『覇王アンシュラオンの異世界スレイブサーガ』 (旧名:欠番覇王の異世界スレイブサーガ)

園島義船(ぷるっと企画)

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「海賊たちの凱歌」編

134話 「ホロロ、初めてのニャンニャンニャン」

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 最後のロードキャンプを抜けてからはほぼ平坦な道で、ゆったりとした草原地帯が広がっていた。

 強い風が吹く中、馬車から周囲を見回せば放牧されている牛たちの姿が見られる。

 かなり大規模な農場らしく、見渡す限りずっと柵が続いていた。


「サナ、あれが牛だぞ。ハビナ・ザマで食べたやつかな?」

「…こくり。じー」


 給士の女性の話では、完全に家畜化されたタルメアンという品種のようだ。

 ハピ・ヤック周辺では主に畜産業が盛んで、約四割の住人が牧場に従事している。ここで取れる肉やミルクが近隣都市の生活を支えているため、重要度はかなり高いといえる。

 草原地帯を移動しながら少しずつ坂道を上がっていくと、ついに街が見えてきた。

 ハピ・ヤックはこのあたりで一番高い丘に建造された都市で、ハビナ・ザマやハピナ・ラッソとは異なり、がっしりとした壁によって守られている。

 グラス・ギースのような高さ五十メートルとはいかないが、それでも十メートル以上はある大きなものだ。ただし、幅は一般的な長さで、せいぜい八メートル程度のようだ。(グラス・ギースの壁の幅は、なぜか数キロ以上ある異様なもの)

 壁の上には見張りの警備兵が立っており、周囲に目を光らせていた。


(ここがハピ・ヤックか。大きい街だ。人も多いな)


 この近辺でハピ・クジュネに次ぐ大きな都市だ。大きさもハピナ・ラッソの三倍はあるかもしれない。

 そのせいか入る前から相当な行列で、人でごった返していた。

 今まで見てきた街でも一日一万人以上の流入はあっただろうが、ここでは数万は下らないだろう。明らかに規模が違う。

 そして、他の街とは決定的に違うものを見つける。


「見ろ、サナ! 動いている魚がいるぞ!」


 列の中に、大きな水槽を荷車に載せた男を発見。

 その中には、生きている魚がいる。


「ねぇ、そこのおっちゃん。それどうしたの?」

「ん? なんだい、生の魚を見るのは初めてかい?」

「そうなんだよ。ずっと山のほうにいたからね。グラス・ギースから来たんだ」

「それなら仕方ないか。内地のほうじゃ乾物しか出回っていないからね。ここはもう海が近いから魚を生きたまま輸送することもできるのさ」

「漁師なの?」

「問屋だよ。うちは漁師から魚を買い付けて街の店に売るのさ」

「もっと見ていい?」

「好きなだけ見るといいさ。市場に行けばもっとあるよ」

「サナ、これが生きている魚だよ」

「…じー」


 サナが魚をどこまで理解しているのか不明だが、こうやって一緒に観察するだけでも楽しいものだ。


(形自体は地球のものと大差ないが、それにしてもでかいな。二メートルはあるんじゃないのか? あっちはもっとでかい。そりゃクルマが大型になるわけだ)


 小さな魚もいるにはいるが、ピラルクやマグロくらいの大きな魚が多く見られる。

 思ったより鮮度も良く、バシャンと跳ねては水を巻き上げる。その水は塩の味がした。


「海が近いぞおおおおお!」

「どわ、びっくりした! お前、よく叫ぶよな」

「そりゃ感動したら叫ぶもんさ。今まではずっと乾燥した大地だったからね。生命が息づく感覚が山を思い出させて楽しくなるんだ。湖はあったけど海は初めてだ」

「そういや火怨山にいたんだっけ?」

「そうだよ。あそこの湖にも魚はいたけど、一番小さいのでも数十メートルはあったからね。子供の頃は、よくあいつらの水ブレスで身体に穴をあけられたなぁ」

「怖いわ! どんな幼児体験だよ!」

「最下層でも殲滅級だからね。撃滅級のタコに襲われた時はさすがに死ぬかと思ったけど、姉ちゃんが焼き殺して助けてくれて、一緒にたこ焼きを食べたもんさ。まあ…オレごと焼いたけどね、あの人」

「そんな生活は嫌すぎるな。俺は平地で生まれてよかったよ」


 ロリコンとそんな会話をしつつ時間は過ぎていき、アンシュラオンたちが入る番になる。


「手荷物を検査させてもらうぞ」


 門の前には、ハピ・ヤックの警備兵が何人もいた。

 グラス・ギースの衛士たちは、各々が勝手に用意した革鎧に銃といった兵装だったが、ここの警備兵はしっかりとした統一されたデザインの制服を着ているのでわかりやすい。色は紺で海を彷彿とさせる。

