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第03章 20枚の地図~護衛依頼編
第05話 ランレイさんの言葉
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思ってた以上に、この年末は公私ともに大忙しです。
頑張りますが、投稿のペースが落ちそうです。
申し訳ございません。
――――――――――――――――――――――――――――
ランレイさんとの相談はまだ続いていた。
「それとね、これはこちらからの質問なんだけど、領主様からこういう書状が来てるの」
ランレイさんが一枚の紙を出した。
さすが領主様からの書状というだけあって紙の書状だった。
「各ギルドにも同じ書状が送られてるらしいんだけど、領主様が人を探してるって内容の書状なんだけど、この名前の所を見てくれる?」
差し出された書状を確認してみた。
示された名前の所を見ると、『エイージ』となっている。
俺? 領主様が探してるのって俺か? ちょっと心当たりがあるだけに、これって俺の事だよな。
「『エイージ』って書いてあるわよね? あなたが登録の時に描いた名前とは違うし、私達も『イージ』って呼んでるから別人の可能性もあるんだけど、『エイージ』って名前はあなた以外には似た名前の人もいないのよね。あなたが領主様と繋がりがあるはずは無いと思うんだけど、これってあなたじゃないの?」
うん、これは俺だね。
「もう大分前から来ててね、書状が届いたのはこれでもう三回目なの。あなたが登録した少し後ぐらいから書状が届くようになったんだけど、誰の事を探しているのか最初は分からなかったの。今はイージって呼んでるけど、初めの頃はあなたの事をエイージって呼んでたでしょ? それにここに『冒険者になっていると予想される』とも書いてあるわよね? あなたは冒険者にはここでなったのよね?」
ランレイさんは、この書状で探してる人物は俺だと確信してるみたいだね。
確かにそれだけ状況証拠があれば、俺だと思うよね。でも、ランレイさんって凄いね。状況証拠って繋ぎ合わせるのが難しいのに。名前が決定的なんだろうけどね。ここは観念して白状しよう。
「はい、たぶん僕で間違いないと思います。領主様が探している理由も、ちょっと心当たりはあります」
「やっぱりあなただったのね。でも、初めの書状は娘のアイリス様の知り合いを探しているとなってたんだけど、今は領主様直々に探してるみたいよ。あなた何したの?」
「何って……別に犯罪は犯してないですよ」
勝手に領主の城に入ったのは犯罪だけど、結果的に領主を救った感じになってるからギリセーフなんじゃない? 何も事件が起きて無ければ俺が姿を見せる事も無かったから誰にも気付かれなかったはずなんだしね。あれからどうなったんだろうね。
「犯罪って……そこは信じてあげたいけど、領主様がこれ程の人探しをするって今までに無かった事なの。指名手配まではされてないけど、それに近いものがあるわね」
「指名手配って、それこそ犯罪者じゃないですか」
「そうね。でも、それぐらい領主様は必至で探してるみたいよ」
娘さんに探さないように言っておくって言ってくれたし、お礼もいらないって言ったのに、なんで俺を探してるの? あの時、拘束をしたのを怒ってるんじゃ……
うわー、やっぱり会いたくないなぁ。衛星はちゃんと
「この件って、もっと詳しく分かりません? 領主様が俺を探している理由が知りたいんですけど」
「それは依頼って事でいい?」
「あ、はい。依頼…依頼ですね。調べてくれますか?」
依頼を自分からするっていうのがピンと来なかったけど、確かに俺が依頼するという事でいいと思う。
いっ!? 何その笑顔! 怖いんだけど。
ランレイさんが悪巧みを思いついた悪い笑顔になってるよ。
知的な美人のこういう表情って見てみたかったけど、今は後悔してるよ。
「分かりました。依頼として受けましょう。報酬はもちろんケーキです」
何そのしたり顔は。もしかして、嵌められた?
「ケーキでいいんですか?」
「ええ、イージの作るケーキはお金があっても、どの店にも置いてないから買えないし、報酬としては相応の価値があるわ」
「はぁ……」
俺が作るケーキってそんなに価値があるの?
