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異世界に怒ってる原因とは

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神様が言われた後、俺はかなり驚いた。
普通の場合だったら、こんな願いが叶うわけではない。
でも相手は神様。願い事なんて、魔法みたいな方法で叶えてくれる力は持っていると思う。
よく神話で、神様は願い事を叶える神様とかそんな神話だったはず。


「……本当に、異世界に行けるんですか? そんな力が神様はあるの」
「そうだ! 私(わたくし)の力があれば異世界転送の力ぐらいありますよ。
どうだ、異世界に行ってみたいか?」
もし神様がそんな力があるなら、異世界に行ってみたい。
俺はそう思い、神様に告げた。
「じゃ行ってみたいです。俺のいた世界ではつまらない世界だ。
異世界のほうがいい人生を迎えることができるので」
異世界に行きたいと強い思いで、神様に告げる。

「よし、では契約成立だ! その前に異世界に行くときにわたくしが君にご褒美を差し上げましょう」
そう言うと、神様はポケットから契約書の紙を取り出し、俺の前に歩き出した。
「この契約書にサインをお願いします。サインをした後に、君に異世界に役に立つご褒美を差し上げましょう」
契約書の紙とペンを渡され、俺は契約書にサインをした。
すると、契約書の紙が光だした。
「うっ、眩しい!!」
眩しい光で俺は目を閉じた。



だんだん眩しい光が徐々に消え、俺は目を開ける。
すると、先ほどの契約書の紙がお金に変わっていた。
「すっ、すげぇ大金!?どれぐらいあるのかな?」
驚いた表情が顔にだす。
「ざっと、1千万Sセリアぐらいかな。これぐらいのお金があれば、武器や防具、アイテムがたくさん買え、君にとっていいご褒美でしょう。はははは」
「1、1千万!? ま、まじか!これぐらいのお金があれば、俺は初めから億万長者おくまんちょうじゃじゃないか」

…いや、そんな事より、今変わった言葉が聞いた。
「あの…Sセリアってなんですか? 円じゃないんですか?」
「Sっていうのは、異世界のお金の事だ! もちろん君のいた世界の円と同じだよ。
例えば、1Sセリアだったら、君のいた世界では1円と同じ事だよ!」
つまり、1千万Sセリアだったら、1千万円って事か!
すげぇな、結構大金じゃないか!これぐらいのお金があれば、ゲームソフト何千個買えるじゃないか。


「あの……このお金いったいどうやって持ち歩くんですか? 結構重たそうに見えるんですけど?」
「その事なら大丈夫!」
そう言うと、また再びポケットから何かを取り出し、俺にその取り出したのを渡された。
「これは……財布?」
「君の言う通り、これはサイフだけど普通のサイフじゃないぞ!私(わたくし)の神の力が入ってるサイフだ!
神の力って言うけど、手で持てないぐらいの大金のお金を、この神の力が入ってるサイフに入れると、すっぽりと入れるぞ。
 もちろん大金と言っても、このサイフの重さは変わらないぞ!」
「なんだ、その凄いサイフは。異世界に便利なサイフじゃないか。ありがとな神様!」
こんな便利なサイフ、めっちゃいいじゃないか。
さすが異世界。俺が驚くほどの便利な道具だらけだ。


「では一宮悠真様。私が作った異世界に行ってらっしゃいませ。
無事魔王を倒されたあかつきには、君にどんな願い事を一つ叶えて差し上げましょう。
そして最後に私からお願いがあるんだ。
この世界には今、大変な事が起こっている。その原因を探ってくれないか。私の力でも、今起こってる原因がわからないんだ。だから一宮悠真殿、あとは頼むぞ!はははは」
神様が言葉を告げた後、俺の足元から魔法陣まほうじんが浮かびだし、俺は一瞬でその場から移動した。

最後の神様のお願い、いったい異世界にはなにが起こってるんだ?!
俺は、神様の言葉が気になってしまう。





一方その頃、神様の方では………

「無事、異世界に転送したぞ! そんな所で隠れないで、正体を現せ!!」
そう言うと、後ろのカーテンから黒いフードを被ってる人が現れ、神様に言葉を告げる。
「ほう、よくお気づきましたね。さすが神様。これぐらいの気配で察するとは!」
「君の気配ぐらい察するぐらい簡単だ!私は神様だぞ、これぐらいの気配ぐらいわかるぞ。
それに、あの子をどうする気だ? 何の変哲へんてつもない普通の引きこもりの高校生しか見えないが…?」
疑問ぎもんを持ち、黒いフードに告げる。

「神様には、関係話だよ。それにあの子には私たち、「悪魔教あくまきょう」に必要とする逸材いつざいを持っている! それに「あの方」が再び蘇るからな。
だから神様お邪魔だけはしないで下さいね」
「なっ…悪魔教だと!?お前ら一体何を企んでる!!」
後ろを振り向くと、先ほどの黒いフードの人がいつの間にか消えてしまってた。
「まさか再び、あの事件が起こると言うのか……!」
怖い表情を顔をだし、上を見上げる。
「一宮悠真殿、ご武運ぶうんを!!」
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