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神決め大会 予選一日目
鶴太郎と神 拓郎Ⅱ
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「……は?」
鶴太郎さんは下を向いたままだ。その姿に俺は怒りがこみ上げてきた。
「鶴太郎さん! あんた言ってたよな? こんなのは悪戯だって、気にすんなって! なぁ! 言ってたよな!」
「……」
鶴太郎さんは静かにこちらを向いた。表情は険しい。
「……なんなんだよ。……なんなんだよ!」
いつのまにか空間が乱れ始めていた。
「……少年。落ち着きたまえ。君の能力が解けてしまう」
「これが落ち着いていられるか! おい! アンタが傍についてたんじゃないのかよ! それが守れなかっただと! そんなので納得すると思ってんのか! おい! なんとか言……」
鶴太郎さんの胸倉をつかもうとした瞬間、鶴太郎さんは俺の胸倉をつかんだ。
「私だってな! 私だって! 自分の力のなさをどれだけ恨み、憎んだか! どれだけ悔しかったか!」
鶴太郎さんは泣いていた。なんとか出来たのであればそうしていたに違いない。しかし、それを上回る『何か』があったのだろう。何も出来ない悔しさは俺も理解できる。鶴太郎さんの表情を見て、俺の怒りも静まっていった。
「……すいません」
「……いや、私こそ、すまない」
感情に身を任せて、ヒドイことを言ってしまったが、この人は俺の命の恩人だ。それなのに、俺は……。
「取り乱してしまって……」
「取り乱すのは無理もない。少年、君の母親の話だからな。改めて、本当にすまない。君のお母さんを守れなかったのは私の責任だ」
「……。一体何があったんですか」
そう問いかけた時、空間の乱れは一層激しくなっていた。さっきから頭も痛い。能力の弊害なのだろうか。
「君の能力もそろそろ限界のようだ。一度、現実世界に戻ろう」
「わ、分かりました。でも、どうやって?」
「大丈夫だ。私が解こう。……ハッ!」
鶴太郎さんの声で空間が光に包まれた。
「……年! ……少年! 少年!」
気づくと、俺は再び、現実世界に戻ってきていた。壁にかけてある時計を見る。時間は一時間ほど経過している。
「拓真くん!!」
「うわっ!」
いきなり抱きついてきたのは、ニケだった。
「ニケ! お前、もう大丈夫なのか?」
「大丈夫! まだ痛いところもあるけど、あの子がくれた『桃』を食べたら元気が湧いてきて!」
ニケが指をさす方に居たのは、あの気の弱そうなメガネの女の子だった。『桃』、これには一体どんな能力があるのだろうか。
「あの子、『佐藤さん』って言うんだって!」
俺の疑問など吹き飛ばすかのように、ニケが俺の体をゆする。
「そ、そうか。ありがとう! 佐藤さん!」
俺がお礼を言うと軽くお辞儀をしてくれた。いい子には違いない。
「……さて、そろそろ話そうか」
鶴太郎さんが俺とニケのやり取りをさえぎるように話を切り出してきた。
「……えっと、アナタは?」
ニケが尋ねる。
「この人は、『鶴太郎さん』で、俺たちをあのビクトリアから救ってくれた恩人さ」
「鶴太郎さん……。なんだか、どこかで見覚えが……。どこだったっけ」
ニケが首をかしげている。面識があるのだろうか。
「お嬢さん、私は君とは『直接は』初めましてになるな」
「「『直接は』?」」
俺とニケの問いかけに、静かに鶴太郎さんは頷いた。
「それについても追々話していくとしよう」
「分かりました」
そう言うと、鶴太郎さんは話し始めた。
「あの日、私は就任式の直前に、少年の父親である拓郎と会ったんだ」
「拓郎って」
ニケが聞いてくる。なぜニケは『元』神様の名前を知らないのだろう。
「拓郎っていうのは俺の親父、つまり、お前の知っている『元』神様のことだ」
「え?」
「そして、鶴太郎さんは、その『元』神様の一つ前の神様なんだ」
「ええええええええええええええええええええええ!」
ニケは大きく驚いている。天界に居た者からすると、こんな驚きが普通なのかもしれない。
「そういうことなのだ。で、続けてもいいか?」
「すいません。お願いします」
「この人が神様の前の神様……この人が神様の前の……神様……」
ニケには衝撃が強すぎたようで、ブツブツと何かを呟いている。
「大丈夫か? お嬢さん」
「あ、鶴太郎さん、続けてください」
「分かった」
ニケが気になるが、話の方が先だ。
「就任式直前、アイツは俺に『嫌な予感がする』と言ったんだ」
「『嫌な予感』ですか?」
「ああ。おそらく、拓郎は『予知』の能力を使ったんだろう。そして、私にお前の母親である『カスミちゃん』の警護を頼んできた」
「なるほど」
「そして、少年、君は無事生まれた。私は君の母親の出産に立ち会ったよ。それはそれは、かわいい子でな、カスミちゃんも喜んでいたよ」
「……そうなんですか」
俺が生まれて、喜んでくれたのか。施設に居た頃、心から俺のことを喜んでくれた人はいただろうか。そう考えると、なんだか胸がいっぱいになる。
「だが……」
「……」
ここからの話はあまり聞きたくはない。でも、聞かないわけにもいかない。
「私は、生まれたばかりの君を連れる看護師と共に、『天界医療部屋』に移動したんだ。君の心肺機能が少し弱まっていたからね」
「……」
「そして、その後、カスミちゃんのいる部屋に戻ったんだ」
「……」
「そこで私が見たのは、私の部下、看護師、そして、カスミちゃんの無残な姿だった」
「……はい」
「私は、とにかく君のいる部屋に向かった。君だけは守らなければいけないと思ったんだ」
鶴太郎さんは拳を握りしめている。
「『天界医療部屋』に向かうと、帽子を深くかぶった『長身の人間』が居て……」
「……」
「気づいた時は、私は病室だったよ」
「!?」
「後から聞いたのは、部屋は血みどろだったらしい。君は私の胸の中に居て、なんとか私も君も一命をとりとめたんだ」
「……犯人は捕まったんですか?」
「……いや。それだけのことを起こしておいて、犯人は未だに捕まっていない」
怒り、悲しみ、色々な感情が俺の中で渦巻いている。神としての能力をすでに譲渡しているからと言っても、神様になるような鶴太郎さんがやられてしまうほど強大な犯人。俺は弱い。俺が捕まえてやるという気力もわかない。
「……ひどすぎる」
いつの間にか、ニケも話を聞いていた。その目に涙を浮かべている。
「就任式を終えた拓郎は、俺のところに来て、何が起こったかを黙って聞いていた。」
「……お、親父は何て」
「何も言わなかった。だからこそ、私は心の底から申し訳なくなって……拓郎と向き合って話すことが出来なくなってしまったんだ」
「……」
「拓郎はその後、神としての業務を全うしていたよ。アイツは穏やかで誰に対しても優しい神だった」
「それは私が一番知っています!」
ニケが声を上げる。ニケの過去を見た時の親父の姿を見ても、確かにそれは感じた。
「そんな時、突如、神の交代が通達されたんだ。そして、現在の神である神島が次の神になることが発表された」
「な、なぜアイツが次の神だったんですか?」
俺はアイツに消されそうになったんだ。そんな奴が神に任命されるなんてどう考えても疑問しか残らない。
「それは分からない。本来、神の決定方法などは公表されないのだ。それこそ、今回は特例中の特例だと私は思う。」
「……そうですか」
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「そして、それが決まった時、拓郎が私にある頼みをしてきたんだ」
「頼み?」
「拓真くんを『人間界』に落とすから、見守っていてほしいという頼みだ」
「!?」
それで、俺は……。
「な、なんで拓真くんを『人間界』に落とす必要があったんでしょうか?」
ニケが訪ねる。
「……今考えると、襲撃から守るためだったんだろう」
「襲撃?」
ニケが再び尋ねた。……なんだか話が上手く入ってこない。色々なことが、多くのことが頭の中に入ってきて……。俺を、俺を守るために、俺なんかを……。
「少年! 大丈夫か」
「……なんだか、気分が……」
「……拓真くん」
ニケが抱きしめてきた。思わず、ニケの方を見る。
「……私がいる。何が出来るか、何も出来ないかもしれないけど、私がいるよ」
優しい声だ。
「……ありがとな、ニケ」
「すまない。少年。君の気持ちになってみると、もう少しゆっくりと話せばよかったな」
「い、いえ。すいません、話をさえぎってしまって」
鶴太郎さんは、そんなことは気にするなという風に首を横に振っている。
「少し、休もうか」
「それより、お嬢さん。君を見ていると、つくづく思うことがあるよ」
俺とニケの様子を見て鶴太郎さんが言う。
「なんですか?」
ニケが聞き返す。
「お嬢さん、いや、ニケくん。」
「?」
鶴太郎さんは何かを懐かしむような顔をしている。
「君のそういう優しさも、表情、それは少年の母親のカスミちゃんによく似ている」
「!? 拓真くんのお母さんに?」
「というより……ニケくん、君はカスミちゃんになにもかも瓜二つなんだ」
鶴太郎さんは下を向いたままだ。その姿に俺は怒りがこみ上げてきた。
「鶴太郎さん! あんた言ってたよな? こんなのは悪戯だって、気にすんなって! なぁ! 言ってたよな!」
「……」
鶴太郎さんは静かにこちらを向いた。表情は険しい。
「……なんなんだよ。……なんなんだよ!」
いつのまにか空間が乱れ始めていた。
「……少年。落ち着きたまえ。君の能力が解けてしまう」
「これが落ち着いていられるか! おい! アンタが傍についてたんじゃないのかよ! それが守れなかっただと! そんなので納得すると思ってんのか! おい! なんとか言……」
鶴太郎さんの胸倉をつかもうとした瞬間、鶴太郎さんは俺の胸倉をつかんだ。
「私だってな! 私だって! 自分の力のなさをどれだけ恨み、憎んだか! どれだけ悔しかったか!」
鶴太郎さんは泣いていた。なんとか出来たのであればそうしていたに違いない。しかし、それを上回る『何か』があったのだろう。何も出来ない悔しさは俺も理解できる。鶴太郎さんの表情を見て、俺の怒りも静まっていった。
「……すいません」
「……いや、私こそ、すまない」
感情に身を任せて、ヒドイことを言ってしまったが、この人は俺の命の恩人だ。それなのに、俺は……。
「取り乱してしまって……」
「取り乱すのは無理もない。少年、君の母親の話だからな。改めて、本当にすまない。君のお母さんを守れなかったのは私の責任だ」
「……。一体何があったんですか」
そう問いかけた時、空間の乱れは一層激しくなっていた。さっきから頭も痛い。能力の弊害なのだろうか。
「君の能力もそろそろ限界のようだ。一度、現実世界に戻ろう」
「わ、分かりました。でも、どうやって?」
「大丈夫だ。私が解こう。……ハッ!」
鶴太郎さんの声で空間が光に包まれた。
「……年! ……少年! 少年!」
気づくと、俺は再び、現実世界に戻ってきていた。壁にかけてある時計を見る。時間は一時間ほど経過している。
「拓真くん!!」
「うわっ!」
いきなり抱きついてきたのは、ニケだった。
「ニケ! お前、もう大丈夫なのか?」
「大丈夫! まだ痛いところもあるけど、あの子がくれた『桃』を食べたら元気が湧いてきて!」
ニケが指をさす方に居たのは、あの気の弱そうなメガネの女の子だった。『桃』、これには一体どんな能力があるのだろうか。
「あの子、『佐藤さん』って言うんだって!」
俺の疑問など吹き飛ばすかのように、ニケが俺の体をゆする。
「そ、そうか。ありがとう! 佐藤さん!」
俺がお礼を言うと軽くお辞儀をしてくれた。いい子には違いない。
「……さて、そろそろ話そうか」
鶴太郎さんが俺とニケのやり取りをさえぎるように話を切り出してきた。
「……えっと、アナタは?」
ニケが尋ねる。
「この人は、『鶴太郎さん』で、俺たちをあのビクトリアから救ってくれた恩人さ」
「鶴太郎さん……。なんだか、どこかで見覚えが……。どこだったっけ」
ニケが首をかしげている。面識があるのだろうか。
「お嬢さん、私は君とは『直接は』初めましてになるな」
「「『直接は』?」」
俺とニケの問いかけに、静かに鶴太郎さんは頷いた。
「それについても追々話していくとしよう」
「分かりました」
そう言うと、鶴太郎さんは話し始めた。
「あの日、私は就任式の直前に、少年の父親である拓郎と会ったんだ」
「拓郎って」
ニケが聞いてくる。なぜニケは『元』神様の名前を知らないのだろう。
「拓郎っていうのは俺の親父、つまり、お前の知っている『元』神様のことだ」
「え?」
「そして、鶴太郎さんは、その『元』神様の一つ前の神様なんだ」
「ええええええええええええええええええええええ!」
ニケは大きく驚いている。天界に居た者からすると、こんな驚きが普通なのかもしれない。
「そういうことなのだ。で、続けてもいいか?」
「すいません。お願いします」
「この人が神様の前の神様……この人が神様の前の……神様……」
ニケには衝撃が強すぎたようで、ブツブツと何かを呟いている。
「大丈夫か? お嬢さん」
「あ、鶴太郎さん、続けてください」
「分かった」
ニケが気になるが、話の方が先だ。
「就任式直前、アイツは俺に『嫌な予感がする』と言ったんだ」
「『嫌な予感』ですか?」
「ああ。おそらく、拓郎は『予知』の能力を使ったんだろう。そして、私にお前の母親である『カスミちゃん』の警護を頼んできた」
「なるほど」
「そして、少年、君は無事生まれた。私は君の母親の出産に立ち会ったよ。それはそれは、かわいい子でな、カスミちゃんも喜んでいたよ」
「……そうなんですか」
俺が生まれて、喜んでくれたのか。施設に居た頃、心から俺のことを喜んでくれた人はいただろうか。そう考えると、なんだか胸がいっぱいになる。
「だが……」
「……」
ここからの話はあまり聞きたくはない。でも、聞かないわけにもいかない。
「私は、生まれたばかりの君を連れる看護師と共に、『天界医療部屋』に移動したんだ。君の心肺機能が少し弱まっていたからね」
「……」
「そして、その後、カスミちゃんのいる部屋に戻ったんだ」
「……」
「そこで私が見たのは、私の部下、看護師、そして、カスミちゃんの無残な姿だった」
「……はい」
「私は、とにかく君のいる部屋に向かった。君だけは守らなければいけないと思ったんだ」
鶴太郎さんは拳を握りしめている。
「『天界医療部屋』に向かうと、帽子を深くかぶった『長身の人間』が居て……」
「……」
「気づいた時は、私は病室だったよ」
「!?」
「後から聞いたのは、部屋は血みどろだったらしい。君は私の胸の中に居て、なんとか私も君も一命をとりとめたんだ」
「……犯人は捕まったんですか?」
「……いや。それだけのことを起こしておいて、犯人は未だに捕まっていない」
怒り、悲しみ、色々な感情が俺の中で渦巻いている。神としての能力をすでに譲渡しているからと言っても、神様になるような鶴太郎さんがやられてしまうほど強大な犯人。俺は弱い。俺が捕まえてやるという気力もわかない。
「……ひどすぎる」
いつの間にか、ニケも話を聞いていた。その目に涙を浮かべている。
「就任式を終えた拓郎は、俺のところに来て、何が起こったかを黙って聞いていた。」
「……お、親父は何て」
「何も言わなかった。だからこそ、私は心の底から申し訳なくなって……拓郎と向き合って話すことが出来なくなってしまったんだ」
「……」
「拓郎はその後、神としての業務を全うしていたよ。アイツは穏やかで誰に対しても優しい神だった」
「それは私が一番知っています!」
ニケが声を上げる。ニケの過去を見た時の親父の姿を見ても、確かにそれは感じた。
「そんな時、突如、神の交代が通達されたんだ。そして、現在の神である神島が次の神になることが発表された」
「な、なぜアイツが次の神だったんですか?」
俺はアイツに消されそうになったんだ。そんな奴が神に任命されるなんてどう考えても疑問しか残らない。
「それは分からない。本来、神の決定方法などは公表されないのだ。それこそ、今回は特例中の特例だと私は思う。」
「……そうですか」
どうにも納得出来ないが、それを知る方法は今はない。
「そして、それが決まった時、拓郎が私にある頼みをしてきたんだ」
「頼み?」
「拓真くんを『人間界』に落とすから、見守っていてほしいという頼みだ」
「!?」
それで、俺は……。
「な、なんで拓真くんを『人間界』に落とす必要があったんでしょうか?」
ニケが訪ねる。
「……今考えると、襲撃から守るためだったんだろう」
「襲撃?」
ニケが再び尋ねた。……なんだか話が上手く入ってこない。色々なことが、多くのことが頭の中に入ってきて……。俺を、俺を守るために、俺なんかを……。
「少年! 大丈夫か」
「……なんだか、気分が……」
「……拓真くん」
ニケが抱きしめてきた。思わず、ニケの方を見る。
「……私がいる。何が出来るか、何も出来ないかもしれないけど、私がいるよ」
優しい声だ。
「……ありがとな、ニケ」
「すまない。少年。君の気持ちになってみると、もう少しゆっくりと話せばよかったな」
「い、いえ。すいません、話をさえぎってしまって」
鶴太郎さんは、そんなことは気にするなという風に首を横に振っている。
「少し、休もうか」
「それより、お嬢さん。君を見ていると、つくづく思うことがあるよ」
俺とニケの様子を見て鶴太郎さんが言う。
「なんですか?」
ニケが聞き返す。
「お嬢さん、いや、ニケくん。」
「?」
鶴太郎さんは何かを懐かしむような顔をしている。
「君のそういう優しさも、表情、それは少年の母親のカスミちゃんによく似ている」
「!? 拓真くんのお母さんに?」
「というより……ニケくん、君はカスミちゃんになにもかも瓜二つなんだ」
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