「報酬がケーキというのは分かりました。それでいくつケーキがいるんですか?」
「十個ね」
「じゅ、十個~! 十個も食べるんですか?」
「そんなわけないじゃない! 私は三個しか食べないわよ。あとは皆の分よ~」
それでも三個は食べるんだ。うっ、想像してしまった。胸焼けが……
「わ、わかりました。今は持ってませんが、今日中には用意します。それでいいですか?」
「ええ、商談成立ね。じゃあ、言うわよ」
「え?」
え? もう調べはついてるの? なにそれー!
「しっかりとはこれから調べますが、ここに『ご招待したい』って書いてあるでしょ? だから何かお礼をしたいんじゃない?」
確かに書いてるよ。名前ばっかり気になってて内容まで見てなかったな。
でも、さっき犯罪とか指名手配とかの話で……あー! 嵌められた! 確信犯だよこの人! 初めから狙ってたな! やられたー。
くっそー、俺も何か無いか? このままやられたまんまで終わりたくない。
「んー、じゃあこっちからも一つ。調べるのは領主様直々に聞いてください。そして、お礼ならいらないって言ったので、もう放っておいてほしいと伝えてください。こっちもまだキチンと体感できた訳ではないですけど、孤児院の事でお願いしてますから」
「あなたも中々やるわね。それじゃ調査じゃなくて伝言になっちゃうけど…いいわ。分かったわ、依頼主様のご要望ですものね。領主様に直々に聞いて来るわね」
「え? ランレイさんが行くんですか?」
「当たり前じゃない。マスターに行かせられると思う?」
マスターが領主と話してる姿を想像してみた。
「……無理ですね。喧嘩になっちゃいそうですね」
「でしょ。だから私が行くの」
どっちも気が短そうだからね。納得です。
「それではお願いします。あとでケーキを持ってきますね。あ、それと…」
「どうしたの?」
「い、いや、別にいいかな」
「言ってみて、聞いてあげるから」
言いにくそうにする俺に気を使ってくれたのか、ランレイさんが聞いてくれるって言ってくれた。
「アイファの事なんですけど」
「アイファがどうしたの?」
「何でもランレイさんに聞けばって言って、急に怒り出すんです。ランレイさん、何かしました?」
「それも依頼する?」
さっきの悪巧みの顔じゃなくて、ニヤニヤとからかってやろうとしてることが丸分かりの顔になってるランレイさん。
「絶対に何か知ってる顔ですね。分かりました、依頼します。それで報酬はケーキの追加ですか?」
「これは私個人への依頼だし、一週間後にケーキ三個。それでいいわよ」
マジか! ホント太るよ?
「わかりました。一週間後に持ってくればいいんですね。それで回答は?」
「そんなの決まってるじゃない。焼きもちよヤ・キ・モ・チ。あなたと私が仲良くしてるのが気になるのよ」
そそそそそそそれって、アイファが俺にヤヤヤヤヤヤキモチを焼いてくれてるって事!?
マジか! モテキ到来?
「マジ?」
「だってそれしか考えられないわよ」
「わかりました。では、来週ケーキを持ってきます。いい情報でした」
俺はすぐに席を立ち部屋から出ようとした。
「ケーキは今日持って来てくれるのよねー」っていうランレイさんの言葉もよく耳に入らないまま扉を開けて受付に行った。
今はどの受付にも冒険者が並んでなかったので、すぐにアイファの窓口へ行き、アイファの前に立った。
「今度はどうしたの? って何ニヤついてんのよ。気持ち悪いわね」
お? ニヤついてしまってたか。イカンイカンここはシリアスに行かないと。
「アイファさん」
「なによ」
「その犬耳って素敵ですね」
「ば、急に何言い出すのよ、あんたバカ?」
「そのふわふわの尻尾も素敵だ」
「イージ…あんた大丈夫?」
「これケーキですけど、食べます?」
「何が言いたいのかよくわかんないけど、ケーキは頂くわ」
「じゃあ、僕はこれで」
「は、はぁ……」
女は褒め言葉と甘い物に弱いんだったよな。これで完璧だろ。
と思って出て行く俺をアイファはずっと見送ってくれた。
もてる男はツライね。
アイファとしては、イージが何を言ってるかよくわからず、ただ呆然と見てただけだった。
実はアイファはエイジに少し好意はよせている。が、今のは何が言いたいのか分からなかった。
それを見ていたランレイが一言。
「あの子って揶揄うと面白い行動に出るのね。また揶揄ってみよ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
冒険者ギルドを出ると、農業ギルドに向かう前に孤児院に行ってケーキを衛星に作ってもらった。
また言われそうだから五十個作ってもらった。収納していればいいんだから多めに作ってもらったんだ。
そして農業ギルドへ。
農業ギルドには農民と一目見て分かる人が沢山いた。
畑なんか見た事無いのに、どこで作物を作ってるんだろ。
町の中も全部見た訳じゃないし、町の外にしてもいつも出る門とその前の街道、そして【星の家】周辺ぐらいしか知らないからな。
受付に行くと、やはりここも受付が三つあり、左が一番空いてたのでそのまま並んだ。
そして俺の番になり、小麦を脱穀、籾摺り、製粉の為の道具を一通り教えてもらって購入した。
収穫した物を売りたければ、農業ギルドの会員になる事と言われ、一応俺もなっておいた。
ランクは無い。入会金も無い。
売りたい物が小麦だと言ったら、製粉しなくても買い取りますと言ってくれた。
自分達が食べるパンの分は製粉して、売る分は製粉しなければいいんだな。それは手間が掛からなくていいね。
農業ギルドは来る者が会員になってそのまま売ればいいんだな。
冒険者ギルドに売る薬草と、ここで売る小麦とジャガイモで、【星の家】の収入もできたな。後は道だな。
はっ! 帰り道にまたいるんだよな。絶対あの道は通らないぞ。
後は冒険者ギルドに寄って、ランレイさんにケーキを渡し、アイファにウインクをして、町から出た。
次は一週間後に来ればいいんだな。アイファにも何かお土産を持って来よ。
頑張りますが、投稿のペースが落ちそうです。
申し訳ございません。
――――――――――――――――――――――――――――
ランレイさんとの相談はまだ続いていた。
「それとね、これはこちらからの質問なんだけど、領主様からこういう書状が来てるの」
ランレイさんが一枚の紙を出した。
さすが領主様からの書状というだけあって紙の書状だった。
「各ギルドにも同じ書状が送られてるらしいんだけど、領主様が人を探してるって内容の書状なんだけど、この名前の所を見てくれる?」
差し出された書状を確認してみた。
示された名前の所を見ると、『エイージ』となっている。
俺? 領主様が探してるのって俺か? ちょっと心当たりがあるだけに、これって俺の事だよな。
「『エイージ』って書いてあるわよね? あなたが登録の時に描いた名前とは違うし、私達も『イージ』って呼んでるから別人の可能性もあるんだけど、『エイージ』って名前はあなた以外には似た名前の人もいないのよね。あなたが領主様と繋がりがあるはずは無いと思うんだけど、これってあなたじゃないの?」
うん、これは俺だね。
「もう大分前から来ててね、書状が届いたのはこれでもう三回目なの。あなたが登録した少し後ぐらいから書状が届くようになったんだけど、誰の事を探しているのか最初は分からなかったの。今はイージって呼んでるけど、初めの頃はあなたの事をエイージって呼んでたでしょ? それにここに『冒険者になっていると予想される』とも書いてあるわよね? あなたは冒険者にはここでなったのよね?」
ランレイさんは、この書状で探してる人物は俺だと確信してるみたいだね。
