13 / 36
神決め大会 予選一日目
鶴太郎と神 拓真とニケⅡ
しおりを挟む
「な、なんだこれ」
講義が行われる教室に着いた俺は唖然とした。派手な格好の女性が全学生の隣に座っている。どう見ても、その女性たちが『同じ学生』には見えない。
「これは、『アレ』だね」
ニケの方を向くと、ニケは笑顔だった。
「ニケ、これってさ」
「うん。ここに居る女の子、学生以外は『魔人』だよ! 大会参加者がたくさんいたんだね! てことは、私が居たところで怪しまれることなんてないじゃん! よかった! よかった!」
ニケは喜びながら、俺の背中を叩く。俺以外に、魔人が現れた人間がこんなに居たなんて思わなかった。それにしても、午前の講義ではこんなことなかったが……。
改めて教室内を見渡してみる。やはり明らかに学生とは思えない服装、髪色の女性が学生の隣に座っていた。……そして、その大半がベタベタとイチャついている。
そんな様子を気にすることなく、ニケは後ろの空席に座る。
「こっち、こっち!」
この異様な光景から目を離せられないでいたが、ニケの呼びかけにハッとし、席に向かった。
「お、お前ら! 講義中にそ、そんなハレンチな」
『熱血先生』が注意をする。もう講義なんて成立していない。むちゃくちゃだ。やっぱりこの状況は普通ではない。
「何が悪いのよぉ! あ、先生もご一緒にどう?」
教室の真ん中から色気のある高い声が聞こえた。
「お、お前たち! 一体どうしたんだ! 講義ち……あ……」
突然、先生の背後に、魔人と思われる女性が現れ、先生を殴った。
「せ、先生!!!」
思わず、立ち上がり叫ぶが、その声は周囲にかき消されてしまう。
大半の学生たちは、魔人とのペッティングに夢中である。女子学生もいるが、一緒になって魔人、男子学生とまぐわっている。
「これってさ、やっぱりなんかさ……。いくらなんでも、ちょっとおかしくないか?」
そういうことをしている奴らの顔を見ると、なんだか目が虚ろになっている。もう訳が分からない。俺は茫然としながら、隣に居たニケに尋ねる。
「……す、すごい。そんな風にするんだ」
何をしているんだ、この娘は。しかも、『APカウンター』をかけている。
「あ、そこはダメでしょ! あー、やっちゃったかー! ん? どうかした?」
ようやく俺の冷たい視線に気づいたらしい。
「『どうかした?』じゃねーよ! これは一体何なんだって聞いてんだよ。」
「これ? まぁ、たぶん『惑わされている』」
「『惑わされている』?」
「そう。これをかけてみて」
そう言いながら、『APカウンター』であるメガネを渡してきた。これ、俺でも使えるのか。半信半疑でメガネをかけてみる。
「な、これは」
「そう。つまり、ここに居る参加者全員、すでに魔人の能力にかかっているってこと。そして、おそらく、何らかの能力で呼び寄せられてる」
人の頭の上に『AP』が数値で浮かんでいる。が、その数値は徐々に減っている。
「ニケは大丈夫なのか、それに、俺も」
「私は、そもそももう魔人じゃないからね。拓真くんは……分かんない。多分、私たちは能力がかけられた後に、教室に入ったんじゃないかな」
「なるほどな。てか、それだったら何とかしないと! アイツらヤバいぞ」
「……ちょっと状況を見てて。どうしたらいいかなって。」
ニケはニケなりに考えていたらしい。しかし、どうしたらいいのだろうか。
「……そもそも『AP』の略奪なんてアリなのか!」
「大会の概要には『取得の手段については問わない』ってあったから。でも、だからって、私はこんなやり方で神様になろうなんてする人を認めない。」
ニケはギリギリと怒りをかみ殺している。
「……心当たりはないのか?」
「心当たりって?」
