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「英才教育」編
125話 「ロードキャンプで買い物をしよう!」
しおりを挟む中に入り、適当な場所で馬車を停める。
ここでは他人の迷惑にならなければ何をしてもよいので、誰もが思い思いの場所に陣取って自由に過ごしていた。
商人たちもおり、普通の街のように売買が可能なのも嬉しい。
「ホロロさん、何か足りない食材はありますか?」
馬車を降りたロリ子がホロロに話しかける。
ロリ子もホロロのほうが自分より料理が上手いと悟ったようで、彼女が初めて料理を作った日には即座に調理番を明け渡していた。
当人には特に調理にプライドはなく、楽をできるので大歓迎のようだ。
「できれば調味料がもう少し欲しいですね。ホテルの料理は少々特殊なものも使いますので。あとは各種料理ごとの調理器具もあれば嬉しいです」
「わかりました。キャンプ内を見てみましょう。では、私たちは買い出しに行ってきますね」
「ホロロさん、この財布を持っていってね」
「これは…すごい厚みですね」
アンシュラオンがホロロに渡した財布は、パンパンに膨れていた。
適当に入れたのでいくらかは知らないが、おそらく二百万は軽く入っているだろう。
「そのお金は自由に使っていいよ。もし何か欲しいものがあれば、私物であっても好きに買っていいからね」
「ありがとうございます。しかし、これはアンシュラオン様とサナ様のために使わせていただきます。私は何もいりません」
「うーん、女性は女性で必要なものがいろいろあると思うけど…ロリ子ちゃん、オレの変わりに付き添いを頼めるかな? 同じ女性から見て必要だと思ったものがあったら遠慮なく買ってほしいんだ。ロリ子ちゃんの分もそこから出していいからさ。大丈夫、金ならばいくらでもある。全部使ってもいいよ」
「任せてください! さぁ、ホロロさん。行きましょう!」
「いえ、私は…」
「駄目ですよ。女性としての魅力が落ちたら、アンシュラオンさんだって哀しみますからね。女性は常に清潔で綺麗であらねばなりません」
「そういうことならば…」
「サナも行っておいで。何かあったら二人を守ってあげるんだよ。ただし、本職じゃない普通の人間が相手の場合は、トラブルになっても殺さないようにな。両手足を折るくらいにとどめておくんだぞ」
「…こくり」
女性三人が買い物に出発。
サナには賦気も施しているし、位置は常時捕捉しているので大丈夫だろう。ハピナ・ラッソの時のように、常人相手にはまず負けない自信がある。
むしろ相手を殺してしまうことのほうが心配だ。噂を広める商人が集まる場所なので騒動は避けたいところだ。
「オレも買い物に行ってきていい?」
「ああ、俺とアロロさんはここで待ってるから、ゆっくり行ってこいよ」
「ええ、ここでお茶でもしてますよ」
「ありがとう。じゃ、行ってくるね」
ロリコンとアロロに留守番を任せ、適当にロードキャンプを回る。
ロードキャンプはかなり広く、ハピナ・ラッソの三分の一程度の大きさがある。
ここには移動しながらたまに立ち寄る者のほかに、半分定住している者もいる。そういった後者の人間がキャンプを増築して広くしているのだ。
放っておけば、そのうち街になってしまうかもしれないが、あまり規模が大きくなるとハピ・クジュネから調査と勧告が来るだろう。
何事も小さいうちは放置されていても、無視できないほど大きくなれば既存の利権構造に狙われるものである。
(オレは武器屋か術具屋でも探すか。ポケット倉庫もそろそろ新しいのが欲しいし、みんなの武器も必要だよな。ロリコンはああ言っていたけど、やっぱり自衛は大切だよ)
さまざまな商人が集まっているので、術具を扱っている店も発見。
移動販売車のように後部のコンテナが、そのまま商品棚になっている。まさにロードキャンプに相応しい形態である。
(昔の日本は今ほど流通が充実していなかったから、こういう移動販売車が多かったよな。懐かしいもんだ。ハピナ・ラッソでは術符を使い切ったうえに、あのゴタゴタで補充ができなかった。店があってよかったよ)
さっそく店に立ち寄る。
見た感じ、品揃えはかなり豊富なようだ。
「おっちゃん、術符はある?」
「あるよ。このあたりだね」
「変わったのもあるね。初めて見るやつだ」
