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「英才教育」編
84話 「グラス・ギースからの旅立ち」
しおりを挟むサナにスレイブ・ギアスを付けてから一ヶ月が経った。
この間のアンシュラオンたちは、ホテルに泊まったりスレイブ館に泊まったり、住まいを転々としていたが、ついに決断。
「ここを出て行く」
「え!? 今なんて言ったっすか?」
「もう我慢の限界だ。ここを出て行く」
「本当っすか!? やったー!」
「なんでお前が喜ぶ! がすっ!」
「あいたーー!」
モヒカンの笑顔がムカついたので殴る。
その痛がる顔もまた苛立つものだ。
「ふと思ったんだよ。どうしてオレがお前みたいなゴミクズと一緒にいる必要があるんだ?」
「いきなり酷いっす。それは旦那が、ここに住めば金がかからないからと…」
「金はかからないが、まったくもって息苦しい。こんな汚らわしい場所にサナを置いておけるか!」
「だから違う場所がいいって言ったっす。自分も息苦しいっす」
「お前が信用できないからだろうが。また勝手に子供たちを売られたら困るからな」
「自分は人を売るのが商売っすけど…」
「いっそのことお前をスレイブにしてやろうか。そのほうが安心できる」
「勘弁願いたいっす! スレイブ商がスレイブじゃ信用されないっす!」
「なんだか矛盾している発言だが…まあ、さすがのオレもお前をスレイブにする勇気はなかった。気持ち悪いからな」
「なんだか微妙にショックを受けたっす。酷いっす」
「ということで、オレはここを出て行く。というか、グラス・ギース自体から離れるかもしれん」
「やった―――いたーーー!」
「だから喜ぶな! モヒカンふぜいが!」
モヒカンのせいでモヒカンの風評被害が止まらない。
この世には良いモヒカンだっているはずだ。
「しかしまたどうして、いきなりそうなったっすか?」
「単純に領主がムカつくのもそうだが、妙な視線をいくつか感じることが最大の理由だな。明らかに監視が付いている」
「そりゃそうっすよ。旦那は四大悪獣の一体を倒したっすからね。注目されないほうがおかしいっす。領主城に忍び込んだ件もあるっすから、監視されないほうが不思議っす。さすがに一ヶ月も経てば隠し通すのは無理っす」
「だが、そのわりには何もしてこないな。裏社会の情報網ではどうなっている?」
「表向きには領主が侵入者を捜していることしか出回っていないっすが、この都市もいろいろ事情があるっすからね。領主にはたぶん旦那の情報はいかないっす」
「なぜだ? 無能だからか?」
「旦那の領主評が酷いっす。まあ、たいした被害も出なかったようっすからね。変に領主に教えて巻き込まれたら嫌なのが本音じゃないっすかね」
「オレが言うことじゃないが、この都市の危機管理はそんなに杜撰でいいのか?」
「事を荒立てたくない勢力もいるっすよ。内部が荒れると都市全体が揺れるっすからね。城塞都市では出来る限り静かに過ごすのが得策っす。だから領主への情報は意図的に遮断されることがあるっす」
「あの領主は、ほとんど操り人形だな。いい気味だ」
「あとは旦那が『魔剣士』と戦ったせいっす。それが一番大きな要因じゃないっすかね」
「魔剣士? ああ、あの剣士のおっさんか。いい腕してたな。今でも思い出すと熱くなるよ」
「とんでもないっす。いい腕どころじゃないっすよ。あれは化け物っす」
「有名なのか、あのおっさんは?」
「あんまり大声じゃ言えないっすが、ちょっと前まで西側を騒がしていた勢力のトップの一人っす。これも極秘情報なので普通は出回らないっす。下手に言ったら魔剣士たちに殺されるっす。この都市にもスパイがいるらしいっすからね。情報を得るだけでもやばいっす」
「お前は生きているじゃないか」
「旦那がいるからっす。仲間と思われているっす―――あいた!」
「嫌そうに言うんじゃない。どうせなら喜びに打ち震えて泣き喚け」
「哀しみの涙なら尽きることはないっす。ということで手出しはされないっすが、旦那は目立つっすから監視は付くっす。どこの勢力かはわからないっすが…」
「うざいな。あの程度の腕前なら数秒で排除できるぞ。殺していいか?」
「やめてほしいっす! 監視を殺したら、こっちにまで被害が出るっす!」
「臆病なやつめ。剣士のおっさんとも約束したから領主は殺さないでおいてやるが、相手側から来たら容赦しないぞ。その時は覚悟しろよ」
「怖ろしいっす。できれば他の場所でやってほしいっす」
「オレが見たところ、グラス・ギースにはたいした武人はいないみたいだな。こんなんで大丈夫なのか?」
「そうでもないっす。この都市にも優秀な武人はいるっす。普段は表に出てこないだけっすよ」
「ふーん、あの剣士のおっさんより強いのか?」
「自分にはよくわからないっす。どっちも危ないっす。暴力反対っす」
「お前が臆病なのはわかったが、また脅されてホイホイと白スレイブは売るなよ」
「旦那は、ほかにスレイブは増やさないっすか?」
「この子より可愛い子がいないしな。今はサナのことしか考えられん。ねー、サナちゃん。なでなで」
「………」
「んふふ、可愛いねぇ。本当にサナが一番可愛いよぉ。ちゅっちゅっ」
「………」
特に反応を示さないサナを抱きしめ、頬や髪の毛にキスをする姿にモヒカンが戦慄。
数多くのスレイブを売ってきた男すら怯えさせるとは、さすがである。
「ひとまずサナが落ち着くまで子供のスレイブはいらないな。オレが必要ないと判断した子だけ売っていい。まあ、今のところは大半がそうだけどな」
「旦那がそう言うなら、こっちとしてもありがたいっす」
「だが、新しく入ってきた子は売るなよ。チェックが済んでからだ」
「旦那の基準がいまいちわからないっす。どうやって選んでいるっすか?」
「お前とはスレイブを見る目が違うんだ。才能を見極める目をもっと養え」
「自分もいいと思った子しか選ばないっす。それなりに自信はあるっす」
「見た目が可愛い子を選ぶ才能があることだけは認めてやる。品質管理もいいしな」
「褒められたっす。嬉しいっす。ところで、これからどこに行くっすか?」
「特に決めていないが、どうせならハピ・クジュネを目指そうと思っている。話を聞いた限りじゃ、このあたりで一番大きな都市らしいしな。一度見ておきたい」
「あそこはここの何倍もいい街っすよ。グラス・ギースに戻ってくる必要なんてないっす。ぜひそっちに永住してほしいっす」
「本当に嬉しそうにしやがって。ムカつくやつだな。オレだって好きでここにいるわけじゃないからな。で、ハピ・クジュネにもスレイブ商はいるのか?」
「いるっす。ハローワークもあるっす。グラス・ギースにあってハピ・クジュネにない施設なんてないっす。あっちのほうが何倍も規模が上っすからね」
「ふむ…そう考えるとグラス・ギースにいる意味はないのか」
「そうっすそうっす! だからぜひ―――いたー! 髪の毛が抜けるっす!」
「馬鹿め。もう抜いている」
「あー! 減ってるっす!」
(大きな都市なら、もっといろいろな人材が集まるかもしれないな。グラス・ギースにいるより得か。だが、せっかくモヒカンを支配したんだ。逃がすつもりはない)
モヒカンは激しくアンシュラオンに出て行ってほしいようだが、そうはいかない。死ぬまでこき使う予定だ。
「どっちにしろ、しばらく留守にする。もう一度裏切ったら今度は本当に皆殺しにするぞ。わかったな」
「そんな馬鹿なことはしないっすが、激しく不安っす。旦那がいなくなったら狙われるかもしれないっす! 助けてほしいっす! 旦那も自分が死んだら困るはずっす! なんとかしてくださいっす!」
「お前は出て行ってほしいのかそうでないのか、いったいどっちなんだ?」
「どっちにもメリットとデメリットがあるっす…最悪っす。静かに暮らしたかったっす」
「静かに暮らしても利益は微々たるもんだぞ。それならオレについたほうがいいに決まっている」
「わかっているっすが…死んだら終わりっすよ」
「しょうがないやつだな。保険をかけてやるから、今はそれで我慢しておけ。動くなよ」
アンシュラオンがモヒカンの頭に手を乗せると、じわじわと頭頂部に『痣』のようなものが浮かび上がってきた。
「え? 何をしたっすか? 頭が熱いっす!」
「お前がオレを裏切った瞬間、頭が爆発して死ぬようにしたんだ」
「うええええええええええ!? おかしいっす! 保険ってそっちの保険っすか!?」
「安心しろ。裏切らなければ、そいつはお前を助けてくれるはずだ。ちゃんと護衛も付けておく」
今度はアンシュラオンの手から、ネズミとモグラが混ざった奇妙な生物が生まれる。
体長は五十センチくらい。大きさは小型犬に近いが、半透明な水色をしているのが特徴的だ。
よくよく見れば工事現場で使う安全ヘルメットも被っている。まるで某アニメのモグラに似ていた。
「こいつはオレが命気で作った『モグマウス』という『小型闘人』だ。自律モードにしておくから、どんなに距離が離れても力尽きるまで消えることはない優れものだぞ。こいつがお前を常時ガードしてくれる」
「なんか小さくて弱そうっすけど…」
「ここで一番硬いものは何だ?」
「硬いものっすか? 護身用の剣がそこにあるっすが…」
「持ってこい」
「わかったっす」
アンシュラオンに言われて、モヒカンが剣を持ってくる。普通に金属製のものだ。
しかしモヒカンがそれを手に取った瞬間、モグマウスが動いて一瞬で切り裂く。
床に細切れになった剣の欠片が、カチャンカチャンと落ちた。
「ひ、ひぃい! やるならやるって言ってくださいっす! 指が落ちるところだったっす!」
「悪いな。お前がとろすぎて面倒くさくなった。だが、強さは見ての通りだ。こいつが五十匹もいればデアンカ・ギースすら食い破れるぞ。それを三匹、お前に付けてやる。お前の身辺警護と表と裏の館で、それぞれ一匹ずつだ。これならファテロナさんが来ても返り討ちにできるはずだ。毒も効かないしな」
「…わ、わかったっす。絶対に裏切らないので安心してほしいっす」
「理解したようで何よりだ」
モヒカンから冷や汗が流れ出る。
頭の痣はサナに施した命気と一緒なので、普通にやっていれば彼の命を助けてくれるだろう。モグマウスもボディーガードになるはずだ。
がしかし、少しでも裏切った瞬間には逆に牙を剥く監視役でもあった。
「これ、本当に大丈夫っすよね? 間違って殺されないか不安っす」
「オレが作ったアルゴリズムを甘く見るな。闘人の扱いについては姉ちゃんにだって負けないんだからな。発動条件は、お前が白スレイブの女の子たちに不埒な行為をした時、他の人間にオレを貶めるような発言をした時、秘密をばらそうとした時等々、こいつらには自分で判断する思考力を与えているから大丈夫だ」
「こんなのがいたら不安で眠れないっす。早く戻ってきてほしいっす」
「気が向いたら戻ってくるさ。それよりハピ・クジュネのスレイブ商とは付き合いがあるのか?」
「あるっす。半年単位っすが、お互いに在庫の確認をしたりしてるっす。融通することもあるっす」
「ふむ、横の繋がりはかなり強いようだな」
「よかったら手紙を書いて送っておくっす。そのほうが話がスムーズっす。旦那のことを知らないで何かあったら大損害っすからね」
「では、頼むとしよう。それはいつ着くんだ?」
「輸送船の直通便で頼むっすから、一週間もあれば着くはずっす。旦那はどうするっすか?」
「オレは急ぐ旅じゃない。サナと一緒にゆっくり馬車で行くさ」
「それなら先に手紙が着くっすね。送っておくっす」
「じゃあ、オレは行く。また縁があったら会おう」
「はいっす! お気をつけてっす!」
「満面の笑顔はやめろ! がすっ!」
「いたー! ハゲるっす!」
「もう七割はハゲてるようなもんだろうが」
アンシュラオンは、サナを連れてスレイブ館を出ていく。
表通りを歩くと一般人の目があるので、あえて裏道を通るが、そこでもやはり監視の目はある。
一般人に見せかけた忍者と思わしき者が追跡。かなり距離はあるが確実にこちらを見ている。
が、こんなものはどうでもいい。
そもそも対象に尾行がバレている段階で、モヒカンに言ったように即座に排除できる程度の相手だ。
それよりも問題なのは、それ以外によくわからない視線がたまに交じることだ。どこから見ているのかわからず、漠然とした嫌な感じだけが残る。
アンシュラオンの探知能力すら超える何者かがいるのだ。
(把握している監視以外では、半径一キロに怪しいやつはいない。正直、姉ちゃんや師匠以外なら捕捉できる自信があるから、何かしらの術式の可能性もあるな。オレが一番警戒している『光の鎖』の使い手かもしれん)
ガンプドルフと戦った際、突然襲いかかってきた光の鎖があった。いまだに誰が仕掛けたものかはわからず、正体不明の違和感が続いていた。
アンシュラオンがグラス・ギースを出ようと思った理由の一つが、まさにそれなのだ。
(オレ一人ならば問題ない。相手が誰でもなんとかできる。が、今はサナの安全確保が最優先だ。得体の知れない何かを警戒し続けるのは面倒だし、姉ちゃんのことも気になる。これだけの時間があっても何もしてこないのはおかしい)
もっとも怖ろしい相手がいることを忘れてはいけない。あの粘着質の姉が追跡を諦めるとは思えないのだ。
だが、姉はいまだに何のアクションもしてこない。もしかしたら違う場所を捜している可能性もあるが、すべての能力がSSSの姉だ。そんなに甘い相手ではないだろう。
(姉ちゃんは術式も使える。どの程度の能力なのかよく知らないが…それ自体が問題だな。あの人なら何でもできそうな気がするよ。そんな人がオレを見つけられないなんてことがあるのか? …怖い。怖すぎる)
この一ヶ月、心のどこかで姉を怖れ続けていた。常に逃げる準備を整えながら隠れて過ごしていたのだ。
あえてグラス・ギースにとどまったのも、灯台下暗しを狙ってのことである。かくれんぼで、鬼のすぐ近くに隠れてやり過ごす方法と同じだ。
が、それも限界。精神が消耗するだけだ。
そうして心が病むのならば、もう吹っ切れて堂々と生きつつも、逃げ道が多くて広い場所にいたほうがいいだろう。
(ひとまず一回外に出てみて、改めて様子を探ろう。サナにも広い世界を見せてやりたいしね)
「サナ、お前も外が見たいよな?」
「…こくり」
「うん、わかった。一緒に新しい世界を見に行こう。その前にハローワークに行って準備をしような」
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