170 / 386
「海賊たちの凱歌 後編」
170話 「ハピ・クジュネを観光しよう! その2『ライザックの評判と大道芸人』」
しおりを挟む一行は夏服を購入し、気分を変えて道を歩く。
人が多いので目立たないと思ったが、それは甘い。
「なんだあの美女たちは!?」
「あの子なんて可愛いわぁ」
「わぁぁあああ、素敵!」
魅力が高い者たちばかりなので注目の的だ。
アンシュラオンも魅了があるので、年上に対しては極力視線を合わせないようにしていたが、向こう側から視線が注がれるので対処しようがない。
(この際、自分のことは仕方ない。諦めよう。だが、オレの嫁は守るぞ!)
「はいはい、触らないでくださいね。ボキッ」
「ぎゃーーっ! 腕がぁあああ!」
「はいはい、気持ち悪いから下半身を出さないでね。ゴキンッ」
「ぎゃーー! ムスコがぁあああ!」
どさくさに紛れて痴漢を働こうとした不届き者の腕と股間を叩き折る。当たり前だが下半身は、そこらの棒切れでへし折ったので触っていない。
人が増えると変なやつも増えるので、まったくもって目立つのも困りものである。
「次はどうします?」
「港湾都市なんだから見所は海だよね。ずっと荒れ果てた荒野や森ばかりだったから間近で見たいな」
「そうね。私も近くで見てみたいわ」
「マキさんも海は見たことがないの?」
「うーん、物心ついた頃にはグラス・ギースで孤児になっていたから、その前のことは覚えていなくてね。たぶん初めてかもしれないわ」
「それならちょうどいいね。ロリ子ちゃん、案内をよろしく頼むよ」
「はい! お任せください!」
「あっ、もうお昼過ぎだよね。ご飯はどうする?」
「観光区は露店が多いですから、食べながら回るのはどうでしょうか?」
「いいね。それが醍醐味だよね」
「それより、ここから海までかなり遠いですけど移動はどうします?」
「オレやサナやマキさんは楽勝だけど、ロリ子ちゃんたちにはきついよね。どうしようかなぁ…ちら」
「はっ! お任せください! ただちに足を用意します!」
「悪いね、カットゥさん。催促しちゃったみたいでさ」
「これが任務ですので! むしろ光栄であります!」
(こういうときに使わないと意味ないしな。遠慮なくたかろう)
ということで、カットゥが近くにいた警備隊に話しかけ、すぐさま用意してもらったものが、こちらだ。
一見するとオープン形式の馬車なのだが、後部に座席ではない大きなパーツが取り付けられている。
「こちらはクルマの機構を組み込んだ新しいタイプの馬車です。風のジュエルを使って噴出することで、少ない労力で移動が可能になります。この都市は大きいですからね。馬の疲労を考えてのことです」
(補助装置が付いた電動自転車みたいなものかな? なかなか面白い)
さすがハピ・クジュネだ。他の都市とは違って技術的にも進歩している。
アンシュラオン一行は馬車に乗り込み、時速三十キロ程度で動き出す。
店が密集していた地帯を抜けると警備車両用の道路もあるため、ここではそれなりの速度を出すことができるわけだ。
景色が流れる中、さきほど売り子から買ったお菓子をつまみながら、ハピ・クジュネを満喫する。
人々は笑顔に溢れ、陽気に騒いでいる者たちが多い。観光客も多く、多種多様な職業の人々が入り交じっていることもあり、見ているだけでこちらも楽しくなってしまう。
(これがハピ・クジュネか。人も物の数も段違いだ。日本の政令指定都市に匹敵するレベルだよ。土地もしっかりと活用されていて、空いているスペースもあまりない。それだけ管理されている証拠だ。スザクが命をかけて守るだけのことはあるな)
グラス・ギースが一時滞在者を含めて実質二十万人とすると、最低でもその十倍から二十倍の人々が城壁に分けられることなく一箇所に集まっているのだから、これだけ密集するのも当然のことだろう。
そして、しばらく進んでいくと海が見える広い通りに出た。
「サナ、これが本物の海だよ。広くて大きいだろう?」
「…じー」
「夕焼けも綺麗だからね。日が落ちるときはまた見てみような」
「…こくり」
目の前に広がる海は、相変わらず美しくて雄大だ。青い地平線は荒野と違う趣がある。
サナも潮風を浴びながら、物珍しそうに数分間じっと眺めていた。
少し視線を移すと、沖合いには数多くの船が見える。
「当たり前だけど、ここは漁業が盛んなんだろうね。商店街も魚で溢れていたし」
「海の恵みは経済上も大きなメリットですからね。なにせ元手がタダです! 最悪、夫には行商人が駄目になったら漁師をさせようかと思っていますよ」
「ロリコンが漁師か。それはそれで笑えるな」
元手がタダと言っているので、ロリ子の中では素潜りをさせるつもりなのかもしれない。足がつって溺れている光景しか見えてこないが。
しかし、ロリ子の言うことは正しい。海に面している国や都市は何もしなくても経済的に大きなアドバンテージを持っているのだ。
塩は無条件で手に入るし、簡単な罠でも魚は手に入る。何よりも水に不自由しない。森で魔獣を倒す生活よりはよほど楽だろう。
(一緒にいる船には『砲』が付いている。あれが噂の『軍船』か)
漁船の回りでは、軍船も帯同して常に安全確保を行っていた。
ハピ・クジュネにとって漁は生命線であるし、南からやってくる船もたくさんいるだろう。魔獣はもちろん海賊が出ないように見回っているのだ。
第一海軍を見かけない理由の一つが、彼らの担当が海だからだ。都市の生命線である海を、およそ一万人の海兵が命がけで守っているのである。
(海賊が海賊を見張るってのも、なんだか不思議な話ではあるけどね。荒くれ者には荒くれ者を、か。あんな盗賊連中が頻繁に入ってくるんじゃ、それくらいでないと対応できないよな)
「ここからは歩いていこうか。露店でいろいろ買いながら移動しよう」
「…こくり!」
それに一番大きく頷いたのがサナであった。食べ物以外にいまだ関心がないのが若干気になるが、子供はどこでもそんなものだろう。
一行は南国風の植物が綺麗に配置された海岸沿いを歩きながら、露店で買い食いを楽しむ。
「これはイカ焼きかな?」
何やら四角い串焼きを買ったのだが、味は完全に醤油で味付けしたイカだった。なかなか美味しい。
「こっちは魚の切り身ですね。サナ様、あーん」
「…あーん、ぱくっ。もごもご」
「サナ様って何でも美味しそうに食べますよね。はい、焼きトウモロコシもどうぞ!」
「…ぱくっ、がじがじ」
「サナちゃん、こっちはパンで包んだ魚の揚げ物みたいよ。食べてみる?」
「…こくり。ぱくっ! もぐもぐ、ごくん」
「あぁーん、可愛いぃいい!」
「サナ様、お飲み物をどうぞ」
「…こくり。ちゅー、ごくごく」
「お口をお拭きいたしますね」
妻三人が楽しそうにサナの世話を焼く。
それ自体は微笑ましいものの、可愛いからと際限なく与えているところが怖い。
(早めに武人になってくれてよかった。普通の女の子だったら確実に太るからな)
可愛い子にはついつい甘くなってしまうのは女性も同じだ。
いや、むしろ母性本能がある女性のほうが甘やかしてしまうかもしれない。危ないところであった。
「あれ? これってアイス? どうやって凍らせるの?」
露店を見ていると、その中にアイス屋があったので店主のおっちゃんに訊いてみる。
「最近になって凍らせる術具が輸入されるようになってね。無償で貸し出されているから、うちでもジュースを凍らせて作っているのさ。こっちは砂糖ミルク入りで甘いよ」
「え? 無償で? それってすごくない?」
「凍らせる術具自体が希少だからね。普通はありえないけど、これもライザック様のおかげさ」
「ライザックって領主の長男でしょ?」
「そうだね。ただ、我々からすると領主の息子っていうよりは、『商人組合の会長』さんのほうがイメージが強いかな。年に一回の決算報告会には毎回来てくださるからね」
「都市の実質的な支配者って聞いたけど、商人もやっているの?」
「軍事はガイゾック様が主に動いているから、ライザック様は経済のほうかな? やっぱり経済あってこその都市運営だからね」
「おっちゃんから見て、ライザックはどんな人?」
「あの人はすごい人さ。ハピ・クジュネがどんどん栄えていくのは、間違いなくライザック様の功績だよ。南部の商人たちとも交渉して交易ルートを開拓しているからね。これからも発展していくに違いないよ」
「たしかにこんな術具はグラス・ギースにはなかったよ。上にいる人が有能だと、こうも違うんだね」
「そうだろう、そうだろう。だから我々は彼を支持しているんだ。さすがに全員に好かれているとは言わないけど、商人で彼を嫌う人はあまりいないんじゃないかな? 利益を与えてくれるからね」
「なるほどね。話を聞かせてくれてありがとう。じゃあ、アイスを六つちょうだい」
「まいどあり!」
「サナ、アイスだよ。食べてごらん」
「…ぺろっ……っ!?」
「はは、冷たいだろう? こういう食べ物なんだよ」
ちょっと驚いた仕草をしたサナが可愛い。
その後は夢中で舐めて、あっという間に食べてしまった。よほど美味しかったのだろう。
アイスの存在も面白かったが、個人的にはライザックの話が聞けたのがありがたい。
(ふむ、ライザックの評判は良さそうだな。ただでさえ貴重な術具を、こうも一般の商店に貸し出せること自体がすごい。利益を与えているから都市内部の結束が強くて、揉め事も内々で解決してしまえるんだろうな。スザクに続いて長男まで優秀とか、こっちの領主一家はすごいな)
「そうそう、観光をしているんだけど、何か面白いところはないかな?」
「あっちの広場に大道芸人たちが集まっているエリアがあるよ。南からもいろいろな芸人たちがやってくるから、いつも盛り上がっているんだ」
「大道芸人か。それは楽しそうだ。ありがとう!」
大通りを真っ直ぐ進むと、噴水のある大きな区域にやってきた。
そこではまさにたくさんの人が集まって、各地からやってきた大道芸人の技を楽しんでいる。
最初に目に留まったのは、火吹き芸をやっている三人組だ。
(こういう芸人って、どこにでもいるんだな。よくよく考えれば、ただ火を吹いているだけだから楽しくもなんともないよな。武人ならもっと大きな火を出せるしね)
三人組は武人ではなく、単に可燃性の液体を噴き出して引火させているようだ。
一般人からはそこそこ受けているのだが、アンシュラオンからすると物足りない。
(ちょっと火も小さいし、あれじゃ盛り上がらないだろう。少し手伝ってやるか)
芸人が火を吹くタイミングで、遠隔操作で忍ばせた火気を展開。
ボオオオオッと大量の火が空に舞い上がり、オマケでハートを描いてやる。
「すげぇえええ!」
「もう一回! もう一回!」
それに観客は大盛り上がり。拍手喝采でアンコールを要求する。
芸人たちは困惑しながらも客が喜んでくれたことに興奮して、いつも以上の液体を口に含んで噴き出す。
「げぼげぼっ! おえええええ!」
が、明らかに過剰に含んだためにむせ込んでしまい、嗚咽とともに盛大に吐瀉物を吐き出した。
だが、その一方で炎はしっかりと舞い上がり、綺麗なハートを三つほど生み出す。
「いいぞー! 最高だ!」
「すごいわ! もっともっと!」
これも演出だと思ったのか、客の拍手は止まらない。
(場は盛り上げてやったぞ。あとは自分たちでがんばれよ)
こうしてアンシュラオンは立ち去るが、彼らは二度と同じ芸ができないことに悩み、ストレスで禿げて引退してしまうので結果的には疫病神でしかない。
それ以外も水を使った芸や、玉乗りの曲芸等々、地球で見たものを少しパワーアップさせたものを堪能する。
武人ならばこれ以上のこともできるが、最大の違いは『相手を楽しませる』ことを意識している点だ。おどけたり愛嬌を振り撒いたり、局所に気遣いを感じさせるから見ていて楽しいのだ。
「サナ、楽しいか?」
「…こくり」
「そうかそうか」
気分は遊園地に子供を連れていくパパだ。
サナが楽しければ自分も楽しいものである。
0
お気に入りに追加
385
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
Switch jobs ~転移先で自由気ままな転職生活~
天秤兎
ファンタジー
突然、何故か異世界でチート能力と不老不死を手に入れてしまったアラフォー38歳独身ライフ満喫中だったサラリーマン 主人公 神代 紫(かみしろ ゆかり)。
現実世界と同様、異世界でも仕事をしなければ生きて行けないのは変わりなく、突然身に付いた自分の能力や異世界文化に戸惑いながら自由きままに転職しながら生活する行き当たりばったりの異世界放浪記です。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる