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これが王宮いじめですか!?
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「失礼します」
一言添えてから、公爵、マーガレットの順で左手側から入れたお茶をテーブルに置いていく。しかしマーガレットにお茶を出そうとして、扇子を左手に持ち直したマーガレットの肘がカップを持つ自分の手に触れてしまいカップが斜めに倒れてしまった。
「きゃっ!」
「あつっ!」
危うくカップを落としてしまうのは免れたけれど、カップは完全に横にソーサーの上で倒れて中に入っていたお茶が零れて持っていた指にかかってしまった。熱くてカップを持つ手が震えてしまう。けれどここで落としてしまったらカップはそれこそ割れて、欠片がマーガレットに飛んでしまうかもしれないと懸命に耐えた。
「マーガレット嬢、大丈夫ですか?お茶がかかってしまわれましたか?」
ガタンと、慌てて椅子から立ち上がったルイスは、マーガレットの直ぐ側に来てドレスにお茶がかかってないか確める。
「いえ、大丈夫ですわ。少し驚いてしまって」
「申し訳ない。リリーは客人へのもてなしはこれが初めてなのです。まだしばらく練習が必要だったようです。お2人に熱いお茶がかからなくて本当によかった。ロイド、お2人に新しいお茶を。リリーは下がっていなさい」
「かしこまりました」
私のことはチラリとも見ないで、ルイスからすぐに下がるように命じられてしまった。零れてしまったお茶は、お茶を新しく淹れ変える用のポットに中身を捨てて、カートの下の段にカップを戻す。
「申し訳ありませんでした………」
一礼して下がったけれど、胸の中はなんとも言えないやるせない気持ちだった。
(私には熱いお茶がかかっても構わないというの?私のことは全然しらんぷりで…。それにあれはお茶を置こうとしているのにマーガレットが急に動くからカップにが斜めに倒れたのであって、私だけがヘマをしたわけじゃないのに……。ルイスの馬鹿!!)
それに気のせいだろうか。マーガレットの悲鳴は、お茶が倒れる前にもう叫んでいたような気がしたのだけれど、絶対と言える証拠はなかった。私がお茶を零してしまったことだけが事実なので、どんどん気持ちが沈んでいく。
人が飲んでも大丈夫な温度だったとはいえ、念のために冷たい井戸水でしばらく冷やし、お茶がかかってしまった服も着がえておく。
(2人が帰ったら、きっと後でルイスから小言ね……)
それを考えると憂鬱でしかない。
社交パーティーでルイスがエスコートするくらいマーガレットとは親しい間柄なのだ。今頃きっと楽しい話題に花を咲かせていることだろう。
そのまま私との婚約は破棄してマーガレットと結婚しちゃえばいいのに
やけ気味に考えながら、やることもないのでルイスの部屋の掃除をしていると、思っていたよりも早くルイスは戻ってきた。もっと長く話しているだろうと思っていたのに30分も話していないのではないだろうか。
「リリー、お茶がかかった指は?ちゃんと冷やしたか?しっかり冷やさないと後で痛みがでたり跡に残る」
「えっ!?あ、指はもう水で冷やして、ルイス様どこに!?」
お疲れ様でしたとか、さきほどは粗相をして申し訳ありませんでしたとか私が謝る前に足早に歩み寄ってきたルイスに腕をつかまれ、井戸水がひいてある水場に強引に連れて行かれてしまった。
本来ならここはお茶を淹れるための井戸水であって、こうして指を冷やすための水ではないのに、有無を言わせないルイスの勢いにされるがままだった。お茶がかかった手を取られて冷えた井戸水を汲んだ桶の中に自身の袖が濡れるのも構わず手を冷やされる。
(ちょ、ちょっと、後ろからくっ付かれて……そんなに身体を密着させなくても、指を冷やすくらい……お茶がかかって手だってもう十分冷やしたから大丈夫なのに……)
そっちの方が気になってしまって落ち着かない。握られた手も、ルイスの手は私の手とは違って節張っていて大きく力強い。離れたくて、手を避けようとしたら、もっと強く掴まれてしまった。
(香水かしら?何かいい香りがルイスから……。マーガレットみたないなキツイものじゃなくて、上品で落ち着いていい香り……)
これなら私も嫌いじゃないわと頭の隅で思う。
そうしているうちに、後ろで1つに束ねた髪をルイスが肩から前に避けたかと思うと、柔らかいものが首元に触れてきた。初めはルイスが長身だからたまたま衿か何かが触れたのかな?と思ったけれど、どうもそうではないようだ。
「あ、あのっ、ルイス様……」
「なんだ?」
「何か、首元に当たるのですけれど……」
「そうか」
背後だから見えないけれど、これってルイスの唇を私の首裏に押し当てられているんじゃないの?!息が!息もふわってかかるんですけど!?それに、手も!手を掴むだけじゃなくて、指と指の間に絡めるみたいに握ってきたわ!?
