42 / 48
6. 神の庭と王家の書
6-6 神の庭と王家の書
しおりを挟む
ヴィマナ島に神殿を構える、西域の天空帝国ラサの皇帝グルナディエの使者がやって来たのは、半年ほど前だ。
帝国の植民地からの逃亡者を保護し、追っ手を追い返した事が、気に食わないと苦言を呈してくるものとばかり思っていたが、グルナディエの言葉は、こちらの予想を遥かに超えていた。
浮島群は、惑星の対流圏と成層圏の間に数キロの幅で層状に覆っている浮層域に存在し、地表の生物に干渉されることを嫌った竜族が、大地を切り取ってこの浮層域まで持って来て浮かべ、自らの棲み処としたのが成り立ちと言われている。
だが西域の天空帝国ラサの島々は、超古代に惑星外から飛来した宇宙船を素地とした、要塞の様な形状をしていると言われている。
ラサは、竜や精霊の加護なく、独自の技術で空中に国家を構えた人間の国々なのだ。
この浮層域には神竜浮島群の他にも、竜の棲む浮島が多く点在し、竜の活動期には惑星を一周するほどの大移動が見られる。
いくつかの国を束ねていても、この浮層域で竜を統べる竜神に、まさか対等かそれ以上の言葉を使者に預けてくるとは、夢にも思わなかったのだ。
国交なく、数千年と隣人であり続けたラサ帝国の新しい皇帝、彼女の言い分は「この世で最も美しい皇帝グルナディエが、竜神王との婚姻を承認している」というものだった。
会ったこともない、女帝のこの言い分を理解するのに非常に苦労した。
まず、言語伝達方法に両国間に何らかの齟齬があり、女帝の言い分が正しく伝わっていないのかと思ったのだ。
そもそも、婚姻を承認とは、こちら側から申し入れたと取れるが、そんな事実はない。
また、自称の美貌を語られても、竜と人間では価値観が異なっているため何の意味もない。
そして、このグルナディエの言葉の最も不可解な点は「番うために心臓を寄こせ」という点だった。つまり、竜の心臓が目的であると、分かりやすく伝えてきている。これを承諾すると、本気で思っているのだろうか。
この言葉を持って来た使者百名ほどは、全身を金属と繊維を組み合わせた装甲を持つ鎧を纏い、武器をその装甲内に隠し持って現れた。
可能であれば、竜神の首を持って帰って来るよう皇帝に言われていたのであろう。使者という名の武装兵団であることは、察しがついていた。
装甲には、魔法防御が施されていたようだが、神気を開放しただけで彼らの装甲は機能不全を起こし、彼らの気を大きくしていた要因である身体強化の機能が失われ、文字通り丸裸にされた途端、使者達は震えあがり、跪いて頭を床に付けて、その思い上がりを後悔して泣きだす始末だった。
これが使者なのだから、ラサの国力もたかが知れたものだ。
使者達には二度と来るなと伝え、神官たちに神竜浮島群の外へと彼らを捨ててこさせた。
だが、ラサの皇帝は狡猾で、既にこの時、災いの種は蒔かれていたのだ。
ヘスペリデスの心臓と言うべき、対をなす神樹のひと柱が倒されるその時まで、神殺しの武器がこの聖域に持ち込まれたことに、気が付けなかった。
この神域に魔族が入り込むことは出来ないと、たかを括っていた。この清涼な空間に、魔族は耐えがたい苦痛を覚えるからだ。だが、中庸である人間には警戒を怠っていた。魔力量も少ない脆弱な生物故に、それを危険視してはいなかったのだ。
異変に気付き、神の庭に在る神樹の元へ辿り着いた時、斧の様な武器を振り上げていたのは、ただの人間だった。
ひと柱は既に汚染され黒く朽ちて、周囲の木々が呼応するように変容していった。残っていたもうひと柱に、邪気が転移しないよう、すぐさま引き抜いて神殿内部に移し替えた。何よりも優先すべきは、神樹だったため、斧を振るう人間を二の次として、神官たちに任せたのだが、神の庭に戻った時、神官たちは体に黒い棘の様な物を受けて苦しみだし、その間に人間は斧を持って忽然と姿を消してしまった。
