105 / 386
「英才教育」編
105話 「サナの武人化計画」
しおりを挟む店を出て、今しがた買った刀を見る。
「サナ、これはオレたちが兄妹である証だ。これからも何かあったらお揃いのを買おうな」
「…こくり。ぐいぐい」
「はいはい、わかったよ。自分で持ちたいんだよな?」
「…こくり」
(サナがこんなに興味を示すなんて初めてだ。これはすごいぞ! 千五百万の価値はある!)
サナを喜ばせることだけが自分の願い。これくらいは安いものである。
だが、サナが身に付けると地面に引きずってしまう。鞘は核剛金等で強化されているのかまったく傷つかないが、ずっとこのままでは駄目だろう。
背中に巻く手もあるが普段邪魔であるし、どのみち扱えないのならば意味がない。
「これはポケット倉庫に入れておこうな。どうせ持てないし、また暇な時に取り出して触ればいい。そのうち背が伸びるか、腕力が強くなれば持てるようになるさ。それまではこっちで我慢しておいてくれ」
「…じー」
「これも刀だよ。脇差だけどね。これなら持てるかな?」
「…こくり」
サナの小さな身体だと、脇差でも普通の刀以上に感じられるが、持つ分には大丈夫なようだ。少し長めのダガーと思えばいいだろう。
最悪はガード用に使ってもらえればいいし、振っているうちに腕力も付くはずだ。
「オレの刀も普段は邪魔だな。ポケット倉庫に入れておこう。剣士の連中は、いつもこんなものを持ち歩いているのか。大変だなぁ。鑑定書も付属してたし、あとで見てみるかな」
その後、昼間はサナに街をたっぷり堪能させ、美味しい物も食べさせる。
ロリータ服ではない服もいくつか買い、ホテルで着せ替えて楽しんだりもした。サナは何を着ても可愛いから困る。
∞†∞†∞
それから三日間、ゆっくり過ごし、いざ出発の時が来た。
正直、五日も滞在すればハビナ・ザマではやることがなくなる。たしかに観光地としては悪くないが、そのどれもが『借り物』だからだ。
(紛い物とまでは言わないけど、本物と比べると味気ない感じはするな。アズ・アクスにも言えることだけどね)
本物の刀の前では、他の武器は鈍い光しか放たない三流のものだ。
この都市もハピ・クジュネを模倣したもの。反射した光にすぎなかった。
アンシュラオンたちは、街の外に出る。
本来ならばここで新しい馬車を雇うのだが、今回は駐車場を素通りして、どんどん南に移動していった。
「サナ、ここからは『歩き』だ。オレたちは徒歩でハピナ・ラッソにまで向かう。多少迂回したとしても距離はおよそ三百キロ弱かな? その間に少し強度の高い鍛錬を行うよ」
(馬車で行けば集団生活も味わわせることできて、サナの情操教育にはいいかもしれない。でも、素人がいると修行の邪魔になる。これも一長一短だな)
デリッジホッパー戦を経て、本格的にサナを武人にしようと考えていた。
やはり武人でないと強い相手には戦えない。最低でも戦気は必要であるし、できれば因子の覚醒も行いたい。
ここで問題なのは、サナの因子の覚醒上限が「0」である点だ。つまりはただの人間、普通の女の子だ。
(オレや姉ちゃんは最初から最大値の10だったし、師匠もゼブ兄も出会った時から最大値まであった。みんな強すぎてまったく参考にならないよな。だが、師匠の話では理論的には限界値を上げることは可能なはずだ。もしそうでなければ、人間が修練する意味がなくなってしまう)
人間は潜在的に『無限の因子』を持っている存在である。
さまざまな過去の出来事で、従来の可能性の大半を失っているものの、あくまで眠っているだけだ。
べつに人間の限界を超えろと言っているのではない。最低でも常人を超えた領域に入ってほしいだけだ。
それくらいならば、厳しい鍛錬によって限界値を引き上げることはできる。
しかし、常人が簡単に武人になれないのは、それなりの理由がある。もし容易になれるものならば、もっと多くの武人で溢れているだろう。
(下界に来て、人々の弱さに驚いたものだ。だが、それも仕方がない。グラス・ギースでは城壁に守られて外に出ない者も多い。ハビナ・ザマでも人々は娯楽に興じることしか考えていなかった。誰もが死地に赴いて鍛錬しようとはしていない。まあ、全員がゼブ兄みたいな修行馬鹿だったら嫌だけどさ、もう少し強くなろうとしないと駄目だよな)
武人が少ないのは―――人々が求めていないから
これも当たり前の話だが、多くの人間は平和で静かな生活を欲している。衣食住を満たし、それが可能になれば、さらなる欲を満たそうと考える。
その際に厳しさを欲するのならばいいが、大半は楽をしようとする。そもそも人間の文化や文明の発展は、できるだけ少ない労力でより多くの実りを得ようとする試みなので、それ自体は間違いではない。
が、武人にとっては最悪の環境だ。
「いいか、サナ。人間の可能性は厳しい環境でこそ育つ。生死がかかったギリギリの戦いを勝ち抜いてこそ、武人として力が目覚めるんだ。怠けた環境にいたら身体が太ってたるむのと一緒だね。お前が武人になるためには、とことん身体を追い込む必要がある」
「…こくり」
「お兄ちゃんは、お前を幸せにしたい。そして幸せになるためには、どうしても強さが必要だ。それは森での一件を見て理解したね? 弱者は弱者の世界でしか生きられない。強者にならねば、いつまでも最下層のままだ。搾取され、好き放題にされてしまう。ならば、自らが強者になればいい。自分が強くなって搾取する側になればいい。サナもケーキが二個より五個のほうがいいだろう?」
「…こくり!」
「これからかなり厳しいこともするけど、ついてこられるか? お兄ちゃんを信じられるか? ケーキをもっと食べたいだろう?」
「…こくり!!」
ケーキで釣っている気がしないでもないが、欲望こそ行動力の源だ。
望む未来を手に入れるために、人は今という一瞬を強く生きるのだ。
「では、これから武人になるための鍛錬を行うぞ。大丈夫。お兄ちゃんに任せておけ。まずはこれを使おう」
アンシュラオンが取り出したのは、コッペパンで買った『韋駄天の術符』。
符をサナに向けて起動の念を送ると、術符が粉々になり術式が展開。サナの足に組み込まれていく。
「真上にジャンプしてみな」
「…こくり」
サナがジャンプ。
思えばサナの垂直ジャンプを見るのは初めてだが、その高さはアンシュラオンの頭を軽々超えるほどであった。
普通ならば数十センチが精一杯だろうから、かなりの効果といえる。
さらに反復横跳びのようにステップを踏ませてみると、素早く機敏に動くことができた。
「おお、いいぞ! すごいパワーアップだ! さすが一枚十万円だな」
これは『韋駄天速』という術士因子2で使える魔王技で、脚の筋力を一時的に強化するものだ。効果時間はおよそ三十分から一時間程度である。
あくまで強化系の術式なので、当事者の限界を突破すれば筋肉の断裂が発生するものの、サナの素の身体能力を考えれば驚異的なパワーアップといえる。
ちなみにアンシュラオンにこの術式を使っても、あまり意味がない。そもそも意識的に『筋力』を限界まで引き出せるので効果がないのだ。
準備ができたところで、移動を開始。
あまり人がいる場所だと目立つので、交通ルートから外れた荒れた道を選ぶ。
「この状態で、できるだけ速く走ってごらん」
「…こくり」
サナが走り出し、徐々にスピードを上げる。
十キロ、二十キロと上がり、時速二十五キロ程度にまで到達。
これは一般の自転車で、そこそこの強度で走る速度くらいだ。百メートルを十四秒ちょいで走るといえばわかりやすいか。
「いいぞ、サナ。その調子だ。あんよは上手! あんよは上手!」
「あんよは上手」は、赤ん坊がハイハイした時に励ます意味で使う言葉だが、そんな言葉が出てくること自体、アンシュラオンがサナを溺愛していることがわかる。
「…ふぅふぅ」
そうして十キロほど走った時、サナの呼吸が乱れ始めた。
「疲れたか?」
「…ふるふる」
(足が震えているから疲れているだろうに。けっこう意地を張るよな。それもまた意思が生まれてきた証拠なのかな? ふむ、脚力を強化してこれくらいか。一般人の子供だと思えば十分だが…)
この年齢にしては、これだけ走れれば十分である。
ただし、それは常人での認識だ。
(悪くはない。悪くはないが、一般的な人間と同じでは意味がない。師匠、あんたのやり方を真似させてもらうよ)
アンシュラオンが命気を展開し、サナを覆って肉体を癒していく。
それと同時にアンシュラオンから赤白い光がサナに降り注ぐ。
戦気術、『賦気』。
名前の通り【気】を与える術で、自分の生体磁気を分け与えることで相手の肉体を活性化させるものだ。
(賦気は、言ってしまえば【ドーピング】だな。オレの生体磁気を分け与えることで一時的に肉体を強化する。今のサナならばいけるはずだ。この一ヶ月半、ずっと触れ合っていたんだからな。馴染むはずだ)
賦気にはレベルが何段階かあり、一番強いのが戦気などを直接送り込む方法である。
だが、戦気は人それぞれ成分が違うので、合う合わないの相性もあるし、いきなり子供に強い力を与えるのは、それだけで死んでしまうリスクがある。
それゆえに今やっているのは、一番弱いエネルギーである化合前の生体磁気を分け与える作業だ。
それでもおよそ一ヶ月以上の時間をかけて慣らす必要があったことを考えると、アンシュラオンの生体磁気がいかに強いかがわかるだろう。
そして、サナの身体の表面に白い膜のようなものが生まれる。
活性化した生体磁気が溢れ出ているのだ。
(よし、いけたな。これによってサナは【強化状態】になって、普段以上の力が出るはずだ。腕力も体力も何倍にもなるだろうから、大人相手でも問題なく倒せるくらいにはなる。一番重要なのは、その状態に慣れれば、それが普通の力として出せるようになることだ。もちろん【デメリット】がないわけじゃないけど、一番手っ取り早い強化方法だろう)
これは師匠の陽禅公もよくやっていた強化方法で、その効果はすでに実証されている。
より強い者がより劣った者に力を分け与え、導いていく。まさに今、アンシュラオンとサナは本物の師弟関係になったのである。
「どうだ? 動けそうか?」
「…こくり」
「また全力で走るんだぞ。苦しいだろうけど我慢だ! その積み重ねで強くなるんだからな」
「…こくり。ぐっ」
サナが拳を握り締めて、まだがんばるのポーズを決める。当人はやる気だ。
最初はさっきと同じ速度で走り出し―――トットット
徐々にスピードが上がっていき―――トトトトトッ
もっともっと上がって―――ドドドドドッ!
時速四十キロ程度になる。
それから三十分。サナはこの速度で走り続けた。
これは地球で言うところの百メートルを九秒台で走る速度である。
ただしアスリートは常時その速度で走っているわけではないので、サナのほうが結果的には地球最速の男よりも速く走っていることになる。
途中で韋駄天の符の効果が切れたが、サナはその速度を維持する。アンシュラオンの生体磁気を受けたので、まだ多少はがんばれるのだ。
しかし、さらに三十分ほど走り続けると―――バタン
突然エネルギーが切れたように倒れ込んだ。
与えた生体磁気が切れ、体力の限界がやってきたのだ。足がガクガク痙攣している。
「サナ、大丈夫か!? すぐにお兄ちゃんが治してやるからな!!」
慌ててアンシュラオンが駆け寄り、サナを抱きとめる。
再び命気で身体を癒し、賦気でエネルギーを補充。サナの身体を思いやって数分の時間をかけて、ゆっくりと力を与えてあげる。
そうして回復してやると、むくりと起き上がった。
「大丈夫か?」
「…こくり」
(賦気はやりすぎると危険だ。副作用もあるし、続行するかどうかの判断が難しいが…今は大丈夫そうだな。やはり毎日一緒にいたことが奏功しているようだ)
当然ドーピングの一種なので賦気には副作用がある。加減を誤ると筋肉断裂などは良いほうで、場合によっては廃人になる可能性すらある。
しかし戦気術の扱いが、達人を超えて仙人クラスの陽禅公に鍛えられたアンシュラオンならば、その加減を見誤ることはない。
「今日はあと三十キロは走ろうな。それが終わったら歩きでいい。休憩を挟みながら落ち着いて一歩ずつ進もう。いいね?」
「…こくり」
そして、夕暮れになるまで移動を続けた。
本日移動した距離は、およそ七十キロ。初めてにしては悪くない距離だ。
夜は誰もいない荒野でお風呂に入り、焚き火をして食事を作って一緒に食べた。
「…ふらふら、かくん」
サナは疲れたのか、食事が終わるとすぐに眠ってしまった。
相変わらず「0か100」みたいな白黒はっきりした性格だ。加減を知らないので、限界まで力を出し切ってしまうのだろう。
だが、これほど武人の鍛錬に向いている性格もない。筋肉も傷めば傷むほど、さらに強くなっていく。
武人の因子も同じだ。刺激を与えれば与えるほど、遺伝子の奥底から力を引っ張ってくるのだ。
(焦るな。未来を信じろ。オレは、この子を一人前の武人にしてみせる。いつか一緒に戦える日が来るさ。その日を楽しみにしよう)
サナがいる。
ただそれだけで、この荒涼とした大地も潤って見えた。
0
お気に入りに追加
385
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる