『覇王アンシュラオンの異世界スレイブサーガ』 (旧名:欠番覇王の異世界スレイブサーガ)

園島義船(ぷるっと企画)

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「海賊たちの凱歌 後編」

196話 「海鷲と不死鳥 その3『北部統合計画』」

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「多少の猶予はあるとはいえ、現状は厳しい。もし南部の争いでどこかの勢力が抜きん出れば、なし崩し的に北部にまでやってくるはずだ。少なくともハピ・クジュネは確実に争いに巻き込まれる」

「ハピ・クジュネの陥落は、すなわち北部の陥落です。いつかグラス・ギースにまでやってくるでしょう。魔獣より怖いものが人間とは皮肉なものですねぇ」

「現状ではシャグが一番野心的で危険だ。大物来訪で結果が欲しいだろう。近いうちに必ず動いてくるぞ」

「狙うとすれば、北中部の入り口であるセレ・ノッツから自由貿易郡を繋ぐ中央ルートでしょうか。ここを封鎖されると北部の商人にとっては致命的です。自由貿易郡にとっても北への入り口がなくなれば、貿易に不都合が出ます」

「その点においても我々と自由貿易郡の利害は一致しているということだ。そのために義父殿には早急に動いてもらう予定だが、あそこは大きすぎるのがネックだ。各都市の規模も大きく、所詮は経済ネットワークで繋がっているだけの集団にすぎない。一部の都市では各勢力と独自に交渉をしている形跡がある」

「特に隣接する都市は死活問題ですからねぇ。ヤトスの民同様、実際に目の前に来られたら気が気ではないでしょう。真っ先に戦火に包まれるのは彼らです」

「それは否定はせん。だが、西側に呑み込まれれば、働いても働いても富を吸われ続けるだけの【奴隷】と化す。それはスレイブよりも酷いぞ」

「西側の目的は資源の確保ですからねぇ。資源には当然、人も含まれます。まさに植民地であり、地獄の始まりといえます。その認識が自由貿易郡にもあればよいのですが…」

「他の勢力のことは我々にはどうしようもない。実際にそこに暮らす者たちの考えもあるだろう。そもそも他力本願であることが問題だ。自分の身は自分で守る。それができてからの同盟であろうよ」

「ふふ、あなたが打ち出した政策が、まさか【北部全体を統合する計画】の始まりであることは、誰も気づいていないでしょうね」

「そうだ、北部だけで『最低十万の軍』を作る! これ以外で生き残るすべはない!」


 ライザックの政策は、単なる都市の発展にとどまらず、その先を見据えていた。

 迫り来る南部勢力に対抗するためには、経済の強化はもちろん、一般人を含めた『民兵』の育成が重要となる。

 戦国時代でいうところの『農兵』で、普通に暮らしながらも有事の際は兵士になれる者たちのことだ。

 生粋の兵士である海兵と比べると戦闘力は劣るが、地の利を生かしたゲリラ戦術で進軍を妨害できれば、それだけで十分貢献したといえるだろう。

 アズ・アクスへの通達も、その大きな計画の一環であった。まずは早急に一般人も扱える武器が大量に必要だったからだ。

 だが、この計画にはさまざまな障害があるため公にはできない。現状ではライザックの側近や、ソブカといった一部の同士しか知らないことである。


「こう言っては悪いが、街が壊れたのは幸いだった。特にハピナ・ラッソはギャングが邪魔だったからな。なまじ恭順している分、こちらから潰すわけにもいかん」

「すでにハピナ・ラッソには海兵が派遣されていたようですねぇ。事前に魔獣の襲撃を把握していたのでは?」

「俺がそこまで薄情に見えるか? 結果的に幸いだっただけであって、街の人間が殺されて喜ぶようにはなりたくはないぞ。あくまで今回の作戦のための準備だ。もともとあそこは限界が来ていた面があったからな」

「相当な被害でしたが、復興のプランはあるのですか?」

「破壊は発展の前触れだ。壊れた街の復興で建築業界も盛り上がるだろう。減ってしまった人口は南からの移民で対応する。雇用も生み出せるから一石二鳥だな。これを契機に各街の規模を二倍に増やすつもりだ。新たに街を作ってもいいだろう」

「もはや、なりふりかまっている余裕はないようですね。私としては複雑ですが」

「不服か?」

「土地に愛着を持たない人間が集まれば、愚かな諍いが起こるでしょう。元からいた者たちとの軋轢も生まれます。少しずつならばよいのですが、いきなり二倍となると荒れるでしょうね」

「移民が欲している衣食住の前では些細なことだ。富と利益が回ってくれば嫌でも順応するしかない。もうこれ以上逃げ場はないのだ。必死になって働くしかない」

「合理的な考えですねぇ。人は合理性だけで生きるものではありませんが、彼らにとってはそれが対価になりますか」

「他人事のように言っている場合ではないぞ。グラス・ギースをまとめるのはお前だ。俺のところに来ないのならば、それくらいはしてもらう」

「正直に言えば、グラス・ギースの改革が一番難航しそうです。あそこの深部には厄介な者たちがいますからねぇ」

「それをどうにかするのがお前の仕事だ。兵ならば貸す」

「ハピ・クジュネの手先と思われたら、それこそはりつけですよ。自前で調達しますが、あなたの権力だけは利用させてもらいます」

「それでいい。使えるものは全部使え。だが、気になるのは『魔剣士』たちのことだ。まさか北側からやってくる者がいるとは思わなかったぞ」

「ライザック、その名は安易に出さないほうがいいですよ」

「俺の船の中だ。ここでくらいは本音で語ってもいいだろう。お前から見て、あいつらはどうだ? もし侵略が目的ならば早めに潰す必要があるぞ」

「さて、直接会ったわけではありませんからねぇ。噂では共存思考の人物のようです。領主とも対等な関係を望んでいると聞いています」

「そいつが望んでいても本国が望んでいるとは限らん。連中の入植もいつかは始まるだろう。その時に本性を現すかもしれんぞ」

「そればかりは私にはどうしようもありません。それこそ領主たちが必死になって対処すべきことです」

「うむ、たしかにその時まで待つのも手か。わざわざ藪をつついて蛇を出すこともない。だが、不確定要素ではあるな。そのうち接触してみるべきか…」

「やるのならば私がやりましょう。あなたはできるだけ南に力を注いでください。今は翠清山の件が最優先ですがね」

「そうだ。北部がまとまるためには【翠清山を制圧】しなければならない。これによって、すべての都市を繋ぐネットワークが作れる」


 地図で見るとよくわかるが、翠清山はグラス・ギースとハピ・クジュネのちょうど真ん中に位置している巨大山脈である。

 山神の住処でもあり、今まで人間が手を出せなかった領域だが、もしここを手に入れることができれば、大量の資源と『交通ルート』を確保できる。

 いわゆる山を貫くトンネルや道路を作ることで、東西を繋げてしまうのだ。


「交通ルートの確保で利便性が向上し、一体感が強まる。人と物の流通によって経済は活性化するだろう。それと同時に軍事力も拡大できる。北部全体が団結して南部勢力と対峙するのだ」

「ですが、魔獣を駆逐できねば、すべては妄想にすぎません。奇襲を受けた時は焦りましたが、こうなるとスザク君の活躍が大きいですねぇ。彼がハピ・ヤックを防衛してくれたおかげで、首の皮一枚でつながりました」

「その通りだ! あいつの働きは大きい。ソブカ、これを見ろ」

「報告書ですか? 二通ありますね」

「一つはスザク、もう一つはシンテツのものだ。まずはシンテツのものを見てみろ」


 ソブカは報告書を手に取り、ざっと目を通す。


「…なるほど、発端はア・バンドでしたか。厄介な連中が入り込んでいたものですね」

「中南部のならず者たちだ。今回はかなりの武人が潜り込んでいたらしい。ほら、もっと続きを読んでみろ」

「…スザク君の活躍がこれでもかと書いてありますねぇ。ほぉ、敵将を討ち取りましたか。いつの間にか武人としても高いレベルに覚醒していたとは、さすがですね」

「俺の弟だ。それくらいは当然のことだな」

「魔獣との対峙の際の冷静な対応と、人質救出後の迅速な撤退戦。指揮官としての評価も高いですね。それを踏まえて、第三海軍を倍の八千に増員して予備兵力から正規軍にすべき、ですか」

「一通り読んでみて、どう思う?」

「スザク君をべた褒めしておりますが、これを誰が書いたのかが問題です。シンテツさんは、あなたの元側近でしたね。『監視』のためにつけたのでしょう?」

「そうだ。スザクが十歳の時、俺に兵を貸してくれと頭を下げに来た。俺は前々からあいつの才能を高く買っていたが、最高の味方になる可能性と同時に、最大の敵になる可能性も警戒していた。あいつはあまりに才能が豊かすぎるからな。だからシンテツとバンテツを監視兼教育係として派遣した」

「で、見事に懐柔されたと」

「ははははは!! その通りだ! シンテツのやつ、誰が主かもう忘れているらしい! 見ろ、この文章を! スザクに首ったけだ! 俺でさえ正規軍を持たぬのに、スザクには与えろと言うのだぞ!」


 ライザックは、スザクが幼少の頃から才能を見抜いていた。それが自分すら上回るものであったがゆえに、最悪は敵になることも想定していたものだ。

 だからこそ密偵としてシンテツとバンテツを送り込んだ。

 バンテツは大雑把な性格だが、シンテツはアンシュラオンやマキとの対話を見ていてもわかるように、常に疑り深く慎重に行動する男だ。今までもライザックのために尽くしてくれた腹心ともいえる人物であった。

 それがあっという間に寝返ってしまったのだ。


「なんて魅力だ! スザクは生来の人たらしなのだ! 敵が味方になってしまうのだぞ! これほどの才能があると思うか!? これぞ天賦の才というものだ!」

「ライザック、声が大きいですよ。あなたがスザク君を溺愛していることは知っていますが、興奮しすぎです」

「せっかく功績を挙げたのだ。たまにはよかろう。では、もう一つのものを見てみろ。こちらはスザク当人が書いたものだ」

「…ア・バンドの詳細と魔獣の軍勢の危険性、それと『協力者』のことが大半ですね。将を討ち取ったことも書かれていません。本当にスザク君が書いたものですか?」

「あいつに可愛げがないのは、そういうところだ。手柄を挙げたのならば、もっと俺に見せつけて小遣いをせびってくればいいものを! それが妙に大人びている。いや、そうしようと自分を偽っている。そこが気に入らん」

「彼もそれだけの覚悟を背負っているのでしょう。むしろあなたより冷静に物事を見ているのかもしれませんねぇ」

「母親のスァクラーシャの影響だろうな。彼女は俺の母とは違う意味で強い女だった。毒気を抜かれてしまうような…まさに女版のスザクのような魅力があった。俺の母は生粋の女海賊だったからな。兄弟とはいえ、母が違えばこうも違うものか」


 ライザックの母親は、荒くれ者の海賊たちの中でもとびきりの暴れん坊だった。

 そこを気に入られてガイゾックと子を作ったが、子に対しては基本的に放任主義で、一緒に遊んだ記憶などほとんどなかった。

 そんな彼女は、ある日酔った拍子に海に落ちてあっさり死んでしまった。それを知ったライザックも、非常にさばさばして受け入れたものであった。

 その代わり、ライザックが愛したのは弟だ。特に才能と魅力溢れたスザクには強い思い入れがある。


「十分すぎる結果を出したのだ。褒美はくれてやらねばなるまい。あいつは嫌だろうが、長年尽くしてくれたリンウートも戦死した。何も無しでは周りが納得しないだろう」

「では、第三海軍は増員ですか?」

「そうなるだろう。ただし、すぐに人員は増やせないから違う方法を取るつもりだがな」

「着々と成長しているようで何よりですねぇ。あなた方三兄弟がいれば、ハピ・クジュネは安泰です」

「だが、スザクはまだ若い。あいつの優しさは乱世では弱点にもなる。一方で、穏やかな時代では最高の統治者にもなるはずだ。それまで汚い仕事は俺がやる。やり尽くす。だからお前も手を汚すことを躊躇うな」

「わかっています。どのみち呑み込まれるのならば、自ら火をつけることも辞さないつもりですよ」

「それでこそ同士だ。だが、スザクが入れ込んでいる『協力者』が気になる。単独でア・バンドの半数を蹴散らし、猿の大軍を葬ったそうではないか。尋常ではない戦闘力だ。監視はつけているが、今のところ目立った動きはないようだな」

「ふふ」

「…なんだ、その含み笑いは。何か知っているな?」

「グラス・ギースにおける情報網では、私のほうがあなたよりも上ですからねぇ。その人物はよく知っていますよ。あなたも聞いたことがあるでしょう? 彼はデアンカ・ギースを倒した英雄ですよ」

「あの悪獣退治の一件か。報告には上がっていたな。で、何者なのだ?」

「さぁ、何者かまでは知りませんが、魔剣士と対等以上の戦闘力を持っていることは間違いありません。あの歴戦の猛将を圧倒したという噂もあります。なにせ戻ってきた魔剣士殿は、ボロボロだったようですからねぇ」

「…DBDの魔剣士といえば、まさに一騎当千の将だったはずだ。それを圧倒するか。化け物だな」

「どうです? 興味を惹かれませんか?」

「当然だ。我々に足りないものは『個』だ。人材は欲しい」

「アズ・アクスを否定したあなたが、個を欲するとは皮肉なものですねぇ」

「俺は個の強さを否定しているわけではない。武器だけでは意味がないと言っただけのことだ。使える者がいるのならば両方欲しいに決まっている」

「その通りですねぇ。そして報告書を読む限り、その人物が今回の作戦において救世主になるとスザク君は考えているようです」

「スザクが母親の邸宅を譲るくらいだ。あいつめ、相当気に入ったな。そんな男ならば作戦前に一度会うべきか」


 その時、扉をノックする音が聴こえた。

 ライザックが許可を出すと、海兵が入ってくる。


「失礼いたします。老師が来ております」

「久々だな。用事は『暗殺』か?」

「そのようです。いかがいたしましょう」

「いつでも誰にでも挑戦権がある。甲板に呼べ。相手をしてやる」

「了解しました」


 海兵が出ていくのを見届けると、ソブカが目を細める。


「暗殺の容認ですか。あまり好ましいやり方とは思えませんねぇ」

「ガス抜きの一種だ。こうしておけば文句も出にくい。文句があるなら直接言いに来ればよいからな。そして、文句を言う者ほど実際には来ないものさ。なさけないやつらだ」

「やれやれ、万が一があったらどうするのですか」

「その時は首をくれてやるさ。せっかくだ。お前も見物に来い」

「私では盾の一つにもなれませんよ」

「海賊の流儀を見せてやると言っているのだ。自分が決めたことは自分でやり遂げる。それが俺たちの生きざまだ」

「私はあなたを高く評価していますが、海賊というものだけはいまだに理解できませんねぇ…」

「お互い様だろう。俺もグラス・ギースの良さは理解できんさ」


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