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7 終章 秋冬コレクション
7-4. 終章 秋冬コレクション
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いよいよ、セイヴの街で十三貴族による秋冬コレクションが開催されることとなった。
初日と二日目は十三領の人間のためだけに、衣装を間近に見られるようセイヴのコンベンションセンターで、午前と午後の部に分けて二千五百人の入れ替えで行われる。
また、冬の温度に設定された部屋でそれぞれの領の服を実際に着用したりすることが出来、各貴族が質問に答えられるように、人間達に付きっきりとなる。
三日目から四日目の二日間は、一万人を収容できるセイヴ大ホールにて一般客向けに行われる余興としてコンテストが催され、王家と十三領民の人間の代表と一般投票により審査が行われる。
ファッションショーとしての余興はイグドラム初となり、音楽やライトなどの演出をソゴゥが各貴族へ伝授し、演出の監修を行っている。
生演奏ではほとんどの貴族がオーケストラを起用し、演出は光や幻影、炎などの魔法を安全かつダイナミックに取り入れ、一番後ろの席の観客も感動させようという気概のもと、連日リハーサルが繰り返された。
当初は、ただ突っ立って、服の説明を拡声魔法で会場中に伝えればいいと思っていた貴族たちは、ソゴゥがファッションショーというものをやると言い出したときは渋っていたが、見本を見せると言って、十三領のノディマー兄弟が衣装を着て、音楽に合わせてステージを歩く姿を目の当たりにした途端、一変してソゴゥの案を支持し出したのだ。
そして、彼らは十三領を超える衣装を、演出をと、闘争心に火を付けていたのだった。
ソゴゥは貴族たちが手を抜くとは考えていなかったが、より質の高い結果が得られればと、若干の煽りを加え、焚き付けたのだった。
「お前、よくナンバー貴族として先輩の貴族たちに、あんな事言ったよな」とイセトゥアンが思い返して、初日本番前の会場を見渡す。
二千五百人の十三領民の他に、王族と友好国のニルヤカナヤ国とウィドラ連邦国の来賓が観覧席にいる。
第一領から順にショーが行われる。
会場は正面の舞台から、中央のランウェイを、衣装を身に着けた各貴族のモデルが歩くスタイルだが、この初日と二日は、中央をまず音楽に合わせて服をモデルがみせ、次に服の素材や着心地、コンセプトなどの説明と共にもう一度ゆっくり歩くという方法で行われる。
十三領民達は、前日に引率のエルフ達に連れられて、大名行列のように馬車で首都セイヴへやって来た。
イグドラムが誇る大規模ホテルに一泊し、自分達のために開かれたコンテストに赴く。
彼らは今、目を輝かせてランウェイを歩く衣装を着たモデルを見て、また聞いた事がない重厚な音楽に打ち震えている。
ソゴゥの目から見ても、どの貴族も高級な素材を惜しむことなく使って、軽い、暖かい、動きやすいを実現している。
毛織物は前世で主流だった羊や山羊以外にも量産されている獣毛には種類があり、また、化学繊維はないが、鉱物を結晶化して付着させた強化繊維がある。イグドラムにはその他にも綿花の種類が豊富で、撥水性があるものや、保温除湿効果がある機能的な繊維も豊富にある。
これらの繊維の精製方法はイグドラシルの知的財産であり、他国への支援とともに収入源ともなっている。
こうして、二日間の移民のための服の発表が終わり、十三領民は各貴族領から一種類の外套と、二種類の上下の洋服を選んで、採寸から製造段階に入る。
ただし、十三領の服は人気が集中することが分かっていたため、十三領は全ての領民の服を用意する前提とし、領民が選ぶのは十三領以外の服となっていた。
三日目、いよいよ会場をセイヴ大ホールに移し、一般客に向けたコンテストが開催される。
こちらにも王族と、ガルトマーン王国や西側諸国、それと大陸中央の友好国である人間の国からも招待客が訪れていた。
「よし、お前ら気合を入れて行けよ! この会場でのリハーサルも足に血豆が出来るほどやってきた、そのことを忘れるな、観客の度肝を抜いてやれ! 彼らに一生の思い出を、お前たちの姿を、感動を刻みつけろ!!」
第一貴族エリースの貴族たちに活を入れているのは、ソゴゥである。
何故か各貴族のリハーサルを見学しているうちに、口やアイデアを挟むようになり、いつの間にかこのショーの総監督となっていたのだ。
開演前の会場は暗く、正面には巨大な幕が垂れ、そこに第一貴族の家紋である金色の羊が浮き上がっている。
会場には鼓動のような音が、観客の期待を呷るように静かに流れ続けている。
大ホールはアリーナの様式となっており、正面の舞台から客席の中心に円形の舞台が伸びている。初日の入場券をもぎ取った、ローズとビオラは中央のステージに近い場所で、開園を待っていた。
やがて、ドン、ドンと脈打つように流れ続けていた音楽が止んで、会場は無音となり、観客の息遣いだけとなる。
特に開幕の合図もなく、正面の幕が上へあがるのではなく、下へを落ちていき、床に付くスレスレで観客の頭上を覆うように飛んで移動しながら、後方の壁上方へと張り付いた。
正面ステージの幕が捌け、照明の当たったステージ上では金色の羊達が暢気に草を食み、観客に気付くと仕事を思い出した様に、ステージから観客席へ飛び込んで、その軌道に虹を描きながら宙を駆け上がり、会場を明るい虹の光の世界へと変えていく。
羊が彼方へ消えていくと、正面ステージからは、行進曲に乗ってイグドラム王室を表す青い腕章を付けた、王宮騎士の隊服に似たデザインの白い服を着た第一貴族たちが、第一領の旗を掲げて颯爽と中央のステージへとやって来る。
エルフの黄色い声援が飛ぶほど、彼らは凛々しく格好がいい。旗を器用に投げたり回転させながら、中央に一幅の絵画の様にポーズを決めて制止する。
手袋から帽子、外套を肩に掛けただけの着崩し方、どの方向から見ても服のデザインが分かるように計算され、練習を重ねた結果だ。
イグドラムにも演劇や音楽のコンサートはあるが、それらを見慣れたエルフ達でも、開始から魂を抜かれたように魅了されている。
ソゴゥは、観客から見えない舞台上空域から監視し、いいぞ! と拳を握っている。
後方の壁上方へと張り付いた幕は、次に第二貴族トーラス家の雄牛の家紋を映し、第一貴族と入れ替えに、風で花びらをまき散らしながら、上空から舞台へ舞い降り、第一貴族を追いやる。
彼らの衣装は、風に靡くと映えるデザインをしており、派手さを好むトーラス家の貴族らしく、腕章以外白で統一された第一貴族の衣装と対照的に、華やかで鮮やかな衣装が、優雅な音楽と香しい花の甘さに包まれ、観客の前を、春の女神の様に通り過ぎる。
初日と二日目は十三領の人間のためだけに、衣装を間近に見られるようセイヴのコンベンションセンターで、午前と午後の部に分けて二千五百人の入れ替えで行われる。
また、冬の温度に設定された部屋でそれぞれの領の服を実際に着用したりすることが出来、各貴族が質問に答えられるように、人間達に付きっきりとなる。
三日目から四日目の二日間は、一万人を収容できるセイヴ大ホールにて一般客向けに行われる余興としてコンテストが催され、王家と十三領民の人間の代表と一般投票により審査が行われる。
ファッションショーとしての余興はイグドラム初となり、音楽やライトなどの演出をソゴゥが各貴族へ伝授し、演出の監修を行っている。
生演奏ではほとんどの貴族がオーケストラを起用し、演出は光や幻影、炎などの魔法を安全かつダイナミックに取り入れ、一番後ろの席の観客も感動させようという気概のもと、連日リハーサルが繰り返された。
当初は、ただ突っ立って、服の説明を拡声魔法で会場中に伝えればいいと思っていた貴族たちは、ソゴゥがファッションショーというものをやると言い出したときは渋っていたが、見本を見せると言って、十三領のノディマー兄弟が衣装を着て、音楽に合わせてステージを歩く姿を目の当たりにした途端、一変してソゴゥの案を支持し出したのだ。
そして、彼らは十三領を超える衣装を、演出をと、闘争心に火を付けていたのだった。
ソゴゥは貴族たちが手を抜くとは考えていなかったが、より質の高い結果が得られればと、若干の煽りを加え、焚き付けたのだった。
「お前、よくナンバー貴族として先輩の貴族たちに、あんな事言ったよな」とイセトゥアンが思い返して、初日本番前の会場を見渡す。
二千五百人の十三領民の他に、王族と友好国のニルヤカナヤ国とウィドラ連邦国の来賓が観覧席にいる。
第一領から順にショーが行われる。
会場は正面の舞台から、中央のランウェイを、衣装を身に着けた各貴族のモデルが歩くスタイルだが、この初日と二日は、中央をまず音楽に合わせて服をモデルがみせ、次に服の素材や着心地、コンセプトなどの説明と共にもう一度ゆっくり歩くという方法で行われる。
十三領民達は、前日に引率のエルフ達に連れられて、大名行列のように馬車で首都セイヴへやって来た。
イグドラムが誇る大規模ホテルに一泊し、自分達のために開かれたコンテストに赴く。
彼らは今、目を輝かせてランウェイを歩く衣装を着たモデルを見て、また聞いた事がない重厚な音楽に打ち震えている。
ソゴゥの目から見ても、どの貴族も高級な素材を惜しむことなく使って、軽い、暖かい、動きやすいを実現している。
毛織物は前世で主流だった羊や山羊以外にも量産されている獣毛には種類があり、また、化学繊維はないが、鉱物を結晶化して付着させた強化繊維がある。イグドラムにはその他にも綿花の種類が豊富で、撥水性があるものや、保温除湿効果がある機能的な繊維も豊富にある。
これらの繊維の精製方法はイグドラシルの知的財産であり、他国への支援とともに収入源ともなっている。
こうして、二日間の移民のための服の発表が終わり、十三領民は各貴族領から一種類の外套と、二種類の上下の洋服を選んで、採寸から製造段階に入る。
ただし、十三領の服は人気が集中することが分かっていたため、十三領は全ての領民の服を用意する前提とし、領民が選ぶのは十三領以外の服となっていた。
三日目、いよいよ会場をセイヴ大ホールに移し、一般客に向けたコンテストが開催される。
こちらにも王族と、ガルトマーン王国や西側諸国、それと大陸中央の友好国である人間の国からも招待客が訪れていた。
「よし、お前ら気合を入れて行けよ! この会場でのリハーサルも足に血豆が出来るほどやってきた、そのことを忘れるな、観客の度肝を抜いてやれ! 彼らに一生の思い出を、お前たちの姿を、感動を刻みつけろ!!」
第一貴族エリースの貴族たちに活を入れているのは、ソゴゥである。
何故か各貴族のリハーサルを見学しているうちに、口やアイデアを挟むようになり、いつの間にかこのショーの総監督となっていたのだ。
開演前の会場は暗く、正面には巨大な幕が垂れ、そこに第一貴族の家紋である金色の羊が浮き上がっている。
会場には鼓動のような音が、観客の期待を呷るように静かに流れ続けている。
大ホールはアリーナの様式となっており、正面の舞台から客席の中心に円形の舞台が伸びている。初日の入場券をもぎ取った、ローズとビオラは中央のステージに近い場所で、開園を待っていた。
やがて、ドン、ドンと脈打つように流れ続けていた音楽が止んで、会場は無音となり、観客の息遣いだけとなる。
特に開幕の合図もなく、正面の幕が上へあがるのではなく、下へを落ちていき、床に付くスレスレで観客の頭上を覆うように飛んで移動しながら、後方の壁上方へと張り付いた。
正面ステージの幕が捌け、照明の当たったステージ上では金色の羊達が暢気に草を食み、観客に気付くと仕事を思い出した様に、ステージから観客席へ飛び込んで、その軌道に虹を描きながら宙を駆け上がり、会場を明るい虹の光の世界へと変えていく。
羊が彼方へ消えていくと、正面ステージからは、行進曲に乗ってイグドラム王室を表す青い腕章を付けた、王宮騎士の隊服に似たデザインの白い服を着た第一貴族たちが、第一領の旗を掲げて颯爽と中央のステージへとやって来る。
エルフの黄色い声援が飛ぶほど、彼らは凛々しく格好がいい。旗を器用に投げたり回転させながら、中央に一幅の絵画の様にポーズを決めて制止する。
手袋から帽子、外套を肩に掛けただけの着崩し方、どの方向から見ても服のデザインが分かるように計算され、練習を重ねた結果だ。
イグドラムにも演劇や音楽のコンサートはあるが、それらを見慣れたエルフ達でも、開始から魂を抜かれたように魅了されている。
ソゴゥは、観客から見えない舞台上空域から監視し、いいぞ! と拳を握っている。
後方の壁上方へと張り付いた幕は、次に第二貴族トーラス家の雄牛の家紋を映し、第一貴族と入れ替えに、風で花びらをまき散らしながら、上空から舞台へ舞い降り、第一貴族を追いやる。
彼らの衣装は、風に靡くと映えるデザインをしており、派手さを好むトーラス家の貴族らしく、腕章以外白で統一された第一貴族の衣装と対照的に、華やかで鮮やかな衣装が、優雅な音楽と香しい花の甘さに包まれ、観客の前を、春の女神の様に通り過ぎる。
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