微かに魔族の気配が残されていたが、おそらく人間に憑りつき、その内部の奥に潜んでいたのだろう。
神殿の中心に大魔法陣を形成し、変容の毒に侵される神の庭と神官たちの時間を止めて進行を遅らせ、何とか元に戻す方法はないかを探した。
ふと、思い出したのは、かつて海洋の船団にあり、家臣を想うエルフの姫のことだった。
最期に会いたい。そう思ってしまった。
この心臓を神樹に与えれば、神樹はその力で、種を生成し片割れを育て、また一対の強力な聖なる力を取り戻すことが出来る。そうなれば、この神域が元に戻るかもしれない。
これは一か八か、確証のない方法だが、これしか思いつかなかった。
だが、竜の心臓は本来、番う相手に捧げ、相手が心を返してくれることで一対となり、心ある神獣と成すことが出来る。ただ、心臓だけ抜き取ってしまえば、竜神は心無いただの邪竜となって、あらゆる神を殺すために生まれた性に戻ってしまうだろう。
そのために、彼女が必要だった。彼女の王家の書で、邪竜を殺すものを召喚してくれればこの神域は守られる。
愛する者に手によって、死を与えられたいというのは、とても傲慢な事だろう。
彼女をきっと傷つける。それでも、その目に見届けて欲しいと願うのだ。
目の前には、片割れを失い、弱っていくばかりの神樹が黄金の葉を揺らしている。
その樹を包むように竜の姿で眠る。
この神殿には、エルフの姫、リンドレイアナがいる。
それだけで、嬉しく、そして悲しい。この高揚する気持ちも、あとわずかで無に還るのだ。
リンドレイアナは、自分の指先を見つめていた。
スラジ王は、昨日と同様に夕食を摂ると神殿の中央に籠ってしまった。
恐らく神の庭より移し替えた神樹を守っているのだろう。日が落ちると、邪気は力を強める。
日中は手出しできなくとも、夜闇に乗じて魔族が襲ってこないとも限らない。
竜神王を死なせるわけにはいかない。
何か方法はないかと、リンドレイアナは冷たくなる指先に息を掛ける。
イグドラム国では、困ったことは何でも父であるゼフィランサス王が解決してきた。
その父が持て余すことは、代々イグドラシルの司書が相談役となっていた。
その司書の最高位が、今同じ次元にいる。竜神王であるスラジは、既に覚悟を決めているようだが、方法がそればかりではきっとないはずだ。
スラジ王の心臓を肥料に神樹の力を復活させ、心失くしたスラジ王は討たれる存在となる。それではあんまりだ。
リンドレイアナは王家の書を取り出し、膝の上に置く。
王家の書を持つ者は、王と王妃、そして自分たち三兄妹の五人。王と王妃の書はその力が秘匿されているが、その子供たちは皆等しく最悪な状況を覆す「起死回生の一手」である。
深い紺色の厚い本に、自分の名を表す花の金色の装飾、表紙に填め込まれた金色のインペリアルトパーズをそっと撫でる。
長子のアンダーソニーはキングスピネル、次兄のロブスタスはロイヤルブルートパーズの石が填め込まれた王家の書を持っている。
自分が持つ王家の書の装丁の石の様に輝く、金色の竜が現れたのをずっと不思議な縁だと思っていた。
この聖域の状況と竜神王の覚悟について、第一司書に相談してみよう。
リンドレイアナは文机に座り、昨日第一司書に渡された早便の手紙を取り出した。これを出せば、直ぐにでも駆け付けてくれるだろう。
帝国の植民地からの逃亡者を保護し、追っ手を追い返した事が、気に食わないと苦言を呈してくるものとばかり思っていたが、グルナディエの言葉は、こちらの予想を遥かに超えていた。
浮島群は、惑星の対流圏と成層圏の間に数キロの幅で層状に覆っている浮層域に存在し、地表の生物に干渉されることを嫌った竜族が、大地を切り取ってこの浮層域まで持って来て浮かべ、自らの棲み処としたのが成り立ちと言われている。