俺の問いにとぼけるニケ。
「こんな能力を使う魔人! 『天界』にいた頃に居なかったのか!」
立って話す俺を見て、ようやくニケも立ち上がった。
「……正直、分からない。心当たりがないことはないけど。」
「と、とにかく、なんとかコイツらを止めないと、ニケ、手伝っ……」
立ち上がり、そう言いかけた時、俺の背中に何かを突き立てられた。背後に誰かがいる。
「あらー? 誰かと思ったら、『落ちこぼれちゃん』じゃなーい!」
動こうとするが、全く体が動かない。これもこの魔人の能力なのか。
「……」
ニケの表情が強ばる。
「んー? アレアレ? 無視ですかー? え? あれ? アンタ、『魔力』はどうした?」
その魔人の語気が強くなる。
「……捨てた」
返事をするニケはいつものニケではない。目は、俺の背後をにらみつけている。
「捨てたー? 冗談は存在だけにしなさいよー。……待って。アナタ、まさか」
バカにするような口調から、またしても、何かを悟ったような口調になる。
「そのまさかよ」
「ばっかじゃないの! ホントのバカね! 『アレ』を予選の前に使ってしまうなんて」
『アレ』というのは、『大魔神の交渉』のことだろう。
「そんなの私の勝手でしょ! それより、その人から離れて!」
「いつも『気弱で泣き虫な落ちこぼれちゃん』がここまで私に言ってくるなんて、そんなにこの子が大切なのかしら……ね!!!」
「うっ……くっそ」
「拓真くん!!!」
この野郎、後ろから刺しやがった。ちくしょう。何も出来ねぇのか、俺は。幸い、まだ、傷は深くない。が、まだ刺さったままだ。
「だ、大丈夫だ。ニケ、それより、なんとかこの状況を抜け出せる方法を! ぐ……うああああ」
ナイフのようなものを刺したまま、グリグリと動かしてくる。あ、痛みで意識が飛びそうになる。
「やめて! アナタの目的は何! ビクトリア!」
このクソ魔人、『ビクトリア』と言うらしい。
「うーん、そうね。暇つぶし?」
「……アナタって人は!!!」
激情するニケがこっちに向かってくる。
「ちょっと邪魔ね!」
「ぐぁ」
背中のナイフを抜かれて、後ろから押された。その強さ、そして、痛みで床に倒れこむ。
「拓真くん!」
「自分から向かってきてるくせに、よそ見してる場合かし……ら!!!」
ビクトリアの拳がニケの顔面に思いっきり入った。その威力で、ニケは教室の中央に吹き飛ぶ。周囲の机が吹き飛び、まぐわう魔人や学生に当たる。しかし、まだ、まぐわうのを止めない。
「弱いわねぇ、弱い、弱い、弱い、弱い」
両手を広げて、天井を見ながらそう叫んでいる。ビクトリアの拳が光っている。何かの能力か。
「に、ニケ!」
呼びかけるがニケから返事はない。机の山の下になっているせいか姿もみえない。くそ。
「さてと、んじゃ、殺しまーすかー!」
目の前からビクトリアが消え、次の瞬間、俺の背中はビクトリアに踏まれていた。なぜか全身に圧がかかっている。
「く、う、動かない」
「もっと手ごたえあるかと思ったけど、弱すぎて笑っちゃう。死んじゃえ」
こ、コイツは本気で俺を殺そうとしている。なんとか、なんとか状況を打破する方法を考えないと。
「じゃあな」
「ま、待て」
と、とにかく、時間を稼ぐんだ。何か、何かないか。
「お、お前の目的はなんだ」
「時間稼ぎをしようとしても無駄よ! アンタの考えていることは『視える』」
……わ、忘れていた。コイツらは、心を読むことが出来るんだ。もうおしまいだ。
「……神島さんから聞いてはいたけど、こんな人が『トオルさん』の脅威になる存在だなんてね」
「神島……だと」
まさか、ここで、あのジジイの名前を聞くなんて。俺がまだ生きていることに気づいたのか。それとも……。どのみち、ここを乗り越えても、またあのジジイが殺しにくるかもしれないのか。
「神島『さん』だ……ろ!!!」
「うぐぅ」
刺された傷が広がって血が噴き出している。痛みで意識が飛びそうだ。
「もういいわ。ここで消しておけば、私は更に『力をもらえる』」
背中の圧が強くなる。
「くそ!ここまでか」
「死ね!!!」
「待てい! 待て待てい!!」
どこからともなく声が聞こえる。
「誰だ!」
「誰だと言われて出てくると思うなよ!」
「……」
この声には聞き覚えがある。
「少年! 私が来たからにはもう大丈夫だ!」
俺のことを『少年』と呼ぶのは『あの人』しかいない。
「出てこい!」
ビクトリアが周りを見渡している。だが、コイツの力は尋常ではない。『あの人』が出てきたところで状況が変わるとも思えない。
「おい、こっちだ」
消え入りそうな小さな声が聞こえた。ビクトリアに気づかれないように、声の方を向く。『鶴太郎さん』だ。机の下から笑顔で覗いている。手には……『桃』!? なぜ、こんな時に『桃』なんだ。
「……(逃げてください)」
口を動かし、鶴太郎さんに伝える。幸い、ビクトリアは、まだ気づいていない。助けてくれるのは嬉しいが、おそらく、何も出来ないに違いない。それなら、逃げて、生きてもらう方がいい。
「……(とにかく、これを食え!)」
手に持った『桃』をこちらに転がしてきた。しかし、コントロールが……。ヤバい。『桃』はビクトリアの足元に転がった。
「ん? なんだこれは。……もういい。貴様を殺した後に、声の奴も殺すとしよう。じゃあな」
「ち、ちくしょー!」
し、死ぬのか。ここまでか。ナイフの切っ先が再び、刺さる感触がする。
「少年!! 口を開けろー!!!!」
再び、大きな声が聞こえた。その声に口を開ける。すると、何かが口に飛び込んできた。
瞬間、俺のカラダが輝き、力が沸き上がった。
講義が行われる教室に着いた俺は唖然とした。派手な格好の女性が全学生の隣に座っている。どう見ても、その女性たちが『同じ学生』には見えない。
「これは、『アレ』だね」
ニケの方を向くと、ニケは笑顔だった。
「ニケ、これってさ」
「うん。ここに居る女の子、学生以外は『魔人』だよ! 大会参加者がたくさんいたんだね! てことは、私が居たところで怪しまれることなんてないじゃん! よかった! よかった!」
ニケは喜びながら、俺の背中を叩く。俺以外に、魔人が現れた人間がこんなに居たなんて思わなかった。それにしても、午前の講義ではこんなことなかったが……。
改めて教室内を見渡してみる。やはり明らかに学生とは思えない服装、髪色の女性が学生の隣に座っていた。……そして、その大半がベタベタとイチャついている。
そんな様子を気にすることなく、ニケは後ろの空席に座る。
「こっち、こっち!」
この異様な光景から目を離せられないでいたが、ニケの呼びかけにハッとし、席に向かった。
「お、お前ら! 講義中にそ、そんなハレンチな」
『熱血先生』が注意をする。もう講義なんて成立していない。むちゃくちゃだ。やっぱりこの状況は普通ではない。
「何が悪いのよぉ! あ、先生もご一緒にどう?」
教室の真ん中から色気のある高い声が聞こえた。
「お、お前たち! 一体どうしたんだ! 講義ち……あ……」
突然、先生の背後に、魔人と思われる女性が現れ、先生を殴った。
「せ、先生!!!」
思わず、立ち上がり叫ぶが、その声は周囲にかき消されてしまう。
大半の学生たちは、魔人とのペッティングに夢中である。女子学生もいるが、一緒になって魔人、男子学生とまぐわっている。
「これってさ、やっぱりなんかさ……。いくらなんでも、ちょっとおかしくないか?」
そういうことをしている奴らの顔を見ると、なんだか目が虚ろになっている。もう訳が分からない。俺は茫然としながら、隣に居たニケに尋ねる。
「……す、すごい。そんな風にするんだ」
何をしているんだ、この娘は。しかも、『APカウンター』をかけている。
「あ、そこはダメでしょ! あー、やっちゃったかー! ん? どうかした?」
ようやく俺の冷たい視線に気づいたらしい。
「『どうかした?』じゃねーよ! これは一体何なんだって聞いてんだよ。」
「これ? まぁ、たぶん『惑わされている』」
「『惑わされている』?」
「そう。これをかけてみて」
そう言いながら、『APカウンター』であるメガネを渡してきた。これ、俺でも使えるのか。半信半疑でメガネをかけてみる。
「な、これは」
「そう。つまり、ここに居る参加者全員、すでに魔人の能力にかかっているってこと。そして、おそらく、何らかの能力で呼び寄せられてる」
人の頭の上に『AP』が数値で浮かんでいる。が、その数値は徐々に減っている。
「ニケは大丈夫なのか、それに、俺も」
「私は、そもそももう魔人じゃないからね。拓真くんは……分かんない。多分、私たちは能力がかけられた後に、教室に入ったんじゃないかな」
「なるほどな。てか、それだったら何とかしないと! アイツらヤバいぞ」
「……ちょっと状況を見てて。どうしたらいいかなって。」
ニケはニケなりに考えていたらしい。しかし、どうしたらいいのだろうか。
「……そもそも『AP』の略奪なんてアリなのか!」
「大会の概要には『取得の手段については問わない』ってあったから。でも、だからって、私はこんなやり方で神様になろうなんてする人を認めない。」
ニケはギリギリと怒りをかみ殺している。
「……心当たりはないのか?」
「心当たりって?」
俺の問いにとぼけるニケ。
「こんな能力を使う魔人! 『天界』にいた頃に居なかったのか!」
立って話す俺を見て、ようやくニケも立ち上がった。
「……正直、分からない。心当たりがないことはないけど。」
「と、とにかく、なんとかコイツらを止めないと、ニケ、手伝っ……」
立ち上がり、そう言いかけた時、俺の背中に何かを突き立てられた。背後に誰かがいる。
「あらー? 誰かと思ったら、『落ちこぼれちゃん』じゃなーい!」
動こうとするが、全く体が動かない。これもこの魔人の能力なのか。
「……」
ニケの表情が強ばる。
「んー? アレアレ? 無視ですかー? え? あれ? アンタ、『魔力』はどうした?」
その魔人の語気が強くなる。
「……捨てた」
返事をするニケはいつものニケではない。目は、俺の背後をにらみつけている。
「捨てたー? 冗談は存在だけにしなさいよー。……待って。アナタ、まさか」
バカにするような口調から、またしても、何かを悟ったような口調になる。
「そのまさかよ」
「ばっかじゃないの! ホントのバカね! 『アレ』を予選の前に使ってしまうなんて」
『アレ』というのは、『大魔神の交渉』のことだろう。
「そんなの私の勝手でしょ! それより、その人から離れて!」
「いつも『気弱で泣き虫な落ちこぼれちゃん』がここまで私に言ってくるなんて、そんなにこの子が大切なのかしら……ね!!!」
「うっ……くっそ」
「拓真くん!!!」
この野郎、後ろから刺しやがった。ちくしょう。何も出来ねぇのか、俺は。幸い、まだ、傷は深くない。が、まだ刺さったままだ。
「だ、大丈夫だ。ニケ、それより、なんとかこの状況を抜け出せる方法を! ぐ……うああああ」
ナイフのようなものを刺したまま、グリグリと動かしてくる。あ、痛みで意識が飛びそうになる。
「やめて! アナタの目的は何! ビクトリア!」
このクソ魔人、『ビクトリア』と言うらしい。
「うーん、そうね。暇つぶし?」
「……アナタって人は!!!」
激情するニケがこっちに向かってくる。
「ちょっと邪魔ね!」
「ぐぁ」
背中のナイフを抜かれて、後ろから押された。その強さ、そして、痛みで床に倒れこむ。
「拓真くん!」
「自分から向かってきてるくせに、よそ見してる場合かし……ら!!!」
ビクトリアの拳がニケの顔面に思いっきり入った。その威力で、ニケは教室の中央に吹き飛ぶ。周囲の机が吹き飛び、まぐわう魔人や学生に当たる。しかし、まだ、まぐわうのを止めない。
「弱いわねぇ、弱い、弱い、弱い、弱い」
両手を広げて、天井を見ながらそう叫んでいる。ビクトリアの拳が光っている。何かの能力か。
「に、ニケ!」
呼びかけるがニケから返事はない。机の山の下になっているせいか姿もみえない。くそ。
「さてと、んじゃ、殺しまーすかー!」
目の前からビクトリアが消え、次の瞬間、俺の背中はビクトリアに踏まれていた。なぜか全身に圧がかかっている。
「く、う、動かない」
「もっと手ごたえあるかと思ったけど、弱すぎて笑っちゃう。死んじゃえ」
こ、コイツは本気で俺を殺そうとしている。なんとか、なんとか状況を打破する方法を考えないと。
「じゃあな」
「ま、待て」
と、とにかく、時間を稼ぐんだ。何か、何かないか。
「お、お前の目的はなんだ」
「時間稼ぎをしようとしても無駄よ! アンタの考えていることは『視える』」
……わ、忘れていた。コイツらは、心を読むことが出来るんだ。もうおしまいだ。
「……神島さんから聞いてはいたけど、こんな人が『トオルさん』の脅威になる存在だなんてね」
「神島……だと」
まさか、ここで、あのジジイの名前を聞くなんて。俺がまだ生きていることに気づいたのか。それとも……。どのみち、ここを乗り越えても、またあのジジイが殺しにくるかもしれないのか。
「神島『さん』だ……ろ!!!」
「うぐぅ」
刺された傷が広がって血が噴き出している。痛みで意識が飛びそうだ。
「もういいわ。ここで消しておけば、私は更に『力をもらえる』」
背中の圧が強くなる。
「くそ!ここまでか」
「死ね!!!」
「待てい! 待て待てい!!」
どこからともなく声が聞こえる。
「誰だ!」
「誰だと言われて出てくると思うなよ!」
「……」
この声には聞き覚えがある。
「少年! 私が来たからにはもう大丈夫だ!」
俺のことを『少年』と呼ぶのは『あの人』しかいない。
「出てこい!」
ビクトリアが周りを見渡している。だが、コイツの力は尋常ではない。『あの人』が出てきたところで状況が変わるとも思えない。
「おい、こっちだ」
消え入りそうな小さな声が聞こえた。ビクトリアに気づかれないように、声の方を向く。『鶴太郎さん』だ。机の下から笑顔で覗いている。手には……『桃』!? なぜ、こんな時に『桃』なんだ。
「……(逃げてください)」
口を動かし、鶴太郎さんに伝える。幸い、ビクトリアは、まだ気づいていない。助けてくれるのは嬉しいが、おそらく、何も出来ないに違いない。それなら、逃げて、生きてもらう方がいい。
「……(とにかく、これを食え!)」
手に持った『桃』をこちらに転がしてきた。しかし、コントロールが……。ヤバい。『桃』はビクトリアの足元に転がった。
「ん? なんだこれは。……もういい。貴様を殺した後に、声の奴も殺すとしよう。じゃあな」
「ち、ちくしょー!」
し、死ぬのか。ここまでか。ナイフの切っ先が再び、刺さる感触がする。
「少年!! 口を開けろー!!!!」
再び、大きな声が聞こえた。その声に口を開ける。すると、何かが口に飛び込んできた。
瞬間、俺のカラダが輝き、力が沸き上がった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる