『覇王アンシュラオンの異世界スレイブサーガ』 (旧名:欠番覇王の異世界スレイブサーガ)

園島義船(ぷるっと企画)

文字の大きさ
上 下
180 / 386
「海賊たちの凱歌 後編」

180話 「蛇の道は蛇 その2『アル先生』」

しおりを挟む

「次はテンペランターに会いに行こうか」


 モヒカンから教えてもらった闇市場はアズ・アクス工房の先にあるのと、夜に行ったほうが品揃えも良いとのことで、まずは予定通りに「変なジジイ」の家に行くことにする。

 場所はスレイブ館から南西に進んだ、都市の防壁により近い場所である。

 バイクタクシーで近くまで行き、降ろしてもらう時に運転手が忠告。


「ここから先は、子供と女性だけで行くのはお勧めしないけど…大丈夫かい?」

「危ない場所なの?」

「都市に馴染めない人たちが暮らす場所なんだ。治安もあまり良くないからね」

「住宅街の多くは港湾区にあるとか聞いたけど、そこに住めない低所得の人ってこと?」

「まあ、そんなところさ。偏見で物を言うわけじゃないけど、犯罪者とかも逃げ込みやすいうえに、住んでいる人たちも非協力的だから普通の人は近寄らないんだよ」

「オレたちは大丈夫だよ。ほら、あそこに海兵がいるでしょ? 護衛なんだ」

「ああ、そうだったのか。ずっとついてくるから何かと思ったけど、それならば安心かな。でも、気をつけたほうがいいよ」

「ありがとう、お兄さん。用事が終わったらすぐに戻るよ」


 そう言ってバイクタクシーは去っていった。


「このあたりは治安が悪いらしいから、オレから離れないようにしてね」

「小百合はいつでも傍におりますよ!」

「かしこまりました」

「サナも周囲の警戒は怠らないようにな。何かあったら二人を守ってあげるんだぞ」

「…こくり」


 小百合とホロロの女性二人に加え、見た目上はアンシュラオンもサナも子供なので変に絡まれると面倒である。

 こういうときに強面こわもての大男がいれば楽なのだが、残念ながらこちらも宗教上の理由で無理なのだ。すまぬ侍、再びである。


(まあ、一応は都市の中だから大丈夫だと思うけどね。逆にオレが相手を殺しちゃうほうが問題だろうし、面倒事になったらカットゥさんたちに任せることにしよう)


 さっそく移動を開始。

 情報通り、そこから西に進めば進むほど家屋が寂れていき、活気がなくなって殺伐とした雰囲気が漂ってきた。

 ハピ・クジュネの中間層の家は港湾区側にあるが、当然ながら誰もが富んでいるわけではない。そこからあぶれた低賃金の労働者の家や、行き場をなくした浮浪者たちのたまり場がこの地域にあるらしい。

 グラス・ギースでいうところの下級街の下層部であろうか。どこの都市でも裏の顔は持っているものである。


「こんなに大きくて栄えている都市でも、やっぱりこういう場所は存在するんだね」

「誰もが商売で成功するわけでもないですからね。グラス・ギースの十倍以上の経済力を誇っていても、結局は格差が十倍になるだけなのかもしれません」

「富める者は富んで、貧する者は貧するか。自由経済の最大の問題点だね。生活保護とかはないのかな?」

「そこまでの余裕はないでしょうね。全体的に見れば、この北西部のエリアはかなり寂れています。その中でハピ・クジュネだけがかろうじて踏ん張っている、というのが実情になります」

「グラス・ギースも大変そうだったしね。ここも海があるからギリギリやっていけるって感じなのかな」


 ハピ・クジュネが豊かでついつい忘れそうになるが、この北部エリア自体はかなり寂れており、全体的に生産力に乏しく、それだけ仕事の数も少ない。

 逆にこの都市の規模で、これだけで済んでいるほうがすごいのだろう。

 ただ、警戒したわりには特に何事もなく目的の場所に到着。少し拍子抜けだ。


(ふむ、この都市から感じられる負の波動は『無気力』かな? グラス・ギースとは少し違うな)