だが西域の天空帝国ラサの島々は、超古代に惑星外から飛来した宇宙船を素地とした、要塞の様な形状をしていると言われている。
ラサは、竜や精霊の加護なく、独自の技術で空中に国家を構えた人間の国々なのだ。
この浮層域には神竜浮島群の他にも、竜の棲む浮島が多く点在し、竜の活動期には惑星を一周するほどの大移動が見られる。
いくつかの国を束ねていても、この浮層域で竜を統べる竜神に、まさか対等かそれ以上の言葉を使者に預けてくるとは、夢にも思わなかったのだ。
国交なく、数千年と隣人であり続けたラサ帝国の新しい皇帝、彼女の言い分は「この世で最も美しい皇帝グルナディエが、竜神王との婚姻を承認している」というものだった。
会ったこともない、女帝のこの言い分を理解するのに非常に苦労した。
まず、言語伝達方法に両国間に何らかの齟齬があり、女帝の言い分が正しく伝わっていないのかと思ったのだ。
そもそも、婚姻を承認とは、こちら側から申し入れたと取れるが、そんな事実はない。
また、自称の美貌を語られても、竜と人間では価値観が異なっているため何の意味もない。
そして、このグルナディエの言葉の最も不可解な点は「番うために心臓を寄こせ」という点だった。つまり、竜の心臓が目的であると、分かりやすく伝えてきている。これを承諾すると、本気で思っているのだろうか。
この言葉を持って来た使者百名ほどは、全身を金属と繊維を組み合わせた装甲を持つ鎧を纏い、武器をその装甲内に隠し持って現れた。
可能であれば、竜神の首を持って帰って来るよう皇帝に言われていたのであろう。使者という名の武装兵団であることは、察しがついていた。
装甲には、魔法防御が施されていたようだが、神気を開放しただけで彼らの装甲は機能不全を起こし、彼らの気を大きくしていた要因である身体強化の機能が失われ、文字通り丸裸にされた途端、使者達は震えあがり、跪いて頭を床に付けて、その思い上がりを後悔して泣きだす始末だった。
これが使者なのだから、ラサの国力もたかが知れたものだ。
使者達には二度と来るなと伝え、神官たちに神竜浮島群の外へと彼らを捨ててこさせた。
だが、ラサの皇帝は狡猾で、既にこの時、災いの種は蒔かれていたのだ。
ヘスペリデスの心臓と言うべき、対をなす神樹のひと柱が倒されるその時まで、神殺しの武器がこの聖域に持ち込まれたことに、気が付けなかった。
この神域に魔族が入り込むことは出来ないと、たかを括っていた。この清涼な空間に、魔族は耐えがたい苦痛を覚えるからだ。だが、中庸である人間には警戒を怠っていた。魔力量も少ない脆弱な生物故に、それを危険視してはいなかったのだ。
異変に気付き、神の庭に在る神樹の元へ辿り着いた時、斧の様な武器を振り上げていたのは、ただの人間だった。
ひと柱は既に汚染され黒く朽ちて、周囲の木々が呼応するように変容していった。残っていたもうひと柱に、邪気が転移しないよう、すぐさま引き抜いて神殿内部に移し替えた。何よりも優先すべきは、神樹だったため、斧を振るう人間を二の次として、神官たちに任せたのだが、神の庭に戻った時、神官たちは体に黒い棘の様な物を受けて苦しみだし、その間に人間は斧を持って忽然と姿を消してしまった。
微かに魔族の気配が残されていたが、おそらく人間に憑りつき、その内部の奥に潜んでいたのだろう。
神殿の中心に大魔法陣を形成し、変容の毒に侵される神の庭と神官たちの時間を止めて進行を遅らせ、何とか元に戻す方法はないかを探した。
ふと、思い出したのは、かつて海洋の船団にあり、家臣を想うエルフの姫のことだった。
最期に会いたい。そう思ってしまった。
この心臓を神樹に与えれば、神樹はその力で、種を生成し片割れを育て、また一対の強力な聖なる力を取り戻すことが出来る。そうなれば、この神域が元に戻るかもしれない。
これは一か八か、確証のない方法だが、これしか思いつかなかった。
だが、竜の心臓は本来、番う相手に捧げ、相手が心を返してくれることで一対となり、心ある神獣と成すことが出来る。ただ、心臓だけ抜き取ってしまえば、竜神は心無いただの邪竜となって、あらゆる神を殺すために生まれた性に戻ってしまうだろう。
そのために、彼女が必要だった。彼女の王家の書で、邪竜を殺すものを召喚してくれればこの神域は守られる。
愛する者に手によって、死を与えられたいというのは、とても傲慢な事だろう。
彼女をきっと傷つける。それでも、その目に見届けて欲しいと願うのだ。
目の前には、片割れを失い、弱っていくばかりの神樹が黄金の葉を揺らしている。
その樹を包むように竜の姿で眠る。
この神殿には、エルフの姫、リンドレイアナがいる。
それだけで、嬉しく、そして悲しい。この高揚する気持ちも、あとわずかで無に還るのだ。
リンドレイアナは、自分の指先を見つめていた。
スラジ王は、昨日と同様に夕食を摂ると神殿の中央に籠ってしまった。
恐らく神の庭より移し替えた神樹を守っているのだろう。日が落ちると、邪気は力を強める。
日中は手出しできなくとも、夜闇に乗じて魔族が襲ってこないとも限らない。
竜神王を死なせるわけにはいかない。
何か方法はないかと、リンドレイアナは冷たくなる指先に息を掛ける。
イグドラム国では、困ったことは何でも父であるゼフィランサス王が解決してきた。
その父が持て余すことは、代々イグドラシルの司書が相談役となっていた。
その司書の最高位が、今同じ次元にいる。竜神王であるスラジは、既に覚悟を決めているようだが、方法がそればかりではきっとないはずだ。
スラジ王の心臓を肥料に神樹の力を復活させ、心失くしたスラジ王は討たれる存在となる。それではあんまりだ。
リンドレイアナは王家の書を取り出し、膝の上に置く。
王家の書を持つ者は、王と王妃、そして自分たち三兄妹の五人。王と王妃の書はその力が秘匿されているが、その子供たちは皆等しく最悪な状況を覆す「起死回生の一手」である。
深い紺色の厚い本に、自分の名を表す花の金色の装飾、表紙に填め込まれた金色のインペリアルトパーズをそっと撫でる。
長子のアンダーソニーはキングスピネル、次兄のロブスタスはロイヤルブルートパーズの石が填め込まれた王家の書を持っている。
自分が持つ王家の書の装丁の石の様に輝く、金色の竜が現れたのをずっと不思議な縁だと思っていた。
この聖域の状況と竜神王の覚悟について、第一司書に相談してみよう。
リンドレイアナは文机に座り、昨日第一司書に渡された早便の手紙を取り出した。これを出せば、直ぐにでも駆け付けてくれるだろう。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
めざせ魔獣博士!!~筆は剣より強し~
暇人太一
ファンタジー
転校のための学校見学中に集団転生に巻き込まれた林田壮真。
慈悲深い女神様が信徒に会う代わりに転生させてくれ、異世界で困らないようにステータスの設定もさせてくれることに。
その際、壮真は選択できる中で一番階級が低い中級職業である【魔獣学者】を選んだ。
理由は誰とも競合しそうにないということと、面白そうだからという二つ。
しかも、ユニークスキルが【魔獣図鑑】という収集モノ。
無能を演じ、七人の勇者たちを生贄にして図鑑をコンプリートするための旅を謳歌する。
そんな物語である。
魔獣ゲットだぜっ!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる