をして…」
「あの女、こんなところでも馬鹿な真似を! 布でもいい! さっさとかけろ!」
「ふはははは! やらせませんよー!」
グランハムが必死に隠そうとするが、なぜかファテロナが妨害してくるので、たちが悪い。
野次馬連中は近寄れないので、ただ見ていることしかできない。
ハピ・クジュネの海兵やシンテツも管轄が違うので傍観するしかない。
だがそんな中、一人の救世主が現れる。
その人物は、颯爽と馬車に入ると白い布でベルロアナを覆う。
「ベルロアナ様、大丈夫ですか?」
「す、スザク様…あ、ありがとうございます」
「屋根を閉めてもらえるかな。パレードは一時停止だ」
「は、はい! かしこまりました!」
現れたのは、スザクだった。
以前見た軍服ではなく、白に金の刺繍が入ったタキシードを着ており、まるで王子様といった様相である。
彼の言葉で馬車の屋根は閉じられ、ベルロアナは群集の視線から逃れることができた。
スザクは馬車から離れて着替えを待つが、観客の視線は一気に彼に移る。
「あ、あれ! スザク様じゃない!?」
「そうよ! あの端整なお顔は間違いないわ! 前に見た時は可愛いって感じだったけど、超イケメンになってるわ!!」
「きゃーーー! さすがスザク様だわ!!」
「ああいう細かい気遣いが他のご兄弟にはないのよねー! ほんと貴公子って感じよ!」
「スザク様ー、すてきー!」
「スザクさまぁあああああああ! いやーーー! だいすきいいいい!」
今まで以上の圧倒的な歓声が湧き上がる。
大多数は女性だが、男たちも大声を上げてスザクを出迎える。
「スザクぼっちゃーーーん!! お帰りなさいいいい!」
「我らが希望が戻ってきたぞおおおお!」
思わず耳を塞いでしまうほどの盛り上がりだ。
改めてスザク人気を思い知る。
「すごいな…! 本当にアイドルのコンサートじゃないか! 耳が痛くなる」
「地元だとここまで人気なのね。想像以上だわ」
「でも、どうしてイタ嬢と一緒にいるんだろう?」
「わからないわ。私がグラス・ギースにいた頃は、外遊するなんて話はなかったもの。それ以前にベルロアナ様が都市の外に出るなんて聞いたこともないわ。都市内でも第一城壁内部の上級街までしか外出許可が下りなかったのに…まさかこんな離れた都市に来るなんて」
「まあ、箱入り娘って感じだったもんね」
「あっ…もしかして…」
「小百合さん、何か気づいたの?」
「えーと、この状況を普通に考えますと、【スザク様の結婚相手がベルロアナ様】なのではないでしょうか?」
「…へ?」
「普段外に出られないベルロアナ様と正装しているスザク様に加えて、グラス・ギースの戦力も護衛として一緒にいるのならば、そう考えるのが妥当に思えますが…」
「………」
小百合の言葉に、思わずアンシュラオンがフリーズ。
あまりの衝撃で何も考えられなくなる。
「冗談きつい…よ。だって、小百合さんも『姫』じゃないと似合わないとか言ってなかったっけ?」
「グラス・ギースが独立した都市ならば、領主の娘も姫という扱いになってもおかしくはありません」
「姫? あいつが? いやいやいや、絶対にありえないって! イタ嬢のやつ、ついに経歴詐称までやりだしたのか! 人生終わったな! いや、この場合はスザクがかわいそうだ! イタ嬢なんかと結婚したら人生詰むぞ!」
「個人としてはいろいろ問題がありそうですが、グラス・ギースにとってはよい縁談となりますね」
「そうね。二人が結婚したら両陣営は血縁者になるのですから、二つの都市の結びつきは今まで以上のものになるわ。他の衛星都市とのやり取りもスムーズになるし、経済的にもグラス・ギースにとって有利かも」
「マキさんまで! あいつは地雷だよ!?」
「まあその…アンシュラオン君が彼女を嫌う理由もわかるけれど、こればかりは都市間の問題だものね。ハピ・クジュネ側もメリットがあると思ったから彼女を選んだのでしょうし…」
「うーん、それはそうだけど…」
「意外とお似合いかもしれませんね。年齢もほとんど同じですし、スザク様のご様子を見る限り、お二人の関係は悪くなさそうです」
「うーん、イタ嬢が誰と結婚しようがどうでもいいけど…さすがに驚いたよ。だがスザクよ、やっちまったな。こればかりは庇いきれないぞ」
ちなみにマキも小百合も、イタ嬢と結婚するスザクが不幸になることは否定していない。
アンシュラオンがスザクの心配をする中、ベルロアナの着替え後にパレードは再開。
そのまま行進は夕方まで続き、ハプニングはあったものの大盛り上がりで終わるのであった。
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