 グラス・ギースでは妙に粘りつく視線を感じたり、得体の知れない薄気味悪さを感じたものだが、この都市の下層部は張り合いの無さを感じる。

 ここでガツンと喧嘩を売ってくるやつがいたほうが面白いのだが、少し離れた位置にカットゥたちがいるので、彼らを警戒しているのかもしれない。道行く人たちも海兵のほうに目を奪われているようだ。


「えーと、ここでいいんだよね?」

「住所は合っていますね」

「看板も出ていないし、手入れもあまりされていないように見えるんだけど…はっきり言えばボロ屋だね」

「そうですね…人が住んでいるかも怪しいですよね」


 目の前にあるのは、家と呼ぶにも憚られるようなボロボロの掘っ立て小屋である。倉庫や大きめの物置と言われても違和感を覚えないくらいだ。


「とりあえず入ってみようか。はい、お邪魔しますよー」


 と、アンシュラオンが扉に手をかけると―――バキンッ

 扉ごとあっさりと外れた。


「あれ? 取れちゃったかな? まあいいや。ぽいっ」

「アイヤー! 何事ネ!!」


 その音を聴きつけ、マッハで飛んできた人物がいた。

 ひとまず人が住んでいたようで何よりである。


「あっ、どうもお邪魔します。ドスドス」

「靴! 靴脱ぐアル! ここは土足禁止ネ!」

「ああ、ごめんごめん。ぐりぐり」

「ちょっとーーー! そこで汚れを拭くんじゃないネ!」

「ん? あまりに汚いから何かと思ったけど、これって絨毯だったのか。早く買い替えなよ。むしろ靴が汚れたじゃないか」

「人の家にいきなり来て、汚いとか言うなアル! うちの扉を壊しておいて、その態度は何ネ!」

「オレは普通に開けようとしただけだよ。ボロいのが悪いんだ。というかさ―――うさんくせー! なんだその顔! ぎゃははは!」

「人の顔を見て笑うとは何事アルか! 失礼にも程があるヨ!」

「いや、どう見ても詐欺師だろう。外見が胡散臭すぎるって」


 アンシュラオンよりも背が小さく、ちょび髭を生やした丸顔で細目の老人。

 しかも赤い武術服とチャイナハットを被っており、漫画でよくいそうなステレオタイプのエセ中華そのものである。

 これで怪しくないと思うほうがおかしい。


「外見で人を判断するなんて最低アル。ほれ、さっさと弁償するネ」

「これって最初から壊れていたんじゃないのか? 詐欺だろ。死ね」

「死ね!? 今のご時勢、初対面でそんなこと言うやつはいないアル! とんでもない小僧ネ。いいからさっさと金払えアル」

「こんなボロ屋なんて、風が吹けば倒壊するレベルだろう。ほら、ドゴンッ」

「あー! 壁も壊したアル! どうしてくれるネ!」

「ゲラゲラゲラ、随分と風通しがよくなったなぁ。これで夏も快適だ。感謝しろよ、じいさん」

「ぬぐぐっ! さっさと金払わないと痛い目見るヨ!」

「欲しいなら生ゴミでもくれてやる! ほーれ!」

「ぎゃー! 生臭いアル! どこでそんなの手に入れたネ!」

「外に置いてあった魚の廃棄物だ。ありがたくとっておけ」

「これ以上の狼藉は許さんアル! ミーの実力を思い知るといいネ! 鉄拳制裁雨あられしてやるヨ!」

「アタタタタタタッ!」

「ひぶぁっ!? なんでそっちが殴るネ!? 老人に暴力を振るうとは最低アル!」

「馬鹿め。誰が待ってやるか。先制攻撃だ」

「もう許さんアル! ホアタタタタタッ!」

「アチョー!」

「あいたーー! 老人に上段蹴りかます若者なんて怖ろしいアル!! アチョーなんて久々に聴いたヨ!」

「オレは平和主義者だからな。老人に対しても容赦しない主義なんだ」

「平和主義者が殴っていいアルか!?」

「今のは蹴りだぞ」

「さっき殴ったヨ!?」

「オレは過去は忘れる主義なんだ。そもそもお前はどこの出身なんだ。しゃべり方が怪しすぎるだろう」

「大きなお世話ネ! からの、アチョー!」

「アチョー返し! ぶすっ!」

「アイヤー! 目潰しするとは卑怯アル!」

「お前だって目を狙ってきただろうが。というか、目があるのか? まったく開いていないくらい細いぞ」

「ぬぐぐぐ! 生意気な小僧ネ!」


 アンシュラオンと老人が睨み合う。

 だが、冷静に考えると軽い小突き合いとはいえ、アンシュラオンと殴り合う段階でおかしい。まさに変なジジイである。


「あのー、おじいさんがテンペランターなんですか?」

「ん? 何ネ?」

「私たち、ハローワークのおばあさんから紹介されて来たんですけど…」


 このままでは話が始まらないと小百合が間に入る。


「ばあさん? 誰ネ?」

「錬金術師でテンペランターのおばあさんです」

「…ああ、あのばあさんアルか。まだ生きてたネ」

「お前だってジジイだろうが」

「ふん、好きでジジイになったわけじゃないアル。ミーも昔はブイブイ言わせてたヨ」

「ブイブイってバブル期の人間かよ。で、あんたがテンペランターなの?」

「一応ネ。あんたら客アルか?」

「そうだ。わざわざ会いに来てやったんだ。ありがたく思えよ」

「じゃあ、金払えアル」

「ちゃんと仕事をしたら払ってやる。いいか、成功報酬だぞ。満足できる結果を出したらだ」

「金がないなら帰るアル! 仕事では信頼関係が重要アル! 扉を壊したやつの仕事は受けないアル!」

「札束ビンタ!! ばしーんっ!」

「何でも命令してくれアルぅうううううううっ!」


 札束の力によって和解に成功。

 中に通されるが、やはりボロ屋なので内部もボロボロであった。


「おい、アル先生。これはさすがにボロすぎるだろう。家の概念を問いただしてやりたい気分になるぞ。ほぼ外じゃないか」

「誰がアル先生ネ。これだから若いやつは礼儀を知らないアル。目上の人間には敬語を使うヨ。これ常識アル。というか、壁を壊したのはお前ネ」

「仕事をしたら、いくらでも金は払ってやる。それで直せばいいだろう」

「まったく、横柄なやつが来たもんアル」

「それより本当に腕利きのテンペランターなんだよな? この惨状はどうしたんだ? 表の業界では仕事ができないと聞いたけど、何をやらかした?」

「そんな話まで聞いてきたアルか。まあ、昔は良かったネ。高品質なジュエルの鑑定や調整の仕事が多くてブイブイ言わせてたヨ。あのばあさんとも昔からの馴染みネ。でも、だんだんそうした仕事が減ってきたアル。それで文句を言っていたら、さらに仕事を減らされて干されただけヨ」

「もしかして、ハローワークの『抜き』と関係しているのか?」

「よく知っているネ。もちろん、それもあるヨ。珍しいものや高品質なものが正規ルートから抜かれるから、こっちにろくな仕事が回ってこないネ。かといって、そこをつつかれると困る連中もいるアル。表の世界こそ利権や不正でガチガチになっているネ」


 アル先生も若い頃は、他のテンペランターと一緒にハローワークで仕事をしていたものだ。

 だが、モヒカンから聞いた『抜き』によって、仕事は安物の鑑定や調整ばかりになっていく。それでも仕事自体はあるので、妥協してやっていれば生きていくことはできるが、腕が良すぎると満足できなくなる。

 そこでハローワークの闇の部分を追求したり、他から寄せられた怪しげな依頼をこなしていたら、いつの間にか表から干されていたというわけだ。


「じいさんも苦労しているんだな」

「それはいいアル。どうせハローワークなんて素人の集まりネ。あいつらは物の価値もわからないで適当に扱うから、全部台無しヨ。ただ、この『都市の政策』にも問題があるアル」


※「あるアル」が正しい使い方なのかは不明


「都市の政策に問題? どういうことだ?」

「おっと、愚痴が出たアル。それは知らなくてもいいことネ」

「だったら最初から言うなよな。オレとしてはあんたが優秀ならばまったく問題はない。仕事はしてもらえるのか?」

「物と金額次第ね」

「仕事を選べる立場じゃないだろうに。見てもらいたいのは、こいつだよ」


 アンシュラオンがポケット倉庫からデアンカ・ギースの原石を出す。

 が、置かれた机のほうが耐え切れずに破壊される。


「アイヤー! また壊したアル!」

「机が弱すぎるんだ。仕方ないだろう」

「こんなに大きいなら外で出してほしかったアル!」

「外で出したら目立つだろう。ほら、さっさと見てくれ」

「ほんと、とんでもない小僧ネ。ふーむ…こんなでかいのを見るのは久々アル」


 アル先生の表情が変わる。

 糸目だった目が開き、懐から何かのジュエルを取り出してから、じっくりと原石に触れていく。


(パチもんかと思ったが、いい雰囲気を持っているな。こいつはプロだ)


 特定の分野に精通するほど、それ以外のことには疎くなるので変わり者になっていく傾向にある。

 アル先生もその一人だろう。見た目は怪しいが、醸し出す雰囲気は熟練した達人を彷彿させた。

 その証拠に、原石から黒いモヤが生まれてアル先生に絡みつこうとするが、するりと素通りして消えていく。


「お前、酷いやつアル。『呪詛』のことを黙っていたネ?」

「それくらい自力で回避できないと来た意味がないからな。だが、どうやって防いだ?」

「こういう怪しいものと接触する際は、万一のためにバイパスを作っておくアル。そこが汚染されている間に切り離すネ。一流のテンペランターならば誰でもやることヨ」

「それなら、おばあさんはどうして呪いを受けたんだ?」

「あのばあさんは昔は腕が良かったアル。でも、金のために不正を見逃してからは、どんどん楽な仕事ばかりやるようになったネ。そういう仕事しか来ないから仕方ないアルが、そんな環境にいたら弱くなるのは当然ヨ。自業自得ネ」

「武人と同じだな。弱い環境下にいたらどんどん弱くなる。しかし、あんたは違う。本当は金になんて興味はないんじゃないのか? それだけの腕があれば金はいくらでも稼げるはずだ。こんなボロ小屋に住む必要はない」

「まあネ。ミーは面白いものが好きアル。表の世界にはない闇が深いものに惹かれるヨ。こんな家を探し当てるような物好きを待っているだけアル」

「たいしたもんだよ。じいさんのほうが、よほど物好きに思えるけどな」

「で、こいつをどうするネ?」

「呪いを解いて武器か何かにする予定だが、あんたから見てどうだ? おばあさんは竜人ならば解けるかもしれないと言っていたが…」

「アズ・アクスの竜人アルか? ふむ…なるほどネ。できるかもしれないけど、今は無理だと思うヨ」

「どうしてだ? アズ・アクス工房には『ディムレガン〈竜紅人〉』がいるだろう? もしかして大金が必要か? 金ならあるぞ」

「説明するのは面倒アル。一緒についてくるといいネ。アズ・アクスに案内してやるヨ」

「おい、待てって」

「早く来ないと置いていくアル」

「ったく、しょうがないな…」


しおりを挟む
ツギクルバナー

あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...