「こいつは『雷貫惇』と『火鞭膨』の術符だよ。こっちが『風圧波』で、こっちが『水渦濫』だ。どれも高位の術式だね」
店主は高位の術式と言っているが、これらは因子レベル2の術を符にしたものだ。世間一般では、因子レベル2でも高位扱いになることを示すよい事例だろう。
『雷貫惇』は『雷刺電』とは違い、ただの針ではなく直線状を貫く強烈な雷を放出することができる。当然、受ければ感電の追加効果もある。
『火鞭膨』は、『火痰煩』を大量に圧縮したような広域破壊の術式だ。まるで鞭のように炎が薙ぎ払うので、森林や屋内での使用には注意が必要だ。
『風圧波』は、『風鎌牙』がカマイタチで切り刻むのに対して、強烈な風圧の部分をさらに強化したもので、ベビモアのような巨体でも吹き飛ばすことが可能な圧力系の術式だ。
なかなか便利な術式なので、工事や大規模災害の瓦礫撤去にも使われるらしい。(うっかり使うとヅラも飛ぶので注意)
『水渦濫』は、『水刃砲』と違って大量の水を吐き出して渦を作り、相手の動きを封じることを重視した術式だ。
昔話の『三枚のお札』のごとく、魔獣に襲われた人が逃げる際に使うと効果的らしいが、普通に戦闘でも扱えるものだ。
因子レベルが1上がるのはかなりのパワーアップとなるので、どの属性も順当に威力が上がっていると思っていいだろう。
ただし、値段は倍以上になる。
「このあたりは高級術符だから、一枚三十万円になるよ」
「安いね。在庫分も全部ちょうだい」
「えええ!? 全部だと五千万円くらいするよ!?」
「大丈夫、大丈夫。ちょうど現金があるから即金で払うよ」
「そ、それは嬉しいけど…いやぁ、びっくりだよ」
「大納魔射津はある?」
「在庫は三つかな」
「あとはポケット倉庫と補助系の術符とかもあれば、それも全部もらうね。それ以外にも人形系の術具もあればもらおうかな」
「もしかして、うちにある全部の商品を買い占める気かい?」
「そうなりそうだね。べつにいいでしょ?」
「一生分の売り上げが出た気分だよ。わかった。全部持っていくといい。料金は一億円きっかりでいいよ」
「ありがとう!」
ハピナ・ラッソで四十億弱の金を手に入れた自分にとってみれば、この程度の金額はあまりに小額だ。
今まで通り、因子レベル1の術符を買いつつ、因子レベル2の符も買い占める。大納魔射津もサナにとっては生命線なので、惜しげもなく購入。
ポケット倉庫もホロロ用に新たにゲット。うっかり死人が出たら気分が悪いので、人形も全員に配っておく予定だ。
「おかげで在庫が全部なくなってしまったよ。また仕入れにいかないとね」
「やっぱりハピ・クジュネで仕入れてくるの?」
「そうだね。あそこは南部からもどんどん品が入ってくるし、仕入れる量が増えれば値段も安くなっていくからね。まあ、今回の売り上げで家を買って静かに暮らすのもいいかな」
「ハピ・クジュネで買うの? 家って買えるの?」
「そりゃ買えるさ。ただ、あそこは大都市だからね。そこまで土地が余っているわけじゃないし、かなり高額みたいだよ。審査が厳しくて市民権も取得しづらいから、お金を積まないと難しいね」
「港町に家ってのもいいね。買ってから訊くのもなんだけど、この『消紋』って何?」
「いろいろな耐性を付与するものだよ。毒とか火とかが一般的に使われるものかな。毒持ちの魔獣もいるからね」
買い占めた符の中に『消紋』という種類の符があった。
これは防御術式の一つで『耐力壁』とは異なり、各種属性に対する耐性を付与するものだ。
たとえば『毒消紋』ならば、毒になってから使えば毒素を消すことができ、毒になる前に使えば耐性を与えることができる。
『火消紋』ならば、火の耐性が身に付くので、火属性の技や術、あるいは火事の際にも有効だ。
「じゃあ、こっちの『化紋』は?」
「身体には使えないみたいだけど、武器とかに使うと属性を宿すんだ。一時的なものだけどね」
「へー、面白いや。つまりは簡易的な『術式武具』を生み出せるってことだよね。属性は戦闘でも大事だから使えそうだ」
戦闘計算式のところでは説明を省いたが、各種属性はそれぞれ『対』になっており、光と闇、火と水、風と雷がこれに該当する。
通常の自然現象とは違い、術式や技によってこの属性を生み出すと、この対になる属性同士が反発し、1.5倍になって跳ね返ってくるという現象が起こる。
これを『属性反発』と呼ぶ。
対等の威力同士がぶつかっても相殺はされず、たとえば火と水の術式が衝突すると、その場で1.5倍になった暴走した力が展開されることになる。
そして、押し負けたほうが、その力のすべてを引き受ける羽目になるため、より高度な戦闘では属性の相性も考える必要が出てくる。
一方で、反発ではなく『結合によって威力が強化』される組み合わせもある。
いつも使っている大納魔射津も火と風の『複合術式』で、両者の属性が上手く組み合わさることで、何倍もの威力を生み出すことが可能になっている。
反発しない属性同士がそれに該当し、上記以外では火と雷、水と雷、水と風といった複合術式がある。
また、術式だけではなく技においても複合技があり、扱いが難しいためにどれも高度な技に分類されている。
「ちょっとちょっと、そっちだけずるいよ。こっちにもいろいろあるよ」
どこでも商人のやる気はすごいものだ。
アンシュラオンが買い占めたことで、それを見ていた他の店が一気に群がってくる。
「こっちにも来てくれよ! 娘が育ち盛りなんだ!」
「こっちも奥さんが妊娠中なんだよ!」
「うちは親父が尻に(自発的に)棒を突っ込んで入院中なんだよ!」
「女と遊んだのがバレて、かあちゃんに尻毛まで抜かれて死にそうなんだ! 頼むよ!」
「いいのがあったら買うよ。オレが欲しいのは、武器と防具と術具関係。主に戦闘に関するものだね。あとは高品質のジュエルとかもあったら見たいな」
「よしきた! ありったけのものを掻き集めてくるぜ!」
商人たちが各々自慢の品を集めて持ってくる。
あっという間に眼前が商品の山になり、それを見ているだけで日が暮れそうだ。
ひとまずロリコンたちが使えそうな銃や防具を中心に、よさげなものを買っていく。
(こんなことなら、ギャングのアジトからもっと武器を奪ってくるんだったな。でも、素人が使えるようなものは少なかったし、これはこれでいいのかな)
目ぼしいものを買ったあと、ふとキラリと光る石が目に入る。
「ん? これって原石?」
「ああ、魔獣のものらしいぞ」
「討滅級以上でないと結晶化しないよね? このあたりの魔獣? 誰が倒したの?」
「誰かまでは知らないけど、たまたま死骸を見つけて拾ったんだ。このあたりじゃ討滅級なんてあまり見たこともないし、不思議な話もあるもんだよ」
「その話なら、うちにも原石を売りに来たやつがいたなぁ。そいつもたまたま見つけただけらしいけど、実際に倒しているのはハピ・クジュネから派遣されたパトロール隊って聞いたよ」
「パトロール隊なんて出してるの?」
「このあたりは街がないだろう? 魔獣があまり出ない代わりに、今度は盗賊がよく出るのさ。だから見回りに雇った傭兵や警備隊が巡回しているんだよ。一応このあたりはハピ・クジュネの支配域だからね」
(グラス・ギースが魔獣退治にハンターたちを使うのと一緒か。だが、討滅級を倒せるような連中もいるってことだ。最低でもブラックハンターだよな。さすがはハピ・クジュネといったところかな)
グラス・ギースでは、公ではラブヘイアが一番腕の良いハンターだった。
その後にリング付きではあるものの、ガンプドルフも一応ブラックハンターとして登録されているが、そもそもブラックハンター自体が少ないので討滅級を倒せる人材は貴重だろう。
「原石は買うのかい?」
「これって鑑定はしていないの?」
「しちゃったらつまらないだろう? 宝くじみたいなものとして、あえてしないんだよ」
「はは、物は言いようだね。これもバザーの醍醐味かな。鑑定の術符はさっき買ったし、とりあえず買っておくよ。全部ちょうだい」
「まいどあり!」
原石全部が使えるかは不明だが、金はあるのでまとめて買う。
こちらはどの魔獣のもので、どんな効果かが不明のため、一つあたり百万で取引。計六つで、六百万だ。
今回の買い物で、およそ一億二千万ほどを使う。
(あれ? オレってすでに輸送船が買えるくらい使っていないか? サナの時に一億使って、準備費用や刀の代金、今回を含めればそれくらいいくぞ。こう考えると輸送船が安いのか? それともオレが無駄に買いすぎているのか? もうわからなくなってきたな…)
金を持ちすぎると金銭感覚が狂うのは仕方ない。
小百合の話だと輸送船が三億で買えるらしいので、その気になればいくらでも商人になれそうである。
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