動揺していたら、首元に押し付けられていた唇が、次は髪を横に避けて露になった耳に標的を定めたらしい。
(きゃあああああ!!耳っ!耳をルイスに噛まれてる!!私どうしたらいいの!?)
「やっ!んっ……ぁ……やめ……」
逃げるべきなのか、抵抗すべきなのか、けれど相手はまだ婚約者で第一王子のルイスだ。下手に暴れて、無礼罪になったら田舎の父に迷惑をかけてしまう。
ちゅ、ちゅ、耳を噛まれたり吸ったりされて、全身をぞわぞわしたものが駆け巡る。男の人にこれほど密着されたのも初めてなら、手を水の中で握られながら、耳を食まれたのも初めてで体が竦んで、されるがままで動いてくれない。動けないのに、今まで1度も感じたことのない未知の感覚が押し寄せてきて怖さと恥ずかしさで涙が勝手に滲んできた。
耳から唇が離れ気配に、
(やめてくれたの……?)
いきなり後ろから抱き締められる様な形でお腹に手を回され、火傷した手を強く掴まれている所為で逃げられなかったけれど、ようやくルイスは私を解放してくれたのだろうかと安堵してたら、それで終わりではなかったらしい。
「もう十分手は冷えたましたわ……だから……手を、離して……」
「いや、まだだ。リリー」
振り返ってルイスに握られた手を離そうとして、水に濡れた指をルイスが口に含んだのだ。
首元に口付けされたり、耳を食まれたのは視界の外で見えなかったけれど、これははっきり見えている。
(指!指!私の指をルイスが口に含んで!?うそ!舌で舐めてる!?)
「ルイス!?やめて!指っ!舐めないで!」
「唾液消毒だ」
思わず『様』付けを忘れてしまっていたけれど、指を舐めながらルイスは上目使いに平然と消毒だと言ってきた。
(ふえぇぇ??これが消毒!?こんなに舐めしゃぶっておいて消毒だなんて!?はなっ!はなしてくださいぃぃぃ!!)
ルイスの綺麗な顔が自分の指を舐めている光景なんて、とても見ていられなくて目をぎゅっと閉じる。けれど目を閉じたら指を舐めるルイスの舌の動きを余計に感じていまう結果になった。
水の滴る手を指を一本一本、丁寧に舐めとってから、最後の指をちゅっと音を立てて解放されたときは、心臓が張り裂けそうなほど脈打っていて、顔も真っ赤になっているのが自分で判るくらい熱かった。
「袖が濡れてしまったな。早く着がえておきなさい。風邪を引く」
「はい……」
(こ、こわかった……男の人に指を舐められるなんて……)
今度こそルイスから解放されたらしいことにホッとしつつ、けれど、また服が濡れてしまったので着がえなくてはならない。今日3度目の着替えだ。
しかし、その前に目尻の涙を袖で拭ってから、もう一度手を水の入った桶につけて軽くゆすいでおく。
「リリー、それは何の真似だ?」
怪訝な眼差しを向けてくるルイスに、お父様に教えてもらったとおりに答える。
「だって、お父様が傷口を唾液消毒しても、きちんと洗って清潔にしないといけないっておっしゃってましたわ」
半泣きで、少ししゃくり声になってしまった。
唾液消毒はあくまでその場の応急手当なのだと、田舎に移り住んですぐにお父様に教えられていた。清潔な水があるならそちらできちんと洗ったほうが、傷口が膿みにくいのだという。特に山の草木は樹液に毒を持っているものが多く、きちんと手当てをしておかなかったせいで、後で真っ赤に腫れてしまったことがあって、あのときはしばらく指が不自由で辛かった。
桶から手を上げて軽く振って水を払い、ポケットに入れておいたハンカチで拭く。
(あとは軟膏を塗って布を一晩巻いていれば、火傷跡になることはないわね)
いきなり首元に唇を押し当てたり耳を食んだり……驚いたけれど、これもルイスの嫌がらせなのかしら?
本当に怖かった……。
これからはルイスにあまり近づかれないように気をつけるようにしなくちゃ!
一言添えてから、公爵、マーガレットの順で左手側から入れたお茶をテーブルに置いていく。しかしマーガレットにお茶を出そうとして、扇子を左手に持ち直したマーガレットの肘がカップを持つ自分の手に触れてしまいカップが斜めに倒れてしまった。
「きゃっ!」
「あつっ!」
危うくカップを落としてしまうのは免れたけれど、カップは完全に横にソーサーの上で倒れて中に入っていたお茶が零れて持っていた指にかかってしまった。熱くてカップを持つ手が震えてしまう。けれどここで落としてしまったらカップはそれこそ割れて、欠片がマーガレットに飛んでしまうかもしれないと懸命に耐えた。
「マーガレット嬢、大丈夫ですか?お茶がかかってしまわれましたか?」
ガタンと、慌てて椅子から立ち上がったルイスは、マーガレットの直ぐ側に来てドレスにお茶がかかってないか確める。
「いえ、大丈夫ですわ。少し驚いてしまって」
「申し訳ない。リリーは客人へのもてなしはこれが初めてなのです。まだしばらく練習が必要だったようです。お2人に熱いお茶がかからなくて本当によかった。ロイド、お2人に新しいお茶を。リリーは下がっていなさい」
「かしこまりました」
私のことはチラリとも見ないで、ルイスからすぐに下がるように命じられてしまった。零れてしまったお茶は、お茶を新しく淹れ変える用のポットに中身を捨てて、カートの下の段にカップを戻す。
「申し訳ありませんでした………」
一礼して下がったけれど、胸の中はなんとも言えないやるせない気持ちだった。
(私には熱いお茶がかかっても構わないというの?私のことは全然しらんぷりで…。それにあれはお茶を置こうとしているのにマーガレットが急に動くからカップにが斜めに倒れたのであって、私だけがヘマをしたわけじゃないのに……。ルイスの馬鹿!!)
それに気のせいだろうか。マーガレットの悲鳴は、お茶が倒れる前にもう叫んでいたような気がしたのだけれど、絶対と言える証拠はなかった。私がお茶を零してしまったことだけが事実なので、どんどん気持ちが沈んでいく。
人が飲んでも大丈夫な温度だったとはいえ、念のために冷たい井戸水でしばらく冷やし、お茶がかかってしまった服も着がえておく。
(2人が帰ったら、きっと後でルイスから小言ね……)
それを考えると憂鬱でしかない。
社交パーティーでルイスがエスコートするくらいマーガレットとは親しい間柄なのだ。今頃きっと楽しい話題に花を咲かせていることだろう。
そのまま私との婚約は破棄してマーガレットと結婚しちゃえばいいのに
やけ気味に考えながら、やることもないのでルイスの部屋の掃除をしていると、思っていたよりも早くルイスは戻ってきた。もっと長く話しているだろうと思っていたのに30分も話していないのではないだろうか。
「リリー、お茶がかかった指は?ちゃんと冷やしたか?しっかり冷やさないと後で痛みがでたり跡に残る」
「えっ!?あ、指はもう水で冷やして、ルイス様どこに!?」
お疲れ様でしたとか、さきほどは粗相をして申し訳ありませんでしたとか私が謝る前に足早に歩み寄ってきたルイスに腕をつかまれ、井戸水がひいてある水場に強引に連れて行かれてしまった。
本来ならここはお茶を淹れるための井戸水であって、こうして指を冷やすための水ではないのに、有無を言わせないルイスの勢いにされるがままだった。お茶がかかった手を取られて冷えた井戸水を汲んだ桶の中に自身の袖が濡れるのも構わず手を冷やされる。
(ちょ、ちょっと、後ろからくっ付かれて……そんなに身体を密着させなくても、指を冷やすくらい……お茶がかかって手だってもう十分冷やしたから大丈夫なのに……)
そっちの方が気になってしまって落ち着かない。握られた手も、ルイスの手は私の手とは違って節張っていて大きく力強い。離れたくて、手を避けようとしたら、もっと強く掴まれてしまった。
(香水かしら?何かいい香りがルイスから……。マーガレットみたないなキツイものじゃなくて、上品で落ち着いていい香り……)
これなら私も嫌いじゃないわと頭の隅で思う。
そうしているうちに、後ろで1つに束ねた髪をルイスが肩から前に避けたかと思うと、柔らかいものが首元に触れてきた。初めはルイスが長身だからたまたま衿か何かが触れたのかな?と思ったけれど、どうもそうではないようだ。
「あ、あのっ、ルイス様……」
「なんだ?」
「何か、首元に当たるのですけれど……」
「そうか」
背後だから見えないけれど、これってルイスの唇を私の首裏に押し当てられているんじゃないの?!息が!息もふわってかかるんですけど!?それに、手も!手を掴むだけじゃなくて、指と指の間に絡めるみたいに握ってきたわ!?
動揺していたら、首元に押し付けられていた唇が、次は髪を横に避けて露になった耳に標的を定めたらしい。
(きゃあああああ!!耳っ!耳をルイスに噛まれてる!!私どうしたらいいの!?)
「やっ!んっ……ぁ……やめ……」
逃げるべきなのか、抵抗すべきなのか、けれど相手はまだ婚約者で第一王子のルイスだ。下手に暴れて、無礼罪になったら田舎の父に迷惑をかけてしまう。
ちゅ、ちゅ、耳を噛まれたり吸ったりされて、全身をぞわぞわしたものが駆け巡る。男の人にこれほど密着されたのも初めてなら、手を水の中で握られながら、耳を食まれたのも初めてで体が竦んで、されるがままで動いてくれない。動けないのに、今まで1度も感じたことのない未知の感覚が押し寄せてきて怖さと恥ずかしさで涙が勝手に滲んできた。
耳から唇が離れ気配に、
(やめてくれたの……?)
いきなり後ろから抱き締められる様な形でお腹に手を回され、火傷した手を強く掴まれている所為で逃げられなかったけれど、ようやくルイスは私を解放してくれたのだろうかと安堵してたら、それで終わりではなかったらしい。
「もう十分手は冷えたましたわ……だから……手を、離して……」
「いや、まだだ。リリー」
振り返ってルイスに握られた手を離そうとして、水に濡れた指をルイスが口に含んだのだ。
首元に口付けされたり、耳を食まれたのは視界の外で見えなかったけれど、これははっきり見えている。
(指!指!私の指をルイスが口に含んで!?うそ!舌で舐めてる!?)
「ルイス!?やめて!指っ!舐めないで!」
「唾液消毒だ」
思わず『様』付けを忘れてしまっていたけれど、指を舐めながらルイスは上目使いに平然と消毒だと言ってきた。
(ふえぇぇ??これが消毒!?こんなに舐めしゃぶっておいて消毒だなんて!?はなっ!はなしてくださいぃぃぃ!!)
ルイスの綺麗な顔が自分の指を舐めている光景なんて、とても見ていられなくて目をぎゅっと閉じる。けれど目を閉じたら指を舐めるルイスの舌の動きを余計に感じていまう結果になった。
水の滴る手を指を一本一本、丁寧に舐めとってから、最後の指をちゅっと音を立てて解放されたときは、心臓が張り裂けそうなほど脈打っていて、顔も真っ赤になっているのが自分で判るくらい熱かった。
「袖が濡れてしまったな。早く着がえておきなさい。風邪を引く」
「はい……」
(こ、こわかった……男の人に指を舐められるなんて……)
今度こそルイスから解放されたらしいことにホッとしつつ、けれど、また服が濡れてしまったので着がえなくてはならない。今日3度目の着替えだ。
しかし、その前に目尻の涙を袖で拭ってから、もう一度手を水の入った桶につけて軽くゆすいでおく。
「リリー、それは何の真似だ?」
怪訝な眼差しを向けてくるルイスに、お父様に教えてもらったとおりに答える。
「だって、お父様が傷口を唾液消毒しても、きちんと洗って清潔にしないといけないっておっしゃってましたわ」
半泣きで、少ししゃくり声になってしまった。
唾液消毒はあくまでその場の応急手当なのだと、田舎に移り住んですぐにお父様に教えられていた。清潔な水があるならそちらできちんと洗ったほうが、傷口が膿みにくいのだという。特に山の草木は樹液に毒を持っているものが多く、きちんと手当てをしておかなかったせいで、後で真っ赤に腫れてしまったことがあって、あのときはしばらく指が不自由で辛かった。
桶から手を上げて軽く振って水を払い、ポケットに入れておいたハンカチで拭く。
(あとは軟膏を塗って布を一晩巻いていれば、火傷跡になることはないわね)
いきなり首元に唇を押し当てたり耳を食んだり……驚いたけれど、これもルイスの嫌がらせなのかしら?
本当に怖かった……。
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