確かにそれだけ状況証拠があれば、俺だと思うよね。でも、ランレイさんって凄いね。状況証拠って繋ぎ合わせるのが難しいのに。名前が決定的なんだろうけどね。ここは観念して白状しよう。
「はい、たぶん僕で間違いないと思います。領主様が探している理由も、ちょっと心当たりはあります」
「やっぱりあなただったのね。でも、初めの書状は娘のアイリス様の知り合いを探しているとなってたんだけど、今は領主様直々に探してるみたいよ。あなた何したの?」
「何って……別に犯罪は犯してないですよ」
勝手に領主の城に入ったのは犯罪だけど、結果的に領主を救った感じになってるからギリセーフなんじゃない? 何も事件が起きて無ければ俺が姿を見せる事も無かったから誰にも気付かれなかったはずなんだしね。あれからどうなったんだろうね。
「犯罪って……そこは信じてあげたいけど、領主様がこれ程の人探しをするって今までに無かった事なの。指名手配まではされてないけど、それに近いものがあるわね」
「指名手配って、それこそ犯罪者じゃないですか」
「そうね。でも、それぐらい領主様は必至で探してるみたいよ」
娘さんに探さないように言っておくって言ってくれたし、お礼もいらないって言ったのに、なんで俺を探してるの? あの時、拘束をしたのを怒ってるんじゃ……
うわー、やっぱり会いたくないなぁ。衛星はちゃんと
「この件って、もっと詳しく分かりません? 領主様が俺を探している理由が知りたいんですけど」
「それは依頼って事でいい?」
「あ、はい。依頼…依頼ですね。調べてくれますか?」
依頼を自分からするっていうのがピンと来なかったけど、確かに俺が依頼するという事でいいと思う。
いっ!? 何その笑顔! 怖いんだけど。
ランレイさんが悪巧みを思いついた悪い笑顔になってるよ。
知的な美人のこういう表情って見てみたかったけど、今は後悔してるよ。
「分かりました。依頼として受けましょう。報酬はもちろんケーキです」
何そのしたり顔は。もしかして、嵌められた?
「ケーキでいいんですか?」
「ええ、イージの作るケーキはお金があっても、どの店にも置いてないから買えないし、報酬としては相応の価値があるわ」
「はぁ……」
俺が作るケーキってそんなに価値があるの?
「報酬がケーキというのは分かりました。それでいくつケーキがいるんですか?」
「十個ね」
「じゅ、十個~! 十個も食べるんですか?」
「そんなわけないじゃない! 私は三個しか食べないわよ。あとは皆の分よ~」
それでも三個は食べるんだ。うっ、想像してしまった。胸焼けが……
「わ、わかりました。今は持ってませんが、今日中には用意します。それでいいですか?」
「ええ、商談成立ね。じゃあ、言うわよ」
「え?」
え? もう調べはついてるの? なにそれー!
「しっかりとはこれから調べますが、ここに『ご招待したい』って書いてあるでしょ? だから何かお礼をしたいんじゃない?」
確かに書いてるよ。名前ばっかり気になってて内容まで見てなかったな。
でも、さっき犯罪とか指名手配とかの話で……あー! 嵌められた! 確信犯だよこの人! 初めから狙ってたな! やられたー。
くっそー、俺も何か無いか? このままやられたまんまで終わりたくない。
「んー、じゃあこっちからも一つ。調べるのは領主様直々に聞いてください。そして、お礼ならいらないって言ったので、もう放っておいてほしいと伝えてください。こっちもまだキチンと体感できた訳ではないですけど、孤児院の事でお願いしてますから」
「あなたも中々やるわね。それじゃ調査じゃなくて伝言になっちゃうけど…いいわ。分かったわ、依頼主様のご要望ですものね。領主様に直々に聞いて来るわね」
「え? ランレイさんが行くんですか?」
「当たり前じゃない。マスターに行かせられると思う?」
マスターが領主と話してる姿を想像してみた。
「……無理ですね。喧嘩になっちゃいそうですね」
「でしょ。だから私が行くの」
どっちも気が短そうだからね。納得です。
「それではお願いします。あとでケーキを持ってきますね。あ、それと…」
「どうしたの?」
「い、いや、別にいいかな」
「言ってみて、聞いてあげるから」
言いにくそうにする俺に気を使ってくれたのか、ランレイさんが聞いてくれるって言ってくれた。
「アイファの事なんですけど」
「アイファがどうしたの?」
「何でもランレイさんに聞けばって言って、急に怒り出すんです。ランレイさん、何かしました?」
「それも依頼する?」
さっきの悪巧みの顔じゃなくて、ニヤニヤとからかってやろうとしてることが丸分かりの顔になってるランレイさん。
「絶対に何か知ってる顔ですね。分かりました、依頼します。それで報酬はケーキの追加ですか?」
「これは私個人への依頼だし、一週間後にケーキ三個。それでいいわよ」
マジか! ホント太るよ?
「わかりました。一週間後に持ってくればいいんですね。それで回答は?」
「そんなの決まってるじゃない。焼きもちよヤ・キ・モ・チ。あなたと私が仲良くしてるのが気になるのよ」
そそそそそそそれって、アイファが俺にヤヤヤヤヤヤキモチを焼いてくれてるって事!?
マジか! モテキ到来?
「マジ?」
「だってそれしか考えられないわよ」
「わかりました。では、来週ケーキを持ってきます。いい情報でした」
俺はすぐに席を立ち部屋から出ようとした。
「ケーキは今日持って来てくれるのよねー」っていうランレイさんの言葉もよく耳に入らないまま扉を開けて受付に行った。
今はどの受付にも冒険者が並んでなかったので、すぐにアイファの窓口へ行き、アイファの前に立った。
「今度はどうしたの? って何ニヤついてんのよ。気持ち悪いわね」
お? ニヤついてしまってたか。イカンイカンここはシリアスに行かないと。
「アイファさん」
「なによ」
「その犬耳って素敵ですね」
「ば、急に何言い出すのよ、あんたバカ?」
「そのふわふわの尻尾も素敵だ」
「イージ…あんた大丈夫?」
「これケーキですけど、食べます?」
「何が言いたいのかよくわかんないけど、ケーキは頂くわ」
「じゃあ、僕はこれで」
「は、はぁ……」
女は褒め言葉と甘い物に弱いんだったよな。これで完璧だろ。
と思って出て行く俺をアイファはずっと見送ってくれた。
もてる男はツライね。
アイファとしては、イージが何を言ってるかよくわからず、ただ呆然と見てただけだった。
実はアイファはエイジに少し好意はよせている。が、今のは何が言いたいのか分からなかった。
それを見ていたランレイが一言。
「あの子って揶揄うと面白い行動に出るのね。また揶揄ってみよ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
冒険者ギルドを出ると、農業ギルドに向かう前に孤児院に行ってケーキを衛星に作ってもらった。
また言われそうだから五十個作ってもらった。収納していればいいんだから多めに作ってもらったんだ。
そして農業ギルドへ。
農業ギルドには農民と一目見て分かる人が沢山いた。
畑なんか見た事無いのに、どこで作物を作ってるんだろ。
町の中も全部見た訳じゃないし、町の外にしてもいつも出る門とその前の街道、そして【星の家】周辺ぐらいしか知らないからな。
受付に行くと、やはりここも受付が三つあり、左が一番空いてたのでそのまま並んだ。
そして俺の番になり、小麦を脱穀、籾摺り、製粉の為の道具を一通り教えてもらって購入した。
収穫した物を売りたければ、農業ギルドの会員になる事と言われ、一応俺もなっておいた。
ランクは無い。入会金も無い。
売りたい物が小麦だと言ったら、製粉しなくても買い取りますと言ってくれた。
自分達が食べるパンの分は製粉して、売る分は製粉しなければいいんだな。それは手間が掛からなくていいね。
農業ギルドは来る者が会員になってそのまま売ればいいんだな。
冒険者ギルドに売る薬草と、ここで売る小麦とジャガイモで、【星の家】の収入もできたな。後は道だな。
はっ! 帰り道にまたいるんだよな。絶対あの道は通らないぞ。
後は冒険者ギルドに寄って、ランレイさんにケーキを渡し、アイファにウインクをして、町から出た。
次は一週間後に来ればいいんだな。アイファにも何かお土産を持って来よ。
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10月4日から3日間、続編投稿します
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★↑例の如く恐ろしく省略してますがコメディのようなものです。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
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