 そのままでは防御力が低いので、服の上には鎖帷子入りのコートを着込んでいるようだ。

 武装は短銃と警棒と小剣を装備している。大型の魔獣相手では厳しいが、対人任務ならば小回りが利くこちらのほうが使い勝手がよいのだろう。


「武器の持ち込みは禁止?」

「禁止ではないが、傭兵やハンターはわかりやすいように腕章を付けてもらう。商人は商人で違う腕章がある」

「変なリングよりはましかな。ところで、あの【砲台】って本物?」


 実はハピ・ヤックの壁には、所々に砲台が設置されている。

 見た目はまさに『大砲』であり、一般的にすぐに思い浮かぶ、少し丸みを帯びた大きな筒状の兵器だ。


「そうだ。魔獣相手に使うんだ」

「戦艦に搭載されているやつと同じ?」

「そこまでのものじゃないな。【軍船】に装備するタイプのものだ」

「戦艦と軍船は違うの?」

「戦艦は『水陸両用』の本格的な戦闘艦で、搭載されている武装も完全に軍用のものだ。一方の軍船は海の上だけで使われる武装船を指す。あそこにあるような大砲を装備しているが、戦艦ほど強いものじゃない。もともとの用途が違うからな」


 ガンプドルフたちの戦艦は、まさに軍隊が使う戦闘用のもので、大きさは最低でも五百メートル以上、大きなものでは数千メートルに及ぶものもある。

 その用途は当然ながら戦闘ではあるものの、兵士や兵器を運ぶ『移動拠点』としての意味合いも強い。

 そのため水陸両用の艦が多く建造されており、長距離間の航行を想定されて装甲もかなり頑丈である。

 他方の軍船は、水上での移動と戦闘を想定して作られているので、普通の船を戦闘用に改良したものと思えばいい。

 戦艦と比べると装甲も薄くて簡単に沈むことがあるが、その分だけコストが安いので大量に作ることが可能だ。東側の技術レベルで製造できることも利点といえるだろう。


「ハピ・クジュネには数多くの軍船があるぞ。海において我々は不敗だ。たとえ戦艦が相手でも負けない自信がある」

「それは興味深い。海兵は昔から強いのが相場だしね」

「それより手荷物を見せてもらおう。後ろが詰まっているからな」

「はい、手荷物」

「うむ……ん? 縄? な、なんだこいつらは!?」


 アンシュラオンが縄を渡すと、数珠繋ぎにされた盗賊たちがついてくる。

 その誰もが死んだ魚の目をしていて、逆らう気力は完全になくなっていた。

 見せしめの効果もあるが、少しでも騒ぐとサナの射撃の的にされるので、今では何も語らなくなっていた。


「いったい何事だ?」

「ハピナ・ラッソから来たんだけど、途中でパトロール隊が盗賊を捕まえたから、代わりにここまで連れてきたんだ。はい、これが証拠ね」

「コイン? むっ、これはまさか!」


 警備兵はじっとコインを見つめ、角度を変えたり手触りを確かめたりしている。


「偽造防止の反射がある。どうやら本物のようだな。パトロール隊から渡されたのか?」

「そうだよ。三人組の強い連中さ」

「三人組…そこに長身とマッチョの男はいたか? 気品のある若君…青年もおられたか?」

「その三人組で間違いないね。若いやつは変な銃と剣を使っていたかな。急いでいるから代わりに届けてくれってさ。それを渡せばわかるって言っていたけど、大丈夫そう?」

「問題ない。協力に感謝する。通っていいぞ」

「手荷物検査は?」

「御三方から任されたのならば、その必要はない。ただし、あとで事情を少し訊くかもしれん。いつでもいいから警備隊の詰所に来てほしい。詰所はハローワークの隣だ」

「うん、わかった。こっちも盗賊に関しての情報は欲しいからね。そのうち行くよ。ところで、そのコインって珍しいの?」

「知らなかったのか? 言ってみればパトロール隊の中でも特別な者にだけ与えられる証だ。悪用されないように、よほど信頼した者にしか渡さないものだ」

「オレが盗んだとかは考えないの?」

「盗まれるような者には与えられない。だから特別だ」


(あの三人、かなりの有名人みたいだな。あれだけの腕前なら当然か。公益ハンターみたいなものかな?)


 コインのおかげで、ほぼノーチェックで通される。

 他の人間はチェックを受けているので特別待遇といえるだろう。


「ありがとうございました。本当に助かりました」

「これからは気をつけてね」


 助けた一行とも別れ、馬車を預けて街に入る。

 街の規模が大きくなったせいか活気も増して、より開放的な雰囲気を強く感じる。


「ロリコン、これからどうする?」

「街を見物したいだろうが、そろそろ夕刻だ。これだけの人数だと早めに宿を取らないとまずいな」

「そっか。高い宿なら空いてるかな?」


 アンシュラオンの予想通り、安宿はすべて埋まっていたため、金に物を言わせて一番高いホテルに部屋を取る。

 宿を探しているだけで日が暮れてしまい、その後はホテルのレストランで食事を取ってから解散となった。


「また明日な」

「お先に失礼しますね」


 ロリコン夫妻が部屋に入っていく。彼らは夫婦なので同じ部屋だ。


「えーと、あとは二部屋だから…オレとサナが入って、もう一つにホロロさんたちが…」

「あーあ、疲れちゃいましたね。歳を取ると無理はできませんわ」

「え? アロロさん?」

「それではまた明日!」


 有無を言わさずアロロが部屋の一つに入っていき、バタンと扉を閉める。

 残されたのは、アンシュラオンとサナとホロロだ。


「うーん、一人だと広すぎると思うんだけど…まあいいか。ホロロさんはオレたちの部屋でいいかな?」

「はい。私はご主人様のメイドです。いついかなる時もお傍におります」

「…うつらうつら」

「サナ、もうちょっとだぞ。お布団に入ってから寝ような」

「…こくり。ふらふら」


 サナはすでにおねむ状態だ。

 部屋に入るとベッドに直行し、もぞもぞと布団の中に潜り込んでいった。


「…すー、すー」

「もう寝ちゃったか。最近は修練も厳しくしているからね。しょうがないかな」

「………」

「ホロロさんも自由に過ごしていいよ」

「…はい」

「どうしたの? 旅で疲れちゃった? まあ、そうだよね。けっこう戦闘に参加させてるし、あまり無理しなくてもいいんだよ。ホロロさんはメイドとしてもしっかりやってくれているからね」

「大丈夫です。ご主人様のために戦えることを光栄に思っております。力がなければ何もできません。鍛えてくださって本当に嬉しく思っております」

「それならよかった」

「………」

「ホロロさん? なんか顔が赤くない?」

「ご主人様…!」

「おっと」


 ホロロがいきなり抱きついてきたので、優しく受け止めて、そっと一緒にベッドに転がる。


「甘えん坊モードかな? よしよし」

「はぁはぁ…ご主人様……わ、私…わがままなメイドで申し訳ありません」

「まだギアスは付けてないけど、ホロロさんはオレのスレイブだ。スレイブになりたいという気持ちが大事だからね。オレは自分のものは心から愛する主義なんだ。だから気にしないでいいんだよ。甘えたい時はいくらでも甘えてね」

「んっ…ご主人様…好き。好きなのです。もう好きという言葉ですら言い表せないほどに…あなた様を愛しております。んー、ごろごろ、ごろんっ」

「ホロロさん!!?」


 あまりの感情の発露に耐えられなくなったのか、ホロロが猫のようにごろんごろんしながら身体をくねらせる。

 目は潤み、唇は濡れ、両手はだらんと力を抜いて、完全に服従のポーズになった。


「何でもします。ご主人様のためならば…なんでも」

「ホロロさんは可愛いなぁ、ナデナデ」

「そんな…私はもう二十九で…」

「女性は三十を過ぎてからが本番さ。ものすごい美人だし、髪と肌も潤ってまだまだ張りがある。すごく魅力的だよ」

「本当…ですか? ごろんごろん。私…絆が欲しいのです。あなた様との繋がりが…もっと」


 ホロロが抱きつき、顔と胸を擦りつけてくる。

 たしかに二十九歳はこの地方では歳を取っているように見えるが、毎日アンシュラオンの命気風呂に入っているせいか、肌艶は二十歳と言っても通用するレベルだろう。

 さらに歳を重ねたことによる、しっとりした柔らかさが加わって、女性としての魅力はサナにも劣らない。

 ただ、今日はやたら色っぽい。フェロモンが溢れ出ている気がする。

 そこでようやく気づく。


(これはもしや…そういうことなのか?)


 アロロが部屋を独り占めにした理由が判明。

 特に説明しなくても、『そういうこと』である。


(旅の間はずっとロリコンたちと一緒だったし、甘えモードもほどほどだったんだよな。逆に考えれば、ロリコンたちも我慢していたのかもしれないな。街に来てすぐ宿を探そうとか言ったのもあいつだし)


「ホロロさんって処女だったよね?」

「…はい」

「軽薄な女が多い中、よくがんばって守ってきたね。大丈夫、大丈夫だよ。いつでもオレがいるからね」

「…あっ」


 初めて触れた時と同じく、優しく真正面からぐっと抱きしめる。

 絶対強者に守られている安心感と、溢れ出る全能感がホロロを満たす。

 これだけで顔を真っ赤にして恍惚な表情を浮かべているが、彼女が欲するのはもっと先のものだろう。

 男たるもの、それに応えないわけにもいかない。


「オレも久々だからどうなるかわからないけど、それでもいい?」

「ご主人様のお好きなように…。命令してくだされば…何でもします。いえ、させてください。あなた様にご奉仕したいのです」


(姉ちゃん以外の女性…か。オラ、ちょっとワクワクしてきたぞ!! しかもメイドさんだぞ! 憧れの従順な女性だ!! オレの言うことは何でも聞く最高の女性なんだ!! ううう、た、たまらん!! もう駄目だぁあああああ!)


 思えば最後に女性に触れたのは火怨山以来だ。しかも姉のパミエルキとしか経験がない。

 強い武人は激しい闘争本能によって性欲を制御できるものの、初めてスレイブにした大人の女性である。その好奇心には勝てなかった。

 こうしてハピ・ヤックという街は、ホロロにとって特別な場所になったのである。


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