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一章

プロローグ

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ーーおいおい、まじかよ、これはやばい!

床の感触が頬っぺたに当たり、俺は床にうつ伏せをしているのを気づいた。
全身に力を入れようとすると、体中の神経が動かない。
感覚も徐々に消えていく。
なぜ、こんな事が起きてるか自分でも不思議なぐらい驚いてる。
そんな事を考えていると

グサッ!!


突如、背中から何かが刺さり凄く痛い感覚だけ感じた。
感覚と徐々に消えてるはずなのに、今の感覚はすごく痛い感覚を感じた。



ーー痛い、痛い、痛い、痛い、痛い。


叫び声を上げようと口を開いたけど声がでなく、口を開けた瞬間口の中から血がドボドボっと流れる。
口の中に鉄の味がして、気持ち悪く咳き込みをしようとするけど、感覚はもう消えてるので咳き込みができないまま口から血が徐々に流れてくるのみ。
ぼんやりとした視界に、床に血が流れるのが見れる。
誰かが、俺の目の前に立ち止まる人影が見える。視界がぼんやりをして、人影をはっきりと見えない。



ーーだれだこいつ、俺にいったい何をした? いや、その前に俺は死ぬのかよ。


徐々に体から血が流れ、目を開けるのが精一杯で閉じようとする。
その前に、なぜ体から血が流れてるか不思議て先ほど背中に何かが刺さるのが不思議で視線を上に見上げる。
長い刀が俺の背中に、刺さってるのを気づいた。


ーーおいおい、背中に刀刺さってるじゃないか。だから血が流れてるってわけか。


どうりで背中に熱いと感じるわけだ。
理解が全部わかった瞬間、急速に意識が遠のいていく。
もう死ぬのか。短い人生だったな。
俺は死ぬの覚悟をして、ゆっくりと目を閉じる。
「…きたいのか?」


意識が遠のいてる間に、誰かの声が聞こえた気がする。
聞いたことない声で、たぶん死ぬ前に空耳が聞こえてくる可能性がある。
また再び、意識が遠のいていく。

「お主は、まだ生きたいのか?」
次は、はっきりと聞こえた。
誰かが、俺に喋りかけてる。
誰かがその場にいると思うけど、もう意識が遠のいてきて、目を開ける力がない。
でも、誰かが俺に喋りかけてるから、それはちゃんと答えないといけない。
先ほど声がでなかったのに、今は微かに声がだせると思い口を開く。


「…きたい」
無理やり声を出そうとするけど、まだそこまではっきりとでない。
それでも、答えないといけない強い想いで再び無理やり喋りだす。


「……生きたい!」
はっきりと喋れるようになった。すると誰かの声が再び耳から聞こえてくる。


「ふふふ、そう生きたいの? それなら私の半分あなたに差し上げましょう。
そうすれば君は、生き返れる」

誰かの声が聞こえた後、次の瞬間俺は命を落とした。
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